トリコ(漫画)

登録日:2010/12/24 Fri 12:47:46
更新日:2025/01/19 Sun 01:47:01
所要時間:約 11 分で読めます




誰かがいった…

全身の肉が すべて舌の上でとろける霜降り状態の獣がいると

プリっプリで身のずっしりつまったオマール海老やタラバ蟹の身が一年中生る樹があると

琥珀色の上質で芳醇なブランデーがたえまなく湧き出る泉があると

人々は魅せられる!
未知なる美味に!


世はグルメ時代


未開の味を
探求する時代




概要

トリコとは、週刊少年ジャンプにて2008年25号から2016年51号まで連載されていた漫画
全43巻。
作者は「世紀末リーダー伝たけし」のしまぶー(しまびゅー)。
「食」+「バトル」+「ギャグ」という前代未聞の漫画。
元はたけしの連載中に書いた読み切り(2度掲載されている)。

作風としては、『ドラゴンボール』に近いインフレ系バトル漫画であり、「苦労の末、激レア食材ゲット」→「食べてパワーアップ」→「直前のエピソードのボス級の敵が雑魚になるほどの次の冒険へ」…というような流れが定番。
初期は現実の科学や医学に則った意外と論理的に見える展開が多かったが、後期になると割とスピリチュアルな要素も目立つようになっていった。


世界観

この世界は、「グルメ」を中心に回っている。
つまり価値観の中心はグルメで、空前の「美食時代」。
大金持ちから一般庶民まで誰もがグルメを追い求めるし、どんなビジネスにもグルメ版がある。
その中心である食材は、
ココ「グルメ時代においてもっとも価値のあるものはお金や宝石じゃない “食材"だ
と断言されている。
作中で具体的な描写があるものに限っても「グルメDJ」「グルメ美容師」「グルメ天文学者」など。
とりあえずグルメって付けとけ。

そんな中でも元々料理する職業である「料理人」について言えば、
ココ「グルメ時代で最も影響力のある人物は政治家でもなければ宗教家でも芸術家でもない… “料理人"だ
   国に一人の料理人が生まれることは油田発見に等しい…」
とのこと。
そんなわけで、世界料理人ランキングの上位100位までが出場を許される食のオリンピック「クッキングフェスティバル」はリアルオリンピックが足元にも及ばないほどの超大盛況。
平均視聴率95%とか、勝者には「この先何十世代に渡っても決して使い切れない程の財が湯水のように入ってくる」とか。

いちおう舞台となる惑星は地球なのだが、現実世界の地球に比べてやたらとデカい。
我々のよく知る世界地図に酷似した部分を含む「人間界」と呼ばれる範囲の外側に、「グルメ界」と呼ばれる魔界暗黒大陸未知の世界が広がっている。
「人間界」にも戦車や何かでは相手にならないレベルの猛獣がウヨウヨしているのだが、「グルメ界」の猛獣はそれを遥かに凌駕する凶暴さであり、常人どころか軍隊だろうと、とても生きて帰れる場所ではない。

そんなわけで「グルメ界」には人類が進出していないのだがやたらと世界人口も多く、なんと312億人。
人口爆発ってレベルじゃねーぞ!
並の兵器や深海の探査艇が500年以上前に使用されていたり、現代なら「1000万平方キロメートル*1の大地が一瞬で荒野と化す一斉砲火」ができたりと、科学もかなり発達している様子。


主な用語

美食が中心の世界を表現してか、あらゆる用語にとりあえず「グルメ」がついている。

グルメ細胞

はるか昔、美食神アカシアがとある新種のクラゲ(「グルメクラゲ」と命名)から発見した細胞。
他の生物の細胞組織と結合した場合、その『長所』を驚異的に伸ばすことができる。
グルメ細胞に適合した生物は、飛躍的に身体能力が向上し、味も良くなり、さらに好物を食べるとさらに細胞が活性化するという特異な変化を見せた。

旨いリンゴは、より旨く!
おいしい牛肉は、よりおいしく!

ならばこれを
“人体”に結合させるとどうなる?

結果、結合に成功した人間はよりおいしく美味いものを食えば食うほど強くなる“超人”となる。
主人公のトリコをはじめ、作中キャラや猛獣たちの超常的な能力はこのグルメ細胞の恩恵によるもの。
また、寿命を伸ばす働きもあり、そうなると沢山食べるのでさらに強くなる。

デメリットもあり、グルメ細胞を維持する為には常人の何倍ものエネルギーが必要となる。
強くなる以前にまず生き延びる為に凄まじい量の食糧を摂取しなければならないのだ。
トリコたちが常人をはるかに上回る程の大食いなのはこのためで、それが長時間続くと細胞が自分の体を分解し消化する
「オートファジー(自食作用)」が発生し、それが続くと最終的には細胞を「喰い尽くされ」てに至る。

…さらにそもそも適合できなかった場合、グルメ細胞の力に負けて、最悪死ぬ
上手く生き延びても、人間離れした異形の外観に変貌してしまう。
美食會にいる怪人たちはその「適合に失敗した者」の典型である。

【IGO】

国際グルメ機構(International Gourmet Organization)の略、世界の食の秩序を守る。
元々国連の一部だったがこの時代故に強大化し、独立。
国連より加盟国数が多くなる。
加盟国から莫大な「グルメ税」を徴収し、それを原資として「庭」などの様々な施設を運営する。
加盟国は「グルメ税」を支払う見返りに様々な恩恵を受けられ非常に潤っているが、逆に非加盟国はグルメ犯罪が横行し麻薬食材も公然と流通しているなど凄まじいレベルで荒廃している。
IGOもその現状を把握しており「グルメサンタ」等の支援を行っているが、それでも加盟国と非加盟国の格差は埋まっていない。

少年漫画の世界において、「腐ったお偉いさん」として醜悪な面が多く描かれる傾向にあるこの手の政府組織では珍しく(トリコ達がIGO側という都合もあるにしろ)、有事の際は加盟国を守るために奔走し、国民の避難誘導や緊急食糧の配給などで進んで矢面に立ち、非加盟国についても弾圧したりはせず多少ダーティな手を使ってでも救おうとするなど、比較的有能かつフットワークが軽い組織として描かれる。
「猛獣の捕獲レベル測定という表向きの理由で猛獣同士を戦わせ、それをVIP相手のショーにしつつ賭博を主催する」といった作中でもグレー扱いの行動もあるが、アニメ版ではこれも「金持ちから金を搾り取りつつ、(非加盟国も含む)貧しい人々に分配するのが真の目的」と設定されている。

職員は目上の者に「ごちそうさまです!」と挨拶するという奇妙な習慣があり、トリコに「俺何も奢ってねえよ」とツッコまれている。

【捕獲レベル】

この世界では上述の通り猛獣がやたら強い。
IGOは独自にその猛獣のレベルを測る為基準を設けた。
それが捕獲レベルである。
要は戦闘力

ウーメン梅田曰く、「猟銃を持ったプロのハンターが、10人がかりでやっと捕獲できる」強さが捕獲レベル1にあたる。
ワンピの「懸賞金」や「道力」とほぼ同じ。

元々、捕獲レベルが示すのは猛獣の「強さ」や「美味しさ」ではなく「捕獲のし難さ」。
単純に力が強くても当然高レベルと判定されるが、生息地の発見や到達が困難(ルビークラブ、サンサングラミー等)、食材としての扱いが難しい(フグ鯨等)といった理由で、脆弱な生物でもレベルが高くなったりする。
逆に、見た目がグロかったり可食部が無い等の理由で、捕獲レベルが高くても、食材としての価値が低いものも多く存在する(トロルコング等)。
…だったのだが、それは十分にデータが存在する人間界の猛獣に対する話。
グルメ界で未知の猛獣と交戦するようになると、「強さのみの捕獲レベル」を暫定的に算出する装置に頼るのがメインになってきて、いよいよ捕獲レベル=戦闘力に。

物語当初は
  • レベル5を覚悟して赴いたらレベル8の個体がでてきてヤバい
  • レベル21相手に四天王2人がかりで辛勝
など、捕獲レベル30~40もあればものすごい強敵といった具合だった。
…が、そこはインフレの進みがちなジャンプバトル漫画。
正確な測定器である「メジャートング」が登場した頃には、試作品の限界値が999であるとされ、さらにグルメ界に於いては、その基準においても「測定不能」すなわち捕獲レベル1000オーバーの猛獣がゴロゴロ出現している。
トリコが戦った中だけ見ても、正確な数字では「GOD」の10000、トリコの見立てでは完全体アカシアが30000
こいつらがおそらく地球における最強種だが、宇宙食材には捕獲レベル530000とかもゴロゴロしている。ですがもちろん作中で戦うつもりはありませんのでご心配なく…

【食材】

この世界の食材は現実世界と同様のものから現実世界のものよりも美味しいものまで様々な種類がある。
また中毒性を持つ食材も当然存在し、麻薬食材と呼ばれているが、その中毒性は現実の食材を遥かに上回っており、麻薬食材が出回って人口100万人級の都市が丸ごと崩壊させた例もあり、一匹で一国を滅ぼすほどの中毒性を持つ食材まである。
これらの違法食材は法治国なら100%捕まるが、IGO非加盟国では普通に流通している。

【特殊調理食材】

毒抜きが普通のフグとは全く違うフグ鯨など、特定の処理を施さねば食用にならない、或いは本来の美味しさを引き出すことができない食材を指す。
各エピソードで中心になる食材は、序盤を過ぎたらほとんどこれだと考えていい。
それ故に小松など料理人の存在が重要になる。
グルメ界に存在するアカシアのフルコースに至っては、常軌を逸したレベルの調理が必要な『超』特殊調理食材とされるものばかりだった。
ちなみに調理以上に食べるのに特殊な工程や技術がいる食材は特殊賞味食材と呼ばれ、食べ方を間違えると味が劣化してしまったり、食べられなくなってしまう。

【美食屋】

未知の味を求めて世界中を渡り歩き、様々な食材を捕獲・採取することを生業とする職業。
探検家とハンターを合わせたような感じ。
美食(グルメ)ハンター
見つけた食材はまず自らが口にし、味を確かめる。
たまに一人で全部食う。

調理のスキルまでは基本的に持っておらず、基本的には生食か丸焼きしかしない。
トリコが「普通のフグの調理免許くらいなら持ってる」とも言及していたため、とりあえず食べられる状態にするくらいはする模様。
とはいえ「特殊調理食材」を相手にする場合はそうもいかないので、更なる高みを目指す場合は腕のいい料理人とコンビを組む。

上記の捕獲レベル程ではないが美食屋の強さもインフレが進んでおり、作中最序盤では現役の美食屋で捕獲レベル5〜9のガララワニやトロルコング級の猛獣を捕獲できるのは四天王くらいだとされていたが、その後滝丸(らグルメ騎士)やマッチなど捕獲レベル10以上の猛獣を単独で仕留められる美食屋が多数登場するようになる。
また作中中盤に登場した「食没」ないし類似の奥義は一定レベル以上の美食屋の必修事項であり、これにより「食えば食っただけ無限にエネルギーを充電(チャージ)できる」体になる。
このおかげで誰も彼も尋常でない量を食うのだが、世界にはもっと尋常でない量の食材がゴロゴロしているので狩りの獲物に困ることはない。
……作中最初期からトリコの食欲は完全に常軌を逸しており、「おかしい…妙だぞ!? 明らかに奴の体積より食べた量のほうが多い!!」状態だったのだが。

料理人(コック)

グルメ時代において、ある意味美食屋以上の力を持つとされる存在。
大成するためには良い食材に巡り合う運である「食運」が必要とされる。
特に美食神アカシアのフルコースは食材の頂点に立つといわれている。

この世界では基本的に「良い食材=猛獣」であるため、料理人も自然と強い美食屋とコンビを組んでいくことになる。
また、美食屋から料理人に転身し、その戦闘能力を活かして食材調達をこなす猛者も少なくない模様で、ランキング上位陣ともなると単独で捕獲レベル50超の猛獣を仕留められるなどそこらの美食屋よりも腕の立つ者も多い。

【フルコース】

美食屋は、自分で探しだした食材で“フルコース”を作るのが目的の1つ。
フルコースの一般的な構成は以下の組み合わせ。
  • オードブル(前菜)
  • スープ
  • 魚料理*2
  • 肉料理
  • 主菜(メインディッシュ)
  • サラダ
  • デザート
  • ドリンク
フルコースの立派さ=美食屋の強さとも言える為、自分の強さを誇示する為フルコースを見せびらかす者も。
しかし作中では、養殖等で市場に流通できる猛獣*3が増えてきたので、当てにならないこともあるらしい。

また、捕獲レベルが併記されることが多いため、インフレの影響をモロに受ける。
序盤に初登場したココのフルコース(決まっていた5品の平均が20ちょっと)など、今見ると悲惨の一言である。
同じ四天王でもやや遅めにフルコースを決めたゼブラなんかは、80台とか測定不能とかが入っているし…
ユダさん曰くフルコースはレベルじゃない…らしいが…

美食屋のみならず、料理人もフルコースを持っている。
コンビの美食屋がいればフルコースの内容は共有しており、料理人のフルコースには、美食屋のフルコース食材を使った料理が並ぶ。

例えば、ノッキングマスター次郎とそのコンビの美食人間国宝節乃のフルコースがこちら。
~次郎 フルコースメニュー~ ~節乃 フルコースメニュー~
オードブル 百葉のクローバー 百葉のクローバーのパリパリ胡麻揚げ
スープ コンソメマグマ コンソメマグマの煮込み
魚料理 王陸鮫 王陸鮫の炙り寿司
肉料理 アシュラサウルス アシュラサウルスのロースト
メイン ET米 ET米おむすび
サラダ グラナレタス グラナレタスのシーザーサラダ
デザート オアシスメロン オアシスメロンのシャーベット
ドリンク ドッハムの湧き酒 ドッハムの湧き酒
こんな感じの「調理したフルコース」がたくさん紹介されるクッキングフェス編は、なかなか楽しめる。

「お前は読者?」

美食會

悪のグルメ組織。
『GOD』を手に入れてこの世の全ての食材を手に牛耳ることを目的とする。
グルメ細胞の移植に失敗した異形の人間が大半を占め、邪悪な部分を増大させたような姿をしている。
グルメ界に侵攻して最高の食材『GOD』を手に入れるのが最終目的であり、その為に団員の細胞レベルを上げる為の特別な食材を探索している。

NEO

新たなる食の理想郷(ユートピア)」をスローガンに掲げる組織で、IGO、美食會に次ぐ第三の勢力。
世界中に情報網を張り巡らせており、IGOや美食會の内部にも多数の「NEO」派のスパイが紛れ込んでいるため、いずれも相当な実力を有する手練れがそろっている。
構成員に金持ちが多く存在するが、これはかつてアカシアが大富豪や政治家などにGODを食わせて魅了し、以後子々孫々に渡って金づるにしてきたため。
事実上のラスボスとなりそうな敵であるが、グルメ界編ではスパイが瞬殺されることも多くなり、黒幕感を漂わせていたパトロンの金持ち達に至っては終盤に一切登場しなかった

【GOD】

500年前に美食神アカシアが最後に見つけた食材で、アカシアのフルコースのメインディッシュ。全食材の頂点。
100年にわたる戦争を、その味だけで終わらせた。
食材を独占しないような人の手に渡ることを祈り、アカシアはGODをメインとした自身のフルコースを世に知らせなかった。
グルメ日食の時、グルメ界に現れるらしい。
トリコのフルコースのメインディッシュにはいっている。

【グルメ界】

本作の舞台となる「地球」は現実の地球の倍以上の大きさと言う設定だが、そのうち人間が生活圏にしているのは全体の30%に満たない「人間界」である。

人間の住んでいない残りの未開の土地は「グルメ界」と呼ばれ、人間界を取り囲むように存在する。
「人間界」とは全く異なる独自の生態系を持ち、GODを含む太古から伝わる未知の食材の宝庫とされており、「人間界」よりはるかに美味いものがある楽園、天国と称されたが…

実際は過酷な環境や桁違いの強さを持つ猛獣などの巣窟。
食材を求め「グルメ界」に突入した美食屋たちは、帰ってこないのではなく全員命を落としていたことが明らかになると、グルメ界への立ち入りは固く禁じられた。
ただし、「人間界よりはるかに美味いものがある」という一点だけは事実。
グルメ界の猛獣が「人間界」に侵入してこないのも、「人間界には美味い餌がないから」という理由が大きい。
生存競争に敗れ、追い立てられて人間界に来る個体、種もいるが、そこはIGOが対処している。

相当にレベルの高い実力者でなければそこへ行くことすら不可能で、「美食屋」の中でも実際に行ったことのある者は数少ないという。
トリコやサニーでも、一龍や与作の忠告を破って未熟なまま乗り込んで死にかけた。
「伝説の美食屋」と呼ばれるノッキングマスター二郎でさえ、ここでは断酒し、常に気を張り詰めていなければならないと語っている。
ONE PIECEでいう「偉大なる航路(の新世界)」のようなものか。

「グルメ界」に入るには陸、海、空の何れかのルートを経由する必要があるが、海には死の海流「毒潮」が流れ、空には巨大サイクロンが壁を作っているためほぼ不可能であり、必然的に陸路を選ぶことになる。
しかし陸路でも陸続きという地形の関係で猛獣と遭遇するなど危険なことには変わらず、陸路で最も危険度が少ないルートを選んだトリコですら死にかけている。
内部は8つの大陸に分かれており、それぞれの大陸を「八王」と呼ばれる地球最強の猛獣達が支配している。
また各地にはかつて栄えた古代文明の末裔達が暮らしている地域もある。

ちなみにココの仮説によると、この世界の地球は元々現実の地球、つまり「人間界」の中央部と同じレベルの大きさしかなく、地球のそれ以外の部分は「グルメ細胞」が地球という惑星の栄養を吸って成長した結果生まれたのではないか、とのこと。
もうわかんねえなこれ。

ニトロ

極めて凶暴な野生動物。
生殖器はなく、繁殖方法も寿命も生息地すらも不明。
アカシアが初めて発見したとされ、その名の由来は「ニトログリセリンのように扱いにくい獰猛さ」ゆえだとか。
生存能力が非常に高く、クマムシよろしく「乾眠」することで環境の激変をやりすごしつつ数千数万年を生きる。
戦闘能力ももちろん高く、そんな数千年の眠りから目を覚まして、ほぼ死にかけの個体がトリコ・ゼブラの2大四天王を殺しかけた。

その正体は「食欲の悪魔」であり、「レッド」「ブルー」の2種が存在。
数ある「食欲の悪魔」の中でも、この四肢を備えた「トロル型」が最もよく繁栄したらしい。
「トロル型の食欲」が「2種」いるために「ニトロ」と呼ばれているとかなんとか、ほんとぉ?

【食運】

食の運、食運(グルメラック)スカ・・・スカ・・・
「よりよい食材に巡り会える運」くらいの意味あいで登場したが、作品が進むに連れどんどん重要な概念になっていき、最終的には主人公の出生の秘密に関わるレベルになった。
小松やゾンゲ様が強キャラなのはこのパラメータが振り切っているため。
「食」を「運」んでくると書いて「食運」ッ!

【食欲】

読んで字の如し。
基本的に美食家はこれが強い、…などと言っていられたのも作中中盤まで。
実はこのトリコ世界、「食欲が世界を回している」と言っても過言ではないくらい「食欲」が重要。
ゲッター線とかイデの無限力とかそういうものを想像してもらえばわかりやすいか。
上述したようにニトロも「食欲」だし、トリコに潜む「鬼」も食欲。
ラスボスも食欲。
三虎は食欲の奴隷。


主な登場人物

美食屋四天王。
世界の食材の2%を見つけたという現実世界でのさかなクン
犬をも超える嗅覚を持つ。
必殺技は、パンチ一発当てると複数発を叩き込める「釘パンチ」や中距離攻撃の「フォーク」「ナイフ」

料理人。
25歳の若さで、IGO直属・5つ星ホテルの料理長を務める。
女性レギュラーがいない本作における事実上のヒロイン。
食運おばけで機械仕掛けの神、もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな
調理道具に深い感謝と情愛を注ぐ仕事人の鑑であり、グルメ界入り前の修行パートで手に入れた「デロウス包丁」の切れ味は「使い手ですらない奴が軽く振っただけで山脈が斬れる」レベル。
入手当初は「これもうトリコより強いんじゃねーの?」と言われていた。

  • テリークロス
「古代の王者」バトルウルフの子供。
バイオテクノロジーで造られたクローンのバトルウルフから産まれた子供で、トリコになついている。
もとはグルメ界の生き物だけあって人間界の不味い食べ物は口に合わず、餌の調達も一苦労。

美食屋四天王、当該項目参照。

新進気鋭の食の再生屋(グルメリバイバー)
伝説の再生屋を師匠に持つリーゼント
ノリが軽く、口はもっと軽い、しかし腕は確か。
詳細は個別項目参照。

美食屋。
初登場では嫌な奴だったがギャグキャラ化。
二人の部下を連れている。
ゾンゲ様の食運が世界を救うと信じて────!

  • マンサム
IGOの研究所長。
名を呼ばれるたびに「ハンサム」と聞き間違えるポジティブタフガイ。
物語開始時点ではトリコより強いと思われ、「グルメフェスティバル」編でもIGO側の筆頭戦力として配置された。
なにげに、四天王同様にパートナーアニマル「リッキー」を飼っている唯一のキャラでもある。
おそらく、当初は他の強キャラにもパートナーが付く構想だったのだろう。
必殺技は「フライパンチ」。

  • 一龍
IGO会長の筋肉ムキムキヒゲジジイ。
トリコの育ての親にして、アカシアの三弟子の一角。
当然のようにグルメ細胞持ちであり、こいつの食欲は特にとんでもない。
しかし本人はわりと粗食、な、何を言ってるのかわからねーとおもうが(ry
もちろんめちゃくちゃ強く、武器は「箸」。

アカシアの三弟子の一角、伝説の美食屋「ノッキングマスター」。
生物の動きを生きたまま止める美食屋のスキル「ノッキング」を極めた男。
…のはずなのだが、作中ではアル中のしょうもない爺さんみたいな感じ。
グルメ界では本気を出してシリアス展開をやってくれる。

  • 三虎(みどら)
美食會のボス、アカシアの三弟子の一角。
三なすびじゃなくてよかった。
世界中の食材を「独占」する野望のもとIGOと対立していたが、さらなる脅威である「NEO」とその黒幕に対しては…?
食欲を象徴する部位「舌」を武器にしており、カメレオンよりよく伸びる。

  • スタージュン
美食會「副料理長」の一人。第3の目を持つ邪王炎殺系イケメン
トリコの良きライバルにして…
炎系の技を得意にする。
武器は「包丁」。

  • アカシア
美食神、この世のすべてを手に入れた男。
の死に際に放った一言は、人々を美食へと駆り立てた。
武器は「手」。

  • フローゼ
「神の料理人」。
アカシアのコンビにして伴侶、ほぼ聖人。
その死に様は、厨房に立った姿であったと言われる。

グルメ警察。
その渋くかっこいい姿からファンから「とっつぁん」と呼ばれる。
彼とロボの戦いは後にファンの間で伝説となる。

  • 十夢(トム)
世界の台所(ワールドキッチン)で卸売業を営む。
トリコ相手に交渉のできる数少ない人物。
小型船舶やマッハヘリをトリコのために用意したり、食材に関する助言などをしたりする。

  • 珍 鎮々(ちん ちんちん)
歩く卑猥物食林寺の師範。
人の名前を間違えまくったり食い方が汚かったりするが、それでも食への深い感謝や礼儀作法を体現する人物。
もちろん「食没」を高いレベルで極めており、第0ビオトープの職員の一人でもある。
必殺技は食技「スプーン」。

  • 節乃
「美食人間国宝」、地上最強のババア。
直接戦闘描写は格下相手しかないものの、あの次郎のコンビであり、やや衰えた*4今でも「グルメ界」に生身で入れたり、
美食會の「灰汁獣」複数体を棒立ちしたまま瞬殺したり、地球崩壊レベルの衝撃に耐えるバリアを人間界全体に張れたりと化け物じみた強さを誇る。
必殺技は「圧力鍋」、大気圧を操り、相手を手も触れずに汚え花火にする。
作中随一のグロ技


アニメ

2011年4月からアニメが放送。制作は東映アニメーション

トリコが2010年代以降のジャンプを代表する作品となる鍵を握るメディア展開であるため、多くの注目を集めた。
…しかし、以下のような点から原作ファンからの評価は大きく割れた。
  • アニオリキャラのティナのキャラ像の評価が割れ、更に無理矢理話に入るのでテンポを削ぐ
  • その煽りでトール隊長等存在が消えたり、出番が削られたキャラが多数
  • 販促の為にねじこまれしつこく強調されるグルメスパイザー、CMも鬱陶しいと評判
  • 小松も原作以上に出しゃばる、恐らくグルメスパイザーの為
  • 規制の為流血描写等がなく、ナイフやフォーク、釘パンチの演出がしょぼく、バトルの迫力がない
  • GTロボの色が原作と違い非常に変
  • ゲームでもだが読者考案の食材が悉く消えている
  • ジャンプの先輩方と運動会で対決するという出オチ感漂う番外編が第1話から挿入されており、初見だとノリについていきにくい
このような要素を受け入れられなかった原作ファンの中には、アニメ版を黒歴史認定している人も少なからずいる。

一方、バトルシーンについては疑問が残ったものの本懐とも言える食事シーンについては見るべきところも多数あり、特にグルメテイスティング編にて原作でカットされていた食材の調理と実食シーンが補完された部分については、丁度ティナが話から排除されていたこともあって評価が高い。

2014年1月に『ドラゴンボール改』(魔人ブウ編)の放送枠確保のため打ち切り
クッキングフェス編で強制終了となった。
結末がソードマスターエンドになってしまったが、一応今後の展開によっては「グルメ界編」ができる終わり方にはされている。

劇場版として『トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』『劇場版 トリコ 美食神の超食宝』の2作が製作された。
しかし、興行収入は期待値を大きく下回る結果に終わったとされ、一部では劇場版の商業的不振がトリコのメディア展開の縮小に繋がったと邪推する声もある。

東映版のTVシリーズ以前に、「ジャンプスーパーアニメツアー」にて上映されたアニメ版が存在し、2エピソード程製作された。







アニヲタ「追記・修正して一流のWiki篭りになるのがボクの夢なんです。」

(*冥ω殿)「ああ!いい!新型のバイブ!」

アニヲタ「あの聞いてます?」

(冥ω殿)「ん?ああいいんじゃねえの?『思い立ったが吉日』ならその日以降は全て凶日。追記・修正したいのならすぐに行動するべしだ」

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最終更新:2025年01月19日 01:47

*1 日本の約27倍の面積

*2 貝や海藻など、魚介類全般が含まれる

*3 トリコが最初に狩ったガララワニ(レベル5)でも養殖に成功している

*4 アイスヘルで白い息が出る