テルシオ・マジカ制独特の魔銃を用いる兵士。
その魔銃は自爆魔法の原理を応用したもので、ざっくりと言えば特殊な触媒によって自爆魔法の爆発力を“ほぼ”敵に向けて投射するという仕組み。そのため魔法の才能が全く無い者でも十分な威力を期待できる。これと魔力回復ポーションを併用することで、地球の火縄銃ちっくな運用となる。触媒は長いので、回復を待つ間は着剣して即席パイクとして使う。
爆発を投射する効率はあくまで“ほぼ”であるため非常に危険で、戦闘中に死亡する兵も無視できない数存在するし、魔銃兵に任じられた者はまず間違いなく寿命が縮む。それも強力な魔物や魔族が戦友を、家族を蹂躙するよりずっとマシである、とバエティン魔銃兵たちは己に言い聞かせて今日も戦場に向かうのだ。