【「王剣」と「隷剣」】
“成長する魔剣を作りたい”――――「王剣」と「隷剣」のシステムは、およそ、そのような夢を詰め込んだシステムです。
このシステムを導入すれば、PCは自らの能力に適合する魔剣を所有することができるでしょう。
「王剣」および「隷剣」は、
ワルン地方という辺境の土地において現在もその製法が受け継がれている、特殊な魔剣です。
ワルンの地を平定した“剣の神”の眷属神である「グラジオス」の奇跡により、この特殊な魔剣は生まれます。
もともとは、強大な敵の神の軍勢に対抗するために、剣の神自らが振るう剣を求めたことから始まり、
その製法とは、グラジオスの神官の魂を剣の中に封じ込める、というものでした。
神がこの地より去った後も、剣の神は自らが振るうに相応しい剣を求め続け、
そして彼女を信奉する神官は、その魂を捧げ、魔剣となって振るわれることの喜びを享受します。
剣の神曰く、「元よりこの世は剣だった。今一度剣という本来の姿に立ち返ることこそ、この世界の魂の本分であろう」と。
こうして剣の神に振るわれるために生まれた魔剣は「王剣」と呼ばれました。
対して「隷剣」とは、「王剣」になることを望む者がその魂を宿す器であり、
洗練された腕の鍛冶師と、そしてグラジオスの奇跡によって生まれます。
隷剣は元より「王剣となるべき魂の鞘」という役割を持っているため、所有者の意志に応じてその姿と形、そして性質を変化させます。
所有者のマナや命を食らい、所有者に相応しい形と力を解き放つ。また、所有者と共に育ち、強くなる――――これが、他の魔剣と大きく異なる部分です。
隷剣が所有者の魂とリンクし、その真の姿(能力)を解放することを「
隷剣解放」と称します。
これに対し、隷剣解放し、隷剣状態にある剣に魂の一部を捧げ限定的に王剣化することを「王剣解放」と称します。
なお、「王剣」と「隷剣」を使う際に、必ずしも剣の神やグラジオスに対して信仰心を抱かなくても構いません。
ただし、「王剣」および「隷剣」は、その所有者以外の者には一切使用することが出来ません。
(所有者以外の者が使用しようとした場合、ただの「無銘」となってしまいます。
この時、武器「無銘」として使用することは可能ですが、隷剣・王剣の能力は一切使用できません)
最終更新:2013年02月02日 04:03