我が子を食らうサトゥルヌス

登録日:2011/11/19 Sat 15:23:57
更新日:2025/07/15 Tue 20:10:55
所要時間:約 4 分で読めます





『我が子を食らうサトゥルヌス』とは、スペインの画家、フランシス・デ・ゴヤにより1823年に描かれた絵画。
作者の「黒い絵」シリーズの中のひとつである。




名前は知らなくとも一度は目にしたことはあるんじゃなかろうか?

とゆーか謎の彼女Xや夢使いでおなじみ植芝理一のディスコミュニケーションにサムネイル程度ではあるが僅かながら登場しているので、それで知った者もいるはず。

そして一度見たら忘れ得ぬであろう強烈なインパクトのある絵画である。

サトゥルヌスが我が子をガブガブと食らっている様子は圧巻。
ちなみに後世で修正されたそうだが、当初サトゥルヌスは勃起していたそうな。


ちなみにサトゥルヌスとはローマ神話の農耕の神。
ギリシャ神話におけるクロノスと同一視される。
クロノスはウラノスガイアの末息子である。


  • 我が子を食った理由
自分が父(ウラノス)の男性器を切り落とし、失落させたのはいいが、自らも子供にそのような仕打ちを受けるのではないかと言う恐怖のため。
実際に最後は自分の末息子であるゼウスに打破される。
なんとも皮肉である。
ちなみに喰われたポセイドンハデスは救出されるが、このために末っ子のゼウスが主神となる。
え?ムシャられて無事だったのかって?端的に言えば、画家の勇み足です。本当は噛まずに丸呑みしました。


フランダースの犬とかでおなじみのピーテル・パウル・ルーベンスも我が子を食らうサトゥルヌスを描いている。


  • アニヲタ的サトゥルヌス

さて、そんなサトゥルヌスさんだが何も我が子を食べるだけじゃあない。

なんと「僕は友達が少ない」にも出演なさっているのだ。
気づいたアニヲタはいるだろうか?
それはMF版「はがない」1巻、第2話71ページに姿を見せていた。
隣人部を創設した三日月夜空が制作した部員募集のポスター。
その下面には富士山で友達100人とオニギリを食べるという絵が描かれているが、
そこにはオニギリを鷲掴みにし、大口を開いて今にも食らいつこうとしてるサトゥルヌスがいる。


漫画を持っているアニヲタは是非、項目にあるサトゥルヌスと見比べてみて欲しい。
富士山の頂上でオニギリを食らうそれは、まごうことなきサトゥルヌスである。


なお、秋田書店の妖怪大全科では「食人鬼ゴール」として紹介されている。
ポルトガルの巨人で、丸々と太った金持ちの家の窓から押し入ってムシャるらしい……
だいたい佐藤有文氏のせい。




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[我が子を喰らうサトゥルヌス]


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最終更新:2025年07月15日 20:10