【トーク】VOICEROID経験者向きのコツ集





<このページのねらい>

VOICEROIDとCeVIOでは、パラメータの効果や名前、調声方法が少しずつ異なるため、VOICEROID経験者さんはかえって戸惑うことがあるかもしれません。
そこで、VOICEROID経験者さん向けのCeVIOの説明記事をご紹介します。
また、VOICEROIDの機能・調声方法に近い効果を、CeVIOで得るための方法をご紹介します。

またVoiceroidUtilの機能のCeVIOでの機能対比も一部行います。


<VOICEROIDとCeVIOの機能互換表>



VOICEROID CeVIO
長文入力 メニューの「トーク」>「文のまとめ入力」
F8

※CeVIOでは長文はcsv形式などで読み込むことをオススメします(後述)
再生ボタン(一文) 視聴/停止ボタン。Shift+Space
再生ボタン(カーソル位置から) ACC」「PIT」「VOL」の各グラフ上部の文字をクリックでそこから再生。
再生ボタン(全文) 再生ボタン。Space
※CeVIOの「再生ボタン」はソングと共通で、タイムライン上の音声をすべてMIX再生になります。
「アクセント」 ACC」グラフ。文字をクリックorドラッグでアクセント指定。つながった線の上でクリックでアクセント句の分割。
「音量」 一文全体は「大きさ」パラメータ、単語・文字・音素単位の場合は「VOL」グラフ。文字・音素単位の棒グラフをドラッグで調整。
グラフの上部の文字部分で縦横ドラッグすると単語単位の調整。

※Ctrl+Pで音素単位での調声可。
「話速」 セリフ全体は「速さ」パラメータ。
単語・文字・音素単位の場合は「PIT」グラフまたは「VOL」グラフで縦線をつかんで調声。
単語単位の調整:
グラフの上部の単語文字列部分で左右ドラッグ。
文字or音素単位の調整:
グラフの縦線またはグラフの下部列の文字・音素部分で左右にドラッグ
※ALTキーを押すことで文字or音素の一時切り替え
※Ctrl+Pで文字or音素の切り替え。
「高さ」 セリフ全体は「高さ」パラメータ。
単語・文字・音素単位の場合は「PIT」グラフ。
単語単位の調整:
グラフの上部の単語文字列部分で上下ドラッグ。
文字or音素単位の調整:
グラフのバーを上下ドラッグ
※ALTキーを押すことで文字or音素の一時切り替え
※Ctrl+Pで文字or音素の切り替え。
「抑揚」 一文全体は「抑揚」パラメータ。「PIT」グラフ上でマウスドラッグでなぞることで疑似的な抑揚を描くことも可能。
スタイル(発話スタイル) 「感情値」
※キャラ毎にパラメータ名が異なります。最小はすずきつづみの2、最大は小春六花弦巻マキなどの5
ボイスプリセット 「プリセット」:感情値と各種パラメータの組み合わせ。
セリフ文字列+ボイスプリセット+α 「セリフクリップ」:セリフ選択して右クリックから登録&呼び出し
ルビ:
<<光|ひかり>>
ルビ:
光《ひかり》
※青空文庫方式
ポーズ/記号ポーズ メニューの「ツール>オプション>「トーク設定」タブ>「ポーズの設定」ボタン
※文字種類毎に時間を指定できます
※文中の間はLENモードで任意の長さに設定できます
音声保存(一文) 一文のセリフ選択状態でCtrl+w
※複数セリフ選択で複数出力
音声保存(連続分割) ファイル>エクスポート>セリフの連続wav書き出し
「Ctrl+A」→「Ctrl+W」
※ここでファイル命名規則や保存先、テキストファイルの同時書き出し設定も可能
音声保存(全文) ファイル>エクスポート>ミックスダウンwav書き出し

※タイムラインにある複数トラックも同時に保存されます。ソングと組み合わせる、BGMやwav素材を配置してまとめる(MIX)こともできます。
テキスト出力を同時保存 ファイル>エクスポート>セリフの連続wav書き出し>詳細の「セリフをテキスト出力」にチェックを入れる
プロジェクトファイル保存
※A.I.VOICEのみ
ファイル>保存(Ctrl+S) or ファイル>名前を付けて保存(Ctrl+Shift+S)

※ファイル>エクスポート>トラック単位の保存 でトラックだけのファイル(ccst)で保存も可
音素情報ファイル保存
(.labファイル出力)
※A.I.VOICEのみ
ファイル>エクスポート>セリフの連続wav書き出し>詳細の「タイミング情報をテキスト保存」にチェックを入れる
またはセリフを選択して「Ctrl+W」>詳細の「タイミング情報をテキスト保存」にチェックを入れる



<VoiceroidUtilとCeVIOの機能互換表>


  • ※VoiceroidUtilにて実現されている機能の一部はCeVIOトークエディタ本体で可能ですのでここで紹介します

VoiceroidUtil CeVIO
Undo Ctrl+z
Redo Ctrl+y
「ファイル命名」 ファイル>エクスポート>セリフの連続wav書き出し>「詳細」
キャスト名、セリフ、連番、日付を任意の位置で組み合わせたファイル名にすることができます。
→「【共通】ファイル / ファイル名書き出しパターン

<VoiceroidUtil代替>



「VoiceroidUtil」はCeVIOに対応していませんが、CeVIO本体や他のツールで代替することができます。


  • 「『AviUtl拡張編集』連携」
    • 「PSDToolKIT」+「かんしくん」で近いことが可能です
    • AoiSupport」でも近いことが可能です
      • 新しい音声合成ソフトにも対応しており、Aviutl/YMM4にも対応するソフトです


<CeVIO固有>


長文原稿(csv)の読み込み

  • 一文単位の調整パラメータが多いことからわかる通り、CeVIOは切れ目のない長文を入力するのではなく短文毎の想定になっています
    • 長すぎる文字は切られます(日本語200文字)
  • 代わりにCSV(カンマ区切りテキスト)で読み込めるためExcel等のツールで原稿が書けます
  • ファイル>インポート>セリフのテキストファイル読み込み でtxt/csvで読み込み可能
    • 文字コードはツール>オプション>トーク設定 内で設定できます

「声質」パラメータ

  • 声の幼さを変更するパラメータ。
  • +にすると大人っぽく、-にすると子供っぽくなります。
    • アイボスなどでは子供ボイスが別に別れていますが、CeVIOではこのパラメータで似た効果が得られます
  • しゃべり方は変わらず、音の加工されるのみです
  • 同じボイスで別人を表現する場合は、まずこのパラメータを変えてみましょう



※声の「高さ」とは異なります。
※「高さ」はピッチ(音程)の高さを変更するもので、「声質」はフォルマントシフトのような効果が得られます

タイムラインUI

  • ソングと共通の、時間軸で再生を確認できるUIです
  • セリフとセリフの間を個別に任意の長さで調整できます
  • こんな事ができます
    • 複数のキャラを同時にしゃべらせる
      • 複数トラックにセリフを入力し、オプションの「マルチトラック自動整列」をオフにすると複数のキャラが同時に話すことができます
    • セリフをかぶらせる
      • 前のセリフにかぶってツッコミを入れる、みたいなことができます
    • ラジオドラマを作る
      • BGMやSEのwavをオーディオトラックに取り込むことができるため、簡易なラジオドラマなども作成できます
    • 特定の時間を繰り返し再生
      • 始点終点マーカーを設定すると、特定の時間だけを繰り返し再生ができます

コンパクト表示

  • キャラのほぼ顔だけのウィンドウ表示ができます
  • 読み上げにしか使わない場合などに便利です

出力音声 24/32ビット対応

 CeVIO AI (ver.8.3~) 
ツール>オプション>環境タブ>WAV書き出しの形式>「ビット深度」
CeVIO AI バージョン8.3より16bit以外のビット深度出力に対応しています。
CeVIO AI バージョン8.4以降はサンプリングレートを96kHzにすることでハイレゾ出力が可能です(ただし音質は変わりません)。
  • 対応ビット深度
    • 16bit (CD音源と同じ)
    • 24bit (DVD音源と同じ)
    • 32bit float(いわゆるハイレゾ音源で使われる)

参考記事


出力音声 32/44.1/96kHz対応

 CeVIO AI (ver.8.4~) 
ツール>オプション>環境タブ>WAV書き出しの形式>「サンプリングレート」
CeVIO AI バージョン8.4より48kHz以外のサンプリングレート出力に対応しています。
ビット深度を24bit以上にすることでハイレゾ出力に対応しています(ただし、48kHz以上は音質は変わりません)。

参考記事

専用APIによる動画編集ソフト等との連携

  • CeVIOトークには専用APIが用意されており、外部の動画編集ソフトや読み上げソフトと連携できます
    • 「レコッテスタジオ」、「YMM4」の場合はACC/PIT/VOLを弄らなければCeVIOエディタに触らず動画編集できます
    • Windows標準のナレーター機能で、他のソフト不要で読み上げができます(SAPI連携)





<使える編集サポートツール>


  • 【トーク】便利なツールのページに色々のっています
    • よく使われる組み合わせ:
      • Aviuti + PSDToolKit + かんしくん
      • YMM + Aviutl
      • YMM4のみ
      • Recotte Studioのみ
      • Aviutl or YMM4 + AoiSupport
    • Voiceroid等と併用する
      • YMM4
      • Recotte Studio
      • YMM4 + AoiSupport
      • Aviutl + AoiSupport
    • 台本から作る
      • csv取り込み
      • YMM4 + コピペイラーズ
        • YMM4本体でできるようになりました
      • Aviuti + nicotalk
      • Aviuti + TalkEditorUtil



<参考記事>

+ タグ編集
  • タグ:
  • VOICEROID
  • A.I.VOICE
  • VoiceroidUtil
  • トーク
  • RecotteStudio
  • ガイノイドトーク
  • YMM4
  • Aviutil
最終更新:2023年02月11日 14:26
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