おすすめ環境設定
環境設定でやっておくと良さそうなことをまとめてみました。
設定
全般
メニューに設定項目を表示する
設定画面は頻繁に開くことになるので、メニューに歯車ボタン(直接設定画面を開くことができるボタン)と便利です。
歯車ボタンは、メニューの「FILE」から「設定」の項目にあるピン留めをクリックすると表示されるようになります。
ユーザーインターフェース
コントラストを変える
Bitwigは初期状態でもコントラストがはっきりしているデザインなので必要ないかもしれませんが、もし文字が読みにくい場合には「コントラスト > 黒レベル」を "0%" にすると、コントラストが強めになります。
グリッドの色が薄いと感じる場合は、「グリッドライン」の数値を上げてハッキリ見えるようにしても良いと思います。
マウスを「パン」モードにする
マウスの操作方法は初期状態では「パン&ズーム」ですが、「パン」にすることで操作性が向上します。
詳細は以下のページを参照。
→
ピアノロールの基本的な使い方
一般設定
Bitwig起動時の挙動の設定
初期設定では、Bitwig起動時には "ダッシュボード" を開くようになっていますが「新規プロジェクト」の方が扱いやすい場合があります。
テンプレートの作成
プロジェクトを開始するときによく使う構成は「テンプレート」として作成しておくと便利です。
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テンプレート作成手順 |
テンプレートを作成するには、まずプロジェクトを作成してテンプレートに必要な デバイスを登録します。
ここではマスタートラックに Peak Limiterをインサートするだけのシンプルなテンプレートとしました。
テンプレートが作れたら、メニューから「FILE > テンプレートとして保存」を選びます。
テンプレート保存ダイアログが表示されるので、名前と説明を指定して「OK」をクリック。
設定画面 (メニューから「FILE > 設定」) を開いて「一般設定 > テンプレート」から「テンプレートから新規プロジェクト」にチェックを入れ、「…」をクリック。
作成したテンプレートを選択して「OK」を押します。
これで新規プロジェクト作成時には、指定したテンプレートが自動で開かれるようになります。
またテンプレートを作成しておくと「ダッシュボード (設定)」から「マイテンプレート」の項目からテンプレートプロジェクトを選べるようになります。
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新規トラックのボリューム設定
Bitwigでの新規トラックは「-10dB」で作成されます。
これはサンプルを読み込む場合には通常ノーマライズ済みであり、音量が大きくなりすぎないように配慮されたものです。
ですが、制作スタイルによっては初期値をもう少し大きくした方が良い場合があります。
初期値を変更したい場合には設定画面の「一般設定 > デフォルト」の「新規トラックのボリューム設定」から変更できます。
再生スタートマーカー設定
Bitwigは初期状態だと、クリップ選択時に再生マーカーが移動します。
この挙動が便利であればそのままで良いですが、意図せず再生マーカーが動くように感じられることもあると思います。
もしこれが煩わしい場合は「一般設定 > 再生スタートマーカー設定 > アレンジャーでクリップ/時間選択」からOFFにできます。
レコーディング
プリロール設定
Bitwigの初期状態はプリロールが無効でいきなり録音が始まってしまうので、「設定画面 > レコーディング」からプリロールの値を「1 (1小節)」などにしておくと良いと思います。
ロケーション (場所)
ユーザーのサウンドコンテンツを追加する
手持ちのサンプルパックなどを Bitwigのブラウザで検索したい場合には、「ロケーション (場所) > サウンドコンテンツロケーション」にそのコンテンツが存在するパスを指定します。
するとブラウザから検索可能となります。
ショートカットキー
設定画面の「ショートカット」から、ショートカットキーの設定ができます。
別のDAWから移行した場合は、ここを使い慣れているキーに置き換えても良いと思います。
無効化した方が良いショートカットキー
誤操作を招くようなショートカットキーは削除した方が良い場合もあるので、それらについては以下のページにまとめておきました。
ブラウザのお気に入りの絞り込み
Bitwigではブラウザで☆をつけることでお気に入り登録ができます。
そしてブラウザの☆をクリックすることでお気に入りのみに絞り込むことができます。
このショートカットキーですが「* (アスター)」という若干押しにくいキーとなっているので、別のキーを登録しておくのがおすすめです。
ただ文字入力できるキーに割り当てると、ブラウザ表示時は検索欄にフォーカスしているため、文字入力が優先されてしまう問題があります。
(※ [-] キーに割り当てた例。ショートカットキーが発動せずに文字入力が優先されます)
そこで [F10] など、ファンクションキーに割り当てるのがおすすめです。
未割り当ての機能をショートカットキーに割り当てる
ショートカットキーからよく使う機能を割り当てておくと便利です。
初期状態ではキーに割り当てられていない機能の一覧は以下のページにまとめています。
切替 - 選択デバイスの拡張デバイスビュー
これはデバイスを大きく表示するもので、機能的にはデバイスパネルのこのボタンです。
通常、外部プラグインのUIを表示するには、ここをクリックするしかないですが、「切替 - 選択デバイスの拡張デバイスビュー」をショートカットキーに割り当てることでマウス操作なしでUIを表示できて便利です。
また
デバイスパネルが非表示でも表示することができます。
デバイスパネルの呼び出しが「D」なので、その近くにある未割り当てのキー「W」や「G」あたりに割り当てるのが良いと思います。
似た機能として「切替 - トラックの主デバイスの未格納の拡張デバイスビュー」という項目があり、
こちらは "外部プラグインに限定される" ので、こちらを設定したほうが良い場合もあります。
「切替 - 選択デバイスの拡張デバイスビュー」のショートカットキーは、Bitwigの仕様に関連して動作に癖があるので、動作に不可解な点を感じたら以下のページが参考になるかもしれません。
現在のエディタの左端から再生
これは、再生マーカーを詳細編集画面の左上に移動して再生することができます。
タイムバーをクリックすると再生ヘッドを移動できますが、マウス操作なしで移動できるのは便利です。
ライブラリに保存
プリセットをライブラリに保存します。
プリセットを頻繁に保存する場合、割り当てておくと素早くプリセットを保存できます。
トランスポートの再生または一時停止
停止した位置に再生マーカーを移動します。
楽曲全体を通してチェックする際、気になった所で止める時に再生マーカーが止めたところに移動してくれるので便利です。
再生開始時間を1ステップ前/先
マウス操作なしで再生ヘッドが動かせる上、再生ヘッドを基準にスクロールして自動で追従してくれる神機能。
回転するノブのあるMIDIコントローラーや左手デバイスに割り当てると便利です。
可能であれば「MIDIコントローラー」に割り当てるのがおすすめです。
理由は、キーボード割り当ての場合、フォーカス状態によって動作したりしなかったりするためです。
切替 - インスペクタパネル
インスペクタパネルとは、左側に表示されている詳細情報のパネルです。
初期状態では [I]キーが割り当てられているのですが、「フォーカス」を伴うためキーの反応が悪くなる(ようにみえる)挙動をしてしまいます。
そこでフォーカスを伴わない「切替」をショートカットキーに割り当てると、表示・非表示がスムーズに行えます。
これは好みの問題ですが、[I]キーは押しづらい(非表示にしたいときはたいていマウスで操作しているので、キーボードを見て探す手間が発生する)ので、[/]キー (適応型の設定が不要な場合) あたりに設定しておくと、押しやすいのではないかと思います。
切替 - ブラウザーパネル
ブラウザーパネルとは、右側に表示されている各種データ管理のパネルです。
これも [ALT+B] に割り当てられていますが、押しにくいのとフォーカスが移動する問題があります。
そこで [_]などに「切替 - ブラウザーパネル」を割り当てると、スムーズに表示・非表示が切り替えられて便利です。
関連ページ
最終更新:2025年08月14日 08:08