ひぐらしのなく頃に

登録日:2009/05/27(水) 04:33:13
更新日:2019/09/02 Mon 21:43:23
所要時間:約 8 分で読めます




07th Expansion presents.Welcome to Hinamizawa..."WHEN THEY CRY..."

同人ゲームサークル07th Expansionより発売された同人ゲーム、並びにそれを原作とする派生作品。

原作者、キャラデザは竜騎士07


【概要】
元はコミケの片隅のブースで生まれたしがない同人ゲームに過ぎなかったが、
鬼隠し編が体験版としてプレイできるようになってから広く知られるようになり、様々なメディアで展開されるようになった。

大きな特徴としてサウンドノベルでありながら選択肢がほぼ存在しない一本道のストーリーになっている。
しかしあえて謎めいたストーリー展開にすることでプレイヤー自身が謎を推理する仕掛けになっている。

しかし実際には話が進むにつれオカルト的傾向が強くなり、
推理ミステリーとしてのタブーをことごとく破っているので謎解き目当てやそれらが好きな人にはオススメできない。
あくまでホラー&ファンタジーコメディとして見るべき。

また全編に渡って残虐な暴力描写や、マニアックな性的嗜好が出るため苦手な人や一般常識人は要注意。

他にもやたらと麻雀絡みの描写が多いのも特徴。
舞台となる雛見沢では真冬になると麻雀がブームになったり雀士レベルの実力を持つキャラがちらほらいたり、物事を配役などで喩えたり兎に角様々。
暇潰し編などでは実際に一局打ち、その仔細だけで1場面まるごと使う事まである。
ぶっちゃけ麻雀を知らないと分かりにくいわ、つまらないわな場面もちらほらある。


【大まかなあらすじ】
昭和50年代、ダム建設により村が沈む危機を乗り越えた雛見沢村で数人の子どもたちが楽しく過ごしていた。
しかし、ふとしたきっかけで彼らの運命は静かに、そして大きく狂いだす…


【主な登場人物】

画家を生業とする父と母の3人暮らし。最近、都会から雛見沢に引っ越してきた。
都会の学校では成績優秀だったらしく頭の回転は早いが、ツメが甘くひどい目にあうことも。
口も非常に達者で、「口先の魔術師」との二つ名が付けられるほどである。
また、「萌えの伝道師」も自任しているらしく、メイドさんやスク水・猫耳など、コスチュームには一家言あるらしい。
好奇心旺盛で熱血漢、うまい話にはすぐ乗らずにはいられない行動派な少年。

献身的な性格で、毎朝一緒に学校に通うなど、圭一とは一番の仲良しである。
本名は礼奈(れいな)であるが、本人の希望でレナと呼ばれている。
「かぁいい」ものに目がなく、見つけると手当たり次第自宅に「お持ち帰り」してしまう癖がある。
…その対象は物に止まらず、梨花や沙都子まで連れ去ろうとするから始末に負えない。

圭一やレナの一学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格。
少々おじさんっぽいときもあるが、テンション高くノリが良い姉御肌ゆえに、周囲からは慕われている。
ガサツに見える一方で、意外と女の子らしい一面も併せ持っているらしい。
「部活」と称し、圭一たちと様々な遊びで盛り上がることを放課後の日課としているが、
例えゲームでも勝利のためなら手段を選ばぬ性格で、周囲を恐れさせている。
また一方では村の名家、園崎家の次期頭首という意外な顔を持つ。

圭一やレナの下級生で、雛見沢随一のトラップの名手。
その才は部活の際にも縦横無尽に展開され、魅音すらも恐れるほどである。
負けず嫌いで、ヘンなお嬢様口調でしゃべる。
生意気な面もあるがまだ幼く、圭一や魅音にからかわれ泣いてしまうことも。

古手神社の一人娘。
子猫のような愛くるしさで、周囲をいつも和ませる。
毎年6月に行われる「綿流し祭」では巫女役を務める。
自分のことを「ボク」と呼び、言葉数は少ないが「み~」「にぱ~☆」などの口癖をもつ。
同い年の沙都子と同じ家で生活し、一緒に居ることが多い。
年齢に似合わぬ冷静さとミステリアスさを兼ね備えた、不思議な雰囲気の女の子。

魅音の双子の妹で、外見はまさに瓜二つ。
興宮にあるファミレス「エンジェルモート」でウェイトレスのアルバイトをしている。
お嬢様っぽい印象とは裏腹に、魅音を手駒にとるなど、姉に負けず劣らずの曲者。
圭一に対して好意を持っているらしく、積極的な行動をとるが・・・?

沙都子の兄。
圭一より学年一つ上。
圭一が転入してきた時点(昭和58年5月頃)では失踪しており、他の登場人物の会話・回想で登場することが多い。

年に数回、東京から雛見沢にやってくるフリーのカメラマン。
野鳥撮影を専門にしているらしいが、なぜ雛見沢に興味を持っているのか、
カメラマンとしてさほど著名でもない彼がどうやって生活しているのか、など、
ある意味謎が多い人物。

入江診療所の看護婦。
物腰はやわらかいが、その反面、雛見沢の暗黒史や残酷な儀式に興味を持ち、独自の研究を行っている。
大人の魅力を大いに感じさせる女性だが、大好きなオカルト話になると子供っぽく無邪気な面も覗かせる。
なんとも掴みどころのない人物である。

入江診療所の医師で、少年野球チーム「雛見沢ファイターズ」の監督も務める。
そのしゃべりや仕種から落ち着いた大人の印象を与え、みんなのお兄さん的存在。
実はかなりのメイド好きで、興奮すると突然とんでもない言動に走ることも!?

毎年雛見沢で起こる連続怪死事件を追うベテラン刑事。
定年退職までに事件を解決させようと執念を燃やすが、しつこく事件を調べる彼を疎ましく思う村人は多いらしい。

警視庁公安部に勤務する刑事。
暇潰し編は彼を主人公とし、彼の視点で語られる。

圭一たちが通う学校の担任教師。
まだ年若いが、生徒たちに対する責任感は人一倍。

沙都子と悟史の叔父。
詐欺と恐喝で生計を立てているチンピラ男。
兄夫婦が死んだことで悟史と沙都子を引き取った後、兄夫婦が残した財産を使い込み、北条兄妹に虐待を繰り返していた。




【原作】
原点。
竜騎士07の絵のクセが強く、受け付けない人も多い。

  • ひぐらしのなく頃に


基本となる出題編。


  • ひぐらしのなく頃に解


出題編の謎が解かれていく解答編。
BGMに定評がある。


  • ひぐらしのなく頃に礼

賽殺し編
昼壊し編
罰恋し編(目明し編お疲れ様会の再録)

いわゆるファンディスク。


  • ひぐらしのなく頃に奉

ひぐらしアウトブレイク
神姦し編
雛見沢停留所

シリーズ全シナリオ全部入り+新シナリオ入り。
雛見沢停留所はひぐらしのプロトタイプである舞台脚本が原作。


【移植版】

  • ひぐらしのなく頃に祭(PS2)

鬼隠し編~皆殺し編の移植に新エピソードを収録したもの。
キャラデザはrato。
ごく普通の選択肢式サウンドノベルになっている。
脚本を担当した叶希一による後付け設定が多い。
評価が大きく分かれ、後にアペンドディスク「カケラ遊び」が発売された。

盥回し編
憑落し編
澪尽し編


  • ひぐらしのなく頃に絆(DS)
祭をベースに全4部作で展開される。
選択肢に加え、タッチパネルを使った感情選択システムで分岐する。
しかし、綿流し編への分岐が難解だったため公式に謝罪があり、以降は簡単になった。
さらに後付け設定が増えており、原作と微妙に食い違う設定もある。

原作が漫画として存在している宵越しや染伝し、影紡しはまだいいが、
解々しはそのタイトルに反して新・澪尽しへの前振りのために更に伏線が増えるタイトル詐欺、
言祝しと新・澪尽しは好きになった人にはとことん高評価される一方で、
「面白いのは否定しないが『ひぐらし』らしさ薄過ぎだろ、オリジナル作品でやっとけよ…」という意見も目立つ微妙な出来。
残念ながら新澪はボイス無し。

「祟」
染伝し編

「想」
影紡し編
異本・昼壊し編

「螺」
宵越し編
解々し編

「絆」
新・澪尽し編
賽殺し編
言祝し編


  • ひぐらしのなく頃に粋(PS3/PSV)
絆をベースに、祭のシナリオも収録された移植シリーズの決定版。
絆ではボイスなしだった部分も完全にフルボイスとなっており、特に澪尽し編裏の声優陣は豪華。
新規ムービーも収録されており、評価も高い。
販売元の加賀クリエイトが解散したため、一時プレミアが付いていたがDL版がエンターグラムから配信再開された。


  • 携帯アプリ / スマートフォンアプリ
原作を誤字修正、一部立ち絵削除、一部BGM変更して移植したもの。


  • ひぐらしのなく頃に奉(Switch)
粋に同人版奉のシナリオ3編と罰恋し編を収録。
ただし、大川透氏が病気療養中だった影響もあり一部ボイスが未収録となっている。


【派生作品】

  • 携帯ゲーム百選

携帯アプリで配信されたアニメ版を元にしたアドベンチャーゲーム。
内容は時間と各500円の無駄。

贄捜し編
心崩し編



黄昏フロンティア・07th Expansion共同開発による2on2対戦格闘ゲーム。
アルケミストによりPSPに移植されたが、元より劣化していると評判は悪い。


  • ひぐらしの哭く頃に雀

AQインタラクティブ開発のアーケード用麻雀ゲーム。
キャラデザは大きく変わっている。
イカサマありの残念なレベルの作品。
何故か近代麻雀で漫画化。だが世界観はしっかりひぐらししていると好評。


【アニメ】
スタジオディーン制作で開発された。
第1期で鬼隠し編~罪滅し編、第2期で皆殺し編と祭囃し編に新規シナリオの厄醒し編が放映され、OVAで礼が発売された。
また何本か外伝も出ている。
入門用として原作をプレイしにくい学生を中心に人気があるが、内容はかなりのダイジェストなので原作ファンからの評価は低い。


【漫画】
スクウェア・エニックスよりガンガン系列で鬼隠し編~祭囃し編と『礼』のシナリオ、新規シナリオ、『雛見沢停留所』が連載された。角川系列でも新規シナリオが連載。
アニメ版と同じく入門用として人気が高いが、こちらの方が部活シーンなど省かれがちな部分もきちんと描かれている。

鬼曝し編
宵越し編
現壊し編
心癒し編


【小説】
講談社BOXより鬼隠し編から賽殺し編まで竜騎士07の全面改稿によって発売されている。
ぼったくり値段で(講談社BOX自体、装丁が凝っている代わり価格が高めであることが特徴のレーベルではあるが)。
他にもプレゼントや各種雑誌に書き下ろされた外伝作品がある。

星海社から文庫化もされ始めたので、新規に入手するならこちらの方が非常に安上がり。


【語咄し編】
ひぐらしのなく頃に大賞の受賞作品を集めたもの。
小説と漫画で公開されている。


【実写映画版】
2008年公開。鬼隠し編をベースとしている。
沙都子のお嬢様口調がほぼなくなっていたり、富竹が髭面のワイルドなイケメン(というか中の人的に完全に伝説のヒモ)だったりと、コスプレ感が出ないようにリアルに寄せようとした結果原作の雰囲気がどっかにすっ飛んでいるためファンからは散々な評価を受けた。
ただし、さりげなく圭一のカルテの隅に記載された「L4」の文字や、意外なところで登場する羽入など、原作を知っているとにやりと出来るような場面もある。

2009年には続編として罪滅し編をベースにした「誓」が公開。
惨劇に挑め(色んな意味で)。まぁ良くも悪くも前作の続編ということである。
ちなみに見どころは屋上での決闘。
スタントなし、途中から命綱もなしで撮影したとか。


【実写ドラマ】
BSスカパー!で2016年に放送。
第一部は鬼隠し~祟殺し編が各前後編の全6話構成。
第二部「解」は目明し編、罪滅し編が各前後編の全4話構成。

キャスティングがAKB系列のNGT48メンバー(鷹野も)で固められ批判が殺到したが、
地上波の規制ではやれないような本格グロ描写と原作に忠実な演技・演出で概ね好評。


【パチンコ、スロット】
それぞれのメーカーが権利を奪い合った。
スロットはオーイズミから登場。
技術介入で機械割りが100%を超える。
余談だがスロット板は毎日賑わっている。
絵や演出はPS2版の、ひぐらしのなく頃に祭である。
パチンコ版はDaiichiから登場。
確変中のリーチで運命分岐スルー通過の一球勝負で大当たりの継続か時短落下が決まる。
絵と演出はアニメ版である。

【ドラマCD】
原作のシナリオをドラマ化したものとアンソロジー系に分かれている。
ここでは主に原作版について解説する。
現在に至るまでのCVはこのドラマCDからのものであり、メディア展開における原点とも言える。

HOBiRECOURDSより2005年から2012年にかけて製作され、祭囃し編まで完結。
原作者がストーリーからCVまで完全監修しており、原作の設定や描写の多くが端折られがちなアニメや漫画に比べ、原作再現度が非常に高い。
それ故短めな鬼隠し編や暇潰し編ですら3枚組、それ以外だとCD4~6枚組で一編。しかも殆どのディスクが70~79分とCD容量ギリッギリまで収録している。
皆殺し編以降は怒涛の10枚以上となり、原作分だけでも 約50枚組 という凄まじいボリューム。ノンストップで聴いても丸2日以上かかる。
時間にしても単純計算でアニメ版の3倍以上であり、原作の再現度の違いが伺えるだろう。
なお、罪滅ぼし編まではジャケ画も原作者が担当している。皆殺し編以降は南向春風氏が担当。

声優の熱演は言わずともがな、効果音やBGMの演出にも凝っておりかなり高いクオリティを誇る。
またドラマCDの規制の緩さ故か、アニメ版などでは大人の事情で改変されがちな色々アブない原作の表現や台詞が比較的忠実に再現されている。

かつてはCDに付属しているパスワードをドラマCD公式サイトで入力すると、幕間のサイドストーリーなどの「音声TIPS」がダウンロードできた。(現在は公式サイト削除により不可能)
これはCDに収録されなかった原作の日常描写などであり、これらも加えるとほぼ完璧な原作再現度となる。
現在はこのTipsをCD音質にして収録したアペンドディスクが発売されているので(目明かし編まで)、これらも交えて聴く事をオススメする。

現在、出題編は大体投売り同然の価格だが解答編以降はそこそこの値段を保持している。
特に皆殺し編以降は出荷数も少なかった為か中古市場でも在庫があまり無く、あったとしてもかなりのプレミア価格な事が殆ど。
完全コンプを目指すなら、それなりの資金と在庫にめぐり合うリアルラックが必要。


【余談】

原作ではキャラの些細な表情の変化や瞳の変化で静かに迫る狂気を表現していたが、
アニメ以降ホラー路線が強くなり顔芸なくらい表情をぶっ壊して狂気を大々的に表現するため、特に原作重視のファンからは賛否両論。


解答編のぶっ飛び方から「『推理もの』じゃないじゃないか」との批判が噴出し実際その通りなのだが、
作者が推理して貰いたかったのはどうやら「どのように事件が実行されたか」ではなく「何故事件が発生したか」であり、謳い文句の正解率1%はそこからきている。
愛がなければ理解できないかもしれない。


最近は移植されることが多くなったが、新規シナリオを読むために旧シナリオを読まなければならないことが多いため辟易するファンの声も聞かれる。
また新シナリオを執筆することが多い叶のシナリオや、公式設定に食い込みかねない創作態度にも賛否が分かれる。


少年少女が殺人をする設定のため、未成年やオタクによる凶悪犯罪が起きるとマスコミの格好の餌にされている。
だが作者を現代の江戸川乱歩と評価する声もある。


ひぐらしがなく頃に、と呼んではいけない。
別の意味でお子様向けではないものになってしまう。


発表された当時は人気が無かったが、後にHPにて鬼隠し編を無料で公開したことで口コミで爆発的に広まった。
一見「女の子萌えゲー」みたいな上に、日常会話もそれだけで楽しめるレベルだったため、「エロゲのつもりで始めたら、とんでもない事に…」という人も多かった。
だがそこに魅了された者も星の数。


同じ作者による「うみねこのなく頃に」には、本作と関連があると思われるキャラが何人か登場しているが、
本編がぶっ飛んだことになったため、本作と関係あるのか、単なるスターシステムかは不明。





どうか、この項目を編集してください。
それだけが、私の望みです。

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