本項ではエープリースタ語の語根の派生について解説する。
概要
四文字語根を派生させることで、新たな意味などを付与することが出来る。
単純語根は√C¹C²C³C⁴の形で辞書に表記されており、この文字に変更を加えることで派生をすることが出来る。
派生名 |
語根の変化 |
韻律への影響 |
更に派生語根/形を作れるか? |
派生語根 |
語根文字の順番を入れ替える |
なし |
できる |
派生形 |
語根子音の一つを長子音化する |
あり |
できない |
例:
√lpstは辞書に載っている単純語根である。
√plstは√lpstの第一派生語根である。
pllstは√plstの第二派生形であり、√lpstの第一派生語根・第二派生形である。
派生形の長子音を分断するように母音を挿入することは出来ない。
PDIC版辞書では発音記号欄に「<√語源語根[派生語根:派生形]」と表記される。
例えば、pllstならば「<√lpst[1:2]」と書かれる。
派生語根
第一派生語根
定形:√C²C¹C³C⁴ < √C¹C²C³C⁴
12が入れ替わって、21になる。◯◯◯◯を表す。
例:
√plst < √lpst (【名詞語根】図、表)
【名詞】盟約、契約、取り決め、結婚
√mnnl < √nmnl (【名詞語根】氏族名:夏風)
【名詞語根】風、文化、風土
第二派生語根
定形:√C¹C²C⁴C³ < √C¹C²C³C⁴
34が入れ替わって、43になる。名詞であれば集団を構成する個体、動詞であれば動作の通俗的な中枢義を表す。
例:
√nmts <√ nmst (【名詞語根】種族、人種、グループ、個体のまとまり、民)
【名詞語根】人、個体、個人
√lbtg <√lbgt (【名詞語根】再帰名詞、【動詞語根】戻る、帰る、帰還する)
【動詞語根】家に入る、小さい建物に入ってゆく、(iを伴って)収める、収穫する、収入とする
第三派生語根
定形:√C³C⁴C²C¹ < √C¹C²C³C⁴
3421と大きく変化する。◯◯◯◯を表す。
例:
√ntrl < √lrnt (【名詞語根】氏族名:暗闇)
【名詞語根】武術
派生形
第一派生形
定形:√C¹C¹C²C³C⁴ < √C¹C²C³C⁴
1がダブリングする。名詞であれば◯◯◯◯、動詞であれば◯◯◯◯を表す。
例:
第ニ派生形
定形:√C¹C²C²C³C⁴ < √C¹C²C³C⁴
2がダブリングする。名詞であれば◯◯◯◯、動詞であれば相互態(1~しあう)を表す。
例:
lbbtg < √lbtg(「家に入る、収穫する、収入とする」、√lbgtの第二派生語根)
【第二派生形】お互いの家に入る、お互いに収穫する、稼ぎ合う
第三派生形
定形:√C¹C²C³C³C⁴ < √C¹C²C³C⁴
3がダブリングする。名詞であれば◯◯◯◯、動詞であれば使役充当態(~するために主格は対格に自らを使わせる)を表す。
例:
lbttg < √lbtg(「家に入る、収穫する、収入とする」、√lbgtの第二派生語根)
【第三派生形】帰路に着かせる、職業に就かせる、農具を持かせる
第三派生形の行為者名詞(情報母音ə)は、人にそれをさせる概念を表す。
例:
ulbīttəg < lbttg(「帰路に着かせる、職業に就かせる、農具を持たせる」、
√lbgtの第二派生語根√lbtgの第三派生形)
【名詞インスタンス】帰宅時間や終業(=帰路に着かせているもの)、
会社など(=職業に就かせているもの)、地主や農業組合など(=農具を持たせているもの)
第四派生形
定形:√C¹C²C³C⁴C⁴ < √C¹C²C³C⁴
4がダブリングする。名詞であれば◯◯◯◯、動詞であれば◯◯◯◯を表す。
例:
最終更新:2020年12月17日 20:30