ヴェネト共和国 - アルカナアリアwiki

概要

共和国同盟第二の国家、共和国同盟最大の国土を誇る国。
国土面積の半数近くが山岳という険しい状況であるが、豊富な森林に加えて部分的な鉄、鉛、亜鉛、硫黄等の算出もある恵みの山でもある、そんな山岳を持つ国である。

首都でもあるヴェネト市は大規模な港湾の他、市域全域に運河があり、海運や水運が盛んである。
地方では温泉地、鉱山業、製材等が行われている。

そして、木材と港湾の両方が揃えば当然造船も盛んであり、民間軍事両方の艦船が日夜建造されている。

地域

歴史

...

ヴェネト共和国の歴史はエルニア帝国崩壊まで遡れる。
当時エルニア帝国の下で港町として栄えていたヴェネト市は、エルニア帝国のアルカナ団らによる攻勢を受け反乱を開始。
帝国から来た市長(エルフ)を市中引き回しにして宣戦布告、堀や水路、運河を活用してエルニア帝国軍を撃退した。

しかしその後、強力な指導者の不在により外に出て領土の拡大を求める派閥と、ヴェネト市のみで存続を目指す派閥、神聖イルニクス帝国に従属を考える派閥等で内部対立が発生。結果として神聖イルニクス帝国が武力によって征服するまで派閥の対立が続く地獄のような惨状となった。

神聖イルニクス帝国により平定されたヴェネト市とその近郊は「ヴェネト侯領」として時の皇帝の縁戚が充てられる。
このヴェネト侯爵は開明的な人物であり、ヴェネト市に「ヴェネト侯領評議会」を設置しヴェネト市を含む侯領各地から議員を集めて民主的統治を行った。
これは時のヴェネト侯爵が派閥間対立をより穏健かつ平和な形に移行させることを目指したものであり、これにより派閥間対立は一定の終息を見せた。

が、時が経つにつれて評議会の権限は縮小。おまけに時のヴェネト侯は評議会の廃止を考える人物であった。
すわ、ヴェネトの自由が終わる――と思われた矢先、フローレンシア伯領でトリア市とフローレンシア市の革命、後の「花達の革命」が発生し、軍勢の多くが不在となったため「ヴェネト侯領評議会」は即日「侯爵の追放と財産の没収」「ヴェネト市はヴェネト共和国となること」「ヴェネト共和国はその領土の不可分性を守るために全ての敵と戦うこと」「ヴェネト共和国の指導者はドージェ(統領)とし、初代ドージェは開明的知識人とすること」を決議。翌日ヴェネト侯爵は評議会側の衛兵によりヴェネト市から追放、内陸部にて抵抗を続けるために移動した。

そして新たに誕生したヴェネト共和国のドージェはトリア市にて行われた革命派の会議に参加。「ヴェネト侯領全域をヴェネト共和国とする」という議決を獲得するや否や即座に侯爵を征伐する軍を派遣。

革命ムードで士気の高い革命側と故郷に家族が残っていたりして士気の低い侯爵側。当然侯爵側は容赦なく蹴散らされ、ヴェネト侯爵は神聖イルニクス帝国本土への逃亡を強いられる。
また革命側はヴェネト共和国内に残る侯爵側を掃討した後、共和国とイルニクス帝国国境の山岳にて防衛戦を展開。これらにより戦略的勝利を掴み取り独立を獲得した。

海においては、革命前より持っていた海軍力により神聖イルニクス帝国相手に終始優位に立ち回った。

戦後はトリア共和国に並ぶ戦功第二の国として、或いは今後必要になる海軍大国として偉大な国と扱われる。
今でもヴェネト共和国は共和国同盟全体でも強力な国家として認知されている。

政治

ヴェネト共和国は国内各地の町や市域から人口比によって定数を決めた評議員による「ヴェネト共和国評議会」が立法、統領を含めた行政委員と二人の最高裁判官の属する「七人組」に分かれている。

評議会と七人組は相互監視を行い、互いが本来の職責を逸脱した行動をしないか監視している。

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