ぐらるーくす
グラ・バルカス帝国の帝王。「グラ・ルークス」表記も稀に見られる。
本名はルークス・ベルガ・フリュム・ヘリア・レーゲルステイン・ハバルト・フォン・グランデリア。
帝都
ラグナの帝王府にて公務を行っており、国家の将来を決定する帝前会議に出席している。国内において広く声望を集める人物のようで、帝国側の人物の多くがその名を口にする場面がある。
初登場の際は、新世界を「滑稽な世界」と嘲笑いながらも世界の支配を夢見る場面が描かれている。
帝国の外交官
ダラスが語るところによると、軍事力の優越を以って弱小国を屈服させる場合であっても相手に熟考の余地を与えること、新たに得た領土では民度の低い現地人に合わせた多様な統治フォーマットを用いることを提案するなど、帝王に相応しい大器と慈悲深さを備えた人物とされる。
帝国内では彼の政治思想をまとめた書物が出回っているらしく、異世界においても覇権国を目指す帝国の行動指針はその中でも語られている。その内容だが
争いは国家が複数あるのが原因だからグラ・バルカス帝国が全て統治すればいいという選民思想が書かれている。
皇太子時代の「冬戦争」では自ら兵を率い、幾多の戦場を飛び回っていた経歴を持つ。その軍事方面の豊かな経歴と観察眼から「叩き上げの傑物」と評される。
現場に理解のある人物であり、自身の長子で皇太子でもある
グラ・カバルが植民地
レイフォル州の
バルクルス前線視察を希望した際には諫め、できる限り現場の邪魔にならない外務省レイフォル出張所への派遣を指示する等の配慮を行っているが、結局は皇太子権限で強行されてしまった。
戦争の大局観に関しては、
神聖ミリシアル帝国を最大の脅威と見なす政府や軍部と異なり、新世界諸国の中で自前の技術を持つ機械文明国である
ムーと
日本国が特に警戒すべき敵であり、軍備の差を詰められる前に滅ぼすべきという意見を有していたようである。だが実際は、ミリシアルの発展速度は早く、彼の読みは外れてしまった。
日本に関しては、
しきしまとの戦闘結果を聞き、大口径砲を装備したら脅威と考えていたが、隔絶した技術の差があるところまでは認識できなかった。
皇太子カバルを捕虜にした日本への懲罰に差し向けた
大艦隊が
帝国史上空前の大惨敗に終わったことで日本への認識が根本から誤っていたと突き付けられ、
ヒノマワリ王国の解放、
レイフォリア沖海戦、
ラルス・フィルマイナ壊滅を経て帝国は
ムー大陸から叩き出されてしまう。
ムー大陸から叩き出された直後に開かれた帝前会議で、優秀さを買っていた
サンド・パスタルの
「日本にはどうあがいても勝てない。和平を結ぶしかない」と提案を受け、
「日本国は真に強いという事……。軍を強化しつつ、和平の道も探る」とこれまでの帝国運営からは考えられない方針転換を決断する。
他の敵国の指導者と比べると考えがハッキリとしない部分が多く初期は世界征服の野心に溢れているという描写だったが、カバルの前線訪問の際にはトーンダウンして穏健な雰囲気に変わっており、現在はいかにも穏健派といった感じの振る舞い方をしている。懲罰艦隊を差し向けた時も彼視点での考え方は明かされず、敗北後の反応はやけに他人事のような感じだった。
『罪深き国 亡国パガンダ』では皇族の
ハイラスが登場しているが、グラルークスとの関係は不明。
ただ、グラルークスは彼の処刑には大激怒した模様。
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〔最終更新日:2025年01月05日〕
最終更新:2025年01月05日 10:29