本項ではファルトクノア共和国の国際関係と外交に関して紹介する。


国際関係

ギゼヴトラ・ZHL条約に対する解釈

→詳しくは「大量破壊兵器」を参照

内政干渉忌避に対する解釈

ファルトクノアは内政干渉忌避の立場に対して否定的である。内政不干渉の原則は国際法上の原則であって、他国の暴力的介入以外の政治的働きかけなどを拒否する場合、国家間の働きかけを通して何かを改善することなども拒否すると認めなければならない。ファルトクノアは内政干渉忌諱の立場を持ち続ける国家に対してはその間は以下の通りに対応する外交伝統が存在する。
  • 内政干渉忌諱国家に対してはその武力紛争において、支援を求められてもこれを支援しない。
(ロフィルナ・ヴァルエルク戦争への介入はファルトクノア共和国が内政干渉を忌避するロフィルナ連邦共同体を支援するような形になっているが、ヴァルエルク共和国に対する軍事賠償の不履行が名目上の参戦事由でありこの原則を守っている。)
  • 内政干渉忌諱国家に対してはその人道に反する状況に対して、食糧や医療などの人道支援を求められてもこれを支援しない。
(619部隊は大量の死者が生まれることが予測できたにもかかわらず、ロフィルナ赤軍への支援を行ったがこれは人道的な行動を抑圧した結果である)
  • 威力による強制以外は内政干渉とは言えない。
(政治的影響、交渉や提案、批難、倫理的推奨などは内政干渉ではない。エルミアの倫理的推奨はある程度の国から内政干渉と扱われているがファルトクノアはこれを内政干渉としない)

ディガイナ情報自由国の独立に関して

サイバー領域の主権関係は、サーバーが存在する領域の問題となる。仮想電脳空間技術は電子的データが現地で処理されるものであり、通信元と通信先、通信を経由した経路の物理的位置関係に基づいて主権的な関係性が捉えられる。ディガイナはこれに沿って考えると、各国のサーバーを領土として主権国家としての独立を主張していると考えられ、また無制限の報復などのテロリズムに基づいて蜂起した武装集団としても捉えることができる。このため、共和国はディガイナの独立を承認しない。

アンドロイドの扱い

アンドロイドに関してはマーカス戦争以前より深い関係を繋いでいたサニェーラ独立国の影響を強く受けており、ファルトクノア共和国も学習機能を持つアンドロイドに人権を与える「機械亜人」の認定基準を持っている。しかしながら、人権という概念がファルトクノアでは国内法上で認められておらず、連邦憲法における権利が護られている。また、電子麻薬に関してはマルウェアとして扱われており、機械亜人本人に無許可で扱った場合は傷害罪などに、それ以外の場合でも不正アクセスを禁止する法律に触法する。

各国との関係

ドルムント共和国

特に歴史的も関係したことがなく、敵対友好関係も無いが何故か苦手な人が多い。
+ ファル人がドルムント共和国が苦手な理由
リパラオネ教での悪魔のような存在をドルム(Dolum)とリパライン語で言うが、また、デュイン方言では属格が-'ndになる場合があり、これと共和国(chafi'ofes)繋げると

Dolumu'nd chafi'ofes

ところで、そこにドルムント共和国という国が――

 悪魔の共和国 <
方言によってはcodaの有声子音の無声化なんてよく起きそうであり、完全にドルムント共和国=悪魔の共和国になりそうである。

サニェーラ独立国

古友好国の一つ。1732年に国交を結んだ。銀河鉄道庁の民間交易船が早期に行き来している。ファルトクノア共和国はタシュトヘム宙域の国家とは基本的に対立関係になりがちだったが、サニェーラは早期から関係を結び交通を整備するなど相互支援関係が強く、ラーオル最高指揮官がファルトクノアに来訪するなどの友好関係が密に築かれてきた。このため、ファルトクノア国民は一般的に亜人に対する感情が悪いにも関わらず、サニェーラ人やその源流であるニーネン人に対しては受け入れるというダブルスタンダードまで存在している。サニェーラ風の服装も戦後国内で流行し、一つのエポックメーカーとなっている。

アクース連合

古友好国の一つ。アクース内戦では、革命勢力を支持したためそれ以来力強い友好関係が保たれている。同じくアクース連合と関係の深いニーネンシャプチとは友好関係の主導権争いで外交摩擦を起こしている。

ルクルシルア星間労働連盟

古友好国の一つ。1737年に国交樹立、イデオロギー的共通性によって親近感が強いかったが、第二次宇宙大戦シャグマ=ラゴン戦争)において、親ファルトクノア政権がクーデターで打倒されたノーフィスケートに武器を送り、当時同盟であったギールラングもこれに反応して、深刻な対立関係に陥った。

ガイエン宗教社会主義人民共和国

友好国の一つ。1769年にコンタクトし、「ヴォータグス友好条約」を締結する。ヴォータグス(Vortagss)はリパライン語で「写字生」の意味であり、内容は以下の通り。
  • 相互不可侵及び通商修好を確認する。
  • ガイエン国はレプティライトの交易をファルトクノア共和国間で許可する。
  • ファルトクノア共和国とガイエン国はこれを用いた兵器を共同開発し、技術を共有する。
  • 以上を通して、相互に協力して国力の向上を目指す。

ロフィルナ連邦共同体

ファルトクノア共和国とは距離があるにも関わらず、長らく濃密に歴史上で関わってきた国の一つであり、ファルトクノア共和国を理解するためにはこの国の歴史も理解する必要があるとまで言われている。しかし、常に友好的であったわけではなく、むしろ両国の関係は九割方対立・圧力・紛争の歴史にあった。
 アクース内戦では国際関係的に対立関係となり、戦勝国側のファルトクノアはヴァルエルクと共にニーネン艦隊を後方支援したことに関して追及を行った。また、マーカス内戦ではロフィルナ海兵隊と619部隊が交戦し、ロフィルナ革命ではテロリスト集団であるロフィルナ赤軍を協力して約1477万人の死者を生んだ。第二次宇宙大戦シャグマ=ラゴン戦争)では惑星ツォルマールに対して必要だったとはいえZHL兵器を利用した。戦前ファルトクノアの実力による威圧はロフィルナのみに向けられたわけではなかったが、ZHL兵器の大量保有を公然としていたロフィルナをラヴィル政権は強い脅威と見なして攻撃した。ファルトクノア内戦が起こるとロフィルナは参戦、ロフィルナ海兵隊や○○○○などの実力を持って復讐を果たした。これによって軍人だけではなく、民間人に対しても交戦法規に違反するような攻撃が行われのちに問題となっている。
 このような歴史を辿ってきたため互いの国民は相手のことを毛嫌いしていたが、ツォルマールでのファルトクノア系人の地位向上と政治的拡大やメルダ=ヴァーレンクビストによるファルトクノアにおける復興活動などで内戦後少しずつ国民意識は変化していった。
 国家間関係としても、戦後交渉によって関係改善が行われたため対立関係ではなくなった。むしろ、共にヴァルエルクに対立関係であるために協力関係を強化し、両国はロフィルナ・ヴァルエルク戦争で主力艦隊を共闘させるまでの信頼関係を築き上げることが出来た。
 2000年代における両国の関係は良好であり、ファルトクノアはロフィルナを友好国として待遇している。

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最終更新:2020年11月06日 13:49