本項ではロマプルス(エープリースタ)の歴史について解説する。


エープリースタ・プルス共和国時代

交渉開始

 1659年、ロマプルスはいきなり変異体として産まれた。その自我の発現はプルスティアが大宇宙諸国に接触した衝撃に誘引されたものであるとされた。プルスティアは初めての変異体の出現に驚愕を隠せなかったが共生のために交渉を続けた。最終的に年内にエープリースタ・プルス共和国として自治権を与え、プルスティアを通した大宇宙との接触を認める形で交渉は終了した。

決別

 しかしながら、ロマプルス内での反対もあって政体に関する疑問が呈されるようになってゆく。プルスティア側も穏健な交渉を続けていたが、段々とお互いの望む関係性が維持できないことがはっきりしてゆくことになる。1660年、最終的にロマプルスは交渉を中止、プルスティアとの同意を得ながら惑星を旅立つことになる。ちなみにこの後もロマプルスとプルスティアの関係は悪いものではなく、ロマプルスも「仕方がない別れ」であったと見なす向きが多い。

旅路(離散期)

ディアスポラまでの経緯

 当時、プルスティアは大宇宙連合会議と接触したばかりであった。このため国内の経済状況*1は、お世辞にも良い状況ではなかった。
 プルスティアから別の国に向かうためには旅客船などに乗る必要があったが切符を買うだけのロマプルスが持っているわけがなかった。プルスティア自身も「切符を買ってあげてもよいけど、それだと積極的に追い出しているように感じるから出来るだけ努力してそれを避けて欲しい」として補助を行わなかった。
 この時から天稟(リーヴノーサ)が主導して、コンテナに種族ごとに詰め込み外国の企業に労働者として送り出す事業が強行されていた。白雪草(フォールシータ)はこの事業に対して大きく反発し、種族内での論争となった。しかし、実際に策が提示できず、1661年までに殆どの種族はこの事業に乗り、海外へ出稼ぎ移民労働者として受け入れられることになった。
 白雪草(フォールシータ)は非人道的な事業を止められなかった自らの責任を悔いて種族全員でコンテナに入り、貨物船に揺られることになる。一方、天稟(リーヴノーサ)は移民労働者の紹介料を企業や国家から得て、高級宇宙旅客船に乗り、覇道を目指し宇宙を回ることとなった。

ディアスポラ後からサーヴァリア革命まで(1661~1710)

 この50年間は各種族が離散し、各国で様々な歴史を辿ってゆく。方や富豪が産まれ、方や差別を受けるロマプルスの統一が望まれるようになる時代である。
 まず最初に降り着いた土地――ビーアレースト(エープリースタ語:bīalǟst)は以下の通りである。

種族名 宙域名 国名(通称)
白雪草(フォールシータ) スラーン ファルトクノア
灯火(オーテムプリーア) ニーネン・シャプチ
天稟(リーヴノーサ) レーウス サーヴァリア
夏風(ノームニーラ) シャハロン
春露(イーヴォースタ) ゲルデン スレフィエ
冬葵(リーフモーラ) メロア
秋暮(スピールローア) ラヴェルト アポラ
暗闇(リールノータ) デスペア ハルゼイ
技術(オールトニーフマ) 8月11日教団

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最終更新:2022年06月13日 00:10

*1 そもそもプルスティア内の経済状況とは何なのかと言う話にはなるが