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124 :名無し募集中。。。:2012/08/13(月) 01:12:59.78 0

「生田お疲れ!後2本ね」
「……あっはい!お疲れさまです!頑張って生田ーーーーですっ」
ちゃんとこっち見て、笑って、さゆみに挨拶した。
全く普段と変わりない。ううん、むしろいつもよりちゃんとしてる。
それってダメってことじゃない。
生田もだし、さゆみじゃどうにも出来ないってことじゃない。
リーダーとしての自信なんてこれっぽっちもない。どうすればいいのかのノウハウもない。
一瞬れいなの方を見たられいなもさゆみを見ていた。その瞳はやっぱり無理だと物語っていた。
さゆみ達じゃ無理。それが確認出来ただけでも一歩だ。
次に何をしたらいいのかを一瞬でも早く考えることが出来るから。

トゥルルルルートゥルトゥルルルー。
『え?どしたー?』
出た!
もう頼っちゃうの?とか思われたっていい。
さゆみには、今考えられる選択肢がこれしか思い付かなかったんだから。
生田を無条件にポジティブに支えられる人なんてこの人しかいないじゃない。

「今日、最後だけでもいいので、打ち上げだけでも!顔見せてもらえませんか?時間が空き次第でいいので!」
『?……今日、何回?』
「三回です!」
『わかった。終わりまでには絶対行く』

──絶対行く。

ほっと胸を撫でおろす。
ダメだ。さゆみが安心させられてどうするんだか。
もうそう何回も使えない駒を切っちゃったんだから、次の手を今から考えておかないと。

125 :名無し募集中。。。:2012/08/13(月) 01:14:34.95 0

携帯を御守りのように胸に抱えて楽屋に戻ったら、れいなが刺すような視線を向けてきた。
「目付き悪い」
「生まれつきやけん」
こんな時にれいなの周りには佐藤はいない。
「来てくれると?」
「うん」
れいなも一安心と息を吐いた瞬間、佐藤が「たなかさぁ~ん!」と走ってきた。
相変わらず空気読みだけは天才だな、とさゆみも笑ってしまう。
「さゆ」
佐藤に飛び付かれてソファーに倒れながられいなが話す。
「後はウチらがやって引っ張るしかないけん」
真剣なこと言いながら顔がにやけてるよ。それじゃ佐藤は離れてくれないよ、れいな。
「うん。キレッキレなの見せてあげる」
ダンス・トークはさゆみが、歌やパフォーマンスはれいなが、ロッキーズの底力見せてあげる。
あの人が来るまで、ウチらが繋いでみせるんだから。

何も見せてないふりをして鏡前にいる生田の頭をポンポンと叩いた。
いつか見た光景のように。

いつか、これだけで生田を。
生田だけじゃなくて、皆を何とかしてあげられる先輩になるからね。
不思議そうな顔して振り返る生田に、今出来る限りの自信たっぷりな笑顔を向ける。
「すぐ昼始まるからね。行くよ、生田!」
「はい!」

止まらない限り進んで行ける。
諦めない限り何処までだって飛んで行ける。
その気持ちこそが翼だと教えてくれたのがガキさんなんだから。

end.

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最終更新:2012年09月01日 15:18