ギルツ

【ギルツ】

 ワルンを導く剣の神の教えを貫く魔剣の国、それが“ギルツ”です。
 ギルツは剣の神より“魔剣同化”を学び、現在でも魔剣を鋳造することの出来る稀有な国です。
 その反面、魔法文明時代に栄華を極めた魔法を忌避し、信仰による神聖魔法と、そして自然の力を借りる妖精魔法のみを扱うことが許されています。
 しかし現在はアルマキナとの関係維持のために魔動機および魔動機術を受け入れ、また蛮族に対抗するという目的で真語・操霊・深智魔法の研究が行われています。
 また、魔法と<ガン>に対抗するために“リムガードスタイル”と呼ばれる防御スタイルが確率されているのも大きな特徴です。

 “魔剣同化”とは、この世界はあらゆる存在の源を剣とする謂れから、自らの身体を本来の姿である剣へと変えることで、
 真なる力を発揮する命と引き換えの奥義であり、<大破局>においては剣の神の最高司祭であり国王であったギルツの王が
 その身を魔剣へと変貌させることで剣の神を招来し、侵攻して来た蛮族たちを薙ぎ払ったという伝説において広く知られています。
 “魔剣同化”を行う方法は主に二つあり、ひとつは剣の神が授ける神聖魔法によって、もうひとつは“魔剣同化”によって作られた魔剣を媒介とする儀式によって、です。
 こうして作られた魔剣は、前者を“王剣”、後者を“隷剣”と称します。
 王剣も隷剣も、その素材となった者の力量や性質によってその能力に大きな影響を受け、最上位の王剣は実に第三世代の魔剣に匹敵するほどの力を持つに至ると言われています。
 しかし、現存する王剣や隷剣はせいぜい第五世代に匹敵する程度の力を持ち、剣によっては所有者を呪うなど、その扱いには極めて注意しなければなりません。
(元が人であるため、意思や魂を持つ魔剣も存在します)
 また、王剣・隷剣に共通する力として、「剣の結晶によって強化される」「使用者の力量に合わせて能力が開放される」の二つがあります。
 後者は能力というよりも制限ですが、王剣・隷剣は柄尻から伸びる飾り緒により使用者と接続し、使用者の力量を計ります。
 剣の自意識が過剰である場合、剣はこの飾り緒を通じて使用者を乗っ取ろうとする場合もあります。
 逆に、使用者はこの飾り緒により魔剣と意識を通わせることで魔剣に秘められた力を解放することが出来るのです。

 他の魔剣同様、剣とは名のつくものの、槍や斧など、剣では無い形態を取ることも多くあります。
 ただし、生まれたての王剣・隷剣は例外こそあるものの、その形は殆どが“刀身がやや反り上がった片刃の片手・両手剣”であり、この形は「太刀」と呼ばれます。
 飾り緒により開放することで、その形が槍になるもの、斧になるものなど、その能力はその本数だけ多岐に渡ります。

 また、魔動機の技術を有してはいないものの、ギルツはこの“魔剣同化”により<守りの剣>を有する唯一の国となっています。

 ギルツにおいて最も多い種族は人族であり、次いでエルフやドワーフ、リルドラケンが見られます。
 ギルツにおいては“穢れ”はあまり受け入れられないものでありますが、ナイトメアの姿もちらほらと見られます。
(と、いうのも、穢れを持ってしまった王剣・宝剣は極めて危険な魔剣になる確率が非常に高いためです)
 最も外界からの来訪者が多いギルツにおいては、出身者ではないものの、その他にタビットやルーンフォーク、ドレイクやラミア、コボルドの姿も見られます。
 タビットはオゥリーントの歴史上において存在しなかった者であり、明らかに外界からの来訪者です。
 一説によると、新しい神(=剣の神)の噂を聞きつけたタビットの神学者が命からがら辿り着き、そのまま帰れなくなり居座った、と言われています。
 ルーンフォークは明らかにアルマキナからやってきた者です。その多くが主に着いて来ているため、ギルツに住んでいることは稀有です。
 ドレイクは失った魔剣の代わりを探しにやって来た者が殆どであり、ラミアやコボルドは、イラジェクや蛮族領域から移り住んできた者が大半です。
 ギルツ出身の者たちは、種族平均に比べやや背が低い傾向にあります。それは人間やエルフにおいて顕著であり、
 ドワーフやリルドラケンは気にならない程度ではありますが、統計を取ると明らかに背の低い個体が目に付きます。
(この理由はよくわかってはいません)

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最終更新:2012年05月30日 05:16
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