ウェールフープ補給システム(理:welfedzastiergel)とは、ファルトクノア共和国が採用している補給ドクトリンの一つ。


概要

 ファルトクノア共和国は大宇宙諸国の中では、人口規模の少ない国家である。建国当初から、その軍事力の要求に対して大宇宙一般に考えられてきたドクトリンや物理的実力の運用は絶望的に不可能であった。ラヴィル首相が推進してきた「自由な軍事行動機能の実現」はこういった背景によって目指されたものであり、この時点から超少数精鋭ドクトリンの採用が始まる。
 資源などの安定化に伴い、輸入したWP鉱石などを用いてウェールフープを利用した強靭な補給システムの構築が目指された。本国や近隣惑星の基地と宇宙戦闘艦の弾倉をウェールフープによって接続したシステムはファルトクノア艦船の継戦能力を絶大に向上させた。

批判・弱点

技術的弱点

 ウェールフープにはプレス現象と呼ばれる減少によって、物質転移の際にそれが消失したり、一部が欠けることがある。これによって必ずしも弾丸などを送るのに適しているわけではない。例としてYEAR年のRAGE_NAMEの戦いにおけるファルトクノア陸軍PLATOON_NUM小隊における全滅が挙げられる。これは試験的ウェールフープ転送弾倉式小銃の弾丸がプレス現象によって欠け、弾詰まりが頻発したことによって引き起こされたと考えられている。
 プレス現象は頻度はそれなりに少なく予防は出来るものの*1、予測は非常に難しく、本国であるユエスレオネでさえ軍事的輸送に用いるのを避けている。

倫理的批判

 ウェールフープ補給システムはその戦略によって、本国や植民地、同盟国の拠点を利用する。敵国はこれらを戦略兵器による軍事目的とするため、必要以上の破壊による民間人を含む大量の死者を誘引していると批判されている(ラブレイ=デシ・ミリア・ミスウィ・ヘルツァーヴィヤなど)。
 実際にYEAR年のWAR_NAME戦争におけるファルトクノア陸軍前哨地CASTLE_NAMEに対する爆撃は近隣に避難していた民間人120名の死を引き起こした。

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最終更新:2021年11月21日 00:51

*1 民間用ウェールフープ輸送などは出力を押さえているため、プレス現象を回避できている。