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マーカス内戦」を以下のとおり復元します。
#divclass(infobox){{
#divclass(countryNameJa){マーカス内戦}
#divclass(countryName){MARKASEN AVDZIRG}
|>|年月日:シンテーア暦1740年14月8日-シンテーア暦1747年3月10日|
|>|場所:マーカス連邦ほぼ全域&br()マーカス2、マーカス4、プレフィス3、プレフィス27、ティラルド4、ネルゼン・ハスヴィス|
|>|結果:アイローム派の勝利|
|>|CENTER:交戦勢力|
|TOP:CENTER:&image(A'iraum20.png)&bold(){[[アイローム社]]}''側''&br()&image(Falelk20.png)&bold(){[[ヴァルエルク共和国]]}&image(Nixa.png)&bold(){[[ニーネン=シャプチ]]}&image(スレフィエ旗.png)&bold(){[[スレフィエ国]]}&image(メロア自由連邦旗.png)&bold(){[[メロア自由連邦]]}&image(Ermia20.png)&bold(){[[エルミア共和国]]}&image(85340B0D-C77F-4CB3-BAEA-C85C9F8A23B2.png)&bold(){[[レセスティア連邦]]}&image(アクース旗.png)&bold(){[[アクース連合]]}&image(flag.png)&bold(){[[ロアニャク彐卜力国]]}&image(Ivel_Apola.png)&bold(){[[アポラ星系国際連盟]]}|TOP:CENTER:&image(Dlivadir20.png)&bold(){[[リヴァダー社]]}''側''&image(Glosclowic20.png)&bold(){[[グロスクロイツ社会主義共和国]]}&image(Jieer20.png)&bold(){[[ジエール帝国連邦]]}&image(Saavalion2_20.png)&bold(){[[サーヴァリア企業連合]]}&image(glainia.png)&bold(){[[グライニア調和国]]}|
|>|CENTER:&image(3rd_party20.png)&bold(){[[デクトリア社]]}''側''&image(falt.png)&bold(){[[ファルトクノア共和国]]}&image(1770 harhahgaizi.png)&bold(){[[全シルア労働者連盟]]}&image(Shinsokokudan_Flag.png)&bold(){[[新祖国団]]}&image(sanisu.png)&bold(){[[南サニス王室領ユリーナ>リスヒューメ王国]]}|
|>|CENTER:指導者・指揮官|
|【勢力A】|【勢力B】|
|>||
|>|CENTER:戦力|
|【勢力A】|【勢力B】|
|>||
|>|CENTER:損害|
|【勢力A】|【勢力B】|
|>||
|>|CENTER:【戦争名】|
|>|【各地の戦場】|
}}

 &bold(){マーカス内戦}(マーカス語:&bold(){MARKASEN AVDZIRG})はシンテーア暦1740年から47年までのおよそ7年間の間に行われた内戦。
 [[アンドロイド]]の人権の是非とそのイデオロギーを巡る、宇宙規模の二大企業の衝突を発端とする大規模な国際紛争であり、[[ヤラック・ティラルドー]]率いる[[リヴァダー社]]側(通称&bold(){リヴァダー派})と、[[オーリル・ゴスデ]]率いる[[アイローム社]]側(通称&bold(){アイローム派})との間に起こった。第三勢力の[[デクトリア派]]が参戦して内戦は混沌の様相を示した。

#divclass(indexbox){
目次
#contents()
}

*背景
 かつて、[[マーカス連邦]]は[[エルミア帝国]]の脅威にさらされており、彼らに対抗するため国内の軍需産業を&bold(){連邦公社}という巨大化企業体に統合し、自律型ドロイドや宇宙船の設計・建造を行っていた。連邦公社はエルミア帝国の崩壊とともに財政難に陥り、5つの企業に分割民営化された。そのうちの二つが[[リヴァダー社]]と[[アイローム社]]であった。同じ製造部門だったが、製造体制がマーカス星系周辺とノートック星系で大きく異なっていたため、一つの会社として民営化されたのではなくこのようにしてニ社が誕生したと言われている。

 シンテーア暦1616年、[[リヴァダー社]]によって大宇宙初の[[アンドロイド]]が誕生した。最初期のアンドロイドは産業用ドロイドとさほど変わらない性能ではあったものの、機械的な見た目を生かしてデザイナーによってスタイリッシュな容姿だったことが人々に広く受け入れられたきっかけとなった。

 連合会議時代以降、マーカス連邦は大きな障害に見舞われることもなく、優れた工業力を武器に各国に輸出を繰り返し、繁栄を謳歌していた。着々と新技術が開発され、リヴァダー社もアイローム社もアンドロイドの開発だけでなく様々な発明品を生み出した。
 アンドロイドの性能は時代を経るごとに進化し、[[ギーラス博士>ギーラス・ラミダー]]の発明した&bold(){AI人格コア}、[[ゼラエ博士>ゼラエ・ストラメウト]]の発明した&bold(){エゴイズム思考AI}の二回のパラダイムシフトでついにヒューマノイド種族と大差ない思考能力を手に入れるようになった。

 そして一つの疑問が生じた。
 「&bold(){[[アンドロイド]]に人権を保障するかどうか}」。

 [[エルミア共和国]]が提唱したこの疑問は[[アイローム社]]、[[リヴァダー社]]のみならず、[[大宇宙各国>大宇宙/国家]]の対立を表面化させるに至った。

**国際アンドロイド協会
 &bold(){国際アンドロイド協会}(Ostiigepton Enszamia la Featia、OEF / オステーゲットン・エンザミア・ラ・フェアティア / International Android Society)はアンドロイドの普及と市民権の保障を目的としてシンテーア暦1733年に発足した組織である。
 しかしながら当初の目的とは異なり、様々な活動を行う上で[[アイローム社]]と[[リヴァダー社]]の対立を煽り、アンドロイドの利権を自ら(またはヒューマノイド種族)のものとするような行動が目立ったため、各国から批判されることとなった。
 アンドロイドの普及に関しては素晴らしい貢献を果たした。
 特にドルムント人国際アンドロイド協会会長[[リヤルト・グラーヅェン]]は問題発言・問題行動を繰り返し、国際アンドロイド協会の威信を大きく貶めた人物として広く知られるようになった。リヤルトが主導した1737年の「&bold(){アンドロイド標準規格化宣言}」はマーカス国内の中小アンドロイドメーカーを窮地に陥れただけでなく、急成長中の[[デクトリア社]]をも敵に回した行動として知られ、[[全シルア労働者連盟]]の軍事介入の決定的な理由になった。

**三曜会
 三曜会はシンテーア暦1738年に設立された有識者の会合であり、「&bold(){本当にアンドロイドに市民権を与えるにはどうしたらいいか}」を真剣に考えていた真面目な集団である。彼らは国際アンドロイド協会の中途半端かつ本来の目的とは真逆の行動に失望し、このような組織を作るに至った。
 当時[[マーカス連邦]]では&bold(){リヴァダー党}や&bold(){アイローム党}といったアンドロイド企業が政界に進出し政党を結成していた。三曜会はこれらのシステムを批判し、「&bold(){アンドロイドはアイロームの所有物でもなければリヴァダーの所有物でもない}」と強調し続けていたが、国際アンドロイド協会の徹底的な妨害工作によりこれらの声はある程度かき消されてしまっていた。

-三曜会の主要メンバー
--&bold(){レガントゥオン・ドゥオウォルク}
---[[ヴァルエルク大統領>ヴァルエルク共和国]]。元[[大宇宙国際常置法定]]国際弁護人。
---主な主張:「&bold(){友達であるべきか道具であるべきかはアンドロイド自身が決めることだ!}」
--&bold(){クナヴォル・ウェレアモル}
---モンタク人。[[モンタク宙圏連合]]再統一委員会委員長。第二次モンタク宙圏連合デンディオ・ウェレアモルの息子。
---主な主張「&bold(){かつて連合会議とエルミア人はボルガード人を追い詰め奪ったことでとんでもないことになったんだから今回はもっと早めに手を打つべきだったんじゃない?エルミア政府さん}」
--[[アイラム・ジット・ゴスゴンティック・モークタル]]
---女性型[[リヴァダー>リヴァダー社]][[アンドロイド]]。[[ゼラエ博士>ゼラエ・ストラメウト]]をよく知る人物。
---参加を辞退したゼラエ博士の代わりに出席。
---主な主張:「&bold(){アンドロイド自身が権利を提案していかなきゃいけなくない?}」
--[[メニーファ・リーキオ]]
---北メロー人女性。6代目[[メロア自由連邦]]連邦大統領。
---主な主張:「&bold(){マーカスの企業政党政治はアンドロイドにとっても良くない}」
--[[メーナ・ケッソ]]
---南メロー人女性。ケッソ三姉妹の末っ子。ニャンテ社代表取締役。
---主な主張「&bold(){国際アンドロイド協会はもはやアンドロイドの人権を考慮してくれないから、アンドロイド人権に関する連合会議の主要機関が必要だ}」
--[[バシャ・トゥシャ・ヌポラ]]
---タプナパキ人男性。[[モンタク宙圏連合]]タプナパキ王国終身名誉国王。
---主な主張:「&bold(){人類側がアンドロイド受け入れる準備をしろ!それ以上はするな!}」
--&bold(){"目利きの"ラカエフ}
---シルア人。アシュテーシャ政治組織所属。
---主な主張1:「&bold(){シルア史における人格主義的概念から、アーシャであるのならば何かしらの権利を保障されなければならないと考える}」
---主な主張2:「&bold(){アーシャとしての権利を保障しなければ、アンドロイドとそれ以外の種族の種族的格差による法的格差は改善されるはずがない。逆に言えば、アーシャとしての権利さえ保証してしまえば、種族格差による問題など微々たることであり、その後にすり合わせと議論を行って適切な法体系を形作っていけばいいのだ。そもそも、アンドロイドの権利が企業や委員会によって組織される現状が明らかな問題であり、アンドロイドは自由化され、リヴァダー・アイロームによる首輪を外されなければならない}」
--&bold(){イールン・テンレシフォス・ウェネレンケアン}
---ハロン系ヴァルエルク人。活動家。
---主な主張1:「&bold(){現状アンドロイドはヒューマノイドが使役する道具としての枠組みを越えて、ヒューマノイドと並ぶ一種族として生活している。今すぐにでも各国政府や大宇宙社会が責任をもって彼らの権利を保障する必要がある}」
---主な主張2:「&bold(){また現状ではアンドロイドに限らずスレフィ、ウビウ、シルア人、ボルガード人、スラーンの異能といった非ヒューマノイド種族や数多の少数民族が、多数派と完全に平等な機会に恵まれているとも言い難い。1341年大革命やエルミア革命の自由・平等・解放の精神を今一度確認する時だ!}」
--[[ブロイ・ラフライヤー]]
---ラヒュス。[[レセスティア連邦]]の外交官。
---主な主張:「&bold(){アンドロイドの権利なくしてラヒュスの権利など存在しない。我々の心はアンドロイドと共にある。}」
--[[エリスニス・スランシア]]
---スレフィのスヒムの雌株。マーカス内戦後5代目スレフィエ国首相に就任。
---主な主張:「&bold(){アンドロイドが人間の都合によって生産されているという事実に対してアンドロイドも非アンドロイドも考えていかなくてはならないよね}」

**戦間期アイロームとリヴァダー
 戦間期([[アクース内戦]]と[[マーカス内戦]]の戦間期)では席を空けていた[[アイローム社]]の代表取締役オーリル・ゴズデが復帰してしばらくが経ち、アイロームがかなり優勢になっていた。経済力で一度は押し返した[[リヴァダー社]]だったが、1739年に[[大宇宙連合会議]]で&bold(){アンドロイド人権宣言}が採択され、調印式が開催されると、リヴァダー社が一気に劣勢になった。

*アンドロイド思想の潮流
**「心」論争
 [[アンドロイド]]に関する法整備議論の前提知識を深めるため、[[ジエール帝国連邦]]レーウス直轄地ミュラーテンデンクトで何をもって「心」とするかに関しての議論が行われた。
-「心」とは記憶と機能により形成される板の上を転がる球体であると定義し、その存在は幻想であるとした&bold(){ツェニアス博士}。
-「心」は大量の判断系統から唯一の判断を導き出す高度な計算技術であり、機械で再現可能と定義した&bold(){デワヴィエ博士}。
-「心」が量子力学的作用を受けており、現在の技術では機械で再現可能。よってアンドロイドに心はないと定義した&bold(){ホライ博士}。
ジエール人博士だけでなく、マーカス連合を含む複数の国から著名人が討論会に参加した。本会議では結論を出さなかったものの、この討論会で提出された論文は1737年の中央会議選出討論会で大いに参考にされた。
結果、アンドロイドに「心」を認めるが、これに「想像力」を付与すれば、人類を凌駕する脅威となると訴えた[[ゼクトロン・ゼルダー・イスィリク]]が当選した。(人類のアンドロイドに対する優位性を証明するため、シュッリルムスライトを含む有機生体技術に注力)

**ファルトクノアにおける反ポスト・ヒューマニズム
 この時期までは[[ファルトクノア政府>ファルトクノア共和国]]も思想家・哲学者たちを支援していた。
 ファルの思想家は銀河端の国家群の思想に対して「&bold(){誤ったポスト・ヒューマニズム}」のきらいがあるとして批判し、ヒューマニズムの立場を取っていた。
 思想家は主に「&bold(){アンドロイドの人権保障潮流はポスト・ヒューマニズムの悪しき表象である}」として、アンドロイドの権利に慎重だった。
 政権としてはイェスカ主義的にも中小企業の疎外円環の改善を目指すために能動的に介入する方向性を取った。
 [[刻印主義>ファルトクノア共和国/思想/刻印主義]]を参照。

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