非性愛/無性愛

登録日:2012/01/23(月) 10:59:47
更新日:2024/12/21 Sat 19:22:16
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非性愛、無性愛とは、それぞれ、異性、両性を問わずに、恋愛感情は抱くが性的欲求は持たない者と、恋愛感情も性的欲求もどちらも抱かない者を指す。

これらは混同されやすく、どちらかがどちらかに勘違いされやすいが、はっきりと別物である。


■非性愛者

恋愛感情こそ持つが、付き合いはじめても性的な欲求を全く抱けない者。
恋愛対象も異性に限らず、男性が男性に、女性が女性に、恋愛感情を持つ人も存在するが、それでも、性的欲求だけは抱けない人々である。

だが、性交が全く不可能と言う訳では無く、学校での性教育や人生経験での勉強により、知識に依ったセックスは可能。
だが、その良さはわからず、心からセックスを求める事は無い。


■無性愛者

異性、同性問わず、恋愛感情も性的欲求もまるで抱かない者。
「人を好きになる(恋愛的意味合い)」と言う感情そのものが無い。
しかし、やはり肉体的にセックスは出来ない訳では無く、勉強による知識によって、身体を動かす事は出来る。
だが、精神的にはセックスを心から求めはしない。


■悩み

これらの人々がその事を自覚するのは、やはり、思春期以降である。
周囲が「好きな人はいるか」とか、「エロ本拾った」とかで盛り上がる中、全く心がのらない事に気付くのだ。
なので、会話の中で自然に発生する性愛的な話が、とても苦痛である。
更に、大人になってからも苦悩は続く。
非性愛者は恋愛感情こそあるが性的欲求が無いため、やはり恋人とは様々なズレが生じ、
無性愛者も、その人を「人間的に好きになり」付き合いや結婚をするが、やはり、相手とは相当の認識のズレが生じる事となる。


■誤解

誤解しないで欲しいのは、これらの人々は、「人間への情愛」「感謝気持ち」「優しさ」など、人間的感情を持っていない訳では無いし、
他人にだって好意を抱きはする。ただ、そこに、恋愛感情や性的欲求を挟めないだけなのだ。

そしてこれらはほとんどが本能的なものであるらしく、環境や育ちに関連するものでは無い。

だが、彼らは、人間の事は、純粋に人間として好きになれるのだ。
これを「才能」だと考える人々もいる。

なので、くれぐれも非性愛者、無性愛者を、淡々とした冷徹な人間だと認識はしないで欲しい。
恋愛感情や性的欲求などなくても、人は人に優しく出来る。


現在、日本にこれらの人々がどれだけいるかは定かでは無い。
ほとんどがカミングアウトなどせずに生きているからだ。

だが、これからこれらの人々に出合ったとしても、先述のような誤解はせずにおいてほしい。
「純粋な人間愛」には、恋愛感情も性的欲求も必要無いのだから。



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最終更新:2024年12月21日 19:22