ナダレのふへん
崩界を使用した時や、
転墜が起きる前後の間だけに宿る千里眼の類に近い力。
特異点アンラ・マンユからでも“
みんな”の一定の推移が分かることが可能になる第六感。
ただし詳細は捉えられず、視覚情報などを得ることも不可能なほぼ勘といっていいレベルのもの。
第八章の
会合で「これから少し、面白い異変が起きる」と
崩れを察知していたのはおそらくこの力が理由。
魔王の力にしてはあまりにも卑小と言わざるを得ないが、その正体は
権能や
戒律などの真我という既存の法則によらない、本当の意味で自力と呼べる極めて稀な異能。
善悪二元の宇宙においては
真我に従って縛りや立場を重ねればいくらでも後付け可能である上に、生来持っていた力も真我に縋り強化を繰り返すのが当たり前。しかしこれはそのどれにも当てはまらない。
世の在り方に収まらぬ概念、こういったものを指してナダレは「
不変」と呼んでいる。
後天的に得た力ではあるが、ゆえにナダレは自分が持つ力の中でこれを最も誇っている。
「何もかもが移ろいゆく世界だから、私は“みんな”を覚えていたい。変わってしまう君たちを、変わらない輝きのまま、胸に留めておきたいと願ったんだ」
“みんな”を心から愛している。ここではない何処かに生まれ変わらせてあげたいというナダレの祈り。その方法こそが自分自身ではなく
覇道資格者に
新世界を創造してもらうというものだった。
ナダレが不変と奉じる
「魔王」という在り方がこの異能を発現させたのだろう。
関連項目
- 結局どういったもので、どうして会得したのかわからないままだったな -- 名無しさん (2021-12-15 10:06:10)
- アポトーシスでも消せない力? -- 名無しさん (2021-12-15 15:22:13)
- マグの心音剣みたいな、神座シリーズに共通する強い想いから生まれる異能じゃね? -- 名無しさん (2021-12-15 16:25:06)
- 多分因果操作の一部だと思う 不変で因果の並びを認識して、第二戒律で崩界による干渉を可能としてる、みたいな 推測だけど -- 名無しさん (2021-12-15 16:29:21)
- シータ自身の「世界の命運の分岐点になりたい」という想いが、因果の感知を僅かに可能にした、と思いたい -- 名無しさん (2022-12-17 19:43:36)
最終更新:2022年12月17日 19:43