エープリースタ語における韻律呼応またはイーアブローント(エープリースタ語:īabrōnt)はエープリースタ語の中で表現力を担う重要な要素の一つである。
概要
韻律呼応は会話の中での韻律の呼応の在り方によって、モダリティやムードなどを表そうとする要素という事が出来る。韻律とは、前の文の行かその行の単語のいずれか音が聴覚的に呼応して聞こえる押韻と音節の長短韻脚を基本単位としてそれを繰り返すことによって構成されるリズムである律動の二つに分かれる。
押韻
押韻はラップで似たような音が聞こえるようにその前に出てきた単語(文をまたいでも良い)と聞こえが似ている音を用いることである。アース連邦におけるもので視覚的にも分かりやすい例として、バイエルン・レーテ共和国の国歌「インターナショナル」である。
歌詞の中では厳密にABABの押韻形式が通されている。ここで一番の歌詞を再び見てみよう。
Wacht auf, Verdammte dieser Erde,
die stets man noch zum Hungern zwingt!
Das Recht wie Glut im Kraterherde
nun mit Macht zum Durchbruch dringt.
Reinen Tisch macht mit dem Bedränger!
Heer der Sklaven, wache auf!
Ein Nichts zu sein, tragt es nicht länger
Alles zu werden, strömt zuhauf!
𝄆
Völker, hört die Signale!
Auf zum letzten Gefecht!
Die Internationale
erkämpft das Menschenrecht.
𝄇
これと似たようにエープリースタ語では押韻を言語的な仕組みとして取り上げて、意味や雰囲気に反映している。
olfōrti päntāroe? 「我々はかの偉大なる星を示されなかったのか?」
ōlfurto ōvolsta upnātre. 「我々のかの偉大なる星の偉大なる地、それは示されなかった」
律動
音節は基本的に前からCVC単位で切り取られ、それが出来ない場合はCV単位で切り取られる。音節の長短はエープリースタ語では分割された音節が長母音または音節末尾の子音を含むかで判別される。エープリースタ語では律動は音節の長短の組み合わせで構成される。
ǟprīstu pīvōsta 「エープリースタ語」
上の例ではǟprīstuが長長短であり、pīvōstaも同じく長長短である。ここから、この句の律動は長長短の組み合わせであるという事が出来る。なお、歩格はあまり気にされないが合わせるとより調和感が出てくる。
考察
韻律が完全呼応する場合
以下の文章は、行末のāで押韻する脚韻であり、短長長が律動である韻律完全呼応文である。
Avōrīst iblōsīs ypuntrā?
議会は何を表した(言った)のか?
Uprīstǟ ibrǟnīt ütrōvtā.
彼らはエープリースタの結束を強めたい(のだと言う)
韻律が完全呼応する場合は共感や調和を表す。自分は相手の敵ではないと表し、闘争する意図もないと明示する。この会話の場合、しっかりと議会の言ったことを答えていますよという表明にもなっているがこの調子で皮肉や言葉遊びをすることは不適当だろう。
韻律が一部呼応する場合
韻律が全く呼応しない場合
最終更新:2020年04月30日 14:42