狼と賢い羊

登録日:2011/05/13 Fri 21:44:38
更新日:2024/11/02 Sat 16:22:40
所要時間:約 2 分で読めます




「狼と賢い羊」は、モンゴルの民話である。




~狼と賢い羊~


ある荒野に、一頭の雄羊がいました。この雄羊は年をとりすぎてしまっていたので、数日前に主人に捨てられてしまったのです。

それを、お腹を空かせた一匹のが見つけました。何とかしてこの羊を食べてしまおうと考えているようです。

しかし狼はすぐには襲い掛かりません。まずは近付き、羊に話し掛けました。



「やぁ、こんにちは。君の名前はなんていうんだい?」


雄羊は突然狼に話し掛けられて最初はびっくりしましたが、やがて慌てずに答えました。












「私は大頭のトンジ王という者さ」

これを聞いた狼は、面白がってまた質問を続けます。












「じゃあ、その頭についているものは何なんだい?」













「これは、天の神様から授かった角型対狼用決戦兵器『黒い槌』さ。これで狼を突き殺すんだ」












これを聞いた狼は、少したじろぎました。しかし相手はどうせ羊なのだと思い直し、今度は羊のキャンタマを指差しもう一度問い掛けました。












「それじゃ、このぶら下がっているのは一体何だい?」













「これはたまねぎさ。狼を食べる時、薬味にするんだよ。こりゃうまいたまねぎだぜぇ!」


これを聞いた狼は、いよいよこの雄羊が恐ろしくなり、一目散に逃げてしまいましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。





追記・修正はキャンタマを薬味にしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年11月02日 16:22