Tu-95(爆撃機)

登録日:2011/06/12(日) 19:34:03
更新日:2024/11/07 Thu 09:38:29
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Tu-95
NATOコードネーム:ベア

乗員:7名
全長:49.13m
全幅:50.04m
全高:13.30m
最大離陸重量:187000Kg
爆弾最大搭載量:12000Kg
エンジン KKBMグズネツォフNK-12MA
(11033Kw)×4基
最大速度:925km/h
航続距離:15000km



Tu-95とは、1950年代にソ連で開発された長距離戦略爆撃機である。
設計元はツポレフ設計局。

その最大の特徴は大きな後退翼と、そこに設置された二重反転プロペラを採用したターボプロップエンジンだろう。

二重反転プロペラは低速でゆっくりと回転(約800回転/分)し、独特の低音を響かせている。
低速で回転すると聞くと非常に速度の遅い機体を想像するかもしれないが、これにより先端速度を低くすることができ、それがプロペラによって生じる抵抗を減らすことで高速での飛行を可能にしている。

また、ターボプロップエンジンは燃費が良く、アメリカ本土を爆撃出来るほどの長大な航続距離を備えている。

これによりプロペラ機としては世界最速を誇り、最も成功したプロペラ機の一つと言われている。


派生としては海軍向けにTu-142という対潜哨戒機があるが、これも同じくベアと呼ばれている。
※細かく分類すれば、通常型がベア(A)、対潜哨戒型がベア(F)らしい。





そして、この機体は各国を悩ませる困った娘でもある。

主にアメリカや西ヨーロッパ、そして日本の防空識別圏と呼ばれる空域に侵入しては去っていくというイタズラ大好きっ子なのである!

しかもイタズラに夢中でうっかり領空にまで侵入しちゃうドジっ娘属性まで完備している。マジ自重してください。

これをされた側はスクランブル発進をすることになるのだが、Tu-95はむしろ各基地の配備数や稼働率の把握、無線やレーダー周波数を収集することが目的のために始末におえない。

簡単な話、有事の際には防空識別圏に敵が侵入してからどの程度の時間でどのくらいの迎撃機が到着するかは攻める側にしてみれば集めておきたい情報のためである。


日本では決まった曜日に決まったコースを飛行していたため「東京急行」と呼ばれている。

ちなみに、東京急行とあだ名をつけたのは自衛隊ではなく在日アメリカ空軍。でも自衛隊も使用している。


偵察活動はソ連が崩壊して一時期下火になったものの、最近では経済も上向いてきたため再び行われるようになってきてる。
実は報告されていないだけで日本にも結構な数が来ているのでは?と言われている。


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最終更新:2024年11月07日 09:38