エルヴィン・ヘンシェル

登録日:2011/06/04 Sat 06:06:56
更新日:2025/05/05 Mon 18:29:32
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エルヴィン・ヘンシェルとは、ドイツ空軍の軍人であり、かの戦車破壊王ハンス・ウルリッヒ・ルーデル閣下曰く、最高の相棒。

1917年10月29日生
1944年3月20日没

ガーデルマン? ガーデルマンは最強の後部機銃手です。

ちなみに、閣下の相棒もとい後部機銃手としては2代目にあたる。(ガーデルマンは4代目)
1941年9月に戦死してしまった初代後部機銃手、アルフレート・シャルノヴスキー伍長に代わり2代目として着任した。

最終出撃回数は1480回を記録。
この数字は、地上攻撃搭乗員ではなんと閣下の次に多い出撃回数だから驚き。

よくガーデルマンと勘違いされるが、ルーデルとの付き合いが最も長いのは実はヘンシェル。*1
しかも後部機銃でソ連軍の戦闘機を撃墜し、騎士鉄十字章を受章するなど卓越した腕前。
凄いぞヘンシェル!

閣下からの信頼も厚く、現存する写真には笑顔で仲良く肩を組む閣下とヘンシェルの姿を見ることができる。


だがそんな彼も、人外に達するような人間ではなかったようだ。
1944年3月20日、ヤンポール橋の破壊任務にそれは起きた。

閣下の部下が乗ったスツーカが被弾して不時着、閣下は彼らを救う為にスツーカを戦場に着陸させる。
不時着した部下二人とは合流したものの、離陸しようとしたところスツーカが泥沼にはまり離陸不可能に。
4人は敵地に取り残されてしまう。しかも一番近い味方陣地までは約40kmという距離。
そんな逃走中の4人の目の前に現れたのはドニエストル川。
ヘンシェルが「ソ連に捕まるくらいならいっそ川に」と言うので幅約548m、水温3~4℃の川を泳いで渡ることに。
ルーデルと部下二人はどうにか泳ぎきった。
が、言い出しっぺのヘンシェルは体力が持たず、川底に引きずり込まれるように沈んでいった。
慌てて閣下が救出の為に再び川に飛び込んだが、ヘンシェルを助ける事は出来なかった。

ヘンシェェェェェェェェェェェル!

享年26歳。死因は溺死とされている。
ルーデル閣下もヘンシェルの死に心を痛めた。
…そこ、水没王子とか言わない。

ちなみに彼の死によって多大な影響が発生した。
主にイワンの戦車隊とかに。
…あ、いつものことだったか。

彼の死の一番の割を食ったのは恐らく三代目後部機銃手のロースマン。


ヘンシェルは優秀ながら殉職エピソード以外に変わった逸話が無いので4代目であるガーデルマンの影に隠れがちである。
でもたまには彼のことを思い出してあげてください。



ルーデル「この記事をヘンシェルと一緒に追記・編集できれば良いのだが、今後ろにいるのはロースマンだ」

追記修正は水没しないようにお願いします

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最終更新:2025年05月05日 18:29

*1 期間にして約2年半。ちなみにガーデルマンは約10カ月。