◆本棚――赤組
KP(にゃご): メアリ・アンとバンダースナッチから逃れるべく、怪鳥に乗って公爵夫人の屋敷を離れた四人。
ですが、外の光景はあまりにも不可思議で――間もなく四人は意識を失います。
(この間、メイちゃんだけは別の行動を一旦挟んでいますが、共通の時間軸としてはほんの一瞬の出来事だったと解釈してください)
KP(にゃご): そして皆さんが再び意識を取り戻した時――そこは、薄ぼんやりとした暗がりでした。
そこは視界はあまり良くないものの、完全な暗闇ではないようです。
まるで宇宙の中であるかのように、淡い光があちこちで明滅しています。
遠近感はまるで無く、光源がどこからきているのかは分かりません。
KP(にゃご): 周囲を見渡せば、暗がりの中に、この世界へ訪れてから最初の苦難を共に乗り越えた、互いの姿があります。
★二人は手を伸ばせば触れられるくらいの近さに居ますよ、RPどうぞ。
メイ(モノ): 「……ああ、今度はあんたもいるのか。前と似た場所だ」 周りきょろっとしてテオくん視認します
テオ(ユツキ): あ、発狂はもう解いて良いですか?笑
テオ(ユツキ): 良かった!流石に再会ロールも死ぬほど打つのは面倒だった!笑
「…あれ、アリスだ! い、いやあ…さっきの奴は怖かったね。俺死ぬかと思った」とかいいつつ、こちらも周りを見渡そうかな。「凄い、宇宙みたい」
メイ(モノ): 「……そっか、俺だけあの場所を挟んだって感じか。鳥に乗って逃げて、それからこんな感じの場所に来て、それから一人で部屋に行ってた」 ぽつぽつ共有しましょうか
テオ(ユツキ): 「…へ、アリスはここの前にどっか行ってたの?」と目をぱちくりさせつつ聞き返すかな。「部屋ってどんな?」
メイ(モノ): 「アリスの原作者、ルイスキャロルの……たぶん、友人で熱狂的な読者の部屋。アリスのモデルになった子供の親だな。尋常じゃねぇ親バカだったぞ」
KP、本は持ってていいんだよね?
KP(にゃご): うん、扉くぐるときに持ってた一冊はむしろ持ってなきゃびっくりです
テオ(ユツキ): 「へえ…今までは、アリスの物語の中を探検して来た感じだけど、それは…何て言うか異質だね」と頷こう。
メイ(モノ): 「そこで見つけたのがこの本でな。ほら、あの暖炉の部屋にあったのと同じっぽい本だけど、アリスインワンダーランドって書いてある。こっちは製本されてるが……めくったら魔法陣があるんだよ。……なんつーか不穏だからあんまり見ない方がいいぞ」 忠告しておいて本をテオくんに見せるよ
(同じっぽいっていうのは装丁的な意味です ほとんど一緒だったよ
テオ(ユツキ): 「えっ何それ怖いじゃあ見ない」と元気よく言おう笑 「ふうん…でも、不思議の国のアリスの本か。重要アイテムっぽい感じはガンガンするけどねえ…」え、これ幸運ロール結果とかで>>不穏です<<とか言われたりしたの?笑
メイ(モノ): 「まあ普通に見たけどな。あんまりまじまじ見るのは不穏だった……っつーかあの部屋自体荒れてておかしかったし、変な金色の光は窓から差し込んでくるし、手記は親ばか全開で気色悪かったし」 愚痴で済んでる不思議
(ってRPした通りで、見はしたけど目星は避けました っていう>魔法陣
メイ(モノ): 「……これ仕込んだの、アリスの親のヘンリー・リデルってやつかな……とか思ったけど……」 ぽつぽつ
テオ(ユツキ): 「へええ…。中身は普通のアリスの話だったの?ていうか親馬鹿全開ってちょっと見てみたかった」
なるほどなぁ…
メイ(モノ): 「ああいや、そこまでは読んでねぇな。……ひたすら愛娘の名前を一冊まるまる書き連ねてるような日記ですらない何かが見たかったのか、じゃあ持って来ればよかったか?」 にやにや
テオ(ユツキ): 「やめて下さい怖くて死んでしまいますっていうかそれ親馬鹿っていうかストーカーに近いものじゃないのやだーーー!!!」と泣きつく素振りしよう笑
メイ(モノ): 「ああ、でだな。ルイスキャロルは、アリスはちゃんと元の世界に帰る……つまりアリスの物語はいつか終わることを望んでる。だけど、アリスの親、ヘンリーはアリスを物語の姿そのままでいさせたいらしい。ずっとそのままの姿でいてほしい、だとよ。……怪しいよなこいつ。アリスって呼んでくる男の声もあって、この本も……これがないと外に出られなかったし」 肩すくめて、じゃあそろそろ周り見ます笑
KP(にゃご): うん、周り見るなら場所どんなんか提示しようか笑
テオ(ユツキ): 「それは…親の方が何とも言えず狂気的だね…。物語は終わってこそだと思うんだけど」とか言いつつはいお願いします笑
KP(にゃご): 二人が現在立っている場所は本棚に挟まれた道のようなものです――といっても幅はそれなりに広く、道路くらいはありそうですね。
テオ(ユツキ): (そういえば前篇EDで男性と女性の声があったけど もしかして?)
メイ(モノ): (聞かれたら答えるから言っちゃうけどどちらの声でもないって)
KP(にゃご): (よくわからないけど男性の声だったよ回答をしたと思ったかな
テオ(ユツキ): (え~)(予測外れて残念)
「…本棚に挟まれた道なんて斬新というか、不思議だねー。流石ワンダーランド」
メイ(モノ): ん、光とかあるんじゃないっけ メイちゃんそれっぽいの見るの二度目だし見てみたいです
「で、俺がこんな感じのところに来た時は、ページが散乱してたんだけど……」 って光を指しつつ
テオ(ユツキ): 光?光の辺りにページが散乱してたって感じ?ちなみにここは散乱はしてないんですよね?
KP(にゃご): そうですね、今回は本棚にハードカバーがぎっちりとみっちみっちに詰まってる状態ですので散らばってはいないみたいですよ
そして今回の光については暗闇だけどそれのおかげで技能値マイナスなし程度の視界があるよくらいに思っておいてください
テオ(ユツキ): 「今回は、よく分からないけどきちんと整頓されてるみたいだね。本が一杯だ…何の本だろ」とか言いつつ本棚まじまじ見るかな。何か振れます?図書館とか。
KP(にゃご): そうですね。図書館は可能です。ただし、目的もなく探索をするのはあまりお勧めをしない
あと、ここでの図書館は各自です。何を探したいのか提示をすることができれば、ここで探すべきものと一致している場合に限り技能値に考慮します。
また、テオ君は聞き耳÷2を許容します
テオ(ユツキ): え、えーと…ではまず聞き耳します。最初に聞き耳るべきだったな笑
† テオ(ユツキ)
聞き耳/2(39): (コロコロ…) 1D100 : 43 [ 計:43 ]
KP(にゃご): うん、では何か聞こえるかなーと耳を澄ませてみたけど、この前耳に侵入した蜂の感覚がぞわぞわ残っててぞくっとしてたらよくわかりませんでした
メイ(モノ): 同じようにアリスの物語の本ってあるのかな
テオ(ユツキ): 「…うう、何かまだ嫌な感じする」と耳を動かしてよう。せめてマイナス補正無しで振れれば…ギリリ
KP(にゃご): うむ、その場合は図書館素値だなメイちゃん…といっても99だけどな
メイ(モノ): それじゃあ一回それで図書館してみます 物語に関するって感じかな
KP(にゃご): それぞれのロールとなるので、テオ君もそのまま振るならそのままにするけどいい?
メイ(モノ): ん? ええと、メイちゃんと同じ情報探して読むってこと?
テオ(ユツキ): うーん…あんまり何探すべきかピンと来ないんだよな。しいて言えば魔術書っぽいのがあったら見てみたいけど笑
メイ(モノ): まあ後気になるのは自分らの名前とウサギに聞いた歌くらいか
KP(にゃご): うん、提示されないならメイちゃんと同様としてしまうのでボーナス付けません
自分たちのそもそもの目的を考えた方がいいかもね、そろそろ
テオ(ユツキ): あ、そうだ名前気になるね。自分の名前が刻まれた本とかあるのかな。
探索者の名前が刻まれた本を探したいにシフトチェンジして良いです?
KP(にゃご): うむ、自分の名前について調べるのなら+20でロールどうぞ。
まあメイちゃんはどっちにせよ技能値変わらないから!
† メイ(モノ)
図書館(99) : (コロコロ…) 1D100 : 24 [ 計:24 ]
† テオ(ユツキ)
図書館(70+20): (コロコロ…) 1D100 : 79 [ 計:79 ]
KP(にゃご): シフトチェンジしてよかったね? ではふたりとも成功しましたので
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【彼女が教えてくれたもの――メイちゃん】 |
それはメイちゃんが見覚えのある本でした。
表紙にパステル調のウサギが描かれた、かわいらしい絵本。
そう。ついこの間、この不可思議な世界に放り込まれる直前に、メイちゃんが見つけたものでした。
本の表紙を見ると同時に、その本は柔らかな光を灯します。
ふわりと、まるで側に誰かがいるような手付きで表紙が捲られるでしょう。
ページはそのままぱらり、ぱらり、ぱらぱらぱら…と捲られていきます。
ほどなくして、それはぴたりと止まりました。
見開かれたのは、最後のページ。その端に書かれている――丁寧に書かれた名前が、淡く光っていることに気付きます。
ふと。その文字が、一斉にぶるりと震えたように見えました。
そして──メイちゃんの目の前で、文字の羅列はぺろり、ぺろり…ページから剥がれ始めたではありませんか。
それはそのページに留まらず、他のページの隙間からもはみ出してきます。
文字は次々と剥がれては、ページの上をふわふわと浮かび上がっています。
漢字も平仮名もカタカナも、数字もアルファベットもそれ以外も。いっしょくたにくるくると舞っています。
そしてそれは──やがて、ある形を構築し始めました。
それは、メイちゃんがよく知り、メイちゃんをよく知る人物でした。
10歳になるかならないかといった、年端もいかない幼い少女。
おさげにした黒髪の上には、細かな細工を施されたコサージュがやさしい光をこぼしています。
彼女は――楓は。メイちゃんの姿を見つけると、その大きな瞳を更に大きく見開くでしょう。
ですが間もなく、楓は思い立ったように口を開きます。
なかなか聞こえないその声はけれど、徐々に確かな響きでもってメイちゃんへと届きます。
『……ーに、』
『…にーに』
『鳴にーに』
『――鳴にーに!』
楓がメイちゃんの名前を口にすると同時に、その唇から文字が放たれます。
それらは組み合わさってメイちゃんの名前を構築すると、メイちゃんの胸に吸い込まれるようにして消えていくでしょう。
そう、メイちゃんは──<名前を取り戻した>のです。
メイちゃんの様子に、楓は嬉しそうな笑顔を浮かべるでしょう。
そうしているうちにも、その身体は光に溶けるように淡く透き通っていきます。
ほどなくして、光は止み──そこには、真っ白な一冊の本だけが残されていました。
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【彼女が教えてくれたもの――テオ君】 |
それは、テオ君が見覚えのある本でした。
埃を被った、分厚い紙の束を、それなりきっちりと綴じた資料。
そう。ついこの間、この不可思議な世界に放り込まれる直前に、テオ君が探し当てたものでした。
資料の表紙を見ると同時に、綴じられた紙の束が、柔らかな光を灯します。
ふわりと、まるで側に誰かがいるような手付きで表紙が捲られるでしょう。
ページはそのままぱらり、ぱらり、ぱらぱらぱら…と捲られていきます。
ほどなくして、それはぴたりと止まりました。
見開かれたページを覗き込めば、そこには『密室された部屋で行われた毒による集団自殺』という記事が収められています。
薄く剥がれたその下から、淡い光が漏れていることに気が付くでしょう。
テオ君がそれをちらっと捲ると――そこには、小さくかわいらしい字で、二文字の言葉が並べられていました。
その意味を察するより早く、二文字が、表の記事の文字が、一斉にぶるりと震えたように見えました。
そして。テオ君の目の前で、文字の羅列はぺろり、ぺろり…ページから剥がれ始めたではありませんか。
それはそのページに留まらず、他のページの隙間からもはみ出してきます。
文字は次々と剥がれては、ページの上をふわふわと浮かび上がっています。
漢字も平仮名もカタカナも、数字もアルファベットもそれ以外も。全てひっくるめて、くるくると舞っています。
そしてそれは──やがて、ある形を構築し始めました。
それは、テオ君が知っている、テオ君を知っている人物でした。
真雪のように白い肌。白い髪。流れるそれを止めるのは、四本の細いリボン。
大ぶりの瞳は血潮のように赤く、少し虚ろに――それでいて、はっきりとした意思を持って。テオ君を見上げています。
探るようにテオ君を眺めていた双眸は、やがてテオ君のそれを真っ直ぐに見据えるでしょう。
そして、彼女――雪梅のちいさな唇が開かれます。ゆっくりと、ゆっくりと。怯えるような、確かめるような素振りでもって。
それはテオの鼓膜を震わせることは叶いませんでしたが――何を言っているのか、テオ君は知ることでしょう。
『…、…』
『テ、…』
『テ、オ』
『――テオ』
雪梅が口にしたそれが――テオ君にとってとても馴染みの深い言葉であると、テオ君には分かりました。
それと同時に、雪梅の唇からはいくつかの文字が放たれます。
それらは組み合わさって【テオ・ガルヴァーニ】――テオ君の名前を構築すると、テオ君の胸に吸い込まれるようにして消えていくでしょう。
そう、テオ君は──<名前を取り戻した>のです。
テオ君の様子に、雪梅はちょっと分かりにくいですが、それでもほっとしたような笑顔を浮かべるでしょう。
そうしているうちにも、その身体は光に溶けるように淡く透き通っていきます。
ほどなくして、光は止み──そこには、真っ白になった一冊の紙の束だけが残されていました。
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KP(にゃご): …というわけで、二人は無事自分の名前を取り戻すことができました。
手には二人の名前を取り戻してくれた一冊の本が残されていますね。
★二人ともお互いの名前呼べるようになってていいですよ
メイ(モノ): 「……楓」 ぽつっとつぶやいて本ぎゅっとするんじゃないかな
テオ(ユツキ): 「…はは、元気そうで、良かった」とふにゃっとした笑いを浮かべながら、本と言うか書類の束を見つめよう。
「…そうだった、俺はウサギじゃなくて、テオだ。阿久津探偵事務所のテオ・ガルヴァーニ!」とうんうん頷いてます。
メイ(モノ): 「……白矢鳴。うん」 噛み締めてるんだろう
テオ(ユツキ): 「で、メイちゃん!」と嬉しそうに指差してます。
メイ(モノ): 「ウサギのテオ、ね」 くつくつして指差し返しますよ
テオ(ユツキ): 「あ、俺のが一応年上なのに敬称が抜けてるー! 別に良いけどさぁ!」
メイ(モノ): 「じゃあテオお兄ちゃん? とでも呼んでやろうか」 とにやにやするAPP18です
テオ(ユツキ): 「…あっ止めてちょっとその見た目だと悪くないかもしれないとか危ない道に目覚めそうだからやめて!」とずざーっと下がりつつ、楽しそうに笑ってます APP18の罪
メイ(モノ): 「男は俺もごめんだしな。……で、」 白い本に目を向けますが、これってもう何もないのかな
KP(にゃご): メイちゃんが白い本に目を向けると、本はそれに応えるかのようにあたたかな熱を持ち、そして一羽の白く光る鳥へと変化します。同時に、テオ君の書類も同じように変化し、テオ君の周囲をくるくると舞います。
テオ(ユツキ): 「え、うお!?な、何!?」と飛び回ってる鳥見るかな。何だ何だ
KP(にゃご): テオ君の反応に鳥は満足したようにゆっくりと二人の前に舞い降ります。見てくれていることがわかると、明確な意思を持ってある方向へと飛び立ちます。ときどき二人の方向を振り返って待ってくれることから、どうやらどこかへと誘導するつもりのようです。
テオ(ユツキ): 「…ついてこいって感じ?だよね?」と鳥に目をやりつつ追いたいかな。
メイ(モノ): 「そうだな。まあ、楓の本だし不安もねぇ」 ちゃっちゃと追いかけますよ
KP(にゃご): はい、ではふたりとも追いかけるということで合流になります。まあ道すがらRPしててもええで(黒組待機となります
テオ(ユツキ): 「楓って誰? はっ…メイちゃんの彼女?飛鳥ちゃんがいるのに君って奴は…!」とか言いつつ行こうか笑
メイ(モノ): 「ちょっと巻き込まれて母親代わりをした島根の記憶喪失だった女の子」 さらっと言いつつ笑
テオ(ユツキ): 「ちょっと待って何を言ってるのかよく分からないし父親じゃないの普通っていうか色々突っ込みどころあり過ぎる」 普通こうなるよな笑
メイ(モノ): 「飛鳥の依頼の時に変な虫いただろ? ああいうのに巻き込まれて、本来の記憶無くして俺を母親だと思い込んじまってたんだよな。まあ今は元に戻って島根で元気にやってるさ」 テオくんならさらっと言える怪異っぷり
テオ(ユツキ): 「ああ…メイちゃんも中々、ガッツリ変な事態に何度も巻き込まれてるんだね…。まあ、俺も人の事言えないんだけどさ」と笑いつつ、「今回のコレも、笑って終われると良いよねえ。メイちゃんが女の子になっちゃったんだよ!しかも超美人!傾国!とか小里さんとかに凄く言いたいもん俺」
メイ(モノ): 「あんたもか。こういうのって一回巻き込まれたらずるずる巻き込まれるモンなのか? まあ笑って終わりたいのは同意だが、とりあえず蹴らせろ」 とか足上げるんです?笑
テオ(ユツキ): 「こんな嫌な芋づる式怪異は嫌だ!というか蹴りは止めて!メイちゃんの蹴りは心も削られる痛さなんだからー!!」とかワイワイしつつ合流かな笑
メイ(モノ): 大丈夫、ダメボ-1d4だよ いたくないよ こわくないよ
◆本棚――黒組
KP(陸亜): (赤組と同様のため割愛)二人が再び意識を取り戻した時――そこは、薄ぼんやりとした暗がりでした。
そこは視界はあまり良くないものの、完全な暗闇ではないようです。
まるで宇宙の中であるかのように、淡い光があちこちで明滅しています。
遠近感はまるで無く、光源がどこからきているのかは分かりません。
KP(陸亜): 二人ははたと、この場所を訪れたことに気が付きます。
そして、暗がりの中に互いの存在を――そう、初めてこの世界を訪れた時のように――感じたことでしょう。
(RPどうぞ。二人は手を伸ばせば触れられるくらいの近さに居ます)
金髪(蟹): じゃあ「みんなどこだー」と手をうろうろさせたらギザッパの体のどっかに触れるのだろう。どこだろう
† KP(陸亜)
(頭、肩、腕、胸、【以下自主規制】): (コロコロ…) 1D5 : 4 [ 計:4 ]
ギザッ歯(朱理): 「お前はわざとなのか天然なのか・・・私が本当に女なら通報するからな。」と、ぺしっとはらっとこう
金髪(蟹): 「いたいた。アタシはあんまりそういうの気にしないからなあ」とすっとぼけとこう。
KP(陸亜): そうこうしている内、徐々に目が慣れてきたのか、二人は周囲の様子に気が付くことでしょう。
そこは――ただひたすらに【本棚】ばかりが並ぶ、ある種異質とも取れよう空間でした。
ギザッ歯(朱理): 「女だったら気にしなさい」とかいいつつ、「他の2人はいないのか・・・」
KP(陸亜): はい。他の二人はいないようです。
二人が立つ場所は本棚に挟まれた道――といってもそれなりにひろく、まあ道路くらいはありそうですね。
ギザッ歯(朱理): 本棚にはどんな本がありますか?
KP(陸亜): ざっと見たところ、内容が分かりそうなものはありませんね。
どれも古ぼけたハードカバーの本のようで、しかもギッチリと収まっているため、やすやすと引き抜けそうにはありません。
金髪(蟹): 安定の暗がりだけど道はどこまでも続いてそうな感じです?
KP(陸亜): どこまでも続いていそうですね。果ては見えません。
では、京子さんは≪聞き耳≫してみましょう。
† 金髪(蟹)
(コロコロ…) 1D100 : 72 [ 計:72 ]
聞き耳99
KP(陸亜): 成功ですね。では、「何か声のような音のようなもの」が聞こえてきます。
共有することで、二人とも≪図書館≫を振ることが可能です。
金髪(蟹): 「空洞音か?声っぽいけどただの音にも聞こえる気がする。」とギザッパに
ギザッ歯(朱理): 「ん?・・・何か聞こえるか・・・?」と、情報共有しとこう
KP(陸亜): 共有了解です。その音を――そうでなくても、何らかの情報を探すべく、二人は本棚を調べるでしょう。
もし、この時点で「あるもの」を調べるとするならば、ロールにボーナスを与えます。
では、そうだな。京子さんかなこれは。≪アイデア≫どうぞ。
† 金髪(蟹)
(コロコロ…) 1D100 : 14 [ 計:14 ]
アイデア60
KP(陸亜): いい数字だ。では、<チェス盤の部屋で、チェシャ猫に聞いたこと>を思い出してみましょう。
ピンポイントで抜き出すと、「二人の首輪みたいに、形になって残ってたりしないかな。なんか物取られた感じではなかったけど」
この後、チェシャがどんな風に話したか思い出せるかしら。
ギザッ歯(朱理): こっちで話していいなら、霧がポーイと投げ捨てちゃって、どこかに刻まれるなりなんなりって感じだっけ?
KP(陸亜): そうだね。具体的にはこうです。「ふむ、それはあるかもニャ。名前はどこにもつけられていないままだと、いずれ消えてしまうのニャ。だから、どこかに書かれるなり刻まれるなりしているかもしれないのニャ」
これを踏まえて、二人は何を探しましょうか?
ギザッ歯(朱理): 自分の名前とか?
アァでも名前は覚えてないから・・・
KP(陸亜): そうだね。二人が探さなければならないものの一つは「自分の名前」だった。
そしてそのヒントはもう貰っているから、<名前にまつわる何か>を探してみよう。
<ボーナス+20>でそれぞれ≪図書館≫どうぞ。
ギザッ歯(朱理): ほい、+20で図書館やってみたらいいね
KP(陸亜): そうです。がんばがんば。尚、成功した場合結果は個別にお渡しします。
† ギザッ歯(朱理)
図書館 (75+20) : (コロコロ…) 1D100 : 61 [ 計:61 ]
† 金髪(蟹)
(コロコロ…) 1D100 : 46 [ 計:46 ]
45
ギザッ歯(朱理): KP,アリスが代わりに探したりとかって出来ないのかな!
こう・・・協力するからワンモアチャンスとかでも・・・・!
KP(陸亜): んー、そうだねえ。先に阿久津さんの内容を呈示します。タイマン窓いきますよ。
+
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【彼女が教えてくれたもの――阿久津さん】 |
それは阿久津さんが見覚えのある本でした。
先日受けた依頼にあった、調査先であるとある企業の資料が納められたもの。
そう。ついこの間、この不可思議な世界に放り込まれる直前に、阿久津さんが探し当てたものでした。
本の表紙を見ると同時に、その本は柔らかな光を灯します。
ふわりと、まるで側に誰かがいるような手付きで表紙が捲られるでしょう。
ページはそのままぱらり、ぱらり、ぱらぱらぱら…と捲られていきます。
ほどなくして、それはぴたりと止まりました。
見開かれたページを覗き込めば、そこに書かれている文字もまた、淡く光っていることに気付きます。
それらの文字が、一斉にぶるりと震えたように見えました。
そして──阿久津さんの目の前で、文字の羅列はぺろり、ぺろり…ページから剥がれ始めたではありませんか。
それはそのページに留まらず、他のページの隙間からもはみ出してきます。
文字は次々と剥がれては、ページの上をふわふわと浮かび上がっています。
漢字も平仮名もカタカナも、数字もアルファベットもそれ以外も。いっしょくたにくるくると舞っています。
そしてそれは──やがて、ある形を構築し始めました。
それは、阿久津さんがよく知り、阿久津さんをよく知る人物でした。
クラシックな、それでいて地味すぎない華やかさを持った衣装に身を包む、一人の女性。
どこかあどけなさを残しながら、それでいて妖艶とも言える笑みを浮かべる、ひどく魅力的な彼女を、阿久津さんは知っています。
ルーティは阿久津さんを、真っ直ぐに見据えています。
その姿に思うところがあるかも分かりませんが――だからこそでしょうか。
阿久津さんの本来の姿を見ようとするかのように、たわわな睫毛を伏せては瞳を鋭く細めています。
そして、ルーティがそのふっくらとした唇を開くと、何かを呟き始めました。
はじめこそ、何を言っているのか聞き取れなかったものの――それは徐々に、確かな響きを伴っていくでしょう。
『……チ』
『…イチ』
『リイチ』
『――理一!』
ルーティが阿久津さんの名前を口にすると同時に、その唇から文字が放たれます。
それらは組み合わさって阿久津さんの名前を構築すると、阿久津さんの胸に吸い込まれるようにして消えていくでしょう。
そう、阿久津さんは──<名前を取り戻した>のです。
阿久津さんの様子に、ルーティはほっとしたような笑顔を浮かべます。
それもほんの一瞬で、すぐにぱっと顔を上げると、何やら言いたげな顔でそっぽを向いてしまいました。
そうしているうちにも、その身体は光に溶けるように淡く透き通っていきます。
ほどなくして、光は止み──そこには、真っ白な一冊の本だけが残されていました。
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KP(陸亜): 阿久津さんはある本を発見したことで、<自分の名前を取り戻しました>。
その本は真っ白になっており、中身の文字は一文字も失くなってしまっているでしょう。
本は持っていっても構いません(特に効果はありません)いずれにせよ、一旦京子さんと合流していいですよ。
ギザッ歯(朱理): とりあえず見つけたロールを・・・
パタンと、本を閉じて「・・・・あぁ、思い出した。」とでも呟いとこう
KP(陸亜): 時間的にまだ探せそうだということで、阿久津さんは<ボーナスを加えた数字/2>で、京子さんは先ほどと同じ数字で、もう一度だけ≪図書館≫を認めます。がんばれ。
ギザッ歯(朱理): 「金パツ、お前の名前も探すぞ」と、促がすぜ!頑張ろうぜ!!
† 金髪(蟹)
(コロコロ…) 1D100 : 23 [ 計:23 ]
図書館補正付き45
KP(陸亜): 手伝われなくてもよかった爆笑 せっかくだから阿久津さん振ろうか笑
ギザッ歯(朱理): え・・・ファンブルこないかな・・・やってみる
あ、端数切り上げ?さげ?
† ギザッ歯(朱理)
図書館 (48) : (コロコロ…) 1D100 : 8 [ 計:8 ]
KP(陸亜): すげえいい数字。では、とりあえず京子さんの結果から。タイマン窓いきましょう
+
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【彼女が教えてくれたもの――京子さん】 |
それは、京子さんが見覚えのある本でした。
見慣れないタイトルの書かれた、そこそこの厚さの本。
京子さんが自ら買うようなそれではなく――事実、貰いものでした。
そう。ついこの間、この不可思議な世界に放り込まれる直前に、俊美から貰ったものでした。
本の表紙を見ると同時に、本の中から柔らかな光が溢れ出します。
ふわりと、まるで側に誰かがいるような手付きで表紙が捲られるでしょう。
ページはそのままぱらり、ぱらり、ぱらぱらぱら…と捲られていきます。
ほどなくして、それはぴたりと止まりました。
見開かれたページを覗き込めば、そこには光を放つ一枚のカードが挟まっています。
京子さんが手に取れば、そこに書かれている文字もまた、淡く光っているようでした。
それらの文字が、一斉にぶるりと震えたようにも見えます。
そして──京子さんの目の前で、文字の羅列はぺろり、ぺろり…カードから剥がれ始めたではありませんか。
それはそのカードばかりに留まらず、見開かれたページからもはみ出してきます。
文字は次々と剥がれては、カードの上をふわふわと浮かび上がっています。
漢字も平仮名もカタカナも、数字もアルファベットもそれ以外も。全てひっくるめて、くるくると舞っています。
そしてそれは──やがて、ある形を構築し始めました。
それは、京子さんがよく知り、京子さんをよく知る人物でした。
もったりと下がる、二束の三つ編み。まあるい眼鏡の下に、ぽつぽつと浮かぶそばかす。
ブレザーを着た肩を竦める彼女の瞳が、京子さんを見つけてぱたりぱたりと瞬きます。
驚いたような素振りのあと――彼女はにっこりとほほ笑んで、その口を開きました。
何度かぱくぱくと動かされるものの、何を言おうとしているのかなかなか分かりません。
でしたが――
『……、』
『……さん』
『きょ…さん』
『――京子さん』
俊美が口にしたそれが――京子さんにとってとても馴染みの深い言葉であると、京子さんには分かりました。
それと同時に、俊美の唇からはいくつかの文字が放たれます。
それらは組み合わさって【金山 京子】――京子さんの名前を構築すると、京子さんの胸に吸い込まれるようにして消えていくでしょう。
そう、京子さんは──<名前を取り戻した>のです。
京子さんの様子に、俊美はほっとしたような笑顔を浮かべるでしょう。
そうしているうちにも、その身体は光に溶けるように淡く透き通っていきます。
ほどなくして、光は止み──そこには、真っ白になったカードと、同じように真っ白になった一冊の本だけが残されていました。
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ギザッ歯(朱理): 嬉しい、図書館でこんな良い数字嬉しい!
KP(陸亜): 京子さんもまた、<自分の名前を取り戻しました>。白い本と白いカードはお好きなように。
金髪(蟹): じゃあそれ持ったまま「りいちー!」とおもむろに駆け寄ってホールドしたら「うん、やっぱ俊美のが抱き心地いいわ」と笑いながら言います。
ギザッ歯(朱理): 「鬱陶しいから、離れなさい、金髪京子め」と、まぁ嬉しいしちょっと位我慢するか
金髪(蟹): 「何だかんだで元の名前っていいねえ」と離れても阿久津さんのほっぺナデナデして喜びを表します
KP(陸亜): はい。ではナデナデされてる阿久津さんの手には、<ページが一枚はみ出た本>がありました。
二回目のロールで見つかったものですね。
ギザッ歯(朱理): うん?どんな本ですかね、ページのほうが重要かな?
KP(陸亜): そうですね。ぶっちゃけ、本は<黒いハードカバーの表紙、中身は全て真っ白>です。
が、挟まっていた【ページの切れ端】には――これは移動などは伴いません――一枚の挿絵のようなものが描かれています。
そこには、白い鎧を纏った騎士と、小学校に上がるか上がらないかといったくらいの女の子の姿がありました。
KP(陸亜): 見覚えはありませんね。しいて言えば、<騎士の兜が京子さんが被っていた白い兜と似ている>くらいです。
ギザッ歯(朱理): 「コレ、お前のに似てるな?」と、兜のこといいつつ、写真は裏にも何もかいて無いです?名前とか。
KP(陸亜): 名前とかはありませんね。ただ、<騎士は何者かから少女を護ろうとしている>ように見えます。
その様はまるで勇猛果敢な勇者その人であるかのようですね。
ギザッ歯(朱理): 「ふぅん・・・騎士に、少女か・・・」と、まぁ、持っておこうかな?
金髪(蟹): 「どれどれ……あー!あのカッチョイイやつだ!でも気づいたら無くなっちまったんだよアレ。持ち主居るなら届けたかったんだけどよ」話共有
KP(陸亜): はい、共有しておきましょう。
そしてそれくらいの頃合いに、二人が持っていた白い本が再び光を灯します。
KP(陸亜): 二人が視線を落とせば、本はあたたかな温もりを持った光となり――やがてそれは、それぞれ一羽ずつの光る鳥へと姿を変えました。
鳥は光る翼をはばたかせて二人の手元から飛び立つと、二人の頭上をくるくると旋回します。
そして、二羽は揃って二人を見た後――ある方向に向かって、真っ直ぐに進み始めました。
金髪(蟹): 「誘導してくれんのかな。ついていこうぜ理一!」と京子さんはついていく方向で
KP(陸亜): はい。ちょっと振り返って二人の様子を確認した二羽は、尚も飛んでいくでしょう。
二人を促すように。
最終更新:2014年06月05日 14:31