Polymer

Polymer (ポリマー)


Polymer (ポリマー)は、ハイブリッドモジュラーシンセサイザーで、オシレーター、フィルター、エンベロープジェネレータースロットをそれぞれ1つずつ装備するSynthデバイスです。


オシレータースロット


オシレーターには以下のパラメータがあります
↑アイコン (再トリガー)
ノートの再トリガー設定。
オシレーター
オシレーターは以下の部分をクリックすると、いくつかのカテゴリから選択できます。
  • GEOMETRIC (基本波形)
    • Sine: 基本的なサイン波
    • Triangle: 基本的な三角波
    • Pulse: 基本的なパルス波
    • Sawtooth: 基本的なノコギリ波
  • TECHNIQUES (複雑な波形)
    • Union: 複合波形
    • Phase-1: アルゴリズムで生成される波形
    • Swarm: Swarmボイスによる波形
    • Bite: 2つのオシレーターを組み合わせる波形
  • DATA (データ)
    • Wavetable: ウェーブテーブルによる波形
    • Scrawl: 手書き波形
カテゴリ オシレーター パラメータ 説明 説明2
GEOMETRIC Sine
Skew 波形を傾けてSawまたは
ランプ型波形に近づけます
Fold 波形を折り返して追加周期を作成します
Triangle
Skew 波形を傾けてSawまたは
ランプ型波形に近づけます
Fold 波形を折り返して追加周期を作成します
Pulse
PW パルス波の各周期を正方形に保つ割合
Sync ティンバーシフトのためのルート波形
ピッチのセミトーンオフセット
(※1)
Sawtooth
Shape ノコギリ波の下降を
わずかに上または下に曲げます
Sync ティンバーシフトのためのルート波形
ピッチのセミトーンオフセット
(※2)
TECHNIQUES Union
(アナログ
ドリフト)
矩形 矩形の割合
ノコギリ ノコギリ波の割合
三角 三角波の割合
Phase-1 アルゴリズム 様々なシェイプを指定します
・SAW: Sine波からSaw波
・PW: Sine波から幅の狭いSquare波
・HALF: Sine波の半分
・DBL: Sine波を2倍
・SIN: Sine波
Shape アルゴリズムに対する波形の変形値
🔂 フェイズモジュレーションに使用する
出力信号のフィードバック
F (フォルマント) 追加のサイン周期の倍音
Swarm 波形 Swarmボイスに使用する波形
Spread デチューンの適用幅
Skirt デチューン分布の
ファインチューニング
Bite Osc A > PW Osc Aの波形のパルス幅
Osc A > 波形 Osc Aの波形
Osc A > PWM Osc BからのPWM量
Osc A Level Osc Aの出力レベル
Osc B > Pitch Offset Osc Bのピッチオフセット
Osc B > PW Osc Bの波形のパルス幅
Osc B > 波形 Osc Bの波形
Osc B > Hard sync Osc Bのハードシンク
(Osc A: マスター / Osc B: スレーブ)
Osc B > xFM Osc Aをモジュレーターとした
周波数変調の値 (=FM from A)
Osc B > Level Osc Bの出力レベル
DATA Wavetable オシレーター (Wavetable)
Scrawl 手書き波形 波形エディタで作成
  • (※1) PulseのSyncによるティバーシフト: 波形の音色(ティンバー)を変化させるための、基盤となる波形のピッチを半音単位で調整すること
    • Syncの値を大きくすることで、高いセミトーンオフセットとなり、音がシャープで攻撃的になり、エッジ感の強い音が得られます (→リード音向き)
    • Syncの値を小さくすることで、低いセミトーンオフセットとなり、穏やかで柔らかいティンバーの音色が得られます (→ベース音向き)
  • (※2) SawのSyncによるティンバーシフト:ノコギリ波形の周期的なリセット(「ハードシンク」とも呼ばれるメカニズム)を用いて音色(ティンバー)を変化させる機能
    • Sync値を大きく設定することで、音にさらなる高倍音が加わり、鮮明で攻撃的な音色が得られます (→リード向き)
    • Sync値を小さく設定することで、倍音成分が減少するため、音が滑らかで柔らかくなります (→ベースやアンビエント音向き)
オシレーター (Wavetable)
Wavetable
Wavetableの波形をクリックするとプリセットから選択できます。
プリセット以外のWavetableを追加する方法は以下のページに書いています。
Index (テーブルインデックス)
Indexを動かすとテーブルインデックスを動かして補完処理行います。
  • 画像のように波形の見た目をリアルタイムで動かすには、MIDIキーボードでの入力など「何らかのノート信号」が入力されている必要があります。
    • 5.3.10 でMIDI入力なしでもWavetableが更新されるように修正されました。
📊棒グラフアイコン (Unison設定)
左上の📊棒グラフアイコンをクリックすると、ユニゾン設定に変わります。

以下 Unison設定の説明です。
パラメータ 説明 説明2
Unison Voice ユニゾンモードの
ボイス数を設定します
ユニゾンモード Fat ボイスをフラットスタックする
Focused メインの響きをセンター、それ以外をサイドに配置
Complex ボイス間に少しの変化を加えます
Detune ボイスのピッチの広がり
フェイズスプレット ボイスごとに異なる
フェイズを加えます
Spread ボイスのステレオ幅
🎹 (キートラッキング)
無効にすると、ノート信号のピッチを無視します。
ピッチレシオ
ピッチを比率で指定します。設定例は以下のとおりです。
1:1
  • 変化なし
2:1
  • 1オクターブ上 (2倍音)
6:1
  • 2.5オクターブ上 (6倍音)
1:4
  • 2オクターブ下 (0.25倍音)

ピッチオフセット
ピッチシフトを指定します。
± (ステレオデチューン)
右チャンネルに逆の周波数オフセットを適用します。
デチューン
モジュールの周波数をシフトします。
サブオシレーターとノイズ
⬆️SYNC⬆️ (サブオシレーター・リトリガー)
  • メインオシレーターをサブオシレーターピッチにハードシンクします
Sub (サブブレンド)
  • サブオシレーターのブレンド値を指定します
サブオシレーター波形
  • サブオシレーターの出力波形を選択します
サブオシレーター・オクターブ
  • オクターブ指定によるピッチデチューン設定です
ノイズ
  • ノイズの混ざり具合を指定します

フィルタースロット

フィルター
フィルターは以下の種類から選択します。
STRUCTURAL
  • Low-pass LD: 可変スローブとノンリニア設定を装備したラダーフィルター
  • Sallen-Key: 16種類のローパス。ハイパス、バンドパス構成を装備したフィルター
  • SVF: 高レゾナンスのマルチモード (ハイパス、ローパス、バンドパス&ノッチ) フィルター
  • Comb: 時間制御フィードバックとダンピングを備えたコムフィルター
INSPIRED
  • Low-pass MD: ドライブキャラクターを含めたMOOGに触発されたローパスフィルター
  • XP: 15構成のOberheimに触発されたマルチモードフィルター
  • Vowel: 様々なモデル、ピッチと周波数オフセットを装備したモーフィング母音フィルター
CHARACTER
  • Fizz: スパークル、フェイザー的なシマー、バンプが可能なネストフィルター回路
  • Rasp: カットオフ周辺の明るさ調整による穏やかな感じから強烈な効果まで演出可能なフィルター
  • Ripple: 演奏表現できるフィードバック。サブハーモニックあるいは偶数倍音歪を演出可能なハイパーレゾナント回路

詳しくはFilter+のフィルタースロットの項で説明しています。
Filter+のフィルタースロット

エンベロープスロット

アンプエンベロープ
PARAMETRIC
  • ADSR: 3モデルを装備した4段のゲートエンベロープジェネレーター
  • AD: 3モデルを装備した2段のゲートエンベロープジェネレーター
  • AR: : 3モデルを装備した3段のゲートエンベロープジェネレーター
FREE
  • Segments: BWCURVEファイル対応のフリーハンドドロー可能のルーピングエンベロープジェネレーター
PHYSICAL
  • Pluck: ディケイとリリースの両コントロールを装備した減衰撥弦エンベロープジェネレーター

アウトプットセクション

Note FX
Note FXのチェーンを追加できます。
FX Chain
エフェクトチェーンを追加できます。
Panning (出力パン)
出力パンを指定します。
Output (出力レベル)
このデバイスの最終的な出力レベルを指定します。

音作り関連

関連ページ

最終更新:2025年07月10日 08:11