ねむ
メガネをかけたまま眠って⇒
こ
夢の中で あっちに入り込んで
しまった 子どもがいたそうです。
ここ… 前にも来たわ。
ゆうこ
≪優子… 優子…。
≪優子…。
≪気をつけろ 優子…。
≪すぐ近くにいる…。
待って! あなたは 何?
に
≪逃げろ!
4423って 何なの?
≪逃げろ 逃げるんだ 早く。
待って! あっ…。
あ~!
はあっ!
夢か…。
ちこく
オラ オラ~ 遅刻するぞ~。
(フミエ)ヤサコ~!
おはよう。
ハァ ハァ ハァ…。
一学期最後の日に
遅刻するところだった。
こら~ お前! こんな所で
何やっとる …んですか?
(ハラケン)おばちゃん 助かったよ。
ハラケン!
ありがとう。
もう~ ケンちゃんのためなら
何でも やるわ。
やめてよ~。
はい!
ちょっと そこの!
駐車場は どこ?
あちらです。
(ダイチ)イサコさん!
これが昨日の あがりです。
おお~ さすが イサコさん!
(イサコ)その「イサコさん」っての
やめてくれる?
ところで
けんじょう
これも献上したいのですが。
今夜の夏祭りの プラチナチケットです。
(ナメッチ)何すか それ?
しゃてき
金魚すくいから 射的まで
えんにち
あらゆる縁日が ただになる⇒
スーパーチケットなのだ!
それは… すごいっすね。
(カンナの声)「今日も交差点で見たの。
ケンイチは信じないけど。⇒
やっぱり あれはクロエだと思う。⇒
明日どうしても 一緒に
見にいってほしいの。⇒
どうかな?
かやの
鹿屋野神社で 待ってます」。
あまさわ ゆうこ
こっちの子は 天沢勇子。
引っ越してきて 2週間か…。
あ
あちこち荒らす時間は 十分ね。
もう一人はこっち。 さて 駅ビルに
あな
穴を空けたのは どっちかしらね。
やはり 古い空間がある。
かくにん
割と広いわ。 確認する。
もう一人の…。
これも転校したばかりか。
うん? うちの室長と 同じ名字?
あちゃ~ ボスの娘だ~。
ややこしくなってきた。
ポチ! 今のは キラバグ反応か?
念のために
しか
もっと 仕掛けておくか。
(マイコ先生)どちらさま?
あらやだ マイコ先生~!
原川です~。
え~と… 生物部の原川くんの?
はい そうです そうです。
前に一度 お会いした事が。
アハハ! その節は 私飲みすぎて
は
お恥ずかしいところを…。
とんでもございません!
ところで 私 今 勤務中でして。
みだ
空間の乱れを たどってきたら
体育館の中が あやしいようです。
案内してもらえますか?
はあ… じゃあ。
こちらに どうぞ。
うかつに動かすと
あいつに気づかれるわね。
ようどう
陽動でいくか。
(先生)
去年のように みなさん自身が⇒
事故の原因になってしまう事も
あります。
特に メガネに夢中の人。
道路ではメガネを使用しないように。
やだわ… またメガネのせいにして。
ねえ フミエちゃん。 先生たちも
あんなふうに思ってるのね。
何が?
事故の原因がカンナさんの
不注意だって。
はあ… そうよね。
ハラケン 1年も独りで
苦しんでたのよ。
何で ずっと暗かったのか
本当ね。
よく分かったわよね。
がんば
頑張って ハラケンの研究を
手伝いましょう。
こっちが ボスの娘。
そして もう一人は…。
あのおばちゃん
終業式まで 何の用よ?
どうしたの?
それが聞いたら あの人 どうやら
えっ。
お父さんの部下らしいの。
お父さん メガマスっていう
メガネの会社に勤めてるの。
今は市役所に出向してるんだって。
きぐう
へえ~ すごい奇遇ね。
じゃあ あの
ださいサッチーの ネーミングって…。
お父さんが 考えたらしいわ。
「ボク サッチー」っていうのもね。
そうなの…。
見て ヤサコ。
えっ?
あの人が カンナのお母さんよ。
(先生)はい みなさん 静かに~。
ケンちゃん。
おばさん。
久しぶりね ケンちゃん。
立ちくらみの具合は どう?
だいじょうぶ
大丈夫です。 あのころに1~2度
あっただけだから。
けいさつ
おばさん 警察は
結局 何て言ってきたの?
でんのう
電脳ナビだから
過失はありえないって。
むしろ カンナのほうに 何か原因が
あったんじゃないかって言ってた。
はな
今度 この町を離れる事にしたの。
そうだ。 それでね 最後に
ケンちゃんに お願いがあるの。
カンナのメガネよ。
やっと 警察から戻ってきて
中を調べたかったんだけど⇒
かぎ
鍵が 掛かってるみたいなの。
この中に 私たちにあてた
何か残ってないか⇒
調べてほしいの。
いいの?
たの
他人に頼むより
ケンちゃんに見てもらうほうが⇒
カンナもきっと安心だと思う。
うん 分かった。
カンナが なぜあの日あそこにいて
何をしていたのか⇒
どんな気持ちだったのか
それだけが知りたいの。
おばさん待ってて。
ぼく つ
僕 きっと真相を突き止めて
おばさんに伝えるよ。
(アイコ)ねえ もしかしてさ
ヤサコ ハラケンに気があったりして。
えっ? そう?
♪「夏祭り アソレ! 夏祭り アソレ!」
♪「今日は 楽しい夏祭り」
元親びん踊ってないで
手伝って下さいよ~。
(ガチャギリ)そうだぜ 元リーダー。
早く仕込まないと終わらねえぞ。
「元 元」言うな! 仕込みは
ほとんど終わってるんだ。
じゅんび
祭りの準備に行こうぜ。
まだよ。
親びん!
まだって なんでだ?
こうしゃ
念のために 向こうの校舎にも
ショートカットを 仕掛けるのよ。
(一同)え~!
おれ
俺 夏祭りの準備もあるんすよ。
(ガチャギリ)そもそも 何のために
こんな事させるんだよ。
合宿の夜 あの連中を
しょう
「果たし合い」と称して⇒
校舎の中に おびき出しなさい。
それに勝って あいつらのメガネを
取り上げるのよ。
しょうさい
詳細は そこに書いてあるわ。
「果たし合い」…。
こんな子どもっぽい事
やってられっかよ!
いそ
こっちだって 忙がしいんだ。
さか
また 逆らうのか?
待て。 逆らう気は ねえよ。
そうだよ。
そうだよね ダイチ?
なら 言うとおりにしろ。
何度も言わせるな!
へえ~い。
ダイチ君。
何だよ。
あんた 私に弟子にして下さいって
言ったわよね。
この作戦が うまくいったら⇒
いくつか暗号屋の技を
教えてあげるわ。
本当か?
本当よ。
でも もし失敗したら⇒
だいこく
大黒ヘイクーから 追放よ!
ったくよ~! ムカつくぜ!
女のくせに。
俺のクラブだぜ?
俺を追い出せるわけねえだろ。
(ガチャギリ)逆らえねえよ。
とっとと 終わらせようぜ。
お前ら 俺のかわりやっとけ。
ずるいよ ダイチ!
むすこ
町内会長の息子が 祭りの準備を
さぼるわけには いかねえんだよ。
こっちを さぼりたいだけだろ!
祭りがそんなに 大事なのかよ。
おめえらには 分かるめえよ。
江戸っ子の心意気ってもんがな!
生まれも育ちも大黒市のくせして。
やっぱり クロエの病気の事を
調べようとしたんだな。
お母さん この辺
よく知ってるのよね?
うん。 駅のこっち側なら
お父さんと よく歩いたわ。
優ちゃんが 産まれる前。
とりい
ねえ 鳥居がいっぱい並んでる
かいだん
階段ってない?
階段? さあ 知らないなあ。
お~ やってる やってる。
(ダイチ)お~ お前ら来たか!
こっち こっち! まあ 上がれ!
(ダイチ)計画としては こうだ。
明日の合宿で ブスエどもを
きも しょうたい
肝だめしに 招待する。
もちろん コースには わなを
たっぷり仕掛けてな。
こうげき
そして 集中攻撃して⇒
そんがい
お年玉2年分の損害を
くらわせてやるのだ!
イサコ親びんの計画の まんまっすね。
うるさいなあ!
さあ 予定どおり いくぞ。
ああ そうだ イサコが。
何だよ?
「やっぱり私が行くまで
待ってろ」って。
なんで?
お前一人じゃ安心できないそうだ。
何だと! アンニャロウ なめやがって!
(父)こら! ダイチ!
イテテテ!
遅刻したうえに サボりおって!
来い!
放してよ~ オヤジ~!
おばさんが言ってた
鍵が掛かってるってこれの事だな。
ハラケン!
おく
ごめんね 遅れちゃって。
どうしたの?
フミエは?
まだよ。 ちょっと遅刻するって。
痛え!
何しやがんだ このジャリ!
ダイチ君 ここで何してるの?
お前らに 果たし合いを
申し渡しに来た。
果たし合い?
そうだ。 え~と フミエはどこだ?
まだ来てないの。
そうか。
では 待つ。
いて~!
きょうこ
(京子)ブ~ン ブ~ン!
京子!
つか
ねえ 立ってるのも疲れるから
ラムネでも 買わない?
いいねえ!…じゃない!
まあ いいだろう。
何するんだ この!
ブ~ン ブ~ン!
京子! 変な人に近づいちゃ
いけないって 言ったでしょう。
ちが
しかりかたが 違うだろう!
(フミエ)お待たせ~!
ようやく現れやがったな!
ごめんね 遅刻しちゃって。
あっ ダイチ!
何よ 何で あんた
こんな所にいるの。
だって俺は 町内会だから…。
ああ そうだったわね。
あんた 何で ぬれてるの?
おもらし?
ダイチ君 何か
言う事があるみたいよ。
こんな日にまで
いや
何の嫌がらせよ?
回想
「一緒に サッカーやりませんか?」。
違うなあ。
つ
「一緒に ザリガニ釣り
行きませんか?」。
違うなあ。
あっ そうだ。
「一緒に 夏祭り行きませんか?」。
一緒に
果たし合いに行きませんか?
まったく 何やってんだよ。
イサコが来る前に
ちょうせん
挑戦しちゃうやつが あるかよ。
後30分ありますね。
うるへえ! そんな回りくどい事
やってられっかよ!
しぼ
はっぴ 絞ったよ。
見るな!
ウフフ!
あの女 何言うか
分かんねえからな。
30分たったら もう1回
申し込めよ。
じょうほう
実はね 果たし合いの情報は
もう つかんでたのよ。
そうだったの?
でもさ~ 「一緒に果たし合いに
行きませんか」って⇒
ふつう
普通 言わないわよ
そんな ばかな せりふ。
あせ
きっと 焦ってたのよ。
かわいいわよ ダイチ君。
はあ? 何が? どこが?
フミエちゃん 本当に分からないの?
何が?
本当 お似合いよ。
(ダイチ)ヘックション!
ていあん
ねえ 提案があるんだけど。
(一同)提案?
ダイチ君が もう一度 申し込むまで
まだ30分あるから⇒
それまで ちょっと遊んでいこう。
せっかくの お祭りよ。
ヤサコまで 何 訳分かんない事
言ってるのよ~。
いいから いいから!
♪~
ヘックション!
あいた!
ねら
このガキ! どこ狙ってるんだ!
うへ~ すみません。
じゅう
出来るだけ銃を
まっすぐに持って…。
きんちょうかん
まったく 緊張感に欠けるぜ。
やっぱ イサコさんのほうが
親びんの うつわだよね。
それはいいが 俺は どうも
あの女 信用できん。
信用?
うっ!
信用など しなくていいわ。
したが
ただ 従えばいいの。
さん?
イサコ…。
何よ どうしたの?
いえいえ 何でも…。
さあ 連中に
果たし合いを申し込め。
それが…。
こんな事では いかん!
ちょっと トイレ!
どうしたの?
あれ? ダイチ君 どこ行くのよ?
チェッ せっかくこれを…。
はい。
ほら やっぱり!
何よ。
私の にらんだとおり!
フミエたちより こっちが早そうだわ。
何の事?
もう ひどいわ アイコちゃん!
ねえ?
あいつは 何してるのよ。
果たし合い…。 果たし… 愛?
痛え!
ちょっと あんたたち はずして。
へい。
よ
私ね 呼び出せるの。
何を?
ミチコさん。
私には ミチコさんを呼び出す
それがどうした。
力があるの。
あいつらの
メガネを取り上げるのに⇒
ミチコさんの力を
か
借りてもいいんだけど⇒
あんたが やれば
おんびん かた
一番 穏便に片づくわ。
メガネを取り上げれば
あんたの仕事は それで終わり。
ありがとう。
どこ行ってたのよ?
はい これ。
100万円。
いい感じに なってきたよね。
お
もう一押しね。
あら?
ところで ハラケンは?
ちょっと 京子を お願い。
いいわよ。
さっきの声 まさか。
ねえ ハラケン… あっ。
イリーガル?
しっ!
うわ~ 残念。
どうしたの?
やっぱり 楽しいわ お祭り。
ねえ ダイチ 覚えている?
3年の夏休みに あんた私に
プラチナチケット くれたよね。
一緒に遊んだわよね
こんなふうにさ。
何か 思い出してきちゃった。
あの時は 楽しかったなあ。
ねえ 次 何やる?
は… 果たし合いを…。
果たし合いをやる!
俺は…。
俺は お前なんか…。
大嫌いだ~!
追ってくるわ。 行きましょう。
(イリーガル)クウ~ン… キュン キュン。
ハラケン!
あぶ
ハラケン 危ないわ!
クロ? クロなのか?
キュ~ン キュ~ン…。
あっ!
うわ~!
待て!
クロ…。
(ダイチ)明日からの生物部の合宿で
肝だめしをやる。
それが 果たし合いだ。
か
で? 何を賭けるの?
メガネだ。
負けたほうは 夏休みの間
きんし
メガネを禁止だ。
それは重大な勝負ね。
かんたん
ルールは簡単だ。
屋上に 無事たどり着いて⇒
この人形を 置いてくるんだ。
数の多いほうが勝ちだ。
そんなの楽勝よ。
たが
お互いが 指定したコースを行くんだ。
コースには お互い
わなを 掛け放題だ。
なるほど。
せいぜい ご立派な わなを
仕掛けるんだな。
望むところよ。