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永江 衣玖

登録日:2009/06/10 Wed 01:57:40
更新日:2026/06/15 Mon 16:38:19
所要時間:約 3 分で読めます




永江(ながえ) 衣玖(いく)


東方Projectの登場キャラクター。



  • 東方緋想天のボスの前座キャラ、および自機
  • ダブルスポイラーの10面ボス
  • 秘封ナイトメアダイアリーでも登場

能力:空気を読む程度の能力

テーマ曲:黒い海に紅く~Legendary Fish

リュウグウノツカイで種族は妖怪。

概要

妖怪「竜宮の使い」の女性。
実在する深海魚「リュウグウノツカイ」を擬人化したように、触覚風の2本のリボンがついた帽子(ZUN帽)に、ヒレをイメージしているフリルつきの羽衣をまとっている。
龍の世界と人間の世界の間に住み、普段は雲の中ですごしている。
龍神の行動から重要な情報を抜き取って人々に伝えて回るのが仕事なのだが、面倒くさがり屋な性格かつ東方という作風もあって、

「というわけで地震が起きます」(出会いがしらのセリフ)

これでそのまま立ち去ろうとする。「いつなのか」「規模はどれくらいか」「誰の差し金か」などの詳細を聞かれてもはぐらかすばかり。
職務を全うしてこそいるが人当たりや人付き合いはあまりいいとは言えない。これが彼女の性格ゆえなのか、竜宮の使いという種族の性質なのかはいまだ不明。

  • 能力:空気を読む程度の能力
本来は「気流を読み天気予報を行う。そこから転じて地震予知なども行える」という能力。「リュウグウノツカイが陸に打ち上げられると地震の前触れである」という伝承を下地にしたもの。
これを「空気を読む」と表記し、さらに性格的に「面倒くさがりなので人付き合いを最低限に済ます」という行動がストーリー中でも散見される。
つまり「飲み会に誘われそうになったらうまく逃げる」といった意味で空気を読むスキルに長けている。
当時は正反対の「空気を読めないキャラ」としてひぐらしのなく頃に園崎魅音などがおり、この手の「空気を読む」系のネタは二次創作で大人気を博していた。「半年ROMる」なんて言葉があった頃である。

雷を操るのは「羽衣の摩擦で電気を起こす」という設定。
ちなみに意外な事に、東方Projectで雷を操るキャラは彼女が初である。


  • 竜宮の使いとは
竜の世界と人間の世界の狭間に住んでいる妖怪。
竜の言葉を理解し、重大な内容だけ人間や妖怪に忠告すると言われる。
忠告を聞き入れない者を嫌う。


戦闘では着用している羽衣を変形させたり、雷を自在に操ったりして戦う。
空を飛ぶスキルを標準装備している東方キャラの中でも空中移動に大変長けている。
反面地上での動きは緩慢……かと思いきや、羽衣をドリル状に変形させたり、東方非想天則では腰に手を当てて天を指すダンスで激しく動き回るスキルを得るなど案外活発である。


性能

東方緋想天

対戦型格闘ゲーム「東方緋想天」および「東方非想天則」では自機として使うことができる。
リーチの長さで間合いを管理して戦う、いわゆるダルシムタイプ。

長所(緋想天)
  • リーチが長い。特に空6Aと空2Aは発生も判定も強い。
  • 空中移動の際の霊力消費の燃費がいい。
  • 飛び道具も強い。正確には「ほしいところだけが最低限揃っている」というもの。特に6Cは発生と弾速があり、独特な判定のおかげで相手の弾を避けながらカス当たりで飛び道具の無力化が可能。
  • 地上戦は苦手とされがちだが、「龍魚の一撃(通称ドリル)」のおかげで固めやグレイズ狩り程度はできる。H3AやDCも当たればリターンが大きいのに案外隙が無いなど、小粒で優秀なものが結構そろっている。
  • 上述の性能から、多くのキャラが苦手としている川霧が得意(緋想天)。
  • 3コスのスペカがすべて粒ぞろいで、さらに4コスの「羽衣は空のごとく」が強い(緋想天)。曇天はかなり得意で、スペカのチョイス次第では台風や疎雨もボーナスタイム。

短所(緋想天)
  • 崩し手段がない。
  • 固め性能もないわけではないが低い。
  • 切り返し手段やリバサにろくなものがない。つまり近寄られたら終わり。(後述)
  • 当たり判定が大きい。特に座高が高い。
  • 地上での機動力が非常に低い。
  • 上位キャラに対して強みが生きない(緋想天)。
  • J8Aがない(緋想天)。
  • 有利天候が少ない。場合によっては特定の天候で特定の技を使われると詰む

特にJ8Aがないというなかなかひどい弱点があり、同じくJ8Aのなかった小町、優曇華院、パチュリーとひっくるめた

オワタ四天王

というネタが流行した。
奇しくも小町と優曇華院は満場一致の弱キャラ*1であったこと、
パチュリーや衣玖もキャラや天候の有利不利が非常に激しく、特に当時の上位キャラに対して著しい不利を被っていたことや他の細々した不遇な部分もあったことから4弱として扱われた。
なお、衣玖やパチュリーは中堅という意見や、萃香の方がダイヤグラムが低いとする意見もあった。

例示した5キャラはいずれも
「花曇がマジできつい。非想天則で花曇の仕様が変わった理由」
「天気雨*2がまったく有利にならず、天気雨妖夢を相手にすると詰む」
「1.04時代の文や1.06時代の魔理沙相手にガン不利」
という共通点があったため、このネタは人口に膾炙した。つまりオワタ四天王というのはネタが先走ったのではなく、実体験的な部分にも則しているのだ。

とはいえ衣玖の場合、当時上位キャラだったレミリアはそこまでキツくない*3ので、実際には4弱5弱の中では上だっただろう。
代わりに当時中堅とされていた霊夢や咲夜が相手の時は天候やスキルカード次第で相当キツい。
特に緋想天時代の花曇時は霊夢の「拡散アミュレット」を撃たれているだけで何もできないし、「亜空穴」で得意の間合い管理を全否定される。
咲夜は飛び道具に夜固め性能がかなり高く、「ガードをしていたらガークラで霊力が死ぬ」「だけど切り返しができないしグレイズは判定の強い技で狩られてしまう」という二択を常に迫るキャラだった。
さらに逃げに全振りした咲夜というものもあり、キャラ相性云々もさることながら当時の緋想天のプレイヤースキルでは対処が非常に難しかった。
ともあれこのゲーム、天候とスキル(上書き・強化ができるコマンド技)によってキャラ相性が目まぐるしく変化するため簡単に結論は出せない。


そして……。


東方非想天則

伝説の環境「非想天則1.03」が到来する。
ついにJ8Aを入手した。これでようやく弱キャラを脱出だ!……と思いきや。

これまでさんざん衣玖とオワタ四天王と萃香を苦しめてきた強キャラ・お手軽キャラたち(文、妖夢、霊夢、紫など)は目も当てられないレベルの弱体化を受けてしまう。
魔理沙に至っては緋想天1.06で強かった部分が使い物にならないレベルで弱体化して目も当てられないレベルの弱キャラに転落し、
咲夜に至ってはもはや「これでどうやって戦えばいいんだ!?」という、諏訪子ともども専用ランクを作っていいレベルの論外キャラと化した。
代わりに小町、優曇華院、萃香は順当に強化され、東方緋想天~非想天則の中で最も春を謳歌した。
衣玖もしっかり強化され、ある一点を除くと幽々子と二強の座を手に入れた。オワタ四天王として覇を競い合った者たちが大暴れである。

問題となるのがその「ある一点」。
これまでほぼ魅せ技でしかなかった5コススペカ「龍宮の使い遊泳弾」がとんでもない性能になってしまう
冗談抜きでこれを撃つだけで勝てる。遊泳弾なしで二強なのだから、遊泳弾の強さが周知された1.03環境末期は一強である。
「使えば勝って当然」というのは裏を返せば味気ないということ。元々単純さと複雑さが高い次元で両立されていたことが好みだった衣玖使いの中には、この時期から他のキャラに乗り換える者も出てきた。

さすがにこのような無法が許されるわけもなく、非想天則1.10では遊泳弾は弱体化。ナーフされたキャラたちも緋想天時代とは違う部分が強化されたことで復権した。
しかし衣玖は依然強キャラであり、「羽衣は空の如く」を軸にした衣玖は当wikiでも当時のプレイヤーが記事を書くほどには強かった。
おそらく研究が進んだ2015年頃にはすでに「衣玖の一強」という結論が出ているはずである。

この時期にもなると格ゲーの「動画勢」という言葉が問題視されるようになったこと、ダイヤグラムスレが事実上隔離施設状態ということが知られるようになったこと、
緋想天時代に問題を引き起こした仕様やクソ技がだいぶマイルドになってバランスがよくなったこと、プレイヤースキルが上達してきて職人気質のプレイヤーがどんどん増えていったこと、
対戦マナーも比較的円熟してきたこと、東方非想天則の流行自体が下火になってきたこと、マナー悪化の原因だった掲示板がなくなったことなどもあいまって、以前見られたような光景はまったく見られなくなり、
衣玖はごくごくありふれた「バランスがいいとされている格ゲーの強キャラ枠」としてブームの終了までを駆け抜けたのである。


総括すると、緋想天時代は「絶対評価だと強いかもしれないが、相対評価だと不利な部分がかなり多い」、「当時は弱キャラとして扱われていた」というキャラだったのが、
東方非想天則では「つよい」キャラになったということである。


ダブルスポイラー

10面ボスとして登場。強キャラなのはこちらも同じ。雷を模した曲がるレーザーは、苦手な人は相当苦手なようである。
文で苦手なスペル、はたてで苦手なスペルがかなりハッキリと分かれるという、クリア後にこそ牙をむく女。
たとえば10-8の「龍宮の使い遊泳弾」は文ではまさしく悪夢再びといった様相だが、はたてだとボーナスステージ扱いである。

「それなりの難所」という趣であり、前作「東方文化帖」の藍や永琳のようなポジション。
そもそも前作が理不尽極まりない難所だらけだったのに対し、本作はかなり難易度が低いため、さほど印象に残らない。



二次設定

カップリングは天子とか。

そのスペルカードを取り出すポーズからサタデーナイトフィーバーと呼ばれる。(上の画像を参照)
なお

非での追加スキルの「水得の龍魚」(フィーバーステップ)が素敵すぎると評判。
当時はその使い勝手から「誰得の龍魚」とも言われていた(硬めに使うためのドリルを上書きしてワープ技にしてしまうため)が、研究が進むことで地上をユクゾッユクゾッする変態衣玖が登場した。
ただ非想天則1.10は、当時産廃扱いだったスキカの研究が進んだことでどんなスキカにもネタがあるゲームなので……。


フィーバー!
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\キャーイクサーン/
その能力とは裏腹に二次では、空気が読めてない場合が多い。
あと何故か二次ではまず間違いなく巨乳キャラとして描かれている。
おそらく緋想天での鈴仙の
「ぱっつんぱっつんの服」
という発言から来ていると思われる。

略称は上記のイクサ-ンからとって193。
ついでに聖 白蓮の南無三も763、\キャ-ナムサ-ン/などと呼ばれるようになった。

そして、緋想天での立ち絵。

衣玖さんの立ち絵は、よく見ると後ろ手に組んでいる。



後 ろ 手 に 組 ん で い る の だ






そして







微 笑 ん で い る


なんてことだ!
しかも衣玖さんはストーリーでチルノに対しこんな優しそうなお姉さんポーズで接しているのだ。なんて羨ましい…
衣玖さんの魅力的なポーズとは上述のサタデーナイトフィーバーだけではないのだ。むしろこっちの方が(ry
だがあまりピックアップされない…なんと勿体無いことか。別の意味でキャーイクサーンできるというのに!
サタデーナイトフィーバーのほうが注目されがちなのは事実。
でもたまにはこんな素敵なお姉さんポーズのことも空気を読んで思い出してあげてください。


当時の東方に足りなかった「正統派の大人のお姉さん」枠として、疲れたOLみたいなキャラ付けが人気を博していた。
その一方で格ゲー時代にやりすぎたことから、性格の悪い高飛車女として描き、それを分からせるというネタも人気があった。



ちなみにフリルキャラの例にもれず作画コストが非常に高い。


「和をもって項目となす。ただし、項目を保つには追記、修正も必要なのです。」

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最終更新:2026年06月15日 16:38

*1 どちらも「変わったことをやらせようとしたがその変わったことが不発だった」というパターン。それを投げ捨てて戦うにあたり、小町はそもそもキャラコンセプトが意味不明、うどんげは性能自体が低かった。なおうどんげに関しては近接戦闘能力の高さや、妖夢や文と違って職人気質を刺激するキャラだったことから愛好家は多かった。小町は……。

*2 特に1.04環境では天気雨状態で割られた霊力も回復速度が遅く、2,3回ガードをミスっただけで霊力ゲージで大幅に不利を被って詰む。1.06で回復速度が高速になり、非想天則では天気雨状態で割られた場合は霊力ゲージが減らなくなった。

*3 五分とする意見もあった。筆者も五分派、というより今思えばむしろ天子や紫より上だったかもしれない。