フォーク/ナイフ(トリコ)

登録日:2012/11/21(水) 05:04:16
更新日:2025/04/05 Sat 19:13:49
所要時間:約 7 分で読めます




フォーク/ナイフとは、漫画『トリコ』において主人公であるトリコが使用する技である。
彼はこれを初披露時に「人間の武器」と呼称していたが、一般的なフォークとナイフは武器ではなく食器である
間違って子供たちが猛獣に食器を手に飛びかからないよう、ここでしっかりと言わせていただく。

フォークとナイフは武器ではなく食器です



概要

前置きはこのくらいにして、
  • 巨大な岩ですら切り裂く手刀を「ナイフ」
  • 銃弾の通じない強固な鱗も貫く貫手を「フォーク」
と呼んでいる。
実際使用する際はそのイメージが浮かび、己の肉体のみで戦うトリコの「武器」として多用される。
ナイフが通らないと手を怪我したり、強度がそのまま威力に近いものになっている。

釘パンチと比べ威力はかなり劣るものの、取り回しが良く戦闘以外のあらゆる場面で使われる万能技。
その効果を調節することも容易く、
  • ナイフで食材を傷つけないよう弱めに切る
  • フォークの応用でノッキング
  • 地面や崖を切り取りビバーク
したりと、釘パンチ以上にトリコにとってはなくてはならない技といえるだろう。
トリコの成長に合わせてその威力はどんどんと増しており、多様化した派生技は他の四天王に比べて直球過ぎる性能のトリコの弱点をカバーしている。
インフレスピードが某わくわくすっぞ漫画何……だと……?漫画を遥かにぶっちぎるスピードなだけに、これからもこの二本は進化し続けていくに違いない。
その後成長により「釘パンチ」の要領で無数のフォークやナイフを束ねて放つ技も習得している。

ちなみに、使う前に必ず手刀と手刀を擦り合わせ金音を立てるプリショットルーティーンをする。
技の精密性と威力を上げる為らしい。
加えて、両手でフォークとナイフどちらでも使い分けられる。


派生技

フライングフォーク/ナイフ

文字通りフォークとナイフを飛ばす遠距離技。

フォークとナイフのイメージが飛び、さながら気功弾のように襲いかかる。
グリンパーチ戦で遠距離に対応する技が全くなかったトリコが初披露し、その射程と使い勝手から非常に多用される技となった。

強いイメージを一発だけ撃ち出す「単発式」と、威力と射程は劣るが大量に撃ち出す「連射式」がある。
強力な相手への牽制や多数の猛獣、昆虫に連射式が主な選択肢として使われる。
連射式がむしろショットガンっぽいとか言うのは言わないお約束。

レッグフォーク/ナイフ

腕の3~4倍のパワーがあるとも言われる脚部から、蹴りのように放つフォークとナイフ。

その破壊力は凄まじく、十連、十二連、十三連釘パンチと叩き込まれながらなお立ち上がってきたトミーロッドの右腕を切り落とし、胴体を貫いた。
あまりの威力に狙いが付けにくい、反動も消費カロリーも桁違いと問題点も釘パンチ以上だが、接射必須な「釘パンチ」と違い「フライングフォーク」などに近い性質があり、中距離くらいならば大砲の如く叩き込むことが出来る。

どのような体勢でも放てる利点があり、空中で逆さまになっていたり、片腕を失いバランスが悪化した状態でも放つ事が出来る。
回避や後述の防御からの強力な一撃を中距離から差し込めることから、腕のみに頼っていたトリコに新しい選択肢を与えた革命的な技でもある。

釘パンチ」による腕部疲労にも影響されず、疲労はあるが案外あっさり放てる大技だけにトリコも毎回多用している。
しかし、威力こそ凄まじいが発射スピードがかなり遅い問題点があり、なまじ中距離まで届くせいか近距離から撃つことが少なく「釘パンチ」以上に強敵には直撃しないという弊害も確認されている。

ちなみにレッグフォークはフライングフォークのように巨大なフォークが飛ぶが、レッグナイフは地面や物が抉れて斬れるイメージが強く、ナイフのイメージがあまり確認されない。
たぶん描くとした場合、向きが厄介なのだろう。

レッグブーメラン

「食義」の習得により追尾効果を付与した「レッグナイフ」。

ジェットフォーク/ナイフ

呼吸機能の全てを皮膚で行う「グルメ細胞の悪魔」の呼吸のパワーが可能にした技。

ジェット機並の速度を持ち、大地を割り宇宙まで届く威力を持つ。
こちらも連射型と使い分けが可能。

フォークシールド

フォークのイメージを強く、停滞させ曲げながら生み出すことで盾として扱う技。

これまでトリコは「天性の嗅覚」と「バトルセンス」により回避と迎撃がメインの戦い方だったが、「グルメ界での大敗」「ヘビーホールの多対一及び、敏捷性の低下」から学んだ「防御」の技である。
その生み出すイメージは攻撃以上の密度と大きさになることもあり、多用は出来ないし、もちろん防御出来ない状況下(デスフォールなどの自然環境が最たる例)では意味を成さない。
しかしゼブラの「音壁」以上の「堅牢さ(トリコは吹っ飛ばされたが壊れなかった)」を持ち、空中や「他者(特に小松)」を守っている場合などには特に重用され、戦術の新たなる可能性として考えられる重要な技と言える。

スタージュン戦では50層まで重ねて攻撃を防いだり、フォークそのものを鎧のように全身に纏わせ防具とする「フォークアーマー」に発展・進化させている。

ちなみにナイフシールドはない。
形だけ見たら隙間がないナイフのが……と考えてしまう諸君は思い直してもらいたい。
ナイフが曲がったら切れないじゃないか!


亜種

ペティナイフ

食林寺の師範代、ショージの使う技である。
「シュウです」
ペティナイフとは果物の皮を剥いたりする、どちらかと言えば小型の包丁である。
ナイフに比べれば飛んだり岩を切断したりする破壊力と切れ味はないが、師範代ジュウの食義と技量によりトリコの猛攻をかいくぐりながら産毛や服だけを切り裂く精密さを見せつけた。
「シュウです」
あのトリコにさえ「まいった」と言わせ、食義の奥深さを見せつけた技である。
なおシュウは敵が固すぎて動脈に届かず通用しなかったが、包丁を使い食技・瞬間血抜きという技を繰り出したもある。

スプーン

世界に四人だけの「美食人間国宝」の一人、食林寺の師範であるおちんち(ry「珍 鎮々」の使う技である。
ナイフやフォークと同じ見た目ではあるが、明確に「食技」と分類されている。
初披露時には巨大なスプーンを生み出し、燃え盛る寺から炎だけを「掬い取る」繊細かつ豪快な技を見せた。
しかも、かつてトリコ達に試練と称して高さ5000mクラス、重さ推定3000億トンの山を「くり貫いて」トリコ達のいるデスフォールに流したりもした。
他にも両手に出して空気をかき分け空を凄まじい速度で飛んだり、「フォークシールド」のように分厚く具現化し、自分から開けない限りは絶対開かない「スプーンドーム/ロック」を使う。
攻撃的ではないが、その多様性は流石「美食人間国宝」である。

「国際グルメ機構・IGO」の会長であり、トリコの育ての親ともいえる「一龍」の使う技。
ナイフやフォークと同様に食欲のエネルギーを固形化して操る技だが、練度の高さからか完全に腕から飛び出しており、巨大な箸を空中に浮かせて棒術のように扱う。
  • 相手の攻撃を掴む「移り箸」
  • 箸を投槍のように撃ち出す「刺し箸」
  • 二本の腕に箸を握って二刀流のように戦う「握り箸」
  • 握り箸の状態から多数の箸を投げつける「乱れ箸」
  • 巨大な箸を相手の上から叩きつける「奥義“一本箸”」
など、『嫌い箸(箸にまつわるアンチマナー、不行儀)』から取られた複数の技を行使するのはまさにトリコの育ての親にして師匠と言うべき強さ。


余談

作者のしまぶー曰く、トリコというキャラクターを考えるにあたって、真っ先に思いついたのがナイフとフォークで敵を倒している場面だったとの事。
現在のトリコの基本イメージは「それが似合いそうなキャラ」のイメージを膨らませて作り上げたんだそうな。

ちなみに読み切りのトリコでは「釘パンチ」以上に強い必殺技のような扱いだった。
殴り合いで勝てなかった猛獣を、解禁したとたん易々と解体するその姿はまさにである。


追記・修正は手刀でワニを一刀両断してからどうぞ

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最終更新:2025年04月05日 19:13