アンボイナガイ

登録日: 2009/09/21(月) 21:41:04
更新日:2025/04/02 Wed 21:30:21
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学名:Conus geographus Linnaeus

アンボイナガイは、インド洋・太平洋一円に生息する、イモガイの仲間である。
名前の由来は、原産地であるインドネシアのアンボンという都市名が元となっている。

イモガイといえば、ダイバーが何人も犠牲になった、その毒針が有名である。
が、中でもアンボイナガイのもつ毒は、地球上の全生物中で最強と言われている。


貝殻は白と黄色が混じっているか、鮮やかなピンク色をしており、人の目を惹きつける。
しかし、うっかり拾おうものなら、イモガイ特有の銛状歯舌によって地上最強の毒を注入されてしまう。

イモガイ類の毒における主成分は「コノトキシン」という神経毒であり人体に注入されると、まず呼吸困難等の疾患を引き起こす。
そして、刺された人の体質にもよるが、最短数時間で死に至る。
そしてなにより、イモガイ類の毒は


血清が存在しない


のである。つまり、刺されて助かる方法は、
注入された毒を速やかに吸い出すか、毒を注入された箇所を毒が廻る前に切除するしかない。

できれば勧めたいのは前者だが、前文をよく見て欲しい。
コノトキシンは神経毒であり、まず呼吸困難等の疾患を引き起こす。
つまり、いくら吸い出そうとしても吸い出せないのである。
息が出来なくなるのだから。

ちなみに、神経を冒すため刺された痛みは全くと言っていいほど無いらしい。

非常に複雑なタンパク質の連鎖により組成されるコノトキシンの毒性は極めて強力であり、24時間以内に30~70%が死亡する。
ちなみに24時間持てば、殆どの場合助かるようだ。
フグ毒等への対処法と同じく、人工呼吸器の装着などによって呼吸を確保することが重要とされる。


毒の血清が存在しないイモガイ類で一番強い毒を持っている。
即ち、アンボイナガイはこの世で最も強い毒を持つ生物ということになる。

沖縄では、ダイバーや観光客の被害が多く、地元民には「ハブガイ」と呼ばれ、恐れられている。
沖縄で海に行ったら、色鮮やかな貝殻は拾わないようにしよう!


また、作家の荒俣宏氏はトリビアの泉にてペットとしてイモガイを飼っていた(!!)ことを明らかにしている。




ちなみに天敵はカニなどの甲殻類。
毒針が外殻を貫通できないため一方的に捕食される。




追記・修正よろしくお願いし……
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最終更新:2025年04月02日 21:30