秋津刀の一種
魔力のこめられたもの
魔力のこめられたもの
■■柘榴城大垣崩し■■
危険度分類:禍物
断味分類:巌物
秋津列島に古くから伝わる妖刀のひとつ。
刀身が100センチ、柄が120センチにもなる大長巻と呼ばれる分類の刀。
柄に滑り止めとして、狂暴な鮫の妖怪の皮で作られた帯が巻かれており、この妖怪の怨念が刀に力を与えるのだと囁かれている。
最初の持ち主は怪力無双の豪傑であり、柘榴城という城を攻める戦で名を上げた人物である。
柘榴城は厚く高い石垣に守られた堅城であり、100度攻められてなお開かれたことはないという伝説を持っていた
そこにこの大長巻を携えた豪傑が立ち向かい、隙間なく積まれた石垣をただの一撃でまっぷたつに切り崩してしまったという。
この仕事を見た殿様が、豪傑に褒美をとらせて家臣として召し抱えると同時に、彼の使った大長巻に「柘榴城大垣崩し」の名を与えたという。
断味分類:巌物
秋津列島に古くから伝わる妖刀のひとつ。
刀身が100センチ、柄が120センチにもなる大長巻と呼ばれる分類の刀。
柄に滑り止めとして、狂暴な鮫の妖怪の皮で作られた帯が巻かれており、この妖怪の怨念が刀に力を与えるのだと囁かれている。
最初の持ち主は怪力無双の豪傑であり、柘榴城という城を攻める戦で名を上げた人物である。
柘榴城は厚く高い石垣に守られた堅城であり、100度攻められてなお開かれたことはないという伝説を持っていた
そこにこの大長巻を携えた豪傑が立ち向かい、隙間なく積まれた石垣をただの一撃でまっぷたつに切り崩してしまったという。
この仕事を見た殿様が、豪傑に褒美をとらせて家臣として召し抱えると同時に、彼の使った大長巻に「柘榴城大垣崩し」の名を与えたという。
■■皿数え■■
危険度分類:大禍物
断味分類:骨物
刃渡り50cmの小太刀。その刃は常に井戸の水に浸っているかのように濡れていて、冷たい。
さる武家に長く伝わっていた名刀であるが、いつしか妖刀と化していることが判明した。
その能力は複数人を斬り殺す時に発揮される。
99m×99mの範囲内で、9時間以内に9人を斬り殺すと、その範囲内でさらにもうひとりを自動で斬殺してくれる。
かつて、皿数えを所持する一族の屋敷が盗賊団による夜襲を受けた際、当主は皿数えを振るって盗賊を9人まで斬り殺した。
しかし、最後の10人目の賊が離れた場所から矢を射かけてきた。当主は肩を射貫かれ、ここまでかと思った時、皿数えが閃き、50mは離れた塀の上にいた弓使いの賊の首を落としてしまったという。
このエピソードだけを聞くと、主人を助ける天晴れな刀のように思えるが、皿数えが妖刀と呼ばれる所以は、何としても10人の死者を求めようとするところにある。
1人目を斬り殺してから9時間以内に9人までを斬り殺さなかった場合、持ち主を殺して、それでも10人に足りなければ、範囲外にいる適当な人間を殺していく。
この性質が知られてからは、皿数えは戦においても使われることもなくなり、厳重に封印されている。
断味分類:骨物
刃渡り50cmの小太刀。その刃は常に井戸の水に浸っているかのように濡れていて、冷たい。
さる武家に長く伝わっていた名刀であるが、いつしか妖刀と化していることが判明した。
その能力は複数人を斬り殺す時に発揮される。
99m×99mの範囲内で、9時間以内に9人を斬り殺すと、その範囲内でさらにもうひとりを自動で斬殺してくれる。
かつて、皿数えを所持する一族の屋敷が盗賊団による夜襲を受けた際、当主は皿数えを振るって盗賊を9人まで斬り殺した。
しかし、最後の10人目の賊が離れた場所から矢を射かけてきた。当主は肩を射貫かれ、ここまでかと思った時、皿数えが閃き、50mは離れた塀の上にいた弓使いの賊の首を落としてしまったという。
このエピソードだけを聞くと、主人を助ける天晴れな刀のように思えるが、皿数えが妖刀と呼ばれる所以は、何としても10人の死者を求めようとするところにある。
1人目を斬り殺してから9時間以内に9人までを斬り殺さなかった場合、持ち主を殺して、それでも10人に足りなければ、範囲外にいる適当な人間を殺していく。
この性質が知られてからは、皿数えは戦においても使われることもなくなり、厳重に封印されている。
■■遣ろか水■■
危険度分類:最上大禍物
断味分類:龍物
刃渡り75cm、真珠のような光沢の刃を持つ太刀。鍔は渦の模様の拵え、柄には杉の皮のような樹皮が巻いてある。
とある島の沖でアワビを採っていた漁師によって引き揚げられたもの。どのくらい前から沈んでいたのか、何という刀匠の作品なのかは一切不明。
その能力は非常にシンプル。「遣ろか水のある場所に海を呼ぶ」というもの。
この刀を陸に上げておくと、最寄りの海岸が赤ん坊の這うほどの速度で潮が満ち始める。最大満潮を越えてもさらに海面が上がり続け、波打ち際は砂浜をどんどん侵食し、浜の奥の陸地をも舐めるように沈めていき、途中に街や村があっても飲み込んで──遣ろか水に海水が到達したところで、ようやく海面は上昇を止める。
要するに内陸部に持ち込むと、自動的にその国を海に沈めてくれるクッッソ迷惑なお刀様である。これを大陸の一番高い山のてっぺんに運んだりしたらどんなことになるか、賢明でなくても想像は可能だろう。
遣ろか水を引き揚げた漁師は離れ小島の住人であり、彼は島の高台にある神社にこの刀を奉納した。その結果、3日後にはこの島は完全に水中に没してしまい、今では名前すら残っていない。
切れ味はとてもよく、水晶龍と呼ばれる大魔物の固い表皮を滑らかに断ち切るほどであるが、だからってこんな力を持つ刀を携えて戦場に出たいという愚かな剣士などいるわけもなく。
今では海の中に鳥居を持つ大きな神社の宝物となり、鉄の箱に厳重に納められた上で海に沈められている。
断味分類:龍物
刃渡り75cm、真珠のような光沢の刃を持つ太刀。鍔は渦の模様の拵え、柄には杉の皮のような樹皮が巻いてある。
とある島の沖でアワビを採っていた漁師によって引き揚げられたもの。どのくらい前から沈んでいたのか、何という刀匠の作品なのかは一切不明。
その能力は非常にシンプル。「遣ろか水のある場所に海を呼ぶ」というもの。
この刀を陸に上げておくと、最寄りの海岸が赤ん坊の這うほどの速度で潮が満ち始める。最大満潮を越えてもさらに海面が上がり続け、波打ち際は砂浜をどんどん侵食し、浜の奥の陸地をも舐めるように沈めていき、途中に街や村があっても飲み込んで──遣ろか水に海水が到達したところで、ようやく海面は上昇を止める。
要するに内陸部に持ち込むと、自動的にその国を海に沈めてくれるクッッソ迷惑なお刀様である。これを大陸の一番高い山のてっぺんに運んだりしたらどんなことになるか、賢明でなくても想像は可能だろう。
遣ろか水を引き揚げた漁師は離れ小島の住人であり、彼は島の高台にある神社にこの刀を奉納した。その結果、3日後にはこの島は完全に水中に没してしまい、今では名前すら残っていない。
切れ味はとてもよく、水晶龍と呼ばれる大魔物の固い表皮を滑らかに断ち切るほどであるが、だからってこんな力を持つ刀を携えて戦場に出たいという愚かな剣士などいるわけもなく。
今では海の中に鳥居を持つ大きな神社の宝物となり、鉄の箱に厳重に納められた上で海に沈められている。
■■頬撫で■■
危険度分類:禍物
断味分類:鉄物
刃渡り68cm、鏡のように滑らかな刀身を持つ打刀。鍔はすすきと月の模様。鞘は黒い漆塗り。
カシマが大陸に渡る際、師より譲られたもの。
この刀は魂を宿していると言うべきか、幽霊が取り憑いていると言うべきか、とにかくひとつの人格をそなえている。
持ち主であるカシマにしか姿が見えず、声も聞こえない半透明の幼子が、常に刀のそばにいるのだ。
その幼子は非常に友好的で、他者には見えない聞こえないという特性を利用してカシマの仕事に貢献する。
たとえば、周囲の警戒。カシマが前方に意識を集中しなければいけないときなどに、横や背後に気を配り、危険が迫れば教えてくれる。
あるいは諜報活動中、扉を施錠された部屋の中を確認したいという状況になれば、壁をすり抜けて向こう側を見てきてくれる。
この幼子の行動可能距離は刀を中心に半径5mほど。攻撃能力などは一切なく、狭い範囲で見て聞いて話すしかできないが、ニンジャとしてのカシマにとっては充分役に立つ得難い相棒である。
手入れをちゃんとしているので、切れ味もとてもいい。
断味分類:鉄物
刃渡り68cm、鏡のように滑らかな刀身を持つ打刀。鍔はすすきと月の模様。鞘は黒い漆塗り。
カシマが大陸に渡る際、師より譲られたもの。
この刀は魂を宿していると言うべきか、幽霊が取り憑いていると言うべきか、とにかくひとつの人格をそなえている。
持ち主であるカシマにしか姿が見えず、声も聞こえない半透明の幼子が、常に刀のそばにいるのだ。
その幼子は非常に友好的で、他者には見えない聞こえないという特性を利用してカシマの仕事に貢献する。
たとえば、周囲の警戒。カシマが前方に意識を集中しなければいけないときなどに、横や背後に気を配り、危険が迫れば教えてくれる。
あるいは諜報活動中、扉を施錠された部屋の中を確認したいという状況になれば、壁をすり抜けて向こう側を見てきてくれる。
この幼子の行動可能距離は刀を中心に半径5mほど。攻撃能力などは一切なく、狭い範囲で見て聞いて話すしかできないが、ニンジャとしてのカシマにとっては充分役に立つ得難い相棒である。
手入れをちゃんとしているので、切れ味もとてもいい。
■■紅血桜■■
秋津刀の一つ
シダレ(ギルド長)が保有している
血を吸う妖桜の魔物を材料に使用した血を吸うことで強くなる刀
血を吸うことで切れ味が上がる
血を求めて所有者を操り動こうとすることがあり、所有者は強い意志の力抵抗力を持ち押さえつける必要がある
危険度分類:大禍物
断味分類:色物(血を吸っていない時は鉄物だが血を吸った時は龍物になる)
シダレ(ギルド長)が保有している
血を吸う妖桜の魔物を材料に使用した血を吸うことで強くなる刀
血を吸うことで切れ味が上がる
血を求めて所有者を操り動こうとすることがあり、所有者は強い意志の力抵抗力を持ち押さえつける必要がある
危険度分類:大禍物
断味分類:色物(血を吸っていない時は鉄物だが血を吸った時は龍物になる)
■■鏖戦禍血丸■■
危険度分類:大禍物(ただし、扱える者があまりに少ないため暴走しやすさは最上大禍物に並ぶ)
断味分類:巌物
詳細は当該項目で。
断味分類:巌物
詳細は当該項目で。
■■豆腐砕き■■
危険度分類:禍物
断味分類:色物(通常時骨物)
断味分類:色物(通常時骨物)
■■護刀・カンナギ■■
分類:色物
■■千刃万花■■
危険度分類:禍物
断味分類:色物
断味分類:色物
■■百貫鞣し■■
読み方:ひゃっかんなめし
危険度分類:禍物
断味分類:鉄物
危険度分類:禍物
断味分類:鉄物
その名の通り百貫でぶを簡単に殺し、皮を剥いで鞣せる程の切れ味からその名がついた妖刀。
手に取ると太った男を猛烈に斬りたくなる。
手に取ると太った男を猛烈に斬りたくなる。
■■地獄割り■■
危険度分類:最上大禍物
断味分類:不明
現在は完全に行方不明となった妖刀。鞘ですらずしりと重く、人を叩き殺せるという。また魔力の充填量により、魔力のない状態である白色から血のように赤黒い色まで変色するという。
断味分類:不明
現在は完全に行方不明となった妖刀。鞘ですらずしりと重く、人を叩き殺せるという。また魔力の充填量により、魔力のない状態である白色から血のように赤黒い色まで変色するという。
危険な妖刀の常である人斬りを求める点は他と変わらぬが、この刀の危険性はそこではない。
魔力が溜まりに溜まり、この刀が赤黒く染まった時。「地獄」に繋がる門を開き、そこから無数の怪物を呼び出すという。
西マジョリアの学者曰く、この刀が開いた門の先は深淵なのではないかとされる。
魔力が溜まりに溜まり、この刀が赤黒く染まった時。「地獄」に繋がる門を開き、そこから無数の怪物を呼び出すという。
西マジョリアの学者曰く、この刀が開いた門の先は深淵なのではないかとされる。
繰り返すが、現在は完全に行方不明である。
■■空切■■
危険度分類:最上大禍物
断味分類:龍物
最古の時代の名刀の一つ、ここまで形を保った秋津刀は大変希少であり研究価値が高い。
姿は、小板目肌の地鉄、刃文は小乱れ、反りが深く、格調高い豪壮な姿をしている。材質は青銅で、魔晶石として質が高い翡翠が象嵌技法を用いて組み込まれている。総じて秋津列島の武器が臥螭河流域文明の刀剣のコピーや儀式用の非実用的な装飾物から脱却し独自の合理性を追求し始めた過渡期の特徴を示す。
銘に刻まれた作者の名は劉系のものであるが、姓に「夷」「工」の字が並んでいることを考慮すれば作者は劉帝国の民ではなく肥邑で劉の技術を伝授された秋津列島の民であると思われる。こうした人々が古代の秋津列島の文明段階を引き上げていった。
空を覆う巨大な空亡と思わしき存在を一太刀の元に切り捨てたことからその名が付いた。空亡は概ね人畜無害な生物であるからこれ自体は空切の強力さを示すものではない。秋津列島の人々にとっては仮説段階ではあるが、この逸話の真の意味は「空亡(妖怪の死体を食べて成長する生物)を空を覆わんばかりに肥え太らせるほどの妖怪がこの武器により切り捨てられた」ことである。
遺失の時代以前、姫巫女のウタ・アマミヤが使用したと言い伝えられ現代でも保存されている。天下五剣の一つとして扱われ、刀と考えられているが中には持ち手が折れた薙刀という説も存在する。
断味分類:龍物
最古の時代の名刀の一つ、ここまで形を保った秋津刀は大変希少であり研究価値が高い。
姿は、小板目肌の地鉄、刃文は小乱れ、反りが深く、格調高い豪壮な姿をしている。材質は青銅で、魔晶石として質が高い翡翠が象嵌技法を用いて組み込まれている。総じて秋津列島の武器が臥螭河流域文明の刀剣のコピーや儀式用の非実用的な装飾物から脱却し独自の合理性を追求し始めた過渡期の特徴を示す。
銘に刻まれた作者の名は劉系のものであるが、姓に「夷」「工」の字が並んでいることを考慮すれば作者は劉帝国の民ではなく肥邑で劉の技術を伝授された秋津列島の民であると思われる。こうした人々が古代の秋津列島の文明段階を引き上げていった。
空を覆う巨大な空亡と思わしき存在を一太刀の元に切り捨てたことからその名が付いた。空亡は概ね人畜無害な生物であるからこれ自体は空切の強力さを示すものではない。秋津列島の人々にとっては仮説段階ではあるが、この逸話の真の意味は「空亡(妖怪の死体を食べて成長する生物)を空を覆わんばかりに肥え太らせるほどの妖怪がこの武器により切り捨てられた」ことである。
遺失の時代以前、姫巫女のウタ・アマミヤが使用したと言い伝えられ現代でも保存されている。天下五剣の一つとして扱われ、刀と考えられているが中には持ち手が折れた薙刀という説も存在する。
■■春桜丸■■
危険度分類:禍物
断味分類:鉄物
断味分類:鉄物
読みははざくらまる、別名は千代丸。
鏖戦禍血丸と並ぶ葉桜氏ゆかりの名刀であり、葉桜家四代目当主葉桜親春の愛刀、後に葉桜氏当主に代々伝えられる家宝となった刀。別名も親春の幼名から取られている。
鋼で出来た比較的直剣に近い形の刀。
鏖戦禍血丸と並ぶ葉桜氏ゆかりの名刀であり、葉桜家四代目当主葉桜親春の愛刀、後に葉桜氏当主に代々伝えられる家宝となった刀。別名も親春の幼名から取られている。
鋼で出来た比較的直剣に近い形の刀。
刀に宿る能力は単純、季節の訪れを悟れるというもの。
たったそれだけの妖刀だが、だからこそ葉桜家にとって安全な刀。
そして一軍の主が持つ刀としてこれ以上役立つ刀もそうそうない。
妖刀というより名刀の括りにすべきなのではないかと定期的に話されるような刀。
たったそれだけの妖刀だが、だからこそ葉桜家にとって安全な刀。
そして一軍の主が持つ刀としてこれ以上役立つ刀もそうそうない。
妖刀というより名刀の括りにすべきなのではないかと定期的に話されるような刀。