まだ若く、即位していなかった頃の更龍帝
従者らと共にとある川沿いの街道を移動していると何やら川に人だかりが。
「あれは何だ」と問う更龍帝によりいそいそと事情を聞きに行く従者。
なんでも「荒れる川の龍神を鎮めるための生け贄の儀式」だという。
従者らと共にとある川沿いの街道を移動していると何やら川に人だかりが。
「あれは何だ」と問う更龍帝によりいそいそと事情を聞きに行く従者。
なんでも「荒れる川の龍神を鎮めるための生け贄の儀式」だという。
それを訝しむ更龍帝。自ら儀式の場に乗り込み「天より龍帝が来ているのにかようなことをするか」と若干ご立腹。
それに「龍帝の手を煩わせるわけにはいかない」と反撃する儀式を執り行う長老達。
更龍帝は「であれば道案内を頼む」と長老達を川に投げ込み、自分も川に飛び込んだ。
それに「龍帝の手を煩わせるわけにはいかない」と反撃する儀式を執り行う長老達。
更龍帝は「であれば道案内を頼む」と長老達を川に投げ込み、自分も川に飛び込んだ。
暫くして、更龍帝のみ川から出てきた。
腰に差していた剣は抜かれており、水と混じって薄ぼけた血液がついている。
従者が「ご無事ですか」と聞くと、「川にいたのは大鯰だった。将来の龍帝に斬り伏せられて本望だろう」と。
そう言い終わるが早いか、長老達も川から出てきて更龍帝に非礼を詫びる。
腰に差していた剣は抜かれており、水と混じって薄ぼけた血液がついている。
従者が「ご無事ですか」と聞くと、「川にいたのは大鯰だった。将来の龍帝に斬り伏せられて本望だろう」と。
そう言い終わるが早いか、長老達も川から出てきて更龍帝に非礼を詫びる。
更龍帝はただ一言「次の龍帝の仕事をしたのみ」と言い残し、塗れた服を取り替えさせるのだった。
かくして現地の川は安定し、生け贄の儀式は途絶えたのであった。