【ソング】調声応用編

タグ:ソング

2022-02-25:  VoiSona (旧:CeVIO Pro)  は新しいソフトのため、このページの記述が当てはまらないことがあります
ひとまずは「【VoiSona】TIPS・バグ」のページもご覧ください。
【※他にも何かありましたらぜひご記載ください!ご修正・ご訂正も歓迎です】

【ソング】調声基本編」をまだご覧になっていない方はこちらを先にご覧ください。

<発音方法について>

子音を強調する

TMG調整画面で、下の方の灰色の帯を手前にドラッグして、子音の領域を広げると、子音部分が強調されます。
不自然にならないように、効果は耳でも確かめましょう。

母音を脱落させる(子音だけにする)

特に外国語の発音を再現するときに便利です。その他、使い方次第で様々な応用が利きます。

なお、日本語の無声音(語尾の「です」など)については、この方法で母音を完全に脱落させるよりも、母音の無声化のほうが、上手くいくことがあります。
→「母音を無声化する

  • 方法1…歌詞に「’」(全角アポストロフィ)を含める
    • 歌詞に「’」(全角アポストロフィ)を含めると、その直前の文字の母音が脱落して子音だけの発音になります。
      参照:http://guide2.project-cevio.com/songtrack/song_04(母音の脱落記号)
      ※たとえば、歌詞に「いぇす」と入力すると「yesu」と発音して最後の「す」をはっきり発声しますが、「いぇす’」と入力すると母音「u」が脱落して「yes」ともっと自然な発声になります。
      ※1つの音符には1つ以上の母音が必要なので、母音脱落する文字は母音のある文字と同じ音符に入力します。
    • ※「す’ぺーす’」のように末尾以外にも「’」は指定できます。
    • ※トークボイスでも「’」は指定できますが、ことなる結果になります(母音無声化)
  • 方法2…音素入力で子音だけを入力する
    • ピアノロールを右クリック→「音素で歌詞入力」で音素入力モードにすると、音符に子音だけを入れることもできます。
    • 参照:音素で歌詞入力
    •  CeVIO AI  CeVIO AI バージョン8.2.8 よりノート入力画面の下部のタイミング表示エリアをダブルクリックでも音素入力が可能です


母音を無声化する


母音を脱落するのではなく、無音化する方法です。

TIPS
日本語の「ですます」などの母音無声化は、ソングの場合は前述の母音脱落よりこちらの方が自然になることが多いです。
また、一定以上の長さのノートの歌詞や、メロディの中で高いノート(=アクセントになっているノート)の歌詞の場合は母音無声化を行わない方が良いです。

  • 方法1: VOLで音量を減らしTMGで母音の長さを調整する
    • トークボイスの場合、無声化母音のVOLはゼロになります。これをソングボイスでも再現する方法です
    • 母音の長さが長すぎると、単なる無音区間になってしまうので耳で聞いてTMGで調整します
  • 方法2: TMGで母音を縮める or TMGで子音を前に食い込ませる
    • TMG調整で母音を縮めたり、次の子音を前の母音に食い込ませて長さを調整する方法です
    • 母音の長さを最小にすると、母音脱落とほぼ同じになります
  • 方法3: 音素入力で「A」「I」「U」「E」「O」を入力する
    • トークボイスで使われている無声母音の音素を入力すると母音無声化に近い曖昧な発音になります
      • 「A」「I」「U」「E」「O」
    • 表示上はエラー表示になりますが、発音できます(一部のバージョン除く)
    • ボイスを差し替えても使える、TMGを調整しても影響がないなど、楽譜データやCCSを流用する際に便利です

  • 日本語の母音無声化される条件については、以下のページが詳しいです


巻き舌にする

1つの音符に例えば[ら’ら’ら]のように入力すると、母音が脱落して、「rrra」となり巻き舌のような発音になります。
さらに、VOLとPITを滑らかにすればかなりそれっぽくなります。
もしくは、1つの音符内に[るるる]と入力しても巻き舌のような発音になります。

※発音できなかった場合(「るー」や「rrr」と発音してしまう場合)は、母音([u]や[a])の部分のVOLを上げ、[r]の部分のVOLを下げるとうまく発音してくれます。


発音の立ち上がりを良くする

テンポの速い曲などで歌い方がもたついて感じられるときは、母音の立ち上がりを速くすることで解決することがあります。
方法:TMG調整画面で、母音のピンクの線の次の青い線を、ピンクの線に近づけます(VOL情報を重ねて表示させると分かりやすいです)。もう1つ次の青い線も少し寄せてやった方が自然になるかもしれません。

た行の子音を激しく発音する

ロック曲などで、「たちつてと」を、息を吐くように激しく発音させたい場合のコツです。
方法:
①「た」は「つぁ」、「て」は「つぇ」、「と」は「つぉ」などと、歌詞を「t」から「ts」に置き換えます。
②VOLで「s」っぽいところを消去することで、「t」の発音に少し近づけます。
実例:https://twitter.com/korakuone_shu/status/840579905435836416(曲はhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm30802193

「がぎぐげご」を鼻濁音っぽく柔らかくする

自然な日本語では、語頭でもない限り、「がぎぐげご」の子音が柔らかい発音になることがしばしばあります(鼻濁音などと言われます)。

濁音を鼻濁音っぽくしたい場合は、TMGで子音部分を短くしたり、VOLで子音部分を少し削ったりすると、それっぽくなります。
歌い方や位置によっては、歌詞を「なにぬねの」に変えるという手もあります。
他にも音素を [g] から [n,g] にしてTMGで長さを調整する方法もあります。


「がぎぐげご」について、鼻濁音を濁音に近くする

一部のボイス(緑咲香澄や金咲小春など)では、「がぎぐげご」の子音がかなり柔らかい音(鼻濁音)で発音されます。
その場合に、子音を硬い音(濁音)に近づけたいときは、TMGで子音の青線のうち最初の2つを左に寄せると良いようです。


語尾の小さな「ぃ」「ぅ」

たとえば「~したい」という歌詞で、「~したぁぁあぃ」という感じに歌う場合、歌詞にそのまま「い」を入れるだけでは、少し不自然に聞こえることがあります。
このように「い」の発音は最後にちょっとだけ出てくるだけにしたい場合には、母音「い」の代わりに子音「[y]」を代用し、「た」と同じ音符に入れる(たとえば歌詞に「たや’」と入れる)と、それっぽくなります。
ちなみに「ぅ」は、子音「[w]」つまり「わ’」などで代用できます。

「あいうえお」以外の母音を作る(外国語など)

CeVIOで擬似的に英語の曖昧な発音に挑戦
実例:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31144588
TMGを活用して、例えば「あ」と「お」の中間的な発声を作ることも、ある程度できるようです。
日本語でも、歌い方によっては中間的な母音が入っていることがあるので、そのような表現にも使えます。


<声質を変える方法>

裏声にする


声の明るさ・成熟度を変える

  • 部分的に変える
    • →ALP(Alpha)パラメータ
    • CS7以降で追加されたパラメータです。ピッチやボリュームなどのように、フリーハンドな線を書いて調整できます。
    • 声の変わり方は、下記の「声質調整機能」と同じです。
  • トラック全体で変える
    • →声質調整機能
    • AメロBメロとサビでトラックを分けて、別々の声質にする、などが典型例です。
    • より細かい部分ごとに調整したい場合は、上記の「ALPパラメータ」が便利です。

声の力強さ・口の開き方などを変える

→TMG調整
※主にCeVIO CSで使いやすい方法です。CeVIO AIではやや使いにくいです。
CeVIOでは、1音1音の発音の中で、発音・発声のしかた(口の開き方など)が細かく移り変わっており、その境目をTMGで細かく調整することができます。ですので、その音(特に母音)の中で好みの発音・発声のしかたをしている部分をTMGで広げれば、その音全体がそのような発音に近くなります。
ちなみに、母音の何番目の領域がどのような発声になるかの大体の傾向は以下のとおりです。ただし、ボイス(キャラクター)や発音などによっても異なってきますので、耳やVOLの線で確かめたほうがよいです。
  • 母音の1番目の領域:音の立ち上がり。口が開いていくところ。PITは下からしゃくることが多い。
  • 母音の2番目の領域:まっすぐな発声になることが多い。力強さはキャラによる。
  • 母音の3番目の領域:口がしっかり開いた、力強い発声になることが多い。ビブラートが始まることもある。
  • 母音の4番目の領域:音をがんばって伸ばすところ。ビブラートがかかることが多い。「え」に近い発声になることもある。
  • 母音の5番目の領域:音の終わり。口が閉じていくところ。音量も落ちる。息混じりになることも多い。

声を弱くする

  • 方法1…裏声機能(ファルセット記号)を使う
    • とても簡単にできます。
    • ただし、ある程度高い音でないと上手に効きません。また、ボイスによって効き具合は異なります(なお東北きりたんでは全く効きません)。
    • CeVIO AIやVoiSonaの場合は強弱指定でpp~pp ppを指定することと組み合わせることも効果があります
  • 方法2…NOR画面で音符を低くして、PIT画面でピッチを高くする(高さを戻す)

ロングトーンを力強く発音する

ロック曲などのフレーズの最後で長く伸ばす音などで、口を大きく開けた力強い歌い方にしたいときのコツです。

  • 方法:
    • ①例えば「おーーー」だと口をすぼめた弱い表情になってしまうので、「うあーーお」などと途中から口を開けた発音にします。
    • ②TMGで各音素の長さを調節したり、TMGの5番目の線を次のピンク線にくっつけて滑らかにしたりすると、さらにそれっぽくなります。


語尾を息混じりにする

音の後ろのほうで、少し息が混じったような弱い発声にする表現です。
  • 方法:
    • ①TMG画面で、息混じりになる発声部分(一番最後の青線と次の音のピンク線との間)の時間を広げます。広げ方は、前の方に広げます。その前の青線3本も前にずらします。
    • ②TMG操作により、ピッチや音量も早めから落ちるようになるので、PIT画面やVOL画面で適宜補正します。

ロングトーンの語尾をマイルドにする

ハルオロイドなど、ロングトーンで最後までしっかり発声するボイスで、語尾の強さをマイルドにする方法です(声に変化がつきます)。
  • 方法:
    • ①TMG画面で、母音の5番目の線を4番目に近づけます。
    • ②帯の最後を後ろにドラッグして音全体を伸ばします。
    • ③場合によっては、3番目の線を後ろに動かして、力強めの発声の時間を少し伸ばします。
    • ④音量(VOL)のとがった部分を削ると、さらに滑らかになります。


<特殊な歌い方を表現する方法>

1音1音切らないでレガートな歌い方にする

  • 方法1:母音または「ん」が続く場合に、TMG調整画面で、前の母音・「ん」の5本目の青線(次の音のピンク線の直前の青線)を、次の母音・「ん」のピンク線に近づける(くっつける)と、滑らかな歌い方になります。
    実例:ボインとボインの谷間が気になる話 / CeVIO さとうささら
  • 方法2:子音を強調しないことで、レガートな歌い方になります。TMG調整画面で、子音部分のピンク線を帯の上で後ろに動かして、子音の領域を狭めると、子音部分が控えめになります。また、「k」「t」など、子音の前に空白がある子音では、前の母音の5番目の線を子音に近づけて、空白の時間を少なめにするのも有効です。

フレーズの最後で息を吐く

フレーズの最後で、少し苦しげに息を吐くように発声を無声音化する表現です。

方法:
  1. ①語尾に新しい短めの音符を付け加えます。
  2. ②ピアノロール画面で右クリックして「音素で歌詞入力」をクリックします(すると音素記号入力モードになります)。
  3. ③先ほど入力した音符をNOR画面でダブルクリックなどして、「h」と入力します(例えば「ラ [h]」のような歌詞表記になります)。
  4. ④「h」付近のTMGとVOLを調整して、それっぽくなるようにします。
  5. ⑤さらに、無声音化する前には口が多少開くことがあるので、「h」の直前に「え」や「あ」などの母音を短く挟むと、さらに自然になることがあります。なめらかにつながるように、TMGにて、最初の母音の最後の青線を次の母音にくっつけると良いです。


デスボイス風(グロウル風・息混じり風)にする

ホワイトノイズのようなデスボイス風の声色を、CeVIO上で作ることができます。
方法:PIT調整画面で、消しゴムツールにして、[Shift]キーを押しながらドラッグして、PITの既定値を削除(無効化)します(ピッチラインが灰色になります)。
参照:http://guide2.project-cevio.com/songtrack/song05(消しゴムツール)

 VoiSona (旧:CeVIO Pro)  VoiSona(CeVIO Pro)では、HUS(Huskiness)というパラメータを使うことで再現できます。

グロウル風にする

力強くほえるような声を出す表現です。
方法:グロウル風にしたい部分につき、PITで音高を細かく半音幅くらいでギザギザに揺らします。
実例:http://www.nicovideo.jp/watch/sm30750060(0分41秒くらいから)
実例2:https://nico.ms/sm38239276?from=42

エッジボイス風にする

語尾か歌い出しで、喉に引っかけた低音の声を一瞬入れてけだるい感じの雰囲気を出す表現です。

喉切り音にする

発声しながら喉を閉じるようにして音を切ったり、そこから喉を開いて音を絞り出す表現です。少し苦しそうな表情がつきます。
【※方法は、「音符のプロパティ」のブレス記号を使うと聞いたのですが、どなたかご記載ください】
【※間違いありましたらご訂正ください】



<ピッチ操作などについて>

ビブラートを手描きにする場合

複雑なビブラートは、VIAやVIFで調整するより、PITで波形を手描きしてしまったほうが早いことがあります。
その場合、自動ビブラートと干渉しないように、手描き部分のVIAを0の位置で描いておくと良いです。
また、トラック全体にわたってビブラートを手描きにしたい場合は、ピアノロール画面を右クリック→「調整モード」→「ビブラート無効」を選択すると、トラック全体の自動ビブラートがなくなります。

なお、ビブラートはVOLにも影響があるため、こちらも手書きすることを検討してください。


<コーラスについて>

ハモりを立体的にするには

ハモりパートのトラックの「声質」パラメータを、メインボーカルと変えると、メリハリのあるハモりで歌ってくれます。
たとえば、ハモりパートの音の高さが上・中のトラックは「声質」を高めに、下のトラックは「声質」を低めにするなどの方法があります。


<ダブリングについて>

自然なダブリングにする

ダブリングさせるパートを別トラックにコピーし、歌い方の変わるパラメータを変えてMIXで重ねることで、別録と同様の自然なダブリングを実現できます。

  •  CeVIO AI   VoiSona (旧:CeVIO Pro) 
    • キーを変えてみる
    • 強弱指定をパート全体で変える
    • 星界】「感情」を変えてみる
  •  VoiSona (旧:CeVIO Pro) 
    • ボイスのバージョンを変える
    • スタッカート・アクセントを付けたり外したりする



<英語ソングボイスのコツ>

使用例・ざっくりした説明


CeVIO English 非公式簡易マニュアル




<その他>

楽譜情報をVOCALOIDやUTAUで読み込めるようにする

CeVIO Creative Studioのバージョン5.0 からは、「ファイル」→「エクスポート」→「MIDIの書き出し...」でMIDIファイルを直接エクスポートできるようになりました。
また、ccsファイル(CeVIOのプロジェクトファイル)を、直接にvsqファイル・ustファイルに変換するツールも配布されています。→UtaFormatixの使い方

+ バージョン4以前の場合
  1. CeVIOでccsファイルを開き、「ファイル」→「エクスポート」→「MusicXMLファイル」で保存します。
  2. 「Mxl2mid(MusicXML→midコンバータ)」にアクセスして、MusicXMLをMIDIファイルに変換します。
  3. UTAUやVOCALOIDのエディタを起動して、インポートします。
ccsファイル
↓ 1. CeVIOでエクスポート
MusicXMLファイル  →Sinsyへインポート可能
↓ 2. Mxl2midで変換
MIDIファイル
↓ 3. VOCALOID・UTAUなどでインポートして保存
vsqファイル・vsqxファイル・ustファイル

楽譜情報をNEUTRINOで読めるようにする





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最終更新:2022年06月16日 10:48