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PLH-31 ヘリコプター2機搭載型巡視船「しきしま」

しろいあくま

かつて第十管区鹿児島海上保安本部に所属した巡視船。実在した。
転移当日は第三管区横浜海上保安部の所属であった。

※出典:海上保安庁ホームページ (http://www.kaiho.mlit.go.jp/soubi-yosan/sentei/ship.html

しきしま(一番船,本項) あきつしま(二番船)
就役期間 1992年~2024年 2013年~現在
全長 150.0m
全幅 16.5m 17.0m
総トン数 7,175トン 7,355トン
速力 25ノット
航続距離 20,000海里(18ノット巡航時)
乗員 110名+航空要員30名
兵装 エリコン 35mm連装機銃 ボフォースMk.3 40mm単装機銃 2基
JM61-RFS 20mm機銃
ブローニングM2 12.7mm機関銃 不明 複数
搭載機 AS.332L1ヘリコプター EC.225LPヘリコプター 2機
レーダー OPS-14 対空捜索用 無し
JMA-8303 対水上捜索用
JMA-3000 ヘリコプター誘導用
JMS-1596 航海用

※同型であるが、完全な同型ではなく「準同型」であることがわかると思う。

概要


こんごう型イージス艦に匹敵するサイズであり、かつては世界最大の巡視船だった。「しきしま」型ネームシップ。

巡視船で最初に『軍艦構造』とされたのがしきしま型である。*1
それはプルトニウム輸送船の護衛のために設計されたからであり、「しきしま」はその任務中に沈んでしまうと日本だけでなく世界中に危機をもたらす可能性がある為、死んでも護りきる為の船として設計された。
この一環として、対空監視装置……対空レーダーを海保の巡視船としては唯一装備した。これもテロリストがヘリなどを使い、上空からプルトニウム輸送船を襲撃する可能性を考慮したものである。

建造された当時の巡視船としては屈指の重装備であり、主武装に35mm連装機銃を1基搭載。これは89式装甲戦闘車も搭載する35mm機関砲の同型である。
副兵装にはJM61-RFS 20mm機関砲を単装2基搭載しているが、これらは中型巡視船(PM型)・小型巡視船(PS型)クラスなら1基だけで主兵装になってしまうもの。
さらに本作には登場しなかったが、ブローニングM2 12.7mm重機関銃*2を複数搭載しており、搭載艇である高速警備救難艇「PLH31-M3(しきしま3号)」には本機関銃用の回転式銃座まで備わっている。

その任務の特性上、船長ら数名の主要乗組員を除き、乗員の名前は海上保安庁職員名簿にも掲載されない。人事異動のリストにも掲載されないなど、徹底が為されている。



本船は2018年(平成30年)3月25日に第十管区鹿児島海上保安部へ転属している。
しかし、転移後はしきしまに限らず作中で語られていない転属が行われており、ロウリア王国戦後には配置換えの影響でワイバーンの密輸を許すほど日本近海の監視網が穴だらけとなっていた。実際、現実では横浜に配属されていたしきしまはロウリア北方海域を担当している。
もっとも、本土から遠い海域を警備する担当なので、第三管区の所属から外れていたかどうかまでは不明。沖縄担当の第十一管区に移っていても不思議はないが、推測の域を出ない。

なお、しきしまと交代で第三管区に配属されたのはくにさき型巡視船の十五番船「PL-13 もとぶ」であり、元は第十一管区那覇海上保安部の所属であった。
余談だが、第三管区には現在「ぶこう」という名になっている同型二番船の、元「もとぶ」が居たりする。

準姉妹船

準姉妹船として二番船の「あきつしま」がある。
同船は外洋任務に特化した大型巡視船として建造された。
そのためプルトニウム輸送船の護衛の任に付くことがないため、本船では対空監視装置が省略されている。また、「しきしま」とは建造時期に20年近い年月が開いているため、純粋な姉妹船として扱うべきではないとの主張もある。
ちなみに主兵装はボフォースMk.3 40mm単装機銃に変更され、強化されている。

また、現在、三〜五番船が建造・就役中。
日本の美称・別称が続いているので、「ふそう」「ほうらい」「あしはら」「わしゅう」「まほろば」等が有力ではないかと予想されている。
2019年3月8日、同型三番船「PLH-33 れいめい」が進水。残念ながら命名予想は筆者を含め全滅しており、名前の法則が変わった模様。
その後も「PLH-34 あかつき」「PLH-35 あさづき」と就役した。
三番船以降は「れいめい型」と呼ばれており、「あきつしま」をベースに建造されている。1,2番船とは異なり搭載ヘリコプターは1機のみの模様*3。対空監視装置も「あきつしま」と同様に装備しない。その代わり、初代しきしまよりも若干大型化している。


搭載ヘリ

本船搭載機は大型ヘリコプター「スーパーピューマ332」である。
型番から「AS.332L1」とも呼ばれる。
同型機は警察や東京消防庁にも導入され、自衛隊も要人輸送機として2005年まで運用した。
これを、しきしまは2機搭載している。実はスーパーピューマを世界で初めて搭載した船は「しきしま」だったりする。

しきしま搭載機は、海上保安庁としては初めて導入され、フランスからのプルトニウム輸送時の護衛などにも従事した。
海上保安庁のヘリコプターの新時代を切りひらく先兵として大変な活躍をしたが、2011年の東日本大震災で整備中の1機(機番MH685)が仙台空港で被災。もう1機(機番MH686)も2018年12月22日、退役した。これは平成に導入された本庁の航空機としては初めて引退する機種となった。

ちなみに導入当初のパイロットであった菊井大蔵氏は、現在「日本水難救済会理事長」を勤められています。

で、本船の代わりの搭載機はどうなるのかと言うと、2018年3月20日に羽田航空基地所属のMH805と交代した。両機とも同型である。東日本大震災で被災した機も、同型のMH806と交代した。


退役へ

2021年11月26日、令和三年度予算にて整備される6500t級のPLH建造が、しきしまの代船であることが判明した。
延命工事も検討されていたそうだが、検査で船体の老朽化が予想以上に進んでいることが判明。
大規模な改修を施した場合と新造した場合のコスト・パフォーマンスを比較した結果、新造することになった。

2024年4月の引退と、25年度にしきしまの代替船の予定が発表された。

2024年4月15日、退役
作中とは異なり、無事に船生を終えた。
32年間、お疲れ様でした。

後継船は「れいめい型」の4番船、2代目「しきしま」である。
2024年3月13日に進水、2026年1月29日に就役した。


作中での活躍


書籍版ではパーパルディア皇国編にて初登場。
ロウリア戦役終結後、ロデニウス大陸北、西、南方海域において増加した海賊を取り締まるため、登場の1か月ほど前から他の巡視船と共にロウリア王国北方海域に派遣されていた。
クワ・トイネ公国に設けられた基地を拠点として、長大な航続距離を活かして遠方海域の取締を担当、搭載ヘリコプターを活用して海賊を次々に逮捕していた様で、海賊達から「白い悪魔」と恐れられていた。
パトロールの最中、海賊船に襲われるルミエスらの乗り組むタルコス号を発見、搭載していた)からの警告の後も抵抗を続ける海賊船を撃沈して逮捕、ルミエスらを保護する。

Web版ではグラ・バルカス帝国編にて初登場。先進11ヵ国会議に出席する外交使節団護衛の任についていた。
日本政府は、「神聖ミリシアル帝国がプライドをもって警備している場所へ軍艦(ごえいかん)で向かうのは非常識」と判断し、最小限度の自衛戦力として「しきしま」を選択した。しかし、実際は他の参加国は全て軍艦で来ていた。そのため他国からは軍艦扱いされており、ムーからは戦艦*4ミ帝からは重巡洋艦と思われている。


コミカライズ版でもルミエスを救助する際に初登場しており、グラ・バルカス帝国編でも登場するかと思われたのだが...
+ ネタバレ注意
先進11ヵ国会議では確かにしきしまが派遣されていたのだが、そこに居たのはれいめい型巡視船4番船「しきしま」だった。本艦は地球だと2024年に就役した艦で、原作の転移時期には影も形もない艦である。ただし船番号がPLH-31と初代の方になっているため、作画ミスか、何らかの理由で初代しきしまを改装した可能性も考えられる。

大前提として、作中の日本は本来の日本とは差異があるのは明らかなのだが、この描写により、コミカライズ版の日本が転移した時期が、原作より更にずれ込んでる可能性が出てきた。



関連項目
兵器(?) 海上保安庁 あきつしま グレードアトラスター型戦艦

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過去のコメント
  • 速度で負けてるから人力照準でもいずれやられてたと思う。副砲も飛んでくるし体当たりとかもね。 -- 名無しさん (2018-01-29 11:53:16)
  • 逃げても伏兵してる随伴駆逐艦3隻がね・・・・・25ノット(約46㎞)で雷撃や砲撃回避すんのはキツイ。 -- 名無しさん (2018-01-29 15:43:16)
  • 35mmの有効射程を考慮すると上レーダーと測距儀を潰せる射程に入った時点で死ぬ -- 名無しさん (2018-01-29 15:57:25)
  • 測距儀を潰せる射程とは弾が当たる距離じゃなくて特定部位を狙える距離って意味ね -- 名無しさん (2018-01-29 16:14:23)
  • グレードアトラスターが狭い場所で接近戦をしてくれたのは異世界艦隊にとっては千載一遇のチャンスだったが、機会をいかすには戦力が足りなかったな -- 名無しさん (2018-02-12 02:20:16)
  • 書籍第4巻の巻末で、グラ・バルカス帝国の人間が、「しきしまを軍艦だと信じて疑わなかったこと。事実を告げられても頭から信じなかったこと」「しきしまの乗組員が『自分たちは軍人ではない』といくら訴えても、まったく信じようとしなかったこと」が語られている。その理由が、「我が国の戦闘機をあれだけ撃墜した艦が軍艦ではないだと? 愚弄するのもいい加減にしろ!」というのだから……。 - 名無しさん (2018-03-25 20:16:54)
    • 「我が国の戦闘機をあれだけ撃墜した艦が軍艦ではないだと?」は分からんでもないが、乗組員が「自分は軍人ではない」って言ってておかしいと思わなかったのかね…軍人が警察関係者のふりをしてもメリットはなさそうなのに - 名無しさん (2022-04-12 21:47:22)
  • ↑自国の軍事技術に誇りを持ち、それに真正面から立ち向かってきた『しきしま』を、シエリアなりに評価したつもりだったのかもね。 - 名無しさん (2018-04-02 13:33:04)
    • いや、単に、「自国の最新鋭戦闘機」が「警備艇」如きにやられるなんて有り得ない、と言う色眼鏡っしょ。まあ、「軍隊同士の戦闘で力及ばず墜とされました」ならそこにも名誉は有ろうが、「警察官の防衛射撃でバタバタ落とされました」じゃ軍人の名誉も何もあったもんじゃないから、その辺も色眼鏡の一色なんだろう。まあ、「相手が(自分達とは違う世界から来て、)自分達とはまた違った常識を持っている可能性」を全く持っていない時点でアレだが。 - 名無しさん (2019-01-29 13:05:05)
    • 実際、現実世界でも複数のF15戦闘機が沿岸警備隊に撃墜されましたて言われてもどれだけ信じられる?って話ではある。(まぁ異世界云々の色眼鏡をどこまで取り払えるかって問題はあるが) - 名無しさん (2021-01-16 13:38:38)
  • そういや、他の新世界の国には、海保みたいな組織は無いのかね?やっぱり海軍が掛け持ちの所が多いのか? - ドリフ提督 (2018-06-20 18:21:02)
    • 沿岸警備隊って言葉が出てたし少なくともムーは海軍とは別にそういう組織を持ってる - 名無しさん (2018-12-03 22:25:37)
  • なんか仮想戦記としてのレベル低く感じてしまう - 名無しさん (2018-12-20 21:28:56)
  • 日本がグ帝側の警察組織の人員を軍人として殺しても文句言えない状態だな - 名無しさん (2019-03-17 01:09:46)
    • 同感だが、日本はそんな野蛮なことはしない。責任者をとらえ裁判にかける。 - 名無しさん (2019-03-17 14:15:41)
    • グ帝側の警察組織なんて登場するのだろうか。レイフォリア州にいてもおかしくはないが。 - 名無しさん (2019-03-17 14:17:47)
  • 「白い悪魔」がタイトルはおかしいだろww - 名無しさん (2019-04-03 04:10:55)
  • グラ・バルカス帝国及び、帝国最大最強の戦艦グレードアトラスターが挙げた最大の対日戦果 - 名無しさん (2021-01-17 00:11:44)
  • グラ・バルカス帝国に対する、意図せぬ最高の欺瞞情報となったわけで。 - 名無しさん (2021-01-17 08:47:15)
  • 正直言ってしきしまの対空兵器では5機や7機どころか1機も打ち落とせないだろう cmano あるいはcmoっていうpro版が軍や研究機関で採用されている戦闘シミュで同じような状況を再現してみたが無理だった gaとの打ち合いに関しても35mmの射程に捉える前に沈められる - 名無しさん (2021-06-13 10:55:38)
    • できればリプレイとかSSとかが欲しい。 - 名無しさん (2021-06-13 12:44:18)
    • しきしま1隻に200機突っ込んで来たとか、ww2ではなく1950年代のプロペラ機だったとか的な設定じゃないだろうな?フォーク海峡では別の船だって居たんだぞ - 名無しさん (2021-06-13 13:22:52)
    • あのさぁ、あのシミュレーションにww2艦載機はねーよ・・・ - 名無しさん (2021-07-09 06:56:49)
    • まぁしきしまも二次元の対空捜索レーダーを持ってただけで照準は光学式だから、砲手が頑張って照準を合わせる必要があるからかなり難易度が高い - 名無しさん (2022-01-05 16:05:28)
      • で、リプレイは何処なんですか? - 名無しさん (2022-04-15 19:17:34)
    • 今の光学照準器と昔の光学照準器が同じな訳無いだろうが - 名無しさん (2022-04-13 10:23:54)
    • 光学式とは言えFCSついてるんだけどなーしきしま、後砲手が操作するのは非常時な - 名無しさん (2022-04-15 19:16:45)
  • グレードアトラスターにあっさり撃沈された描写を見ると、本来の任務(プルトニウム輸送船の護衛)でもテロリストに負けないか不安になる。海保基準では装備が充実しているとはいえ、米国の沿岸警備隊の巡視船(57mm砲や76mm砲を搭載)ほどではないし。 - フランカー8081 (2022-01-22 00:24:35)
    • 7000トンクラスのしきしまを撃沈できるテロリスト?が来たら,一緒にいるフランス海軍か米海軍艦艇からミサイルをぶち込まれるだけ - 名無しさん (2022-03-01 22:03:20)
      • プルトニウム輸送船の護衛ってしきしまだけでやったのかと思ってたが、それ以外にも護衛の軍艦がついてたのね - 名無しさん (2022-03-23 19:00:04)
  • 46cmの攻撃耐えるよう - 名無しさん (2022-02-27 18:22:23)
  • もしあの戦いでしきしまだけ攻撃を受けることなく見逃されていたらそれはそれでどこぞの石器時代の勇者よろしく内通の疑いをかけられたんじゃなかろうか - 名無しさん (2022-05-06 09:37:08)
  • しきしま初登場時に艦載機が2機とも名前出てるんだけど、MH685『わかたか』とMH686『うみたか』の組み合わせは2011年3月11日の震災で『わかたか』が被災除籍されてるからありえなくて、転移時は『わかたか』の穴埋めとして元羽田航空基地所属のMH806『うみたか2号』が搭載されてるはずなんだよね。ここら辺もアデン湾派遣艦が日本にいたのと同じ「何らかの理由」による差異なんだろうか - 名無しさん (2023-07-29 20:59:33)
  • リアルだと退役してるけどグ帝編だとパ皇編のかがみたいに別の艦に置き換わったりするのだろうか? - 名無しさん (2026-01-07 17:16:06)
    • 仮に変えるなら「あきつしま」ですかねぇ。または2代目しきしま(れいめい型)か。どっちも対空能力はしきしまに劣るのをどうするか。 - 名無しさん (2026-01-07 22:17:01)
  • 今回遂にコミック版に出てきたけど……機関砲が40mmに変更されてない?気のせいかな…… - 笠三和大 (2026-06-11 18:45:25)

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〔最終更新日:2026年06月11日〕

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添付ファイル

*1 かつては唯一であったが、現在は「しゅんこう型」等が就役して増えてる

*2 海保では「13mm機関銃」と呼称。

*3 非常時には2機搭載も可能。

*4 マイラスはその場にいなかったが、後に話を聞いてその正体に気づいている。

*5 メイナードやスペンズなど、日本側の兵器の性能を目にした者達は帝国が評価を誤った事を悟り、この最悪のミスに憤ると同時に、このままでは祖国の未来が無い事に猛烈な危機感を抱いている