東方Project

登録日:2009/05/27 Wed 09:40:05
更新日:2019/10/04 Fri 21:17:09
所要時間:約 9 分で読めます




同人サークル「上海アリス幻樂団」制作のWindows用シューティングゲームを中心とした一連のシリーズ。
「団」とあるが、メンバーはZUNという酒豪一人だけ。


舞台は「幻想郷」という妖怪や神々や亡霊で一杯の、結界で囲まれた世界。
外來韋編の解説によれば、幻想郷における生活レベルは江戸時代末期あたりの水準を保っていて、現代的なインフラは整備されていない。
登場人物が殆ど女性キャラクターであるが、あくまでゲーム上で登場するキャラクターに限った話であり、作中世界には霖之助妖忌等名前ありの男性キャラクターもいる。



【主な登場人物】

ほぼ全作品の主人公。空を飛ぶ程度の能力を持つ博麗神社の巫女さん。
装備により広範囲攻撃やホーミング攻撃が使える。自機の当たり判定が狭い為、初心者でも扱いやすい。
攻撃力が低いのが欠点だが、装備によっては魔理沙を越える火力が出ることも。


第3弾以降からのもう一人の主人公。封魔録の魔梨沙は誤記。魔法を使う普通の魔法使い。
全体的に攻撃力が高い。移動速度も速く、アイテムを回収しやすい為点数を稼ぐのに向いている。
しかし攻撃範囲が狭めで、速すぎて精密操作がしにくい等、中級者向け。


その他にもキャラクターは数多く存在する為、東方projectキャラクター一覧を参照。



【ゲームシステム】

基本的には、オーソドックスな縦スクロールの弾幕シューティングゲームである。
ここでは、Windows版以降(後述)の主要な作品が備えている、伝統的な基本システムについて解説する。


  • 難易度
難易度はEasy/Normal/Hard/Lunaticの4段階。
何らかの条件を満たしてクリアすれば、追加のゲームモードとしてExtraステージが解禁される。作品によっては他にも……。
最高難易度名にちなんで、トッププレイヤーは特にルナシューターと呼ばれる。


東方Projectの目玉となるシステム。
ざっくり言えば、STGのボスキャラの行動パターンに、名前やカットインをつけて必殺技のような扱いにしたもの。
各キャラのトレードマークとなり、背景や設定を語り、その美しさや難しさでプレイヤーを魅了する……東方Projectでもっとも重要な要素の一つである。
詳細は該当項目で。


  • アイテム蒐集
非公式には、単に「上部回収」などと呼ばれる。(近年は公式でも蒐集という表現をしていない)
敵が落としたアイテムを拾っていくには、普通は画面中を動き回らないといけない。
しかし、画面の上部にあるボーダーラインよりも上に自機がいる間は、全てのアイテムを吸引しつづけることができる。
作品ごとにルールは少しずつ異なるが、基本的にこれをすれば大量の得点が(場合によっては残機も)手に入り、爽快感をもたらしてくれる。
もちろん、画面の上側というのは、敵や弾がやってくる危険な方向。それ相応のリスクを冒したことへのリターンである。


  • 喰らいボム
被弾直後から数フレームの間にボムボタンを押せば、被弾を無効にしつつボムを発動させることができるシステム。
ピチューンという音と共にボムが発動すれば、それが喰らいボムである。
人間の反射神経の遅延を埋める手段として、いろいろなSTGで採用されているが、東方では時々、さらに一歩踏み込んだルールになることがある(『永夜抄』『風神録』など)。
また、「霊夢は喰らいボムの受付時間が長い」というように、キャラクターの特徴づけにも用いられている。


  • グレイズ
自機が敵弾のそばを掠める――「かする」ことで、リスクと引き換えに得点や特殊な効果が得られる。あと音が鳴って気持ちいい。
こちらも東方が初めて採用したシステムでこそないが、現在では、他のSTG(東方二次創作を除く)ではほとんど見られなくなってしまった。
一方、東方には上述したスペルカードシステムがあり、弾幕を魅せるために弾の速度が遅い傾向があるので、かすりとの相性も良く、大半の作品で用いられ続けている。



【シリーズ】




【同人展開】

同人誌(二次創作漫画)では珍しく、かつてはネチョ本もとい成人向け(所謂18禁)が少ない作品だった。
「私が一番驚く事は、二次創作がかなり多ジャンルに渡っている事と、内容が意欲的である事、エロが少ない事(笑)」
と原作者が『東方永夜抄 ~ Imperishable Night あとがき 上海アリス通信 vol.4』でコメントする程。
「アニヲタWiki」の親サイトの「アニヲタの集い -3rd style-」にかつてあった同人誌DBにおいても、成人向けと一般向けにカテゴリが分けられていた。
一般向けは、ギャクにほのぼの、シリアス、読者の精神にダイレクトアタックするようなエグイものまで、かなり幅広い作品が存在する。
元々、東方の作品自体、キャラクターや設定や性格面での描写が非常に曖昧・かつ希薄で個人の解釈に委ねられている比率が高い事、異なった解釈や描写を受け入れる土壌が長い期間をかけてファンの間に育っていたことが理由の一つであろう。
フランや椛など原作にほぼ登場しない人気キャラは作者によって性格が異なることもよくある。
ただ、後に原作でそのキャラが登場し、その描写が二次創作の主流となっているものと異なる場合、多少荒れることもある。
そうであっても、原作の描写を入れつつアレンジしたり、完全に原作の描写を無視したりと作家によって異なるところが、他の二次創作には無い魅力である。



エロい同人誌だと、オリジナルな男キャラや百合やふたなりなど、読み手を選ぶ特殊属性が出ることも。また、キャラの合同本が多い。
因みに東方キャラのイラストを描く絵師はプロアマ問わずかなり多く、pixiv等でうっかりタグ検索や登録をするととんでもない事になる。


BGMがどれも秀逸なおかげか、ボーカル・非ボーカル共に、こちらのアレンジャーも多い。
そもそも作者自身、東方を作った動機のひとつとして自作の楽曲を聴いてもらうためと述べたこともあるレベル。


また、キャラを描いたり音楽をアレンジするばかりでなく、東方の作風を模倣したオリジナルの絵・音楽・ゲームなどを作るファン活動が、特に活発なジャンルでもある。
いわゆる「野生のZUN」。


因みに東方のオンリーイベントは各地で開催されているが、中でも最大級のオンリーイベントは「博麗神社例大祭」と「東方紅楼夢」である。
「もう同人イベントって言うレベルじゃ無ぇーぞ!」
という位すごい。
…殆どコミケなノリ。
というか東方オンリーなコミケ。
この他にも、「第⑨州東方祭」「文々。新聞友の会」など中規模のイベントも開催されている。
最近では台湾や上海など海外で東方イベントも開催されているようだ。

なお、一時の熱狂的なブームにのっかってか、東方の原作ゲームを知らない、またはよく理解していないのに東方の二次創作をする所謂同人ゴロ的なサークルが多かった。
現在はブームも落ち着き、そのような同人ゴロ的なサークルも減少したようだ。



東方追記・修正 ~ Wikipedia of aniota.



この項目が面白かったなら……\少女投票中/