伊東一刀斎(剣豪)

登録日:2009/12/02 Wed 14:03:16
更新日:2025/04/01 Tue 22:19:25
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生没年不詳

戦国~江戸時代初期の剣豪。
本名は前原弥五郎。

伊豆大島の出身らしく、14歳の時に三島に泳いで渡り、神社で富田流の富田一放という男と仕合をし勝利、神主から一振の宝刀を与えられた。
弥五郎はこの刀で付近を荒らしていた盗賊7人を斬り殺し、大瓶に隠れていた残りの1人を瓶ごと叩き斬る。

とても14歳とは思えない剛力、刀の切れ味をうかがわせる逸話である。


20歳を過ぎた頃、江戸に来ていた鐘巻自斎を訪問、自斎の弟子となり、鐘巻流5つの奥義と免許を授かった。

しかし生来自信家であった一刀斎は次第に不遜な態度を取るようになり、師匠の自斎がそれを諌める為に仕合をしたのだが、逆に負かしてしまった。

これを機に自らの流派・一刀流を創始、諸国を遍歴しながら剣客との仕合を重ねる事33回、一度も負けた事は無いという。


晩年、弟子の小野善鬼御子上典膳に真剣勝負させ、勝った典膳に一刀流を継がせた。

その後の一刀斎については記述が無く、90歳半ばで病没という説があるだけである。



【一刀流】

新陰流が『活人剣』であるなら一刀流は完全な『殺人剣』である。

鐘巻自斎より伝えられた5つの奥義『妙剣』、『絶妙剣』、『独妙剣』、『真剣』、『金翅鳥王剣』の他に一刀斎の編み出した剣術から成る極めて実戦的な剣法で、
『敵をいかに上手く殺すか』という事に重点が置かれている。



特に一刀流の中でも一刀斎が寝込みを襲われた際に刺客を一瞬で切り捨てた『仏捨刀』、
鶴岡八幡宮に参拝して悟りを開いたとされる『夢想剣』は、ごく限られた者にしか相伝されない秘剣である。


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最終更新:2025年04月01日 22:19