ここでは、輸送戦で用いる1000ブロック級の輸送機の建造に関する技術を紹介します。
1000ブロック級のボス機へも流用も可能です。
開発に先んじて
輸送機の作り方
このページでは、離陸できる、運べる、操舵できる、といった機能を全うできる機体の完成を目指します。
輸送機の建造手順は以下の通りです。
1.床or吊り下げ装置を作る
2.エンジンを乗せる
3.操舵系を乗せる
4.強度が足りない部分を補強する
輸送機は主に床式輸送機と吊り下げ式輸送機に大別されます。
床式輸送機は、広い床面を持ち、陸上機は自力で床面を掴む事で固定します。
吊り下げ式輸送機は、吊り下げ機構を持ち、輸送機が陸上機を掴む事で固定します。
運搬物のキャパシティや空気抵抗、輸送機と陸上機の相性等があるためどちらも一長一短です。
この先は、個別の要素の作り方について述べます。
床面
ここでは、床式輸送機の床面の作り方を紹介します。
床面は、主にWINGを用います。
WINGは、1ブロックで4.85m×2.55m×0.3mという広い面積を持ち、非破壊、不燃、重さ0.3ととても優秀な構造材料です。
ただし、WINGの接着は貧弱なためGRABBERによる固定がほぼ必須となります。
まずは骨組みです。
画像のような骨組みを作ります。
LOGの頭側の接続は
非常に強力であり、これを用いた
0.5戻し直列ログブロックを骨組みとして使うことで、高い強度を持ったフレームを容易に組むことができます。
勿論これだけでは1000ブロック+陸上機を運ぶには強度が足りないので過信は禁物です。
の2点に気を付けて0.05単位(または0.01単位)で移動することをお勧めします。
LOG,GRABBER,WINGを適切に配置したら、コピー&ペーストによってまずは一列完成を目指しましょう。
GRABBER,WINGを選択し、コピー→横に2.55m動かすのを繰り返して床面積を広げましょう。
もしGRABBERがLOGと干渉するようなら、GRABBERを左右に移動させて干渉しないようにします。
続いて、左右反転です。
片側の床部分を選択し、中心のLOGを反転軸にしYZ平面に反転させます。
WINGの仕様として左右反転すると向きが逆になるので、その後WINGのみ選択し、ZX平面で反転させます。
続いて、この床を全て選択し、コピー→前方向に4.85m移動を繰り返します。
これで床部分はおおまかに完成しました。
床面が地上から少し高さがあるので、乗降用のタラップが必要になります。
コピー&ペーストを繰り返した床の端面を、GRABBERを中心に15°ほど回転させ、0.2m下に移動します。
WINGを選択し、ギズモの座標系をローカルに設定し、15°傾いたWINGの座標系で0.3m引きます
タラップ部分が完成しました。
これで陸上機が乗降できる床面の完成です。
床式輸送機の床部分は、WINGの方向やフレームの組み方等に工夫のしどころがあります。
吊り下げ装置
ここでは、吊り下げ装置について説明します。
吊り下げ装置は、GRABBERを設置したブロックをROPE+WINCHで吊るタイプが一般的です。
ただし、ROPE+WINCHはモーメントを保持できないので、ROPE+WINCHを乗降させる過程でGRABBERが回転していますことがあります。
それを防ぐためにPISTONを併用する方式や、VACUUMによって非接触で吸引する方式もあります。
ここでは、基本的なROPE+WINCHによるものを紹介します。
次に、フレームにROPE+WINCH,SUSPENSION,GRABBER,BALLASTを用いて画像のような機構を作ります。
この機構により、ROPE+WINCHによってBALLASTとGRABBERを昇降させる機能が付加されました。
ROPE+WINCHのUNWINDとBALLASTを固定するGRABBERのキーアサインを同じにするなど、自分が扱いやすいよう設定をしておきましょう。
補足として、ROPE+WINCHはSPRINGからステータスをコピー&ペーストすることにより最大SPEEDを10にまで設定可能です。
作成した部分を選択し、コピー→前に5ブロック移動 を繰り返します。
これにより、吊り下げ装置部分が完成しました。
これだけでは強度不足なので、BRACEやLOGを用いて強度を補いましょう。
また、床式と異なり地面と接地する部分を別で用意する必要があります。
エンジン
ここでは、輸送機に使われる大型の大出力エンジンについて紹介します。
エンジンに用いるプロペラのピッチについて
初めに、プロペラエンジンのピッチ(迎え角)について紹介します。
プロペラのピッチは、大きく次のような背反関係にあると考えてください。
プロペラのピッチ |
立たせる |
寝かせる |
低速域の加速 |
○ |
× |
重い物体を運ぶ際の加速 |
高速域の加速 |
× |
○ |
最高速度 |
輸送機は自身が1000ブロック級の質量を持ち、陸上機も用途によっては重たいものがあり、パワーが必要となります。
また、離陸と着陸を繰り返すためエンジンの応答性がよいもの(低速域の加速性能の高いもの)だと事故を減らせます。
一方で、速度は速い方が空力操舵は効きやすいため操縦性は上がりますし、相手輸送機との追いかけっこをする場合もあるので速度も捨てるわけにはいきません。
したがって、最高速度と加速性能のバランスの取れたプロペラのピッチを採用することが望ましいです。
参考までに、筆者の採用しているプロペラのピッチを紹介します。
まずは、進行方向を←として、立たせる角度でプロペラを設置します
この状態から、角度変更ツールを用いて角度を変更します。
速度を落として馬力を求める場合は45°、多少馬力を落として速度を求める場合は60°回転させます。(画像は55°回転させた場合です)
これ以上、またはこれ以下の角度にするとメリットに対してデメリットが顕著に出るようになります。
多連コグ式エンジン
最も扱いやすいエンジンとして、多連コグ式エンジンがあります。
POWER COGを連ねて、その先にプロペラを設置します。
ただし、POWER COGを多く重ねる程、回転が荒ぶる可能性があります。
多連コグ式エンジンを用いる場合は、POWER COGを5or6個で留めて、串型に配置しトルクを打ち消すことで扱いやすいエンジンとなります。
串形はスペースを取るため、このような派生型もあります。
以下余談
多連コグ式エンジンは回転がスリップしやすいという特徴があります。
プロペラを回転させる場合、エンジンの回転方向と逆方向の抵抗が発生させるため、それによってエンジンの回転力が理想状態より低くなってしまいます。
これは想定よりも出力が低くなってしまうため欠点に見えますが、逆にスリップすることによって反トルクを一部逃すという見方もできます。
この効果によって、エンジンに急制動をかけた場合(最大出力正回転→最大出力逆回転)に発生する膨大なトルクを滑らかにエンジン基部に伝えるため、壊れにくく、扱いやすい一因ともなっています。
ドリルエンジン
DRILLは任意のキー入力で回転するブロックの中で、最大の回転力を有します。
POWER COGとの比で見ると5.5倍~6倍程の回転力です。
そこで、エンジンをシンプルに小型化する場合に
ドリルエンジンを使うという選択肢もあります。
作成例
ジェットエンジン
推進装置として、加熱した
WATER CANNONで蒸気を噴出する方法がありますが、プロペラエンジンと比較して
- 低速域でも高速域でも加速力は変わらず、あまり大きくない
- バックできない
と、輸送機に利用しにくい特徴を持っています。
簡単に増設できる点は優れているので、あくまで補助エンジンとして用いるのがよいでしょう。
操舵系
ここでは、輸送機の制御方法について紹介します。
輸送機も航空機の端くれなので、
航空機の制御手法に列挙されている方法を用いる事が可能です。
ただし、大きな質量を制御するため、操舵機構が頑丈である必要があります。
性能と扱いやすさでソートすると、
1.空力制御(コグ式)
2.空力制御(
ピストン式)
3.反トルク制御
4.推力偏向
だと考えてください。
ここでは、輸送機用に用いられるコグ式空力操舵機構を紹介します。
まず、LOGを4ブロック分離して配置します。
LOGの一端にはPOWER COGを設置します。
次に、POWER COGを手前に90°回転させます。
POWERは0.5にしておきましょう。
そして、POWER COGをコピーし、0.4mずらします。
先に設置したPOWER COGにLOGを設置し、向きを反転させ、元の位置に近づく方向へ2.75m移動し画像のようにします。
(つまり、LOGの根元側の接続がPOWER COGとは反対側に行き、LOGの頭側の接続がPOWER COGと重なるように配置しています。)
設置したCOG(無動力)をLOGの方向へ0.5m移動し、LOGを手前方向へ0.5m移動します。
ここから、LOGにプロペラを生やします。
SMALL AERODYNAMIC PROPELLERを並べる場合は、高さ0.4m、幅0.5mの間隔を、AERODYNAMIC PROPELLERを並べる場合は高さ0.1m、幅0.5mの間隔を空けましょう。
また、空気抵抗や接着判定の関係から、プロペラは画像の手前の方向から設置し、置く方向に反転させることをお勧めします。
画像ではSMALL AERODYNAMIC PROPELLERを16枚埋め込んでいます。
https://i.gyazo.com/ab080da30c95365ab15679af3a7046b9.gif
輸送機用の空力操舵装置の紹介は以上です。
補強
冒頭で述べた通り、輸送機
1.床or吊り下げ装置
2.エンジン
3.操舵系
で構成されています。
これらを適切な場所に配置したら、あとはBRACEや
0.5戻し直列ログブロックを利用して強度アップを測りましょう。
LOGの根元側の接続を使うと壊れてしまうので、その部分にはSPEEDを0にしたPOWER COGやSTEERING HINGE、BRACEを使用するのがベターです。
それでは輸送機と共に喜びと楽しさを運びましょう!
最終更新:2018年09月23日 20:39