ベルナールとケイとコーデリアのアルコ追いかけ珍道中 - アルカナアリアwiki

天空学園都市カエルム某日。
メリエプアとアルコを追う者の姿が3つ。
（どうして、コーデリアまでくそっまた見失ってしまう）
「お〜っほっほっほっほ！あなたもアルコ様のファンでありますわね！見る目ありましてよ〜」
（ちがっあー）舌打ちしそうになり、必死に堪えるベルナール
そしてそんな様子を後ろから捉えるケイ。
そして、アルコとメリエプアは気づく様子もなくダンジョンを進んでいく。
そして、それに合わせてベルナールとコーデリア、後を追うようにケイも進んでいく。
「アルコ様は、素晴らしいですもの、あの演奏コーデリアすごく感激いたしましたわ！」
「ああ」何とか相打ちをうつベルナールに対し、ケイは静かにメモを取り出し減点をする。
デートではなく、アルコを追いかけているだけなのだが。何があったかどのような受け答えであったかメモを残すのは執事としての義務と言うやつなのだろう。それか、異性と自分を除いた2人の状態は全てデート扱いか。

そして、そんな会話を続けながらさらに進んでいくと…………

急な催眠ガスが噴き出すのをベルナールは感知し、慌てて片手を自分に、もう片手をコーデリアの口に当てる。
（この辺はもう罠だいたい解除されてるはずなんだが）
コーデリアは、一瞬庇われ目が潤むが、すぐにベルナールを止めようとして結果として催眠ガスを食らって眠ってしまったケイが目に入り「ケイっ！大丈夫ですの！」
「おいまだ、声を上げんな吸うぞ」ベルナールが止め、催眠ガスが止み。
アルコとメリエプアは催眠ガスの混乱の結果見失い。
「止まったかメリエプアとアルコ様はちっもういねぇあー追いかけは中止だ運ぶぞ」コーデリアの前であることを考え取ってつけたようにアルコに様をつけ言うベルナール。
「ケイ、アルコ様は見失ってしまいましたけれど仕方ありませんわ！そこのアルコファンのあなた運びなさい」
（勘違いは解けてねーが今はそういう場合じゃないな）
「一人じゃこの体格だ運べねー一緒にだ」
「仕方ありませんわね、別にあなたのためではありませんケイのためですものやりますわよ！」
そうして、3人はダンジョンから撤退し。

その後のカエルム医務室。
目を覚ましたケイは
「あのコーデリアお嬢様に触れる不届き者は………何処に行ったのでしょうか。それとここはまさか連れ去られ私の一生の不覚でございます。コーデリアお嬢様。」
「あの方はガスからわたくしを助けてくださっただけですわ！ケイ！ここは医務室でここまであなたを運んでくださいましたのよ」
（コーデリア様はもしや騙されておられるのでしょうか。しかし確かに医務室のようではありますね。後で事情聴取へ行かなくては。）
ケイの誤解を解くのに必死になりつつ、心配するコーデリアの姿があった。そしてさらにその後、コーデリアからあの時アルコ様と一緒にいたメリエプアの事を調べるようにケイに依頼が入ったという。

その後のベルナール自室。
（あの場所は前にも通ったはずだ。その時は発動しなかった。そもそもとしてあのエリアは学生も多いはずだ。魔物はともかく催眠ガスがまだあるならもっと知られているはず、いや解除だってされているはずだ。だとしてどうしてあんな場所にあーついてねぇ、アルコとメリエプアのもつ秘密がわかればカエルムの謎だってわかるはずだったのに。あいつらは絶対持ってる。今度こそ成功させてやる）
ベルナールは考え事をして次回の尾行を考えるのだった。

そして彼らは知らない。防衛システムを破壊、乗っ取り、ゼルムドロイが罠を再配置していることを。
彼らは知らない、防衛システムもまた現在、進化を遂げていることを。