タタリモッケ(犬夜叉)

登録日:2012/07/15 Sun 10:12:37
更新日:2025/02/17 Mon 10:30:33
所要時間:約 3 分で読めます




タタリモッケとは、『犬夜叉』に登場する妖怪。




黄色く丸まった胎児のような姿で、オカリナのようなものをふいている。

冥加曰く「幼子の魂から生じた妖怪」であり、妖怪ではあるが人間に悪さをするようなことはなく、
幼くして命を落としてしまった子供の霊が成仏するまでのあいだ、その子供の霊の相手をすることを生業(?)としているいい妖怪である。





――目が開くまで……――



























……うん。確かにタタリモッケは悪い妖怪じゃないんだ。罪はない。

しかしこのタタリモッケ、ファンからは肉づきの面と並ぶ、『犬夜叉』屈指のトラウマ妖怪として認知されている。




地獄へ……。



実はタタリモッケは、相手をしている子供の霊が悪霊化しそうになった場合、その霊を地獄に引きずり込むという役割も持っている。
もちろんすぐに地獄に引きずり込むというわけでは無く、普段細めている目が完全に開ききるまでは待ってくれるのだが、
この目が開ききった時の姿が超怖い。おまけに漫画では笛の音と黒く塗り潰された背景のせいで不気味さが増している。

しかもその霊を鎖で拘束して引っ張り、その子が死んだ状況をもう一度体験させてから地獄へ落とす。

悪霊がもたらす被害を未然に防ぐためとは言え、その容赦の無いやり方は多くの読者、視聴者にトラウマを植え付けた。



<●><●>


しかしタタリモッケは「目が開くまで……」とかごめに警告していたり、
目が開ききった状態でも悪霊になりそうになっていた少女、真由に最後の最後でかごめを引き合わせるなどしており、
「地獄へ引きずり込む」のはあくまで“役目”であり、本当のところは子供の霊の成仏を願っているのだと思われる。

ようはスパルタな性格なのだ。



◆余談

『犬夜叉』のトラウマ妖怪であるタタリモッケと肉づきの面には、戦国時代ではなく現代で登場した妖怪という共通点がある。
しかし話の内容はまったく異なっており、肉づきの面のエピソードが「現代にあらわれた妖怪が次々と人を殺していったホラー」ならば、
タタリモッケのエピソードは「わだかまりを残したまま死んでしまった少女の霊が家族と和解する物語」として描かれている。

それでもお互いトラウマ回とされるのは、作者の技量がなせるものなのだろうか……。

漫画版『半妖の夜叉姫』では、幼少期のとわが現代で発見した妖怪として登場。交通事故で亡くなった子供の相手をしていた。
とわから「すごく強そうだった」、草太から「例外中の例外」と評されており、底の知れない存在として描写されている。



追記・修正は赤ん坊に髪の毛を引っ張られて悲鳴を上げたことのある方にお願いします。

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最終更新:2025年02月17日 10:30