楽器別音源まとめ

楽器別音源まとめ

このページではBitwigに標準で含まれる楽器別の音源がどこにあるのかをまとめます。


ピアノ・エレピ・オルガン音源

ピアノ・エレピ音源は、設定画面から「パッケージ」を選び、"Grand Piano" と "Electric Key" をインストールします。
  • 画像ではすでにインストール済みですが、未インストールの場合は「インストール」と表示されます。
グランドピアノ・アコースティックピアノ
ピアノパッケージをインストールできたら、デバイスの追加ダイアログから "grand" と入力して "Grand Piano" を選びます。

するとSamplerにピアノ音源が読み込まれます。
+ Grand Pianoプリセットの説明
Bitwig Studioには、標準で高品質なピアノ音源「Bösendorfer Grand Piano」が付属しています。これは、世界的に有名なベーゼンドルファーグランドピアノをサンプリングした音源で、各鍵ごとに複数のベロシティレイヤーで丁寧にサンプリングされており、リアルで表現力豊かなピアノサウンドを提供します。

Poly Gridで作られた "1982 E Piano" も低音の響きがとてもよいピアノ音源です。
別のパッケージですが「Wundertuete Vol. 1」に含まれる「Acoustic Piano (Nektar)」は素朴なアコースティックピアノで軽くて使いやすいと思います。

おすすめピアノ音源は以下の3つです。
  • Grand Piano
  • 1982 E Piano
  • Acoustic Piano (Nektar)
エレクトリックピアノ
エレクトリックピアノには以下の音源が含まれています。
カテゴリ プリセット名 概要
Rhodes Rhodes Fender Rhodesエレクトリックピアノを全鍵・5段階ベロシティでサンプリング。
タッチ感度や各種エフェクト(フェイザー、トレモロ、コーラス)を装備
Amped Rhodes 上記Rhodesにアンプを加えたバリエーション。
アンプによるキャラクター変化が特徴
Rusty Rhodes Rhodesに「錆びた」質感を加えたプリセット。より味のあるサウンド
Up and Down the Rhodes アルペジエーターを使い、リズミカルかつ遊び心のあるRhodesサウンド
Wurlitzer Wurlitzer 通常のWurlitzerで全鍵・5段階ベロシティでサンプリング。
タッチ感度や各種エフェクトを装備
Crispy Wurlitzer Wurlitzerに「クリスピー」なエフェクトを追加したバリエーション。
よりシャープな音色
Tremo-synced Wurly ビート同期のステレオトレモロとリングモジュレーションを加えたWurlitzer
Wander-litzer 左手は力強いオクターブ、右手はエーテリアルなフレーズという
分割演奏が可能なWurlitzer
Clavinet Clavinet Hohner Clavinet D6を全鍵・5段階ベロシティでサンプリング。
タッチ感度やエフェクトを装備
Clavinet Muted Clavinet D6のミュートスライドを使ったバージョン。
全鍵・4段階ベロシティでサンプリング
Multitap Clav ミュートスライドを使ったClavinet D6。ステレオ空間系やアンプを追加。
ガムラン風チューニングも可能
Muteation ミュートクラビネットをプラックメロディ用にアレンジ。
スケールやルートキー、複数のアーティキュレーションを選択可能
Clavulostratus クラビネットサウンドを「ゲインの雲」のようにリミックスしたグラニュラー系プリセット
Pyau! Clavinet フィルターエンベロープで「ピャウ」的なサウンドに加工したClavinet
Strato-Clavo-caster Clavinetにストラトキャスター風の進化するファズを加えたユニークなプリセット
  • 各プリセットは、Rhodes、Wurlitzer、Clavinetの3系統に大別できる
  • 各系統には、元楽器の忠実な再現プリセットと、エフェクトや加工を加えたバリエーションが存在する
  • Clavinet系は特に多彩な加工・リミックスプリセットが揃っており、個性的なサウンドメイクが可能

なおパッケージごとの音源を確認する場合は「ロケーション」から "Packages" で確認するのが良いです。
オルガン
「Sampled Synths Vol. 1」には KORG M1 の「オルガンペース (Organ 2)」をイメージした "Japan Bass-Organ" というプリセットがあります。

ストリングス音源

「Orchestral Strings」パッケージは、Orchestral Toolsとのコラボによる高品質なオーケストラ・ストリングス音源集で、さまざまなアーティキュレーションや演奏スタイルをカバーし、Bitwig StudioのSamplerやデバイスに最適化されています。
各プリセットは用途や操作性に応じて「Instrument Selector」または「Instrument Layer」で構成されており、アーティキュレーションやダイナミクスの切り替え、レイヤー構成による多彩な表現が可能です。
1. Instrument Selector型(複数アーティキュレーション切替)
プリセット名 構成 特徴 用途
Orchestral Strings–Dynamics Manual Instrument Selector
5つのアーティキュレーション
・Sustained
・Sustained Soft
・Spiccato
・Pizzicato
・Tremolo
を収録
・「Articulate」Remote Controlでアーティキュレーション切替
・「Dynamics」Remote Controlでベロシティレイヤー間の音量・クロスフェード調整
   MIDIモジュレーターを「Dynamics」ノブに割り当てることで、
   モジュレーションホイールによるダイナミクス操作も可能
・「Sus Rel」RemoteでSustained/Sustained Soft/Tremoloのリリースサンプル長、
   「1-Shot Rel」RemoteでSpiccato/Pizzicatoのアンプエンベロープリリースを調整できる
幅広い奏法を1つのプリセットで
切り替えたい場合や、
リアルタイム演奏・打ち込みに最適
Orchestral Strings–Sausaged ・「Bass Sausager」という歪み系エフェクトをFXチェーンに搭載し、
   ストリングスを「ダーティでアグレッシブ」なサウンドに加工
・アーティキュレーション切替やエフェクトのRemote Controlで音作りが可能
ロックやエレクトロ系など、
ストリングスに独特の歪みや
迫力を加えたい場合
Orchestral Strings–Velocity Sensitive ・アーティキュレーション切替は「Articulate」Remoteまたは
   モジュレーションホイールでも操作可能
・ベロシティの強弱で音量やレイヤーが変化し、より演奏表現にダイレクトに反応
・「Sus Rel」「1-Shot Rel」Remoteでリリースタイム調整
鍵盤のタッチやMIDIベロシティを
活かしたダイナミックな演奏
Orchestral Strings–Step Articulations Instrument Selector
4アーティキュレーション
(Sustained Softなし)
・「Steps」モジュレーターにより、再生中に一定パターンで自動的に
   アーティキュレーションが切り替わる
・ノートごとに異なる奏法を割り当てたり、パターンやモードをRemote Controlで変更可能
複雑なアーティキュレーション
チェンジや現代音楽的な演出、
シーケンス的な使い方
2. Instrument Layer型(レイヤー構成・用途特化)
プリセット名 構成 特徴 用途
Orchestral Strings–Like Marcato 4つのレイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
・Dynamics Accent
・Vel Sens Accent
・Marcato(アクセント付きロングノート)をシミュレート
・SustainedとSpiccatoを重ねることで、長い音にアタック感を付与
・「Dynamics」Remoteでクロスフェード、「Vel Sens」ボタンでベロシティ感度切替
メロディやアクセントの効いたフレーズ、
ダイナミックな主旋律
Orchestral Strings–Pads and Plucks 2レイヤー
・Sustained SoftのPad
・ArpPizziのアルペジオ
・1つは柔らかなPadサウンド、もう1つはピチカートのアルペジオパターン
・2つのレイヤーが調和し、和音や単音で独自の雰囲気を演出
バッキング、雰囲気作り、映画音楽やアンビエント系
Orchestral Strings–Rhythms 3レイヤー
・Spiccato1
・Spiccato2
・Pizzicato
・各レイヤーに異なるNote Repeat FXを適用
・キーを押すだけで複雑なリズムパターンが自動生成される
・Note RepeatsやRandomizeの設定変更でバリエーション豊富なリズムを作成可能
・各レイヤーの音量はRemote Controlで個別調整
ストリングスのリズムパターン、オスティナート、
現代的なアレンジ
Orchestral Strings–Pizzicato 2レイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
ピチカート(弦を指で弾く短い音)専用
・「Dynamics」ノブやMIDI CCで強弱調整、ベロシティ感度の切替も可能
軽快なリズムやアクセント、ポップスやクラシックの
ピチカートパート
Orchestral Strings–Spiccato 2レイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
スピッカート(弓で跳ねる短い音)専用
・Dynamicsやベロシティで表現幅を調整
リズミカルなフレーズ、アクションや緊張感のある場面
Orchestral Strings–Sustained 2レイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
サステイン(すぐにアタックが立ち上がる長音)専用
・Dynamicsやベロシティで強弱調整
メロディ、パッド、持続音
Orchestral Strings–Sustained Soft 2レイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
サステインソフト(アタックが柔らかい長音)専用
・Dynamicsやベロシティで強弱調整
バラード、静かな場面、柔らかいパッド
Orchestral Strings–Tremolo 2レイヤー
・Dynamics Manual
・Velocity Sensitive
トレモロ(素早い弓の往復による揺れる音)専用
・Dynamicsやベロシティで強弱調整
緊張感、盛り上げ、特殊効果
ストリングスにおける5つのアーティキュレーションの説明
5つのアーティキュレーションの代表的な用途は以下のとおりです。
Sustained(サステイン)
長く伸ばす持続音やメロディライン、パッド的な使い方に最適です。
オーケストラの中で和音や旋律をなめらかにつなげたいときや、壮大な雰囲気を演出したい場合に使われます。
  • 弓を弦に当てて滑らかに伸ばす、ストリングスの基本的な奏法
  • ダイナミクスの幅が広く、強弱の表現がしやすい
Sustained Soft(サステイン・ソフト
静かで繊細なパートや、バラード、アンビエント、映画音楽などで柔らかい雰囲気を出したいときに適しています。
背景のパッドや、他の楽器を邪魔しない控えめなストリングスとしても活用できます。
  • サステインよりもアタックが穏やかで、音色が柔らかい。
  • ピアニッシモ(とても弱い音)や静かな場面にフィットする
Spiccato(スピッカート)
軽快でリズミカルなフレーズ、オスティナート(繰り返しパターン)、アクションや緊張感のある場面などに最適です。
映画音楽やポップス、現代音楽で動きのあるストリングスを作りたいときに使われます。
テンポの速い曲や駆け上がりのフレーズに向いているアーティキュレーション
  • 弓を弦に弾ませて短く歯切れよく演奏する奏法
  • アタックが強く、音の立ち上がりが速いので、リズムパートやアクセントに向いています
Pizzicato(ピチカート)
弦を指で弾くことで生まれる独特のパーカッシブなサウンドが特徴で、軽快なリズムやアクセント、コミカルな雰囲気を出したいときに適しています。
ポップスや映画音楽、クラシックの中でも軽やかなパートでよく使われます。
  • 弓を使わず指で弦を弾く短い音
  • 明確なアタックと短いリリースで、リズムやアクセントに効果的
Tremolo(トレモロ)
緊張感や盛り上がり、ドラマチックな雰囲気を演出したいときに最適です。
クライマックスやサスペンス、ホラーなど、音楽に揺れやざわめきを加えたい場面で使われます。
  • 弓を細かく速く往復させて音を細かく震わせる奏法
  • 音に持続的な揺らぎや不安感、緊張感を与えます

テンポの速い曲や駆け上がりのフレーズに向いているアーティキュレーション
例えば以下のような 16分 のフレーズがあるとします。

テンポの速い曲や駆け上がり(ラン、スケールアップ)のフレーズには、Bitwig Orchestral Stringsパッケージのアーティキュレーションの中では Spiccato. (スピッカート) が最も適しています。
アーティキュレーション テンポの速い曲・駆け上がりへの適性 補足
Spiccato ◎(最適) 歯切れよく、速いパッセージやランに最適
Pizzicato ○(場合による) リズミカルな刻みやアクセントには使える
Tremolo 持続的な揺れ、緊張感には良いがランには不向き
Sustained/Soft × 速い動きには不向き、長い音やパッド向き
Spiccato(スピッカート)
  • 用途: 弓を弦に跳ねさせて短く歯切れよく演奏する奏法
  • 特徴: アタックが鋭く、音の立ち上がりが速い。短い音価でリズミカルな演奏や、速いパッセージ、駆け上がりフレーズ、オスティナート、細かい動きのあるフレーズに最適です
  • 理由: テンポの速い曲やランでは、音の分離や歯切れの良さが重要で、Spiccatoはその点で最も適しています
Pizzicato(ピチカート)
  • 用途: 指ではじく短い音。パーカッシブで軽快なリズムやアクセントに向いています。
  • 特徴: 速いテンポの単純なリズムや刻みにも使えますが、連続した駆け上がりや滑らかなスケールにはやや不向きです
Tremolo(トレモロ)
  • 用途: 弓を素早く往復させて音を細かく揺らす奏法。緊張感や盛り上げに使います。
  • 特徴: 持続的な揺れや雰囲気作りには良いですが、明確な音階の駆け上がりや速いメロディには適しません
Sustained / Sustained Soft(サステイン/サステイン・ソフト)
  • 用途: 長く伸ばす旋律や和音、パッド的な使い方。
  • 特徴: アタックが遅く、音の立ち上がりが滑らかなので、速いパッセージや細かいフレーズには不向きです。

参考用に駆け上がりフレーズのプロジェクトファイルを添付しておきます。(※Orchestral Stringsパッケージが必要です)
AscendingRun.zip

ブラス・ウィンド音源

Bassoons + Clarinets Oct. (バスーンとクラリネット)
「Orchestral Woodwinds」コレクションには、バスーンとクラリネットを組み合わせたアンサンブル音色「Bassoons + Clarinets Oct.」が複数のプリセットとして収録されています。
これらは、現代オーケストラの木管楽器サウンドを高品質サンプルで再現し、様々な演奏表現(アーティキュレーション)や操作方法に対応しています。
プリセット名 内容 操作方法
Bassoons + Clarinets Oct. - KS Art Selector バスーンとクラリネットのアンサンブルが、1オクターブ上で演奏されるサウンド。
持続音(Sustained)と短い音(Staccato)の2種類のアーティキュレーションを収録
MIDIキーボードのC1から始まるキーで
アーティキュレーション(演奏法)を切り替え可能
Bassoons + Clarinets Oct. - MW Art Selector 上記と同じく、バスーンとクラリネットの1オクターブ上アンサンブル。
持続音とスタッカート音の2種アーティキュレーション
モジュレーションホイール(MIDIコントローラーのMod Wheel)で
アーティキュレーションを切り替え
Bassoons + Clarinets Oct. - Staccato バスーンとクラリネットの1オクターブ上アンサンブルの
スタッカート(短く切る)専用プリセット
"Vel. Sens"リモートで、モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、ベロシティ感度の切り替えが可能
Bassoons + Clarinets Oct. - Sustained バスーンとクラリネットの
1オクターブ上アンサンブルの持続音専用プリセット
"Vel. Sens"リモートで、モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、ベロシティ感度の切り替えが可能

Flutes + Clarinets Oct. (フルートとクラリネット)
Bitwig Studioの「Orchestral Woodwinds」コレクションに収録されている「Flutes + Clarinets Oct.」プリセットは、フルートとクラリネットのアンサンブルを1オクターブ上で演奏するサウンドを中心に、さまざまなアーティキュレーション(演奏法)や操作性を備えています。
プリセット名 内容 アーティキュレーション 操作方法 補足
Flutes + Clarinets Oct. - KS Art Selector フルートとクラリネットのフル・アンサンブルを
1オクターブ上で再現。
5種類のアーティキュレーション(演奏法)を収録
・Sustained(持続音)
・Sustained Soft(柔らかい持続音)
・Staccato(短く切る音)
・Half Tone Trill(半音のトリル)
・Whole Tone Trill(全音のトリル)
MIDIキーボードのC1から
始まるキーで
アーティキュレーションを
切り替え
"Sus Rel"リモートで、
持続音・持続ソフト・
トレモロ系アーティキュレーションの
リリース長を調整可能
Flutes + Clarinets Oct. - MW Art Selector フルートとクラリネットの
1オクターブ上アンサンブルで、
5種類のアーティキュレーションを収録
・Sustained
・Sustained Soft
・Staccatissimo(より短いスタッカート)
・Half Tone Trill
・Whole Tone Trill
モジュレーションホイール
(Mod Wheel)で
アーティキュレーションを
切り替え
"Sust. Att"(アタック)、
"Sust. Rel"(リリース)リモートで
持続音・持続ソフト・トリル系
アーティキュレーションの
アタックとリリース長を調整可能
Flutes + Clarinets Oct. - Staccato フルートとクラリネットの
1オクターブ上アンサンブルの
スタッカート専用プリセット
スタッカートのみ "Vel. Sens"リモートで、
モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、
ベロシティ感度の切り替えが可能
Flutes + Clarinets Oct. - Sustained フルートとクラリネットの1オクターブ上
アンサンブルの持続音専用プリセット
サステインのみ "Vel. Sens"リモートで、
モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、
ベロシティ感度の切り替えが可能
Flutes + Clarinets Oct. - Trills フルートとクラリネットの1オクターブ上
アンサンブルによるトリル(素早い音の反復)
専用プリセット
トリルのみ "WholeT"リモートで、半音トリルと
全音トリルを切り替え可能
Woodwinds Ensemble (木管楽器アンサンブル)
Bitwig Studioの「Orchestral Woodwinds」サウンドパッケージに収録されている「Woodwinds Ensemble」プリセットは、オーケストラの木管楽器セクション全体を再現したアンサンブル音源です。
プリセット名 内容 アーティキュレーション 操作方法 補足
Woodwinds Ensemble - KS Art Selector 木管楽器の
フルアンサンブルを、
5種類の
アーティキュレーション
で収録
・Sustained(持続音)
・Sustained Soft(柔らかい持続音)
・Staccato(短い音)
・Half Tone Trill(半音トリル)
・Whole Tone Trill(全音トリル)
MIDIキーボードのC-1から始まるキーで
アーティキュレーションを切り替え
"Sust. Att"(アタック)、
"Sust. Rel"(リリース)リモートで、
持続音・持続ソフト・トリル系
アーティキュレーション
のアタックとリリース長を調整可能
Woodwinds Ensemble - MW Art Selector モジュレーションホイール
(Mod Wheel)で
アーティキュレーションを切り替え
"Sust. Att"と"Sust. Rel"リモートで
持続音・持続ソフト・トリル系
アーティキュレーションのアタックと
リリース長を調整可能
Woodwinds Ensemble - Staccato 木管フルアンサンブルの
スタッカート(短い音)
専用プリセット
スタッカートのみ "Vel. Sens"リモートで、
モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、
ベロシティ感度の切り替えが可能
Woodwinds Ensemble - Trills 木管フルアンサンブルの
トリル(素早い音の反復)
専用プリセット
トリルのみ "WholeT"リモートで、
半音トリルと全音トリルを切り替え可能
Woodwinds Ensemble – Sustained 木管フルアンサンブルの
持続音専用プリセット
サスティンのみ "Vel. Sens"リモートで、
モジュレーションホイールによる
手動ダイナミクスコントロールと、
ベロシティ感度の切り替えが可能

ブラス&ウィンドウ系のアーティキュレーション
アーティキュレーション 特徴・効果 向いているジャンル・フレーズ
Sustained しっかり伸ばす、厚み・安定感 クラシック、映画音楽、バラード
Sustained Soft 柔らかく繊細に伸ばす 映画音楽、バラード、静かなシーン
Staccato 短く切る、歯切れよくリズミカル ポップス、ジャズ、ファンク、マーチ
Staccatissimo さらに短く鋭く切る アクション、コミカル、特殊効果、超高速パッセージ
Half Tone Trill 半音で素早く交互に揺らす、緊張感 クラシック、劇伴、サスペンス、装飾
Whole Tone Trill 全音で素早く交互に揺らす、華やか クラシック、映画音楽、ファンタジー、装飾
Sustained(持続音)
音をしっかりと伸ばして演奏する基本的な奏法。ブラスやウィンドでは、息を安定させて滑らかに音を保ちます。
クラシック、映画音楽、バラード、壮大なオーケストラサウンド、アンビエントなパッド的使い方など。和音や長いメロディライン、背景の厚みを出す場面に最適です。
Sustained Soft(柔らかい持続音)
Sustainedよりも弱く、柔らかく、繊細な音色で伸ばす奏法。ダイナミクスを抑え、優しい雰囲気を出します。
映画音楽、バラード、静かなシーンや情感を表現したい場面。繊細な伴奏や、静寂感のあるパートに向いています。
Staccato(短く切る音)
音を短く切って歯切れよく演奏する奏法。各音符がはっきり分離し、リズミカルな印象を与えます。
ポップス、ジャズ、ファンク、マーチ、アクション系サウンド、軽快なリズムやパーカッシブなフレーズ、アクセントを付けたい部分に最適です。
Staccatissimo(より短いスタッカート)
スタッカートよりもさらに短く、鋭く切る奏法。音価の1/4程度まで短くする場合もあります。
超高速パッセージ、スリリングなリズム、アクションやコミカルな場面、特殊効果的な使い方。より強いアクセントや切れ味が必要な時に活躍します。
Half Tone Trill(半音のトリル)
指定音と半音上の音を素早く交互に反復する奏法。緊張感や装飾的な効果を生みます。
クラシック、劇伴、サスペンス、ホラー、盛り上げや転調前の盛り上がり、緊張感を高めたい場面、ソロの装飾など。
Whole Tone Trill(全音のトリル)
指定音と全音上の音を素早く交互に反復する奏法。半音トリルよりも明るく、開放的な響きになります。
クラシック、映画音楽、ファンタジー、盛り上がりや転調、華やかな装飾、ソロやオーケストラのクライマックスなど。

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最終更新:2025年05月17日 15:05