【※他にも何かありましたらぜひご記載ください!ご修正・ご訂正も歓迎です】
<発音方法について>
子音を強調する
TMG調整画面で、子音部分のピンク線を帯の上で手前に動かして、子音の領域を広げると、子音部分が強調されます。
不自然にならないように、効果は耳でも確かめましょう。
母音を脱落させる(子音だけにする)
特に外国語の発音を再現するときに便利です。その他、使い方次第で様々な応用が利きます。
(なお、日本語の無声音(語尾の「です」など)については、この方法で母音を完全に脱落させるよりも、TMG調整で母音を縮めたり、次の子音を前の母音に食い込ませたほうが、上手くいくことがあります。)
巻き舌にする
1つの音符に例えば[ら’ら’ら]のように入力すると、母音が脱落して、「rrra」となり巻き舌のような発音になります。
さらに、VOLとPITを滑らかにすればかなりそれっぽくなります。
発音の立ち上がりを良くする
テンポの速い曲などで歌い方がもたついて感じられるときは、母音の立ち上がりを速くすることで解決することがあります。
方法:TMG調整画面で、母音のピンクの線の次の青い線を、ピンクの線に近づけます(VOL情報を重ねて表示させると分かりやすいです)。もう1つ次の青い線も少し寄せてやった方が自然になるかもしれません。
た行の子音を激しく発音する
「がぎぐげご」を鼻濁音っぽく柔らかくする
自然な日本語では、語頭でもない限り、「がぎぐげご」の子音が柔らかい発音になることがしばしばあります(鼻濁音などと言われます)。
濁音を鼻濁音っぽくしたい場合は、TMGで子音部分を短くしたり、VOLで子音部分を少し削ったりすると、それっぽくなります。
歌い方や位置によっては、歌詞を「なにぬねの」に変えるという手もあります。
「がぎぐげご」について、鼻濁音を濁音に近くする
一部のボイス(緑咲香澄や金咲小春など)では、「がぎぐげご」の子音がかなり柔らかい音(鼻濁音)で発音されます。
その場合に、子音を硬い音(濁音)に近づけたいときは、TMGで子音の青線のうち最初の2つを左に寄せると良いようです。
語尾の小さな「ぃ」「ぅ」
たとえば「〜したい」という歌詞で、「〜したぁぁあぃ」という感じに歌う場合、歌詞にそのまま大きな「い」を入れるだけでは、少し不自然に聞こえることがあります。
このように「い」の発音は最後にちょっとだけ出てくるだけにしたい場合には、「い」の代わりに発音記号「y」を代用し、「た」と同じ音符に入れる(たとえば歌詞に「たや'」と入れる)と、それっぽくなります。
ちなみに「ぅ」は、「w」つまり「わ'」などで代用できます。
「あいうえお」以外の母音を作る(外国語など)
<声質を変える方法>
裏声にする
声の明るさ・成熟度を変える
→声質調整機能
曲の一部分のみ声の明るさを変えることも、複数のトラックを使えば、一応可能です。
AメロBメロとサビでトラックを分けて、別々の声質にする、などが典型例です。
声の力強さ・口の開き方などを変える
→TMG調整
CeVIOでは、1音1音の発音の中で、発音・発声のしかた(口の開き方など)が細かく移り変わっており、その境目をTMGで細かく調整することができます。ですので、その音(特に母音)の中で好みの発音・発声のしかたをしている部分をTMGで広げれば、その音全体がそのような発音に近くなります。
ちなみに、母音の何番目の領域がどのような発声になるかの大体の傾向は以下のとおりです。ただし、ボイス(キャラクター)や発音などによっても異なってきますので、耳や
VOLの線で確かめたほうがよいです。
- 母音の1番目の領域:音の立ち上がり。口が開いていくところ。PITは下からしゃくることが多い。
- 母音の2番目の領域:まっすぐな発声になることが多い。力強さはキャラによる。
- 母音の3番目の領域:口がしっかり開いた、力強い発声になることが多い。ビブラートが始まることもある。
- 母音の4番目の領域:音をがんばって伸ばすところ。ビブラートがかかることが多い。「え」に近い発声になることもある。
- 母音の5番目の領域:音の終わり。口が閉じていくところ。音量も落ちる。息混じりになることも多い。
ロングトーンを力強く発音する
語尾を息混じりにする
音の後ろのほうで、少し息が混じったような弱い発声にする表現です。
方法:
①TMG画面で、息混じりになる発声部分(一番最後の青線と次の音のピンク線との間)の時間を広げます。広げ方は、前の方に広げます。その前の青線3本も前にずらします。
②TMG操作により、ピッチや音量も早めから落ちるようになるので、PIT画面やVOL画面で適宜補正します。
ロングトーンの語尾をマイルドにする
ハルオロイドなど、ロングトーンで最後までしっかり発声するボイスで、語尾の強さをマイルドにする方法です(声に変化がつきます)。
方法:
①TMG画面で、母音の5番目の線を4番目に近づけます。
②帯の最後を後ろにドラッグして音全体を伸ばします。
③場合によっては、3番目の線を後ろに動かして、力強めの発声の時間を少し伸ばします。
⑤音量(VOL)のとがった部分を削ると、さらに滑らかになります。


<特殊な歌い方を表現する方法>
1音1音切らないでレガートな歌い方にする
- 方法1:母音または「ん」が続く場合に、TMG調整画面で、前の母音・「ん」の5本目の青線(次の音のピンク線の直前の青線)を、次の母音・「ん」のピンク線に近づける(くっつける)と、滑らかな歌い方になります。
実例:ボインとボインの谷間が気になる話 / CeVIO さとうささら


- 方法2:子音を強調しないことで、レガートな歌い方になります。TMG調整画面で、子音部分のピンク線を帯の上で後ろに動かして、子音の領域を狭めると、子音部分が控えめになります。また、「k」「t」など、子音の前に空白がある子音では、前の母音の5番目の線を子音に近づけて、空白の時間を少なめにするのも有効です。
フレーズの最後で息を吐く
フレーズの最後で、少し苦しげに息を吐くように発声を無声音化する表現です。
方法:
①語尾に新しい短めの音符を付け加えます。
②ピアノロール画面で右クリックして「音素で歌詞入力」をクリックします(すると
音素記号入力モードになります)。
③先ほど入力した音符をNOR画面でダブルクリックなどして、「h」と入力します(例えば「ラ [h]」のような歌詞表記になります)。
④「h」付近のTMGとVOLを調整して、それっぽくなるようにします。
⑤さらに、無声音化する前には口が多少開くことがあるので、「h」の直前に「え」や「あ」などの母音を短く挟むと、さらに自然になることがあります。なめらかにつながるように、TMGにて、最初の母音の最後の青線を次の母音にくっつけると良いです。
実例:
【CeVIO調声講座】歌声をアレンジする【音高、子音のタメ etc.】の18:20~をご覧ください。
デスボイス風(グロウル風・息混じり風)にする
グロウル風にする
エッジボイス風にする
語尾か歌い出しで、喉に引っかけた低音の声を一瞬入れてけだるい感じの雰囲気を出す表現です。
喉切り音にする
発声しながら喉を閉じるようにして音を切ったり、そこから喉を開いて音を絞り出す表現です。少し苦しそうな表情がつきます。
【※方法は、「音符のプロパティ」のブレス記号を使うと聞いたのですが、どなたかご記載ください】
【※間違いありましたらご訂正ください】
<ピッチ操作などについて>
ビブラートを手描きにする場合
複雑なビブラートは、VIAやVIFで調整するより、PITで波形を手描きしてしまったほうが早いことがあります。
その場合、自動ビブラートと干渉しないように、手描き部分のVIAを0の位置で描いておくと良いです。
また、トラック全体にわたってビブラートを手描きにしたい場合は、ピアノロール画面を右クリック→「調整モード」→「ビブラート無効」を選択すると、トラック全体の自動ビブラートがなくなります。
<コーラスについて>
ハモりを立体的にするには
ハモりパートのトラックの「声質」パラメータを、メインボーカルと変えると、メリハリのあるハモりで歌ってくれます。
たとえば、ハモりパートの音の高さが上・中のトラックは「声質」を高めに、下のトラックは「声質」を低めにするなどの方法があります。
<英語ソングボイスのコツ>
使用例・ざっくりした説明
CeVIO English 非公式簡易マニュアル
<その他>
楽譜情報をVOCALOIDやUTAUで読み込めるようにする
CeVIO Creative Studioのバージョン5.0 からは、「ファイル」→「エクスポート」→「MIDIの書き出し...」でMIDIファイルを直接エクスポートできるようになりました。
また、ccsファイル(CeVIOのプロジェクトファイル)を、直接にvsqファイル・ustファイルに変換するツールも配布されています。
→UtaFormatixの使い方
+ | バージョン4以前の場合 |
- CeVIOでccsファイルを開き、「ファイル」→「エクスポート」→「MusicXMLファイル」で保存します。
- 「Mxl2mid(MusicXML→midコンバータ)」にアクセスして、MusicXMLをMIDIファイルに変換します。
- UTAUやVOCALOIDのエディタを起動して、インポートします。
ccsファイル
↓ 1. CeVIOでエクスポート
MusicXMLファイル →Sinsyへインポート可能
↓ 2. Mxl2midで変換
MIDIファイル
↓ 3. VOCALOID・UTAUなどでインポートして保存
vsqファイル・vsqxファイル・ustファイル
|
その他何かあれば↓
最終更新:2021年02月14日 13:30