しろいあくま
※同型であるが、完全な同型ではなく「準同型」であることがわかると思う。
概要
こんごう型イージス艦に匹敵するサイズであり、かつては世界最大の巡視船だった。「しきしま」型ネームシップ。
巡視船で最初に『軍艦構造』とされたのがしきしま型である。
それはプルトニウム輸送船の護衛のために設計されたからであり、「しきしま」はその任務中に沈んでしまうと日本だけでなく世界中に危機をもたらす可能性がある為、死んでも護りきる為の船として設計された。
この一環として、対空監視装置……対空レーダーを海保の巡視船としては唯一装備した。これもテロリストがヘリなどを使い、上空からプルトニウム輸送船を襲撃する可能性を考慮したものである。
建造された当時の巡視船としては屈指の重装備であり、主武装に35mm連装機銃を1基搭載。これは
89式装甲戦闘車も搭載する35mm機関砲の同型である。
副兵装にはJM61-RFS 20mm機関砲を単装2基搭載しているが、これらは中型巡視船(PM型)・小型巡視船(PS型)クラスなら1基だけで主兵装になってしまうもの。
さらに本作には登場しなかったが、ブローニングM2 12.7mm重機関銃を複数搭載しており、搭載艇である高速警備救難艇「PLH31-M3(しきしま3号)」には本機関銃用の回転式銃座まで備わっている。
その任務の特性上、船長ら数名の主要乗組員を除き、乗員の名前は
海上保安庁職員名簿にも掲載されない。人事異動のリストにも掲載されないなど、徹底が為されている。
本船は2018年(平成30年)3月25日に第十管区鹿児島海上保安部へ転属している。
しかし、転移後はしきしまに限らず作中で語られていない転属が行われており、
ロウリア王国戦後には配置換えの影響で
ワイバーンの密輸を許すほど日本近海の監視網が穴だらけとなっていた。実際、現実では横浜に配属されていたしきしまはロウリア北方海域を担当している。
もっとも、本土から遠い海域を警備する担当なので、第三管区の所属から外れていたかどうかまでは不明。沖縄担当の第十一管区に移っていても不思議はないが、推測の域を出ない。
なお、しきしまと交代で第三管区に配属されたのはくにさき型巡視船の十五番船「PL-13 もとぶ」であり、元は第十一管区那覇海上保安部の所属であった。
余談だが、第三管区には現在「ぶこう」という名になっている同型二番船の、元「もとぶ」が居たりする。
準姉妹船
準姉妹船として二番船の「
あきつしま」がある。
同船は外洋任務に特化した大型巡視船として建造された。
そのためプルトニウム輸送船の護衛の任に付くことがないため、本船では対空監視装置が省略されている。また、「しきしま」とは建造時期に20年近い年月が開いているため、純粋な姉妹船として扱うべきではないとの主張もある。
ちなみに主兵装はボフォースMk.3 40mm単装機銃に変更され、強化されている。
また、現在、三〜五番船が建造・就役中。
日本の美称・別称が続いているので、「ふそう」「ほうらい」「あしはら」「わしゅう」「まほろば」等が有力ではないかと予想されている。
2019年3月8日、同型三番船「PLH-33 れいめい」が進水。残念ながら命名予想は筆者を含め全滅しており、名前の法則が変わった模様。
その後も「PLH-34 あかつき」「PLH-35 あさづき」と就役した。
三番船以降は「れいめい型」と呼ばれており、「あきつしま」をベースに建造されている。1,2番船とは異なり搭載ヘリコプターは1機のみの模様。対空監視装置も「あきつしま」と同様に装備しない。その代わり、初代しきしまよりも若干大型化している。
搭載ヘリ
本船搭載機は大型ヘリコプター「スーパーピューマ332」である。
型番から「AS.332L1」とも呼ばれる。
同型機は警察や東京消防庁にも導入され、自衛隊も要人輸送機として2005年まで運用した。
これを、しきしまは2機搭載している。実はスーパーピューマを世界で初めて搭載した船は「しきしま」だったりする。
しきしま搭載機は、海上保安庁としては初めて導入され、フランスからのプルトニウム輸送時の護衛などにも従事した。
海上保安庁のヘリコプターの新時代を切りひらく先兵として大変な活躍をしたが、2011年の東日本大震災で整備中の1機(機番MH685)が仙台空港で被災。もう1機(機番MH686)も2018年12月22日、退役した。これは平成に導入された本庁の航空機としては初めて引退する機種となった。
ちなみに導入当初のパイロットであった菊井大蔵氏は、現在「日本水難救済会理事長」を勤められています。
退役へ
2021年11月26日、令和三年度予算にて整備される6500t級のPLH建造が、しきしまの代船であることが判明した。
延命工事も検討されていたそうだが、検査で船体の老朽化が予想以上に進んでいることが判明。
大規模な改修を施した場合と新造した場合のコスト・パフォーマンスを比較した結果、新造することになった。
2024年4月の引退と、25年度にしきしまの代替船の予定が発表された。
2024年4月15日、退役。
作中とは異なり、無事に船生を終えた。
32年間、お疲れ様でした。
後継船は「れいめい型」の4番船、2代目「しきしま」である。
2024年3月13日に進水、2026年1月29日に就役した。
作中での活躍
書籍版では
パーパルディア皇国編にて初登場。
ロウリア戦役終結後、
ロデニウス大陸北、西、南方海域において増加した海賊を取り締まるため、登場の1か月ほど前から他の巡視船と共に
ロウリア王国北方海域に派遣されていた。
クワ・トイネ公国に設けられた基地を拠点として、長大な航続距離を活かして遠方海域の取締を担当、搭載ヘリコプターを活用して海賊を次々に逮捕していた様で、海賊達から「白い悪魔」と恐れられていた。
パトロールの最中、海賊船に襲われる
ルミエスらの乗り組むタルコス号を発見、搭載していた
ヘリ)からの警告の後も抵抗を続ける海賊船を撃沈して逮捕、
ルミエスらを保護する。
グラ・バルカス艦隊襲来に際し、技術漏えい防止及び
日本の信用維持のため、自艦だけ逃げ出すわけにもいかず、かといって「自沈」させるわけにもいかず、海峡脱出の可能性に賭けることを余儀なくされる。
対空装備は充実していた(海上保安庁基準)ため、この戦いで一番の撃墜数(Web版では5機以上、書籍版では7機)を叩き出し、グラ・バルカス帝国を含む各国に「対空性能は突出している」と言わしめる。しかし対艦戦闘では
戦艦に敵うはずもなく、あえなく撃沈され乗組員約100名が死亡してしまった。
生き残った船員も味方ではなくグラ・バルカス側に救助されてしまったため軍人とみなされて捕虜扱いされ、後に
公開処刑されてしまう。
本作における、日本初の喪失艦となった。
なおグラ・バルカス側は、しきしまが軍艦ではないことを告げられても、対空能力がグラ・バルカス帝国基準から見てあまりにも高レベルであったため「我が軍の航空機をあれだけ撃墜した艦が軍艦ではないだと? ふざけるな!」と、頭から信じなかった。
同じ理由で、しきしまの船員が「自分たちは軍人ではない」といくら訴えても、まったく信じなかった。
当然、これは帝国側にとっても致命的な認識違いを意味しており、後に「
別冊宝大陸」を読んだ情報局の
ナグアノは、しきしまの真実とイージス艦を始めとする日本の本当の軍事力を知り戦慄。
慌てて上司に上申するも欺瞞情報とされてしまい、確証を得るために日本の情報を必死で探索するが、間に合わず対日戦が本格化。
しきしまの一件による誤評価は軍のほとんどに浸透してしまっており、前線の兵達は恐れる事無く日本軍…
自衛隊との戦いに身を投じるが、帝国の物とはケタ違いに威力や性能が上回る兵器の猛攻に晒され、一気に恐怖と絶望のドン底に叩き落とされる羽目となる。
コミカライズ版でもルミエスを救助する際に初登場しており、グラ・バルカス帝国編でも登場するかと思われたのだが...
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ネタバレ注意 |
先進11ヵ国会議では確かにしきしまが派遣されていたのだが、そこに居たのはれいめい型巡視船4番船「しきしま」だった。本艦は地球だと2024年に就役した艦で、原作の転移時期には影も形もない艦である。ただし船番号がPLH-31と初代の方になっているため、作画ミスか、何らかの理由で初代しきしまを改装した可能性も考えられる。
大前提として、作中の日本は本来の日本とは差異があるのは明らかなのだが、この描写により、コミカライズ版の日本が転移した時期が、原作より更にずれ込んでる可能性が出てきた。
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〔最終更新日:2026年06月11日〕
最終更新:2026年06月11日 04:50