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131 :名無し募集中。。。:2012/09/04(火) 13:12:37.00 0
バスツアーの1日目が終わった。
里沙のファンの人たちと別れた衣梨奈は、里沙のいるホテルへと向かった。
マネジャーの「もうすぐホテルに着くよ。」の一言で、衣梨奈の胸の鼓動は一気に高まった。
『今夜は・・・、今夜こそは・・・』

132 :名無し募集中。。。:2012/09/04(火) 13:32:03.66 0
部屋の鍵をもらうと、衣梨奈は急ぎ足で部屋へと向かった。そう自分の部屋でなく、里沙のいる部屋へと・・・。



ドアをノックする音が聞こえた。
ベッドの上で、メールを見ていた里沙は、誰だろうと思いながら、
ドアのレンズから向こうを覗いた。
「へぇ?生田ぁ、なんだよアイツ~」と言いながら部屋のドアを開ける。

ドアを開けるとキャリーバッグと里沙のグッズが入ったバッグを持った衣梨奈が立っていた。
「どうした生田ぁ、今日はありがとね。」と里沙は屈託のない笑顔を衣梨奈を部屋へ迎え入れた。

「今晩は新垣さんの部屋に衣梨奈を泊めてください。」
「はぁ?ちょっと疲れてるんだから一人で寝させてよぉ~」
「イヤです。ハイって言ってもらえるまでここを動きません。」
「ちょっとちょっと冗談でしょ?」
「冗談じゃありません!衣梨奈は真剣です。本気です!」
「もうちょっとマネに言うよ。さぁ自分の部屋に戻りな。」

里沙がちょっと強めの口調でそういうと、
衣梨奈の大きな瞳から大粒の涙がこぼれだした。
「もぉ~面倒くさいヤツだなぁ。」
里沙はあきれながら微笑んだ。

133 :名無し募集中。。。:2012/09/04(火) 13:52:23.91 0

里沙はベッドに座り、小さなため息をついた。本当はもっと大きなため息をつきたかったが、
あいかわらずドアの前で大粒の涙を流す生田を見るとそれはできなかった。

「ちょっとそんなとこに立ってないで座りな」
そう言われた衣梨奈は同じベッドの里沙とはちょっと距離を置いた場所にちょこんと座った。
しばらくの沈黙の時間。ときより衣梨奈が鼻をすする音だけが部屋に響いた。

里沙の頭の中は混乱していた。
この子はまだ中学生だ。愛ちゃんとは違う・・・。
どうしたらこの子を傷つけずに済むんだろう。
考えても答えはなかなか出そうもなかった。

134 :名無し募集中。。。:2012/09/04(火) 13:54:09.71 0
すると突然、衣梨奈は立ち上がって言った。
「新垣さん、すいませんでした。勝手なこと言って。自分の部屋に戻ります。」
里沙のグッズが入ったバックとキャリーケースを持ってドアへと向かおうとした。

「ちょっと待ちな生田。泊めないとは言ってない・・・って」
里沙はそんな言葉は言うつもりはなかった。
もちろん、衣梨奈も駆け引きをしたつもりはなかった。
だけど突然、衣梨奈が出て行くって言ったものだから、思わず口走ってしまったのだ。
ふだんツンデレの里沙の性格が、こんなときに出てしまったのだった。

(つづくかも)

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最終更新:2012年11月26日 22:03