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12系電車
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cdx-railway
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12系電車
(12けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(以下、
cdx
)の直流通勤形電車である。
概要
柏本線(現:大柏本線)で使用されている4系の後継車両として2000年に登場した。JR東日本E231系電車をベースとしており、共通点も多い。尚、同じ年に沼印本線(現:大柏・成田・船沼本線)向け車両とて13系電車が登場している。
現在は大柏本線の主要系列として、13系電車と共に活躍している。
現在は大柏本線の主要系列として、13系電車と共に活躍している。
車種構成
E231系電車を基準としているが、電動車は1M方式を採用している。車種構成は
モハ121形
(M)・
モハ122形(M')
・
クハ120形
(Tc)・
クハ127形
(Tc')・
サハ123形
(T)の5種類。このうち
モハ122形
はサハ123形を電装改造した形式で、2008年度中に全車が改造される計画である。因みにモハ122形は、片側の台車にモータを搭載していない「0.5M」方式となっている。
設計上は電動車1両に対して付随車2両まで連結出来る構造となっている。
設計上は電動車1両に対して付随車2両まで連結出来る構造となっている。
- 基本編成
旧編成 | クハ120(Tc) - モハ121(M) - サハ123(T) - モハ121(M) - クハ127(T'c) |
新編成 | クハ120(Tc) - モハ121(M) - モハ122(M') - モハ121(M) - クハ127(T'c) |
基本構成
JR東日本E231系電車をベースとしている。地下区間を走る系列だが、安全基準を満たしているため前面に貫通扉は設置されていない。
因みに13系電車に貫通扉が設置されているのは、同車が8系電車などの他系列との併結を考慮していたためである。
因みに13系電車に貫通扉が設置されているのは、同車が8系電車などの他系列との併結を考慮していたためである。
車体
車体は前述の通り、JR東日本E231系電車をベースにしている。
- 材質は軽量ステンレス製で、前頭部はFRP製である。長さ20,000mm、幅2,950mmのワイド車体で、裾部が絞られている。
- 4系初期車と異なり、先頭車の長さは20,000mmに統一している。
- 客用扉は片側4カ所で、電動開閉式両開扉である。ドアエンジンは常磐線向けE231系と同じリニアモータ駆動式である。ドアチャイムはcdx標準のものを使用。
- 窓はUVカットガラス(UV96)だが、E231系がグリーンガラスであるのに対し、12系はスモークガラスである。扉間の窓は開閉式で、1:2に分割された大きい部分が下方向に開閉可能。
- 行き先表示器は各車両の中央部に設置。列車種別表示器・行き先表示器・号車番号表示器の順に設置されている。種別表示器は幕式、行き先表示器はLED式で、号車番号表示器は7セグメントLED式(黄色)である。
- 車体は無塗装で、製造当初は柏本線のラインカラーであるピンク色(片栗色)のラインテープを身に纏っていた。
前面
前面はJR東日本E231系電車と酷似している。
- 前面窓の上部には、左側から列車番号表示器・行き先表示器・列車種別表示器がそれぞれ設置されている。列車種別表示器・行き先表示器はは幕式で、列車番号表示器は7セグメントLED式(黄色)となっている。
- ヘッドランプはE231系とは異なり、丸形HID灯とLED式テールランプの組み合わせで、更に黄色プロジェクタ灯のサブランプが付く。
客室
客室はJR東日本E231系のものをそのまま踏襲している。
- 内壁は一体成形したFRPを多用。成形色はライトグレー。
- 座席はフルバケット式のロングシートで、クッションは従来よりも柔らかい材質となった。中間部は7人掛け(先頭車の最前部の座席が6人掛け)、車端部は3人掛けである。中間部の座席には3:4に分割するスタンションポールが設けられている。
- 荷物棚はステンレスパイプ製で、E231系と同等品。
- 貫通扉は後位側車端部に設置。但し、クハ127形(T'c)には設置されていない。
- 車いすスペースは各車両の車端部に設置。
- トイレは未設置。
- 客室の色はライトグレーで、4系電車よりも明るい。
- 床の色はブルーグレーで、無地である。
- 座席は青緑色の濃淡である。
サービス機器
- 案内表示器は客用扉鴨居部に計8カ所設置。4系電車と同じ幅の広いLEDドットマトリクス方式(1段)で、次駅表示、行き先表示のほか、運行情報やマナー分などの表示も行う。
- 自動放送装置を搭載している。自社線内だけでなく、乗り入れ先のJR常磐線・成田線内でも放送を行う。JR区間では同線で使われているE231系電車と放送内容を合わせている。
走行機器
殆どの機器がJR東日本E231系電車と共通である。
- 制御方式はVVVFインバータ式(IGBT)で、E231系通勤タイプと同じもの。
- ブレーキは電気指令式で、T車(付随車)は遅れ込め制御を行う。
- 台車は軸梁式のCDX-DT12系(CDX-DT12・CDX-TR12)で、8系電車のCDX-DT08系の改良型である。
なお、モハ122形(M')は片側の台車にモータを搭載していないが、どちらも電動台車を使用している。 - 補助電源装置はCVCFインバータ式、コンプレッサはスクリュ式である。
- パンタグラフは新設計のCDX-PS12形で、シングルアーム式を電動車に搭載している。
伝送装置
12系電車にはJRE231系電車で採用されたTIMSを搭載している。
- 制御装置の制御、ブレーキ制御をはじめ、空調機、行き先表示器、車内案内表示器などのサービス機器の制御も行う。
- 運転席にタッチパネル式の液晶パネルを設置。この液晶パネルで各車両の状態や各種装置の操作を乗務員が行う。
- cdxの車両に搭載されているTIMSは、2000年問題のために交換されたTIMS-LIGHTと互換性がある。TIMS-LIGHTは表向きはMON-8形と変わらないため、TIMS-LIGHT搭載車と併結した時は一部の機能が使えなくなる。
番台区分
番台区分は特にない。
スペックシート
系列 | 12系 |
---|---|
起動加速度 | 3.5 km/h/s |
営業最高速度 | 120 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
減速度(通常) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.0 km/h/s |
車両定員 | 先頭車143名・中間車162名 |
最大寸法(長×幅×高) | 20,000 X 2,950 X 3,980 mm |
車両質量 | 25~30t |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流 1,500V |
歯車比 | 1:7.07 |
駆動装置 | TD継手平行カルダン駆動方式 |
電動機 | CDX-MT12形 (175kW) |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子)・三菱製 |
ブレーキ方式 | 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ |
保安装置 | Digital-ATC,ATS-G,ATS-P,ATS-SN |
姉妹車・派生系列
- 13系電車は、12系電車の姉妹車両である。
所属・運用
現在所属・運用している線区
印西牧の原総合車両所(見山出張所)(印マキ)
2000年に見山電車区(浦ミヤ)に5両編成(
Tc-M-M'-T-T-T'c
)が投入された。10両編成は製造されず、ラッシュ時の15両運転時は他の系列と併結するか、5両編成を3本繋いで対応している。
2007年4月1日に見山電車区が印西牧の原総合車両所と統合し、現在は印西牧の原総合車両所(印マキ)の所属車となっている。
他社線への乗り入れも行っており、投入当初からJR常磐快速線と成田線に乗り入れている。
2系・6系・13系などの他系列の編成とも併結することがある。
2007年4月1日に見山電車区が印西牧の原総合車両所と統合し、現在は印西牧の原総合車両所(印マキ)の所属車となっている。
他社線への乗り入れも行っており、投入当初からJR常磐快速線と成田線に乗り入れている。
2系・6系・13系などの他系列の編成とも併結することがある。
2007年9月現在の運用線区は、以下の通り。
- 大柏本線 大宮駅~印西牧の原駅間(全線)
- 成田線 印西牧の原駅~cdx成田駅間(全線)
- 船沼本線 船橋駅~沼南中央駅間(全線)
- 大横本線 大宮駅~川越駅間
- 木成線 cdx成田駅~栗源駅間
- JR常磐線(快速) 上野駅~取手駅間
- JR成田線 成田駅~我孫子駅間
今後の計画
今のところ、特に大きな動きは発表されていない。
その他
2007年末から3号車(サハ123形)の電装改造が順次行われている。