小野善鬼(剣豪)

登録日:2009/12/03 Thu 16:04:44
更新日:2025/03/16 Sun 02:48:47
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生年不詳~1592?没

戦国~安土桃山時代の剣豪。

淀川で船頭を生業にしながら、我流だが己の剣法を鍛えていた。
そしていつ頃かは不明だが、旅の途中で偶然善鬼の船に乗り合った伊東一刀斎を見て仕合を申し込み、完敗。その場で土下座して一番弟子になったという。

船頭として鍛え抜かれた腕力、剣術に対する才能。
一刀斎の新たな弟子・御子上典膳と切磋琢磨しながらめきめきと強くなっていく。

一刀斎に仕合を挑む剣客は、まず善鬼か典膳と仕合をし、この二人に手に負えなそうな奴は一刀斎が戦ったという。
ちなみに善鬼は、そういう仕合においては負け無しだったらしい。


【典膳との決闘と死の謎】


1592年、一刀斎が徳川家康に招かれて剣術を披露した所、仕官を誘われたが辞退、代わりに一番弟子ではなく弟弟子の典膳を推挙した。

これにより、善鬼は自分より下の立場にある典膳に出し抜かれた事になり、一刀流の真の後継者となるべく上総国で典膳に決闘を申し入れる。
この戦いの結果、善鬼は敗れ命を落としたという。
が、善鬼の死亡については不自然な点が幾つか存在する。
  • 決闘には木刀を使用したという一刀流伝記の存在
  • 典膳が木刀で勝った後、善鬼が一刀流の奥義書を盗んで逃げ、瓶に隠れていた所を典膳が一刀斎の宝刀『瓶割刀』で瓶ごと斬り殺したという話だが、
    これは一刀斎の逸話と丸々被る為に創作の可能性が高い。(詳しくは一刀斎のページを参照)
一説によればそもそも決闘に勝利したのは善鬼であり後の典膳は善鬼が成り代わったものなのではないかという説もある。
その裏付けに決闘以降の典膳は以前とはまるで別人のように書かれていたり、
それまでずっと高名を轟かせていた一刀斎がこの決闘以降ほとんど名を聞かなくなったという逸話も存在している。
(なぜなら事実を知る一刀斎を善鬼が口封じしたため)

しかし今となっては全ての真相は闇の中。本当の所はどうだったのか…そもそも善鬼は存在したのか…現在も議論が続いている。


●モチーフになっているキャラ

  • 葵・善鬼(ヨシキ)(『境界線上のホライゾン』):かつて善鬼の襲名者だった食堂店主で、葵・喜美葵・トーリ姉弟の母親。4中にてその過去が明かされた。夫は小野忠明(典膳)の襲名者で各地を放浪しているため本編には出てこない。

  • 小野善鬼(本人)(鈴木恭太郎の漫画作品「ブレイドブレイカー」)
    • 善鬼本人が登場するのは珍しい。ヒロインである妖刀「永遠の桜花」の過去の使用者の一人であり、妖力「神通開封」で現世に呼び出されて主人公と共に戦う亡霊剣士。伸ばし放題の髪にぼろぼろの服をまとった頑健な体格、いかつい顔の野人タイプ。典膳との関係をはっきりとは語らなかったが「善鬼が後継者に指名されなかったのは、その剣技が天才肌過ぎて弟子に伝わるタイプではなかったため」と推測され、善鬼も否定しなかった。敵の斬撃を剣のみならず、素手の手足での「切り落とし」で外すというとんでもない腕前。


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最終更新:2025年03月16日 02:48