<初めに>
背景動画がない、ボイスドラマの作り方を説明していきます。
- 動画を作る技術的な方法
- ドラマ(台本)を作るためのヒント
の2側面から説明します。
<動画を作る方法――nicotalkを使う方法>
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篠崎葵さんにご寄稿いただきました。ありがとうございます。
1. 台本を作る
まず、誰が何をしゃべるのか、を書いた台本を作ります。
アイディアの出し方については、下記の「ドラマ(台本)を作る方法」をご覧ください。
また、書き始める前にでも、使いたい編集ソフトの台本の形式を確認しておきましょう。
例えばnicotalkの場合、エクセルファイルやメモ帳に記載していく形式になります。
また、nicotalkの場合、台本で、台詞の間隔や立ち絵の演出なども指定することができます。
2. nicotalkで音声・字幕・立ち絵の動画を作成する
nicotalkでの動画作成のプロセスは、次のようになります。
Step1:台本作成
Step2:音声生成、SoundEngineFreeで音量調整
Step3:Aviutlに音声と台詞を同時に生成
なお、nicotalkを使わず、実況動画と同じように作っていく方法もあります。
方法については、
「実況動画の作り方」を参考にして下さい。
3. 演出を加える
演出といえば、エフェクトを入れて効果音を入れて「みんなで買おう!(デデーン)」
みたいなものを想像すると思いますが、間違ってはないです。
立ち絵の表情を変えたり動かしたり、BGMをいれたり、画面をアップにしたり、
そういう変化をつけるものは全て演出と考えていいと思います。
演出は、ココを見てもらいたいというようなピンポイントに使うほうが効果的なので、
立ち絵の表情変化以外は、演出を多用しない方がいいと思います。(作り手も視聴者も疲れるので)
軽くまとめると
- BGMは音声を邪魔しない程度に低めに設定しましょう。
- 効果音は状況に応じて使い分けましょう。
- エフェクトは動画の内容に沿ったものを適量で。
4. 動画として出力する
動画編集が完了したら、エンコードして出力します。
こちらについても、
「実況動画の作り方」を参考にして下さい。
<ドラマ(台本)を作る方法>
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篠崎葵さんにご寄稿いただきました。ありがとうございます。
まず最初に、以下の1と2が逆になる事も多いことを前述しておきます。
こういう話を思いついたから動画を作ろう!と思い立つときもあれば
このキャラが好きだから、このキャラメインの話を作ろうという場合もあります。
1. 出演者を決める
ここでいう出演者はささらちゃんや
タカハシというものではなく
出演キャラクター(性格や設定)という意味です。
16歳の女子高生でありながら、歌ったり声のお仕事もやるささらちゃん
16歳(自称)の表向きは可愛らしいけど、裏があるようなささらちゃん
このボイスドラマに出演しているキャラクターは、どういう性格(設定)なのかということを
最初にハッキリと決めておくことで、ほかのキャラクターとの接し方や行動の起こし方が決まり
ストーリーが今後幾つ増えても、設定を盤石にすればブレない話が作れます。
それに加え、そのキャラクターに合う立ち絵を使うことで
設定や口調だけでは伝わりづらい視覚的イメージによるキャラ立ちが付与され
更にどういうキャラクターなのかというものがハッキリとしてきます。
逆に、可愛い立ち絵や、カッコいい立ち絵を見て、新しい設定を思いついて
それに沿った動画を作るという流れもアリだと思います。
2. 流れ、ストーリーを決める
たまに「それが言いたかっただけだろ」とか「これがやりたかっただけだろ」
そんなコメントやタグたついた動画があると思いますが、それも一つの制作意欲です。
これを言いたいが為にキャラ設定を作り、動画を作るなんてこともアリだと思います。
また、
つづみちゃんが自分の胸を気にしてるけど、ささらちゃんの胸を眺めてると
気づいたささらちゃんが、気になるなら触ってみる?みたいな事を言い出して
触ってる内になんだか変な空気になって(以下略)
という感じに、キャラ設定を考えてたら、ストーリーが思いつくなんて事もあります。
ゲーム実況動画の場合は、このゲームをプレイしてるのを実況させるという前提があり
そのゲームの内容自体が流れになり、設定からストーリーが生まれたりしますが
ボイスドラマの場合は、その殆どの題材が自分の脳内出力だけが頼りになります。
しかし、どうしても話が思いつかないという場合は、無理に大きく考えずに、手近な所から考えてみるといいかも?
- 小さい話をつなげてみる
(日常茶飯事でもいいので、キャラクターの設定に当てはめて喋らせると、話が膨らむかも?)
- 自分の体験や所感をキャラクターに当てはめてみる
(きのこたけのこ戦争させたら黒船やってきたり、とんがりコーンを指にはめて怒られたり)
- 日頃の簡単なことをメモしておいたり
(メモ:台風でポテチ工場やられた→私の好きなおやつが→野菜も高くなるって→嫌いやねん→好き嫌いダメなどの話へ)
3. 台本を書く
私はnicotalkのstep1を使ってメモ帳に台本を書いていますが、YMMや他のソフトでも大丈夫です。
やることは、2で作ったストーリーの肉付け、つまりは実際の話の内容を書いていきます。
例として、2の最後で書いた、日頃の簡単なことのメモの部分を台本化してみましょう。
(メモ:台風でポテチ工場やられた→私の好きなおやつが→野菜も高くなるって→嫌いやねん→好き嫌いダメなどの話へ)
↓台本化すると、一気に文面が膨らみます↓
つづみ「そういえば、先日の台風で北海道に大きな被害が出たみたいね?」
ささら「えっ、そうなんだ。テレビとかじゃ全くそんなの聞いてなかったけどなぁ…」
つづみ「橋や家屋も大変だったみたいだけど、私たちに直接関係するといえば、カラムーチョ工場が壊滅したとかもあるわね?」
タカハシ「えっ、マジかよ・・・カラムーチョめっちゃ好きなのに…」
つづみ「他の工場で作るような手はずになってるらしいけど、野菜がほぼ壊滅だから、色々と高くなりそうね…」
タカハシ「北海道の野菜といえば、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、トウモロコシ、かぼちゃってイメージだな」
ささら「にんじんは苦手だからいいけど、他が高くなるのは困っちゃうなぁ…」
つづみ「緑黄色野菜のにんじんは身体にいいんだから、そんな好き嫌いしちゃダメよ?」
タカハシ「それじゃ今度カレー作る時は、ささらちゃんのにはにんじん多めに入れてやるよ」
ささら「ええぇー、タカハシくんの意地悪~っ!」
あとは、台本をもとに動画を作成していきましょう! →
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最終更新:2021年10月03日 14:24