予備校

登録日:2009/06/25 Tue 08:35:15
更新日:2025/01/31 Fri 08:58:02
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様々な種類の予備校があるが、一番お世話になるであろう大学予備校を中心に記す。

大学受験者に対して、解法や勉強法などを提供する場所。高校生が現役で志望する大学に合格出来なかった場合、浪人生となった当人達がほぼ確実に行くことになる場所でもある。
基本的に浪人生を主に対象としてるが、現在は現役生を対象として夏休み等の長期休みに講習を開いている予備校も多く、その期間一時的に予備校へ通って勉強する人も一定数いる。

上記のことから塾のように聞こえる場所でもあるのだが、
塾は学校で勉強するところとほぼ並行して塾の講師と生徒との「授業形式」で指導を行い、問題を解答させたり、生徒の質問に答えたりすることから、学校の授業で足りない学力(わからなかったところ等)を補う予習と復習をより深めるところ。
予備校は講師が大学受験に必要な知識や情報を一方的に解説をする「講義形式」であり、勉強の基礎やそこからの応用の問題の解答方法等を受け身の状態で聞くところ。
という違いがある。
とはいえ、予備校でも一方的に話すだけではなく、参考書やテキストに書かれている問題を授業のように生徒を指名して解かせたり黒板やホワイトボードに書かせてたりして学習させる講師もいるので、方針が必ずしも当てはまるわけではない。マンネリや退屈な授業にならないように講師たちも日々労力は惜しんでいないのだ。

ちなみに浪人して予備校に入ると高校を卒業せず、大検取った方を見かける。高校から一歩広い視野を身に付くことも出来るかもしれない。


模試や受験情報はベネッセを除き、大手予備校が提供する。


●予備校の種類

  • 大手予備校

などが当てはまる。全国に展開している大手でたまーにテレビCMを流していることもある。
「三大予備校」なんて呼ばれることもある。ただし、代々木ゼミナールは校舎数の大幅削減および全国模擬試験の廃止を行ったことから、三大から外れて「二大予備校」または下記の東進ハイスクールと入れ替えて三大、もしくはこちらを加えて「四大予備校」と呼ぶ人がいたりと最近はわりと定まっていない。

いずれも模試の製作をやっていて、生徒数も多い。そして、有力な講師も多く、料金サービスにも力を入れている。代ゼミは2015年に廃止しているが。
又、高卒生対象の本科生になれば学生定期券を購入できる。
しかし、どちらも勉強は自分本位で進めるのを前提として入るのを考えるのが良いだろう。(相談室はあるが、強制はしないので)


各予備校の詳細は各項目を参照。


  • 中堅・準大手予備校
東進ハイスクールや四谷学院、臨海セミナー、みすず学苑などの有名ものや、
早稲田アカデミーに早稲田塾など早大や国公立等・AO入試等の特定の大学受験に充てた予備校が当てはまる。
これらは大手予備校と区別を図るために色々力を入れている。
それが生徒にカウンセリングが付き、勉強の計画を生徒と一緒に立ててくれ、生活の相談もしてくれる。
しかし、料金は比較的高く、大手予備校と比べると施設の充実度(特に本部以外)は圧倒的に低い。
そして、学生定期券は購入できない。

この中では東進のみが模試の製作をやっている。

現在はこれらの予備校の中では東進ハイスクールが一番人気が高い。

また、九州地方に拠点を置いている「北九州予備校」は地方の人間からは支持が高い。
日本で最も厳しいと言われている予備校で、勉強する為に入る学生寮は監獄と噂されるほどの場所でほぼ毎日朝から晩まで勉強している場所でもある。
…まあ厳しいと言えば厳しいのだが、完全に根を詰めっぱなしの場所ではないので一部噂が独り歩きしているような状態でもあるが。
こちらも模試を作成しており、冬休みに開催されるセンター・共テ対策の通称「北予備ファイナル」は問題予想の的中率が売り(反面、合否判定の甘さを指摘する声も)。


●上記以外の予備校

これら以外に、根本的にカテゴリが違うものもある。
例えば美大の予備校は絵や彫刻などの技能も関与してくる所なので、紙に線を引く場合ですらも数式や歴史人物名を書き込むのではなくデッサンを練習する、といった感じで
まるで違う事をやっているケースがある。

また、小中受験向けの予備校については内容が義務教育であるため難度の上限はあれど極端な分岐はないと思われるが、
中学以上の専門的な課程を経てエリート校などに受かるための予備校というのはどこまででも分岐しうると言ってよいだろう。
ダンス予備校とかで机にかじりつくこと10時間はただの赤点ボーイなのでは?だし。

上記について思うことであるが、「教室」と「予備校」の法的差異なども内容強化において一つのポイントではあるか。

例えばピアノに関しては専門の学校として音大が存在するが、スポーツや身体を運用する世界のエリートは小学生、下手をすれば幼稚園とかでやり始めるものだともいう。
であれば「たのしいこどもピアノ教室」と「ガチ勢集う音楽予備校」は何が違うのか等をとっただけでも予備校という概念については書けそうである。

児童と義務教育外の知識・活動といった話であれば、例えば「劇団ひまわり」のような劇団での芸能・タレント活動も入る。
芸術大学に演技・演出コースといったものが実在する場合があるため、高校か下手すれば小中学からの「演劇予備校」が、あっても別に不思議ではない。

あくまで本項に関係する=高校大学等の過程に対する話なので、ダンス教室(予備校でない)→中学出てすぐタレント、は当てはまらないが小中高と演劇予備校通い&所属劇団でキャリアを積む→芸大の専門科も出るみたいなルートは「予備校利用者」で間違いないことになる。


●最後に

当然ではあるが、ほぼ一年そこへ通うことになるのだからお金は非常にかかる。より上のカリキュラムを選択したり学生寮なんかに入った場合はさらにプラスされてしまうのは当然。
お金だけかかって志望校に合格出来なかった…なんてことがないようにしたい。さっさと勉強漬けの生活から脱却して華の大学生活を満喫しよう!
…まあ人によってはまだまだ勉強や研究で似た生活が続く人もいるかもしれないが。

色々と述べては来たが、結局自分に合った勉強方法が出来る場所を選ぶべきである。
様々な予備校があるので行きたいと思うときは入念にチェックするのが望ましい。



追記修正は予備校に行って大学に受かった人によろしく

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最終更新:2025年01月31日 08:58