徐隗と徐泰

登録日:2011/05/24(火) 19:55:25
更新日:2024/08/26 Mon 10:06:41
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「徐隗と徐泰」は中国に伝わる説話集「捜神記」に収録されている説話の一つ。








~徐隗と徐泰~

昔々、嘉興に徐泰という人がおりました。徐泰は小さい頃に両親を亡くしており、叔父の徐隗に引き取られました。

徐隗は徐泰を、それはもう実の子供よりも可愛がっていました。


ある時、徐隗が病気にかかってしまいました。痛風よりおたふくよりゲソニンムルゴボング病より重い病気です。

徐泰はそばについて熱心に看病をしましたが、ちーっともよくなりませんでした。


そんなある夜中の事です。
徐泰の夢に、船に乗った男の人が二人現れて言いました。












「う~すち~っす。突然だけどキミの叔父さんね、死んじゃうんだよ~」











さぁ大変です。二人の男は簿書を徐泰に見せました。簿書とは人の寿命が記してある地獄の帳簿で、あらかじめデスノートのようなものです。
そこにはしっかりと徐隗の名があるではありませんか。という事は、この二人は死神様なのでしょうか。



「なんで徐隗のおじさん、こんなすぐ死んでしまうん…?」


徐泰は必死で頭を下げ、祈り続けました。するとしばらくして、二人の男はこう告げました。



「そうねぇ……キミの住んでる所に、他に隗って人がいたりしない?」


「あ、はい。張隗という人がいます。」












「それならその張隗という者を連れていくとしようじゃなイカ。お主は叔父にとてもよく仕えているし、お主の気持ちを思えば当然徐隗を生かすべきでゲソ。」

そう告げ、男は見えなくなってしまいました。











翌朝、徐泰が目を覚ますと徐隗の病気はすっかりよくなっていましたとさ。
めでたしめでたし。




追記・修正は同名の方が代わりにお願いします。

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最終更新:2024年08月26日 10:06