ファイアーエムブレム トラキア776
シリーズ第5作目となる作品。
NINTENDO POWER書き換え開始1999年9月1日。ROMカセット版発売日2000年1月21日。
前作「
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」の外伝的色合いが強い。
ユグドラル大陸の一地方トラキア半島を舞台に、レンスターの王子
リーフの戦いの軌跡が描かれている。
聖戦の
セリスが開戦する第6章(の少し前?)からマンスターを解放する8章後半までといった時間軸だが、聖戦と重なる19章以降も独自の展開になる事から、パラレル作品とする見方もある。
各ステータスやレベルの上限は20までであり、各上限が30となっている聖戦よりインフレを起こさないため、聖戦より強くなるような事もない。
サブタイトルが「○○の○○」ではないせいもあり、FEでは珍しくユーザー間での略称が他と同じように略す「トラキア」と、前後半からそれぞれ取る「トラ7(トラナナ)」で分かれている。
キャラクターデザインも変わり、ユニットのイラストも聖戦の使い回しではなく、新たに書き下ろされている。
ハードは前作同様SFCだがソフトを書き込む形式のニンテンドウパワーのサービス形式で販売されたのが大きな特徴。
通常のROMカセットでも一応販売はされたが数が非常に少なく、ニンテンドウパワーのサービス終了後には更に入手困難なレアソフトに。
GBA作品以降から入ったプレイヤーが過去作をプレイしようとしても、このような経過からなかなか手が出せない状態が続いていたが、
バーチャルコンソールで配信され、簡単に遊べるようになった。
しかし、こちらも2023年3月28日に販売は終了しており、後継サービスのNintendo Switch Onlineでの配信はされていない。
シリーズ中でも難易度の高さに定評があり、発売当初からシリーズ最難関と呼ばれてきた。
システム面では紋章の謎をベースに、聖戦の系譜で取り入れられたスキルなどの要素が合わさり、新しい要素もふんだんに取り入れられた実験色の強い作品となっている。
特に
体格のパラメータと、それに合わせた
担ぐや
盗むのコマンドは、それまでのシリーズの様々な価値観を一変させ、戦略の幅を広げるのに一役買った。
索敵マップや勝利条件の多様化、武器の熟練度といったこの作品から導入されたシステムがそれ以降のシリーズでも基本となっているものも多い。
反面、実験色が強かった分
といった要素はこの作品のみの独自システムで後の作品には引き継がれていない。
章タイトル
第1章 フィアナの戦士
第2章 イスの海岸
第2章外伝 海賊島
第3章 ケルベスの門
第4章 地下牢獄
第4章外伝 風の勇者
第5章 母と娘
第6章 脱出
第7章 トラキアの盾
第8章 紫竜山
第8章外伝
ダグダの館
第9章 ノヴァの紋章
第10章 ノエル渓谷
第11章 ダンドラム要塞
第11章外伝 マーダーホレス
第12章 ダキアの盗賊
第12章外伝
ダンディライオン
第13章 城塞都市
第14章 総攻撃
第14章外伝 自由を求めて
第15章 二つの道
第16章A ノルデンライン
第16章B 暗黒の森
第17章A レンスターゲイト
第17章B 5月の雨
第18章 王都解放
第19章 帝国の反撃
第20章 光の公子
第21章 解放戦争
第21章外伝 捕虜収容所
第22章 渡河作戦
第23章 魔王の城
第24章 黒衣の男爵
第24章外伝
ロプトの祭壇
最終章 誓いの剣
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最終更新:2024年04月08日 07:16