登録日:2012/02/11 Sat 09:41:29
更新日:2025/02/05 Wed 23:11:18
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\やあ/
ケファラスピスCephalaspis(「頭の盾」くらいの意味)とは、現在から約4億1600万年~約3億6000万年前、
古生代のシルル紀後期からデボン紀に主にヨーロッパや北米、北アフリカやヨルダン等の中東に生息していた魚類である。(これらの地域から化石が多く発掘されている)
化石や復元図から、ぱっと見三葉虫のような頭を持った魚類のような外見。
現代に生きる生物としては(見た目は)カブトエビに似ているかもしれない。
大きさは15cm~20cmほどで小さいが、全長60cmもあるケファラスピス・マグニフィカ(すげえケファラスピスくらいの意味)などの種もいる。
流線型の体だが下面は真っ平らで、口も下向きだった。
当時多数生息していたが、現在はヤツメウナギなど一部を除いてほとんどが絶滅した「無顎類」と呼ばれる系統の一種で、その名の通り顎を持たない。
その為食性は「デトリタス」という、川の底に沈んでバラバラになった生物の遺体や破片、泥の中の有機物やプランクトンを摂取する、濾過接触者だったと考えられている。要は掃除機。
いわゆる「バージェスモンスター」などよりも、姿は比較的現代の魚類に近く、胸鰭なども発生しているが、あまり発達はしていなかった。
そのため魚類の癖に余り泳ぎが得意とは言えず、川や海の底をゆったりと這うように移動して生活していたと推測される。
それよりも目を引くのは、その頭部である。
この通り、頭部が丸々骨で覆われており、まるで鎧のようである。そのため甲冑魚という別名も持つ。
さらに化石から、頭部上面の中央にある線上の部分、及び眼窩の左右にある目の粗い粒子で覆われた部分がある。
これは一種の電磁感覚器の痕跡と考えられている。つまりこれを利用して周囲の電位の変化を探り、泥中にありつつ外敵や餌に対処していたということであろう。
体全体も硬く厚い骨質の外骨格で覆われている。
腹面は可動性の板状構造をなしており、水の底のほうで水を吸収して餌をとるのに扱っていたらしい。同時に胸にはトゲのようなものがあったとされる痕跡も見つかっており、これを用いて食事をしたり時には防御に使用していたとされる。
固い頭のヘルメットに強力なセンサーを持ち海底を行く姿は、現代の生物に無い風格に溢れていたことだろう。
ちなみにこのケファラスピスの化石は販売されており、購入することも可能。
値段は、小さい個体や頭部のみなどの全身が残っていないものだと1万円~2万円くらいで買えるが、はっきり残っているものだと100万円は超えるようである。
興味がある人は買って眺めてみてはいかがだろうか。
追記・修正お願いします。
- 復元図なくね? -- 名無しさん (2020-01-27 21:48:15)
- 加筆・修正依頼のページに載ってたから脳死で加筆・修正依頼中って書いたけど、履歴見た感じ、もしかしてそこまで内容薄くないのか? -- 名無しさん (2025-02-02 19:04:53)
最終更新:2025年02月05日 23:11