33 :名無し募集中。。。:12/11/08 17:53:42
この流れでこの画像の後の二人を妄想してみた
34 :名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/08(木) 17:54:11
「ほら、そんな拗ねないの」
収録を終えてブースを出て、案の定ぶすくれている生田をスタジオの人気の無い階段下へ引っ張り込んだ。
収録終わりに写真を撮った時に佐藤を甘やかしすぎたのがお気に召さないらしい生田は、何を言っても俯いたまま何も言わない。
俯いた生田の前髪と前髪からちらちら見える子供みたいに尖がった唇に溜め息をついて、そっとその前髪を撫でてやった。
今までだって、あんな風に佐藤や他のメンバーと写真を撮る事は多々あった。
今回のだけ、こんなにも拗ねなくてもいいのに。
……確かに、生田が拗ねる事を承知の上で、わざといつもより佐藤にくっ付いたのは、まあ大人げなかったとは思うけれど。
前髪をゆっくり撫で付けて、生田の輪郭に沿って手の平を下ろす。
耳の付け根あたりを撫でながら、頬を包み込んだ。
むくれてる癖に、ぴくり、と震える生田の肩に胸の奥底が温かくなるのを自覚する。
だけど、そんな反応が私の意地悪な気持ちを煽る事を生田は知らない。
「いつもの事でしょ。機嫌直しなさい」
もっと優しくしなきゃと思ってはいるけれど、こればかりは自制が効かなくて、私は今日もまた、生田の心を逆撫でするような事を口にしてしまう。
―――でもだって、生田がいけない。
35 :名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/08(木) 17:54:53
「…キ……て…もん」
「ん?」
やっと口を開いた生田の声はふるふるとか細く震えてて聞き取り難い。
聞き返しながら、顔を近づけると、徐に顔を上げた生田の涙で潤んだ瞳とぶつかった。
「キスしてたもん!」
もうほとんど泣き声みたいなそれで叫ぶと、生田は悔しそうに唇を噛み締めた。
垂れ下がった眉毛と眉間に寄った皺。今にも涙が零れ落ちそうな黒目がちな瞳に、私の心臓は痛いくらいに高鳴った。
―――本当に生田がいけない。
そんな可愛い顔をする生田がいけないんだから。
眉間に寄った可愛い皺にキスしてやりたい衝動を抑えながら、包み込んだ手の平で生田の頬をそうっと撫でる。
そんな風に思っているなんて一つも悟られないように、表情を動かさずにすっと目だけ細めた。
「なによ。ダメなの?」
「ダメですぅ!」
「佐藤がああなのは前からでしょう。今更じゃん」
心底呆れたように声を出す。
傷ついたように見開かれた生田の瞳に、心が弾む。
「だって、いっつも優樹ちゃんばっかり!」
とうとう生田の瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
ぽたぽた、ぽたぽた。それは頬を包む私の手へ流れて、生田の生暖かい雫が私の手の平を汚す。
その感触にどきどきと胸が高鳴って、熱を逃がすように、私はほうっと息を吐き出した。
生田はそれを溜め息と勘違いしたのか、また一層眉根を寄せて泣き出した。
36 :名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/08(木) 17:55:17
ああ、本当に。
どうしてこの子はこんなに可愛いんだろう。
抑えの効かなくなった頬が緩み出す。
誤魔化すように目を伏せてから生田の額へ自分のそれを押し付けて、濡れた目元をそっと拭ってやった。
「佐藤ばっかり、じゃないでしょう」
涙を拭いながら頬から指を滑らして、黒髪に隠れた可愛い耳の輪郭をなぞる。
鼻先をくっ付けると生田の濡れた吐息が唇にかかって、背筋がぞくりと震えた。
視線を上げると、生田の子犬みたいな瞳が、言葉の真意を探るように可愛らしく揺れていて、私はそれを見つめたまま、生田の唇に自分のそれを押し付けた。
黒目がちな瞳が見開かれる。
それを眺めながら、角度を変えて生田の唇の端を柔く吸うと、生田の下睫毛を縫うようにして、大粒の涙が一つ零れ落ちた。
下唇に吸い付いて、唇を離す。
額はくっ付けたまま、生田の瞳を覗き込むようにして笑って、耳の輪郭を弄っていた指で耳朶をそっと撫でた。
「生田にしか、こんな事しないよ」
黒目がちな瞳が、見る見るうちにまた涙で濡れていくのを見つめながら、私は可愛い私の生田にもう一度唇を寄せた。
おわり
最終更新:2012年11月26日 22:36