üvnytrə tȫmepli upronte pǟronti üvnytrə eslȫsli upronte pǟvīsti fṻlontu āpentrə olgtǟvi bōlasse ǟnmīssu üpontrə tārvētu olbōgti |
火炎を喜ぶものは我々の教えを知らない 細流を喜ぶものは我々の言葉を知らない 伝承を知らぬ者が居ることは謎であろう 顕にされたもの全てが正しいのならば(*1) |
bilōsīt epərnāt felōnut pivōsīt abegtrō uvylstī turīvōt timōpīl otōmpal vulēsys otōmpal efylnut bulōsīt vilōsīs üfīlnyt anōmsīt |
最初に愚か者(*2)の話を(しよう) 蛾は明らかな光(*3)に向かう 光が(蛾を)殺すならば、それは光ではない(火である(*4)) 民とは常に(*5)このようなものである |
lȳgītpi lōfroti nīmestu brȫnīta fülnīty vȫlessu tūmpīli fȫlnīta vīnytrə ostrōli fīlōnta vīnūtrü tompūli pyntīri prēunty lōgtīva |
愚かな民よ、お前は連れ立って(*6)かの偉大なる星の名(*7)を呼ぶが良い それらはお前らの終焉を導く火(*8)である この偉大な書を喜ぶ者は幸いである(*9) 伝承が表すならば、自らの中に尊ぶべき光を己が見出す(からである)(*10) |
*1 接続法はここでは条件節を表している。ここでは上の行の条件となっている。
*2 epərnāt「無学者」
*3 目に見えるもの、はっきりと意識に入ってくるもののことであって「明らかに光であるもの」の意ではない。
*4 √tmplの意味は二つあり、一つは「光」、もう一つは「熱」「火」である。
*5 bulōsīt vilōsīs「始めから終わりまで」
*6 nīmestu brȫnīta「民どもの共同が」
*7 プルスティアの首都星のこと、彼らはこの星を尊んでいる
*8 第一章第二節の火と光の例えのことを指している
*9 vīnūtrüは√vntr「喜ぶ」の三人称複数未完了使役態「彼・それは喜ばせるだろう」である。喜ばせる対象は「偉大な書を喜ぶ者」であり、この動詞の主語が複数なのに注目する必要がある。おそらく、複数の神的存在のことを指しているのであろう。
*10 伝承自体が絶対的に正しいと言っているのではない。伝承を触媒として自らの中にある大切なものを見出すことが出来ると言っている。そしてそれは自ずと普遍的でないという含意を持っている。