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獄神(遊戯王OCG)

登録日:2026/10/12 (月曜日) 19:26:00
更新日:2026/11/01 Sun 18:26:58NEW!
所要時間:約 42 分で読めます





「獄神(ごくしん)」たちの審判が始まる──

融合・S(シンクロ)・X(エクシーズ)を使いこなす高レベルP(ペンデュラム)召喚テーマ!!!


【獄神(ごくしん)】とは、遊戯王OCGのテーマの一つである。


概要

第13期パックの『DUELIST ADVANCE』から始まったOCGオリジナルストーリーテーマの一つ。
ストーリーの主人公である《無垢なる者 メディウス》と並んで、
と繋がるストーリーの大元的テーマ。そして【アルトメギア】【ドゥームズ】【エルフェンノーツ】の強化パーツとしての側面も持つ。
【獄神】の後に登場したテーマ【アルス=マグナ】も、【獄神】とのシナジーを前提とした設計になっている。
とはいえ初期はテーマとしての繋がりはなく、明確にテーマとして成立したのは「BLAZING DOMINION」から。


テーマとして

レベル10・ランク10を中心としたモンスターを並べる正統派のP召喚デッキで、上記3テーマがそれぞれ有していたEXデッキ側の獄神モンスター達もエースとして活用。
「獄神」Pモンスターの効果を利用して召喚条件を踏み倒し、正規召喚扱いでEXデッキ側の獄神モンスター達を一気に並べ立てる豪快なテーマ。
加えてエースである《混絶獄神ヴィードリウム》の5000or10000打点で一気にライフを刈り取っていく脳筋気味なスタイルが特徴。
そして全体のデザインとして、「Pスケールにセットした後自身を自壊させて効果を発動する」「EXデッキに表側で加わると発動する固有効果」という共通の特徴も持つ。
「どんな形・手段であれEXデッキに表側に加わる事」ことをトリガーとしているため、相手に妨害でPスケールを砕かれても、逆にアドバンテージに繋げられるという独自の強みを生み出している。


また大量展開を得意とするP召喚デッキかつ、テーマ内で特にデッキや展開に掛かる制限・制約がないため、レベル2~10のモンスターをガンガンP召喚可能。故に兎に角デッキ構築の自由度が幅広い。
  • オーソドックスな【獄神】単体での展開制圧型
  • 【アルトメギア】【ドゥームズ】【エルフェンノーツ】【アルス=マグナ】との混合型
  • 先攻全ハンデス型
  • 先攻ワンキル型(通称「獄神FTK」)
などのパターンのデッキが散見されるが、FTKや先攻ハンデスに失敗しても【獄神】のテーマとしての展開を「サブプラン」と捉えて、リカバリーが行い易いのも特徴。
  • 妨害を受けたり手順ミスでFTKやハンデスに失敗したなら、【獄神】の展開力である程度の妥協妨害盤面を組みターンを返す
  • 先攻を取れなければ普通に展開してヴィードリウムやEXデッキの「獄神」モンスター達、ランク10Xを並べ立てて相手の盤面を捲る
等といった感じである程度対応可能で、純粋な手数の多さこそが【獄神】の真の強みとして挙げられる。
FTKや全ハンデスを狙いつつも、普通の展開系デッキと遜色ない感覚で多数の手札誘発を投入できる程度にはデッキスロットの余裕がある点も特徴的。


カード一覧

Pモンスター

《混絶獄神(こんぜつごくしん)ヴィードリウム》
特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/天使族/攻5000/守 0
【Pスケール:青11/赤11】
このカードの名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカードを破壊し、自分の手札・墓地から「獄神」モンスター1体を特殊召喚する。
●このカードを破壊する。
このターン中、自分フィールドの元々のレベルが12の「獄神」モンスターの攻撃力は5000アップする。

【モンスター効果】
このカードは通常召喚できない。
融合・S・Xモンスターを1体ずつ、自分のフィールド(表側表示)・墓地からEXデッキに戻した場合のみEXデッキ・墓地から特殊召喚できる。
このカード名の①のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがEXデッキに表側で加わった場合に発動できる。
デッキから「獄神」カード1枚を手札に加える。
②:このカードが特殊召喚した場合に発動する。
お互いの墓地のカードを全て裏側で除外する。
③:フィールドのこのカードは「獄神」モンスター以外のモンスターの効果を受けない。

三柱の獄神達が《無垢なる者 メディウス》を依り代として混ざり合い顕現した最悪の獄神。
白と黒が入り混じったような体に、目を模した頭上の光輪、獄神三柱を模したような色合いの6本の腕が特徴。

総テキスト量401文字、遊戯王OCG史上最長のテキスト量を誇る、【獄神】デッキの中核を担うエースモンスター。
  • 制約・デメリット効果を持たない初の「スケール11」持ち*1
  • Pモンスター初の5000打点
  • これまで397文字で文字数のトップだった《涅槃の超魔導剣士》の記録を約10年ぶりに更新
といった点でも若干話題になった。

「自分のフィールド・墓地に存在する融合・S・Xモンスターを1体ずつデッキに戻す」という特殊召喚条件を持ち、P召喚含め通常の手段では特殊召喚できない点では《覇王龍ズァーク》に似る。
一見重そうに見えるこれらのコストは「獄神影」モンスターで直接場に用意できるため、実の所そこまで重篤な重さという訳でもない。
「獄神」モンスターという指定も無いので、テーマ外の融合・S・Xモンスターを並べてもコストと出来る。
ただし手札からは特殊召喚できない。このため出す前準備としてヴィードリウムを何らかの形でEXデッキに表側で送るか墓地に落としておく必要性がある。

P効果は「Pスケールでの能動的な自壊」を利用して発動する選択式。
1つ目は手札・墓地を対象とした「獄神」モンスターの特殊召喚及び蘇生。テーマの展開を支える汎用的効果で、使われるのは基本こっちの方。
《絶解なる獄神門-テルミナス》で蘇生したい「獄神」モンスターをデッキから落とすことで、必要な「獄神」モンスターを確実に特殊召喚できる。
2つ目は1ターン限定でレベル12の「獄神」モンスターの打点をそのターン中5000アップさせる豪快過ぎる効果。
【獄神】では現状レベル12がこのカードしか存在しないので、ヴィードリウムの打点を10000迄跳ね上げさせるための効果となる。
ただし1ターン中はどちらか1つしか使えないので、2つ目の攻撃力上昇効果を活かす意味でも、【獄神】デッキでは複数枚数の採用が求められる。

モンスター側での①の効果は、EXデッキに表側で加わる事をトリガーとした「獄神」の万能サーチ効果。
P効果による自壊でも反応するので、P効果を発動すれば自然とサーチ効果も連動する便利な効果。

②の効果は召喚に成功した際、お互いの墓地のカード全てを裏側除外で一掃する強制効果。
後手捲りに特化したような効果で、一度出せば墓地リソースを壊滅させられる。ただし自分の墓地も吹き飛ぶため、出したターンの内に勝負を決めたい。

③の効果はモンスター効果へのほぼ完全耐性。
ただ魔法・罠や「獄神」モンスターの効果は耐性を素通りするため過信はできない点に注意。ミラーマッチの場合は出せてもあっさり破壊される危険がある。


《絶解なる獄神門-テルミナス》と共に【獄神】デッキのメインエンジンを兼ねるフィニッシャーだが、単体でレベル1の方も含めての「獄神」関連モンスターの展開+サーチも行えるため、各獄神関連テーマのサポートカードとしても運用可能。
P召喚要素やフィニッシャーとしての仕事は放棄し、《絶解なる獄神門-テルミナス》とセットの単純なサーチ札兼展開札として、各獄神テーマに最低1枚は投入されがち。

ネーミングの元ネタとしては「虚無」を意味するフランス語「Veed(ヴィード)」と「空間」を意味するラテン語「arium(リウム)」のミックス説が挙げられている。


獄神影(ごくしんえい)

ヴィードリウムと獄神門の力でレベル1の獄神モンスター達がパワーアップした姿。
皆「獄神影○○」という共通ネーミング。

全員が闇属性・レベル10・Pモンスター・スケール1で統一された担当テーマの強化パーツであるが、同時に【獄神】の展開も担う【獄神】デッキの主力達。
《混絶獄神ヴィードリウム》がスケールに張られていれば、P召喚により大量召喚可能となっている。

テキストは長いが大体ほぼ共通効果で構成されており、P効果以外のモンスターとしての共通効果として
  • 各々が対応するテーマカードとしても扱う効果外テキスト
  • 自身を破壊してデッキトップ3枚を裏側除外し、対応する「獄神」モンスターをEXデッキから正規召喚扱いで特殊召喚する効果
  • EXデッキに表側で加わると発動できる各種固有効果
の3種を持つ。自壊効果でもEXデッキに戻るため、P効果及びモンスター効果①とモンスター効果②は連動するのも特徴。
ただし3体共ステータスは非常に低いため戦力としてはあまりに心もとなく、基本は場に残さず対応する「獄神」を呼び出したり、X・L召喚の素材にすることとなる。


《獄神影獣(ごくしんえいじゅう)-ネルヴェド》
ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/幻想魔族/攻 300/守 200
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「獄神」モンスターか「アルトメギア」モンスターの効果の発動にチェーンして相手が効果を発動したモンスターの効果の処理時に、その効果を無効にできる。
その後、このカードを破壊する。

【モンスター効果】
このカード名はルール上「アルトメギア」カードとしても扱う。
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキの上からカード3枚を裏側で除外して発動できる。
このカードを破壊し、EXデッキから「創獄神ネルヴァ」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
②:このカードがEXデッキに表側で加わった場合に発動できる。
「獄神影獣-ネルヴェド」を除く、「獄神」モンスターか「アルトメギア」モンスター1体を自分のデッキ・EXデッキ(表側)から特殊召喚する。
【アルトメギア】担当の獄神影。
獄神門から流れる力で進化した《アルトメギアの獄神獣》。《開闢なる予幻視》にあった3つの門の内、中央の門から力を得た様子。

P効果は「獄神」か「アルトメギア」モンスターの効果にチェーンした相手モンスターの効果の処理時無効化と自壊効果。
《ライゼオル・クロス》と同種の効果で、Pゾーンに置くだけで手札誘発による妨害の対処手段や、相手への妨害手段を用意できる手軽さが魅力だが、モンスター効果にしか対応していないのが穴。
発動後に自壊するデメリット効果は、EXデッキに加わることでモンスター効果②のトリガーとなるため寧ろメリットで、《創獄神ネルヴァ》を予め出しておけばネルヴァの書き換え効果を発動し全体破壊も狙える。

EXデッキに表側で加わった場合の固有効果は「獄神」モンスターのリクルート。
概ね《絶解なる獄神門-テルミナス》+《混絶獄神ヴィードリウム》のコンボで展開を伸ばすためのコスト要員として活躍する、【獄神】の1枚初動を支える効果。
大量展開を続けるもよし、呼び出した「獄神影」を自壊させ対応する「獄神」モンスターを呼び出してもよしと、ゼグレドと並んで汎用性に富む。
場合によってはこのカードを《神芸なる知恵の乙女(アルトメギア=ノンフィニート)》に変換することもあり、素材になる形でEXデッキに表側で加わり展開を伸ばすことができる。

ネーミングは錬金術用語の1つ「赤化(ルベド)」の捩りか。


《獄神影機(ごくしんえいき)-ゼグレド》
ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 300/守 200
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
このカードと自分の手札・フィールド(表側表示)の「獄神」モンスターか「ドゥームズ」モンスター1体を破壊する。
その後、フィールドのカード1枚を破壊できる。

【モンスター効果】
このカード名はルール上「ドゥームズ」カードとしても扱う。
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキの上からカード3枚を裏側で除外して発動できる。
このカードを破壊し、EXデッキから「壊獄神ユピテル」1体をX召喚扱いで特殊召喚する。
その後、自分の手札を1枚選んでX素材にできる。
②:このカードがEXデッキに表側で加わった場合に発動できる。
デッキから「獄神」魔法・罠カードか「ドゥームズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
【ドゥームズ】担当の獄神影。
獄神門から流れる力で進化した《獄神機Doom-Z》。《開闢なる予幻視》にあった3つの門の内、左の門から力を得た様子。

P効果はメインフェイズ時の自壊と自身と手札・フィールドの「獄神」か「ドゥームズ」モンスターの破壊をトリガーとする、フィールドのカード1枚の破壊。
スペルスピード1での2:1交換ではあるが、自身のモンスター効果②との連動により、魔法・罠のサーチと相手の盤面除去を一挙にこなすことが出来るため、損失はマイナスにならない。
そしてコストを支払った後のフィールドのカード除去は任意効果なので、相手の盤面が空でも発動可能。
先攻1ターン目であれば、「コストを支払う魔法・罠のサーチ札」と看做して、Pスケールにセットし発動するのも手。
これにより仮に事故を起こした手札であっても、手札にゼグレドとは別の「獄神」モンスターさえいるならば無理矢理動くことができる。

EXデッキに表側で加わった場合の固有効果は「獄神」魔法・罠のサーチ。
テーマ内の最強カードである《絶解なる獄神門-テルミナス》のサーチを行う重要な役目を担うカード。

ネーミングは錬金術用語の1つ「黒化(ニグレド)」の捩りか。


《獄神影精(ごくしんえいせい)-ジュノルド》
ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがPゾーンに存在する状態で、自分フィールドに「獄神」モンスターか「エルフェンノーツ」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分は2枚ドローする。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

【モンスター効果】
このカード名はルール上「エルフェンノーツ」カードとしても扱う。
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキの上からカード3枚を裏側で除外して発動できる。
このカードを破壊し、EXデッキから「調獄神ジュノーラ」1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
②:このカードがEXデッキに表側で加わった場合に発動できる。
「獄神影精-ジュノルド」を除く、「獄神」カードか「エルフェンノーツ」カード1枚を自分のEXデッキ(表側)・墓地から手札に加える。
【エルフェンノーツ】担当の獄神影。
獄神門から流れる力で進化した《燿ける聖詩の獄神精》。《開闢なる予幻視》にあった3つの門の内、右の門から力を得た様子。

P効果は「獄神」か「エルフェンノーツ」の特殊召喚をトリガーとした自壊と、2ドロー1捨ての手札交換。
P召喚でも反応するため発動条件が緩く、自壊によってモンスター効果の②に繋げつつ、手札交換によってアドバンテージを稼げる。
「獄神」を捨てれば②で手札に戻せるため、ジュノルド以外のカードをコストにしていればコストの即回収も可能。

EXデッキに表側で加わった場合の固有効果は、このカード以外の「獄神」「エルフェンノーツ」カードの墓地・EXデッキからの1枚回収。
ネルヴェドやゼグレドのような展開につながる効果ではないが、P効果で捨てたカードを即回収することもで実質ノーコストで2ドロー可能となる。
ただしP効果含めて他の「獄神」Pモンスターとのセット運用が前提のコンボパーツ的な側面が強く、人によっては採用枚数は絞られ気味。しかしチューナーの展開に難がある【獄神】デッキにおいては、ヴィードリウムのためのSモンスターを用意する数少ない手段の1つなので慎重に使いたい。

ネーミングは錬金術用語の1つ「白化(アルベド)」の捩りか。


P以外の獄神モンスター

  • 《アルトメギアの獄神獣》
  • 《獄神機Doom-Z(ドゥームズ)》
  • 《燿ける聖詩(エルフェンノーツ)の獄神精》
獄神影となる前のレベル1獄神モンスター達。
ただし3体とも登場タイミングが【獄神】としてテーマ化する前なので、名称以外で【獄神】デッキとしてのシナジーは薄い。
揃ってレベル1なためPスケールに合わないこともあり、単独テーマ化した後の【獄神】デッキで投入されることはまずない。
各種テキストは各テーマの項目を参照。


《予幻使(テオリアライズ) メディウス》
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1800/守1800
このカード名はルール上「獄神」カードとしても扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに「獄神」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、デッキから「テオリアライズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる。
②:モンスターが表側で除外された場合、以下から1つを選択して発動できる。
●デッキから「アルス=マグナ」カード1枚を手札に加える。
●このカードを除外し、EXデッキから「ディアクトロス」モンスター1体を特殊召喚する。
BEYOND THE BRAVEでの新たなメディウス。
【獄神】の強化パーツというよりは、【獄神】と【アルス=マグナ】、及び「テオリアライズ」を繋げる接着剤のようなカード。【アルス=マグナ】用獄神影と見てもいいのかもしれない。
とはいえ「獄神」モンスターを用意できれば簡単に特殊召喚できるので、リンク値を伸ばす用途として役立つ。


EXモンスター

  • 《創獄神(そうごくしん)ネルヴァ》
  • 《壊獄神(かいごくしん)ユピテル》
  • 《調獄神(ちょうごくしん)ジュノーラ》
【アルトメギア】【ドゥームズ】【エルフェンノーツ】にそれぞれ存在する三柱の霊界の神々。
ネーミングの元ネタは、古代ローマで広く崇められたローマ神話の神々「カピトリヌスの三神」と思われる。

正規召喚はされることはなく、基本は上の「獄神影」モンスター達の効果により融合・S・X召喚扱いで特殊召喚する。
《混絶獄神ヴィードリウム》の召喚コストが大きな役目だが、打点の高さを生かして後手で相手のモンスターを蹂躙したりと、ライフカット要員としても重要。各々が持つ正規召喚された能力も発動でき、これによる豪快な盤面の捲りも行っていくのが基本戦術。

またレベル1獄神モンスター達とは異なり、この3柱を効果の発動条件として指定するテーマ内カードが多いため、最低でも1枚ずつは入れる事がこのテーマの重要条件となっている。


《無垢なる祈りの獄神使(ごくしんし)》
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
◣ ▼ ◢
リンク2/闇属性/天使族/攻 300
Lモンスター以外のモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがL召喚した場合、自分の墓地に「獄神」モンスターが存在していれば発動できる。
デッキから「テオリアライズ」カード1枚を手札に加える。
②:自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドに他の天使族・闇属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてL召喚を行う。
CHAOS ORIGINSでの新規枠その1。
《神芸学徒 ファインメルト》こと《神芸なる知恵の乙女》が変化した姿という設定。
L召喚の条件の緩さを利用して、場の獄神影モンスターを素材にする形でEXデッキに装填させる役目も担える。

「テオリアライズ」サポートモンスターだが、《絶解なる獄神門-テルミナス》の効果が通ればその時点で①の起動条件を満たせる。
サーチ先は
  • メディウスのリクルートが可能かつ、墓地効果で「獄神」融合・S・Xモンスターの蘇生が可能な《予幻なき日々のまぼろし(パスト・ラル・テオリアライズ)》
  • 場にメディウスがいれば獄神影モンスターをサーチでき、墓地効果で任意のモンスターをチューナー化できる《開闢なる予幻視(テオリアライズ・リベレーション)》
が有力候補か。
墓地の「獄神」Pモンスターを蘇生してしまい墓地にいなくなってしまった場合は、呼び出したEXデッキ側の「獄神」をL素材にすることで発動条件を満たそう。

②の効果は特定条件下で発動可能な《I:Pマスカレーナ》的効果。
発動条件に関してはメディウスや《暗翳の信仰者》で賄える。


《幻獄神(げんごくしん)メディクリウス》
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
◣ ▼ ◢
リンク3/水属性/天使族/攻3000
融合・S・X・Lモンスターを含むモンスター2体以上
①:このカードのリンク先のモンスターの数によって、このカードは以下の効果を得る。
●1体以上:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化され、その攻撃力はターン終了時まで半分になる。
●2体以上:このカードは相手が発動した効果を受けない。
●3体:相手ターンに1度、発動できる。
このカード及び相手フィールドのカードを全て除外する。

BEYOND THE BRAVEで登場したL召喚及び【アルス=マグナ】担当の獄神。
メディウスが《無垢なる祈りの獄神使》と化したファインメルトと1つとなった新たなる神。
装備している武器は獄神影のコアから創り出したものという設定。

L素材には融合・S・X・Lモンスターを含む2体以上を要求する。
基本的にはL2モンスター+効果モンスター1体の計2体でのL召喚が効率的で、【獄神】と【アルス=マグナ】では《無垢なる祈りの獄神使》を経由する展開が基本となる。

効果はリンク先のモンスター数に応じて3つの効果を得るというもの。
1体以上で相手モンスターの効果を永続的に無効化し、攻撃力をターン終了時まで半減。
2体以上で相手の発動した効果を受けなくなり、3体で相手ターンに自身と相手フィールドの全カードを除外できる。
全ての効果を得るには相応の展開が必要だが、強力な妨害性能を持つ。

《禁じられた一滴》と比較すると、手札コスト不要で相手モンスター全体を無効化できる点が優秀。一方、展開を要求するため劣勢からの切り返しには向かない。
効果の汎用性が高く、【獄神】以外では《海晶乙女コーラルアネモネ》を利用できる【水属性】や、魔法・罠カードに依存しない【水フルモン】とも相性が良い。
【アルス=マグナ】では、攻撃力3000の「獄神」Lモンスターとして価値があり、特定のカードとの連携を考慮すれば、リンク先にモンスターがいない状態でも展開する意義がある。

ネーミングは「メディウス」と錬金術に縁深いローマ神話の神「メルクリウス」を組み合わせた捩りか。


魔法カード

《絶解(ぜっかい)なる獄神門(ごくしんもん)-テルミナス》
通常魔法(制限カード)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキ・EXデッキから「獄神」モンスター1体を墓地へ送る。
その後、デッキから天使族・闇属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
このターン、自分は「獄神」モンスターでしか攻撃宣言できない。
②:自分の「獄神」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その相手モンスターを裏側で除外する。

イラストはネルヴァ、ユピテル、ジュノーラの干渉を受けて苦しむ《無垢なる者 メディウス》の姿。
メディウスの頭上には《混絶獄神ヴィードリウム》に見られる目を模した光輪がある。

【獄神】の1枚初動を担うテーマ内最強の魔法カード。
①の効果で、デッキorEXデッキから「獄神」モンスター1体をコストで墓地送りしてから天使族・闇属性モンスター1体サーチという、シンプルに強力な効果を使用できる。
サーチ可能対象はテーマ内であれば概ね《無垢なる者 メディウス》か《混絶獄神ヴィードリウム》の2択。
ヴィードリウムをサーチすればヴィードリウムのP効果に繋げられるため、ドンドン展開を伸ばしていける。
メディウスの場合は召喚権こそ使うがこちらも「獄神影」モンスターの特殊召喚に繋がり展開が伸びる為、こちらも悪くはない。
墓地に送るのはは概ね《獄神影獣-ネルヴェド》一択で、墓地に送ってしまえばそのままヴィードリウムの蘇生効果に繋げられる。

テーマカード以外のサーチも一応可能なので、天使族・闇属性を擁するテーマであればサーチ札の1枚として利用できる。
墓地に送る「獄神」モンスターはEXデッキからでもよいため、デッキに「獄神」モンスターを入れることが事故要因にしかならないのであれば、EXに適当な「獄神」モンスターを入れておくだけでも利用できる。
ただし使うと「獄神」モンスターでしか殴れなくなるのが最大の欠点。
バトルフェイズがそもそもない先攻であれば気にならないが、後攻だと使うかどうかは検討する必要がある。

②は墓地のこのカードを除外し、「獄神」モンスターと戦闘を行う相手モンスターに対する裏側除外を行う墓地効果。
墓地効果+ダメージステップ時に発動+対象を取らない+裏側除外という非常に阻害しづらい極めて強力な除去効果であり、例え打点でこちらが負けていても無理矢理逆転の目をこじ開けられる。
本来戦闘ではまるで役に立たない「獄神影」モンスター達も、この効果で相手の大型モンスターを除去し相手盤面を捲る貢献ができる。

現在はOCG環境でも猛威を振るったため、2026/10/01にて一発で制限カード指定されている。

ネーミングの元ネタとしては、ローマ神話の境界神「テルミヌス」か。
境界石を神格化させた神で、カピトリヌスの三神を崇める神殿「カピトリウム神殿」はテルミヌスの廟の上に建てられたとされる。


《絶無(ぜつむ)なる獄神界(ごくしんかい)-ヴィードリア》
フィールド魔法
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキの「獄神」モンスター1体を相手に見せて発動できる。
自分の手札を1枚選んで裏側で除外する。
その後、見せたモンスターのカード名が記されたモンスター1体をデッキから選び、手札に加えるか特殊召喚する。
②:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、除外状態のカードの数×100ダウンする。
③:自分フィールドに「創獄神ネルヴァ」「壊獄神ユピテル」「調獄神ジュノーラ」が全て存在する限り、相手は墓地のカードの効果を発動できない。

イラストは《混絶獄神ヴィードリウム》に変容しつつある《無垢なる者 メディウス》の姿。
《開闢なる予幻視》にあった3つの門が全て開き、そこからメディウスへ力が流れ込んでいるのが見受けられる。

①は手札1枚をコストに要求する、EXデッキ側の「獄神」を見せ、それにカード名が記されたモンスターのサーチorリクルートというやや回りくどい効果。
ネルヴァ、ユピテル、ジュノーラのどれか1枚を見せれば、それに連動した獄神影をサーチorリクルート可能となっている。
ちなみにEXデッキに表側で戻った「獄神」モンスターを見せた場合、同名カードを呼び込めるという地味な小技がある。

②は除外状態の枚数に応じた相手モンスターの攻撃力へのデバフ効果。
下げ率は地味だが、お互いの除外カード枚数を参照するため除外を多用する相手に対しては刺さりやすい。
加えて【獄神】デッキは頻繁に除外を利用するため、除外枚数が増えればそれに応じてドンドン下げ幅が増し、打点低下がジワジワ効いてくる。

③は特定条件下における墓地メタ効果。
ネルヴァ、ユピテル、ジュノーラを全て揃える必要がある上、1体でも欠けてしまうとその時点で効果が解除されるため、割と浪漫寄りの効果。


《絶境(ぜっきょう)なる獄神域(ごくしんいき)-ヴィライア》
速攻魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「創獄神ネルヴァ」「壊獄神ユピテル」「調獄神ジュノーラ」を1体ずつ、自分のEXデッキ・フィールド(表側表示)・墓地から選んでお互いに確認し、このターン、自分の「獄神」モンスターの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。
②:自分フィールドの「獄神」モンスターの効果を発動するためにデッキの上からカードを除外する場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

CHAOS ORIGINSで登場した新規枠その2。
イラストは《混絶獄神ヴィードリウム》に対して攻撃を仕掛ける《神芸なる知恵の乙女》、《終刻竜機ⅩⅢ-グラフレイオ》、《耀聖の風詩レギナ》の3人。

①の効果により、EXデッキ・フィールド・墓地にあるネルヴァ、ユピテル、ジュノーラを見せることで、このターン限定で自分「獄神」モンスターの効果発動に対する相手のチェーンを封じることができる。
これにより安全に「獄神」モンスターを用いた展開を行うことが可能になる。
ただし穴として、Pスケールにセットした「獄神」モンスターの効果は耐性の対象外となるのが欠点。加えて初手で手札に来ないとあまり旨味を感じにくい、いわゆる上振れ札気味な点もネックか。

②の効果は現状の所「獄神影」モンスターの召喚時コストの代用と出来る墓地効果。
【獄神】はコストでデッキの上からカードを頻繁に裏側除外していく関係上、デッキのキーカードが消し飛ぶ危険があるのだが、それらの危険をある程度軽減させてくれる。


罠カード

《終刻(しゅうこく)なる獄神影(ごくしんえい)》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・EXデッキ(表側)・墓地から「獄神」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスターの種類(融合・S・X)の数によって、以下の効果をそれぞれ適用できる。
●1種類以上:相手のデッキの上からカード3枚を裏側で除外する。
●2種類以上:相手フィールドのカード1枚を裏側で除外する。
●3種類:相手の手札をランダムに1枚裏側で除外する。

CHAOS ORIGINSで登場した新規枠その3。
イラストは《獄神影獣-ネルヴェド》に対して攻撃を仕掛ける《終刻竜機ⅩⅢ-グラフレイオ》。

「獄神」モンスター1体の特殊召喚または蘇生を行い、更に自分の場の融合・S・Xの種類と数に応じて各種妨害効果を発動できる罠カード。
効果が「それぞれ」なので融合・S・Xが3つともそろえば、全ての妨害効果を発動できる点は強力。
どの除去も裏側除外なので《絶無なる獄神界-ヴィードリア》のデバフ効果への底上げにもつながる。

貴重なテーマ内での相手ターン中の妨害手段とはいえ、まず後半の効果の発動条件の前準備がやや面倒。シンプルな蘇生札として割り切るというのも手の一つ。
場に「獄神」融合・S・Xモンスターを準備した上で、対応する「獄神影」を特殊召喚or蘇生すれば、テーマ間のシナジーを利用した妨害を追加で狙う事はできる。
また現代の罠カードの宿命で、発動タイミングが遅い辺りはやや使いづらい。


関連カード

《無垢なる者 メディウス》
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1800/守1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「獄神」モンスター1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
自分の手札・フィールド(表側表示)からモンスター1体をデッキに戻し、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
「獄神」ストーリーの主人公。テーマには属さないが「獄神」のサポート効果を持つ。
召喚権は使うが、召喚に成功すれば任意の「獄神」Pモンスターのサーチorリクルートが可能で、メディウスを初動の展開札として活用できる。
そもそも【獄神】は召喚権をテーマ内では使わないためメディウスの通常召喚の邪魔にはならず、《絶解なる獄神門-テルミナス》のサーチに対応しているため確保するための手段にも不自由しない。

アルス=マグナ

BEYOND THE BRAVEで登場した、《幻獄神メディクリウス》を中核とする第5の獄神ストーリーテーマ。
Lモンスターであるメディクリウスの強化とサポートを主体としたデッキとなっている。


弱点

良くも悪くも普通にP召喚してデッキを動かす正統派のPテーマである点は弱点。
テーマ単体で手札事故が起こる可能性が極力廃されており、カード単体のカードパワーこそ凶悪だが、肝心の展開力は普通のP召喚に依存しており、P召喚の欠点を踏み倒すようなP召喚能力は持たないため、まず正規のP召喚ができなければデッキが強く回らない。
特に「スケールを破壊しない類のPスケール潰し」をされたりするとデッキの回転が大分悪くなる。
またアドバンテージの取り方が「獄神PモンスターがEXデッキに表側で加わること」であるため、除外等の破壊しないタイプの妨害でそれらの動きを阻まれた場合はかなり苦しい。
手札・デッキからテーマカードを呼び出していく大量展開系テーマの宿命で、フォローする手段があるとはいえドロー系誘発なども刺さりやすい。

加えて後手捲り性能は非常に優秀な分、先行展開した際の妨害はテーマ内限定だと使いやすいのはテルミナスの墓地効果くらい。
現代遊戯王で重要視される無効系妨害カードがネルヴェドのみで、無効系妨害を揃えるためはテーマ外のカードに頼る必要があり、最終盤面に「獄神」モンスターがかなり残りづらい傾向にある。


相性の良いカード

メインデッキ側

  • 《暗翳の信仰者(シェード・ジ・オブスキュア)/Shade the Obscure》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1000/守1000
【Pスケール:青11/赤11】
このカード名の②のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分はPモンスター以外のモンスターをP召喚できない。
この効果は無効化されない。
②:攻撃力1000以下のモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札に戻す。

【モンスター効果】
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在し、自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
②:1000LPを払って発動できる。
自分の手札・フィールド(表側表示)のPモンスターカード1枚を破壊する。
その後、デッキからPモンスター1体をEXデッキに表側で加える事ができる。

「WORLD PREMIERE PACK 2026」で来日した、名称指定が無いタイプの間接的な海外産連動新規。
Pデッキの汎用サポートカードだが、【獄神】視点だとPスケールが《混絶獄神ヴィードリウム》と同じ「スケール11」なため、Pスケールをヴィードリウムに依存しなくなったのが最大のメリット。
これによりPスケールを揃える手間が大幅に改善された。
属性・種族の関係から《絶解なる獄神門-テルミナス》のサーチ対象圏内に入っており、いざとなればレベル4なので通常召喚も可能。

P効果は2種類だが、「獄神影」がP召喚できればその時点で②の効果でPスケールから手札に回収可能。
P召喚を終えてしまえば、②の回収効果に連動し①のデメリット効果は解除される。

モンスター側の①の効果は、Pスケールが片方残っていれば手札から特殊召喚可能というシンプルな物。
P召喚によってP効果の②が通ればそのまま即特殊召喚条件を満たせ、縛りも発生しないのでX・L召喚のコストにも利用可能となっている。

②の効果は、ライフ1000をコストに手札・場の「獄神」Pカードを能動的に破壊してEXデッキに表側に送りつつ、デッキ内の「獄神」Pモンスターを表側でEXデッキにセットできるというもの。
手札交換も兼ねた効果で、手札で腐ってしまったPモンスターをコストにするという手も取れる。
これにより最大2枚の「獄神」PモンスターをEXデッキに表側で装填可能で、それぞれの効果を発動可能。自身を自壊させてもいいので、丁度いい「獄神」Pモンスターがいなくても不都合が無い。
妨害を受けて剝がせなくなった「獄神」Pモンスターを無理矢理割ってPスケールをこじ開けつつ、EXデッキに「獄神」Pモンスターを送る手段にもなる。

このようにテキストの何処を見ても【獄神】にとって都合のいい効果しか書かれていない、正に名誉【獄神】。
【獄神】のP召喚の補助は勿論、メディウスとセットでランク4XモンスターのX召喚要員、L召喚用のL素材としても使えるので、【獄神】にとっては捨てる所がまるで無い1枚。


  • 《ペンデュラム・トレジャー》
メインデッキのPモンスター1体を表側表示で加えられる通常魔法。「獄神」Pモンスター達のEXデッキ側での効果を即発動させる手段に。
特にヴィードリウムをEXデッキに送れば万能サーチとなり、このカード自体が間接的な万能サーチ札となる。

  • 《GO―DDD神零王(しんれいおう)ゼロゴッド・レイジ》
【DD】に属する、赤馬社長モチーフの闇属性レベル10Pモンスター。
レベル10+闇属性なので【獄神】とのシナジーは良好。テーマ外カードである点は《軌跡の魔術師》のサーチ効果でフォローできる。
モンスター効果により、そのターン相手の手札・墓地からの干渉をシャットアウトできる能力を利用し、安全に先攻展開を通せるのが採用の強み。
発動の為のリリース素材も【獄神】の展開力をもってすれば何ら苦にならず、本来手札誘発等による妨害で成立が難しい筈のFTK系のコンボの成功率と安定性を大幅に高められる。

特に本来なら展開系デッキの天敵である《増殖するG》や「マルチャミー」も、仮に発動されたとしてもこのカードが通った時点でそのターン中は無意味と化す。
仕事が終わればL召喚やランク10Xの素材として使える為無駄が無く、「スケール0」なのを活かし獄神影の代わりにPスケールに貼って代用するのも手。

自身と手札の天使族をコストに相手のモンスター効果を無効化・破壊できる手札誘発モンスター。
【獄神】では《混絶獄神ヴィードリウム》《無垢なる者 メディウス》《暗翳の信仰者》が天使族なので、手札でダブついたこれらを無効妨害札に変換できる。

第11期のP召喚テーマ。
P召喚テーマかつ天使族を擁するテーマ同士という形でシナジーがあり、《幸せの多重奏》のパワーを利用する形で展開力や手数、妨害貫通力の底上げが可能。EXデッキを比較的圧迫しないのもメリット。
下記のスターヴ・ヴェノムが生存していた時代には、実際に大会での入賞実績もあった組み合わせ。

第12期を代表する光属性・悪魔族の出張テーマ。
一見するとシナジーの悪そうな組み合わせだが、用途は【獄神FTK】のコンボパーツ。
役目は「レベル6モンスター」の安定供給であり、ざっくり大まかに言えば

  1. 【デモンスミス】の展開力でレベル6を複数用意し、《No.6 先史遺産アトランタル》を用意
  2. メディウス+《暗翳の信仰者》で《No.60 刻不知のデュガレス》をX召喚し、L素材化等で墓地送り
  3. デュガレスを装備した《No.6 先史遺産アトランタル》のライフ半減効果発射(8000→4000)
  4. またアトランタルをX召喚して再度デュガレスを装備してライフ半減効果2発目発射(4000→2000)
  5. 〆にグスタフ・マックスの2000バーン(2000→0)
という流れでバーンダメージを繰り返すことで仕留めるタイプのワンキル。

『LIMIT OVER COLLECTION -THE HEROES-』で登場した新規《クリボー》。
相手のモンスター効果の発動をトリガーに特殊召喚でき、相手モンスター1体の打点を0にしつつ攻撃力300・守備力200のモンスターのサーチorリクルートが可能。
都合よく「獄神影」モンスター達が対象内なので、展開の基点となる「獄神影」モンスターを確保・展開しつつ相手の打点も下げられる。

『LIMIT OVER COLLECTION -THE HEROES-』で登場した《アストログラフ・マジシャン》のリメイク。
P効果で自壊しつつ「獄神影」モンスター達を直接Pスケールにセットできる上、「獄神」Pモンスターの自壊に連動して手札から特殊召喚しつつ、ついでに自壊した「獄神」Pモンスターのリクルートも行える。
スケールが「1」なので「獄神影」と同じ感覚でスケールに貼れるのも利点。

『LIMIT OVER COLLECTION -THE HEROES-』で登場したオッドアイズのリメイク。
P効果で自壊することで「獄神影」や《暗翳の信仰者》のサーチが可能であり、【獄神】側でPスケールをセットしておけばモンスター効果によって打点をほぼ2倍に出来るのが強み。
スケールが「4」なので、メディウスは出せないものの主力である「獄神影」のP召喚を阻害しないのも利点。
ただPスケールに貼ってしまうと、P召喚成功までフィールドのモンスター効果を発動できない縛りが付くのはネックではある。


EXデッキ側

  • 《神芸なる知恵の乙女(アルトメギア=ノンフィニート)》
【アルトメギア】の融合モンスター。
レベル7以上の「アルトメギア」モンスター+魔法・罠で特殊召喚可能という非常に緩い条件下で呼び出せるため、《獄神影獣-ネルヴェド》をコストに出来る。
魔法・罠のコストは2枚目以降の《絶解なる獄神門-テルミナス》が適任だが、他の魔法・罠でもよいため手札事故率の軽減に寄与する。

特殊召喚時にデッキからセットする魔法・罠は《アルトメギア・インパスト-奪還-》と《アルトメギア・ヴァンダリズム-襲撃-》の2択。
前者はモンスター効果による展開への妨害に耐える手段や先行・妥協盤面の妨害札として、後者は初動になれるメディウスをサーチする手段として利用可。
融合先については、「獄神」Pモンスターを素材にして出せる《捕食植物ドラゴスタペリア》や、メディウスを素材にする《神芸獄徒 ディアクトロス》が最有力候補。

  • 《終戒超獣(デカネローグ)-ヴァルドラス》
ランク10を利用するデッキではお馴染みの大怪獣。
獄神影達は皆レベル10なので、P召喚の大量展開と合わせて容易にX召喚可能。
能動的な効果無効破壊効果で【獄神】の妨害性能を底上げできる他、ダメージステップ時の盤面破壊や自身の破壊に連動したフィールドの1枚破壊なども強力。
通常展開の制圧盤面以外でも、FTKや先攻全ハンデスに失敗した場合の妥協盤面を作る際でもよく活用されがち。

ランク10利用デッキではお馴染みのクソデカ大砲。
【獄神FTK】で悪用される以外でも、シンプルに2000バーンを撃ち込むことでデッキのライフカット能力を底上げできる。
バーンダメージなので《絶解なる獄神門-テルミナス》の制約を無視でき、EXデッキに余裕があるなら入れる価値がある。

P召喚デッキお馴染みのサポートLモンスター。
素材指定は《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》がPモンスター2体、他2体はPモンスターを含む効果モンスターと、P召喚に長けた【獄神】であれば容易に召喚可能。

  • 《機械仕掛けの騎士(クロック・ワーク・ナイト)》
機械族L1モンスター。
《獄神影機-ゼグレド》がステータスで対応しており、ゼグレドを素材にすることでゼグレドを能動的にEXデッキに表側表示でセットするための手段に使える。

【獄神FTK】の代表格。
《ぜんなのついなぎひめ》等でナイチンゲールを直接墓地に落とし、その後「獄神」Pモンスターを素材に召喚したスターヴ・ヴェノム2体のコピー効果を利用してワンキルする流れ。
大会での入賞実績を持つ実用性のあるワンキルコンボであったが、実用性があったが故に最終的に2026/10/01でスターヴ・ヴェノムが禁止カードとなり、このワンキル√は露と消えた。
ちなみにMDでは、スターヴ・ヴェノムが無制限の代わりに2026/08/05の時点でナイチンゲールの方が禁止になったため、MD環境でこのワンキルが実現することはなかった。

  • 《生命(せいめい)の汞(みずがね) メルクリウム/Mercurium the Living Quicksilver》
エクシーズ・効果モンスター
ランク10/闇属性/水族/攻3000/守3000
レベル10モンスター×2体以上
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがX召喚した場合に発動できる。
デッキからモンスター1体をこのカードのX素材にする。
②:X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の墓地のモンスターのいずれかと同じ属性を持つ相手の墓地のモンスターの効果は発動できない。
③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。
このカードのX素材を1つ取り除くか、自分は3000ダメージを受ける。
《暗翳の信仰者》共々「WORLD PREMIERE PACK 2026」で来日した、海外産のランク10Xモンスター。
【獄神FTK】及び先行ハンデス軸獄神デッキにおける期待(?)の新人。3つの効果を持つが一見凶悪そうな②の効果は概ねインクの染み扱いで、本命は①と③。

①は自分のデッキから任意のモンスターをX素材として吸収する誘発効果。
コンボパーツとなるモンスターをX素材化した後、このカードを即L素材とすることで、このカードが実質的な《おろかな埋葬》と化す。
そして墓地に落としたカードは、《四花繚乱の霊使い》や《ライトロード・ドミニオン キュリオス》等を悪用することでコンボパーツのサーチorリクルートへと繋げられる。
ハンデス軸の場合、ざっくり書くと
  1. メルクリウムの①の効果で《神殿を守る者》をX素材化し、メルクリウム諸共墓地に落とす
  2. L召喚した《道化の一座 ドリッシュ》を《創獄神ネルヴァ》のコストとしてリリース
  3. ドリッシュのマリガン効果を発動させ、それにチェーンして《神殿を守る者》を蘇生することにより、相手の手札全ハンデス成立
  4. 残ったネルヴァ+適当なレベル10「獄神」モンスターを素材にしてヴァルドラスや高リンク値の妨害用Lモンスターを立ててターンエンド
という流れを生み出せる。

③はX素材を持たないこのカードのコントローラーに、エンドフェイズ時3000バーンを与えるデメリット効果。
この誘発効果こそがワンキルの肝であり、テキストを見るとデメリット効果にターン制限が無い。
内容をざっくり書くと

  1. 《四花繚乱の霊使い》等で墓地に送られたメルクリウムを釣り上げ、メルクリウムを《転晶のコーディネラル》で相手の場に送り付ける
    或いは墓地のメルクリウムを《エクシーズ・ポセイドン・スプラッシュ》の墓地効果で相手の場に送り付ける
  2. そのまま展開を伸ばして《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》の2000バーン発射。〆に《S:Pリトルナイト》をL召喚しターンエンド
  3. エンドフェイズに入り、メルクリウムの③の効果にチェーンして、《S:Pリトルナイト》の一時除外効果を送り付けたメルクリウムに対して発動
  4. エンドフェイズ中にメルクリウムが相手の場と除外を往復し、③の効果が2回誘発して相手に3000×2=6000バーン
という流れが発生。綺麗に合計8000ダメージによるワンキルが成立する…というもの。
OCGで試す場合《転晶のコーディネラル》が26/07/01で禁止カード化したため、《エクシーズ・ポセイドン・スプラッシュ》辺りを送り付けカードとして利用する事となる。

『遊戯王マスターデュエル』にて注目された送り付けコンボだが、【獄神】デッキを大きく歪めない程度の必要パーツ数の少なさと再現性・実用性の高さ、【獄神】自体の優れた拡張性・展開能力も相まって、実戦的コンボとして確立。
現状の所メルクリウムを活用した様々なワンキルコンボがあの手この手で研究され始めている状態となっており、MDにおける【獄神FTK】の代名詞になりつつある。

また、何の因果かこのカードの由来も水銀とメルクリウス。
上述したように獄神は錬金術由来の名前が多く、それこそメルクリウスなんかはメディウスの最終形態の名前にも使われている。
相性が良かったのは偶然なのだろうが、そこに名前まで関連性があるという状況は流石にちょっと出来過ぎている気がする。


余談

テーマ全体のモチーフは恐らく「ローマ神話」と「錬金術」。
テーマ内の各カードのネーミングにそれらの要素が多く見受けられる。




追記修正よろしくお願いします。

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最終更新:2026年11月01日 18:26

*1 そもそも殆どのスケール11~13持ちがEX側のPモンスターばかりで、メインデッキに入るスケール11持ちがヴィードリウム登場まで《彗聖の将-ワンモア・ザ・ナイト》くらいしかなかった。