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&bold(){}Recloing は[[百詩篇第10巻84番]]に一度だけ登場する。現代フランス語辞典はもとより古語辞典の類にも見られない単語である。あえて古語で近い綴りを挙げるなら recloire (囲い込む、閉じ込める) だが((DALF))、文脈に沿っているかは疑問である。
以下の可能性が指摘されている。
-ラテン語 recollectus からで、「再び捕われること」の意味。[[アナトール・ル・ペルチエ]]が主張した((Le Pelletier [1867b]))。
-ラテン語 recolligo からで「回復する」「和解する」などの意味。[[エドガー・レオニ]]が一案として提示した((Leoni [1961]))。[[ピーター・ラメジャラー]]は2003年の時点では採用していなかったが、2010年には reconciliation と英訳しており、事実上この読み方を採用している((Lemesurier [2010]))。
-ラメジャラーは2003年の時点では rejoint の誤記などと理解し、reunion (再会、再結合) と英訳していた((Lemesurier [2003b]))。上記の通り、この読み方は2010年に放棄されるが、[[リチャード・シーバース]]の英訳でも reunion があてられている((Sieburth [2012]))。
-[[ロジェ・プレヴォ]]は語源などを示していないが、「法廷での主張」(réclamation en justice) という語釈をつけている((Prévost [1999] p.88))。
-[[ジャン=ポール・クレベール]]は、récolement (古い法廷用語では、証人の供述の検真)の変形と理解した。
-[[マリニー・ローズ]]は、ラテン語などを対照しつつ、この場合は異論が起こる訴訟のことではないかとした((Rose [2002c]))。
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